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お通夜の服装マナーとは?男女別に適した服装を詳しく解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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お通夜に着ていくべき服には、靴下やベルト、靴に至るまでさまざまな約束事があります。この記事では、お通夜の服装を男女別、また子どもの場合に分けて解説し、髪型や持ち物についても気をつけるべきことをご案内します。季節ごとの注意点や喪服がない場合の対応策についてもご紹介するため、お通夜の服装に迷う方は誰でも、抱えている悩みがすぐに解決します。

この記事のまとめ

このコラムでは、お通夜の服装マナーを知ることができます。服そのものばかりではなく、男性なら靴下やベルトや靴、女性ならストッキングやパンプスの種類まで、服装の全てがわかります。
なお、お通夜にふさわしい髪型やアクセサリー、数珠や香典といった持ち物についても解説されているため、このコラムを読めば、マナーを守ったお通夜参列の準備ができるでしょう。
子どもがお通夜に参列する場合の服装についても詳細に紹介されていますので、小さな子どもの服装に不安を感じる親も安心です。

お通夜の服装マナー

お通夜の服装は、現代では喪服が基本です。

数十年前までは、お通夜に喪服を着ることが「準備が良すぎる。まるで亡くなるのを知っていたかのようだ」とタブー視されていました。よってお通夜のときにはあえて喪服を着ず、略喪服(弔事にふさわしい暗めの色合いの平服)を着るのが一般的でした。

しかし時代が進むにつれて亡くなってからお通夜までの期間が長くなり、今ではお通夜でも喪服を着るのが当たり前になってきました。

ただ、現代においても、お通夜への参列に略喪服を着ることは失礼に当たりません。略喪服としてふさわしい平服を着用すれば、喪服を着ていなくても、マナー違反とささやかれることはありません。

一方で、お通夜に和装の正喪服を着ることは、昔も今もタブー視されています和装の正喪服とは、五つ紋のついた黒い着物です。和装の正喪服は、葬儀・告別式のときにしか着用しません

お通夜の服装にはさまざまなマナーがありますが、一番大切なのは、男女ともに故人や遺族に敬意を払い、その場にふさわしいものを選んで着用することです。服装のマナーを守れば、敬意はしっかり遺族に伝わります。

男性のお通夜の服装

喪服

男性のお通夜の服装は、光沢素材ではないブラックスーツですモーニングやタキシードではない一般的な形のブラックスーツを選びましょう。光沢素材のスーツは結婚式などの慶事用なので避けます。

ジャケットは黒無地の無光沢であれば、シングルでもダブルでも構いません。ただし、パンツの裾(すそ)はシングルとしましょう。折り返しのあるダブル仕上げは、カジュアルな印象になってしまいお通夜にふさわしくありません。

ワイシャツ

ワイシャツは白無地で、レギュラーカラーのシンプルなものを選びます。色つき、柄物、ボタンダウンシャツはカジュアルな印象となるため避けましょう。細かい織り模様が入っているものも選びません。また、カフスボタンはつけません。

ネクタイ

ネクタイは黒無地で、光沢素材ではないものを選びます。細かい織り模様が入っているものも避けましょう。ネクタイピンをつけず、結ぶ際はディンプル(仕上げのくぼみ)を作らないように気をつけます。

黒無地のネクタイがない場合は、紳士服店でひとつ手に入れておくと、先々も安心です。時間に余裕がないときは100円ショップに駆け込むと、用意されていることがあります。知人から借り受けるのも一案です。

ベルト

ベルトは、シンプルな黒無地のものを選びます。バックルはなるべく目立たない色(ゴールドよりはシルバー)、大きさ、デザインのものを選ぶとよりいいでしょう。皮革部分、バックルともに柄物は避けます。

靴下

靴下は黒無地で厚みのないタイプを選びます。リブ編みはカジュアルな印象を与えるためなるべく避けましょう。座ってもスーツの裾から素足が出ない、クルーソックスかハイソックスが適しています。毛玉がないか、つま先やかかとの部分が薄くなっていないかをチェックし、古い靴下しか見当たらないなら新調するのがおすすめです。

靴は黒無地で光沢素材ではない革靴を選びます。蛇柄、クロコダイル調などの柄物や、金具が多い靴は避けましょう。ビジネス用の靴でも問題ありませんが、つま先やかかとがすり減っていないかチェックしてください。なお、お出かけ前に磨いておきましょう。

女性のお通夜の服装

喪服

お通夜における女性の服装は、洋装のブラックフォーマルです。ワンピースと短い丈のジャケットのアンサンブルや、黒いブラウスにジャケットとパンツのパンツスタイルが一般的です。黒無地で、光沢素材ではないものを選びます。

ジャケットの中のトップスは五分袖、スカート丈は膝下からふくらはぎ丈とし、できるだけ露出は控えます。胸元が開いているとお辞儀をしたとき気になってしまうので、なるべく開かないものを選びましょう。

アクセサリー

お通夜のアクセサリーは結婚指輪と、パールのアクセサリーのみ着用可能です。パールは涙をイメージさせることから、悲しみの場でもつけることが許されているためです。

パールであればピアス、イヤリング、ネックレスいずれも着用可能ですが、ネックレスの場合は一連のものにしましょう。二連以上になると「不幸が重なる」ことを意味するため、弔事ではタブーとされています。一粒パールや、キャッチが華々しいデザインのものも適していません。

なお、パールの色味は一般的なホワイトかブラックとします。ブラックパールはおおむね40代以上の大人の女性にふさわしいとされています。

ストッキング

お通夜のストッキングは、肌色ではなく黒です。30デニール以下の黒ストッキングを着用します。網タイツや色柄もの、30デニール以上の厚手のものは避けましょう。

パンツスーツの場合は、スーツの裾から肌が覗かなければ、ハイソックスやクルーソックスタイプの黒ストッキングでも構いません。

パンプス

お通夜のパンプスは、黒無地でツヤや装飾のないシンプルなものを選びます。弔事のパンプスとして正式なのは、皮革ではなく布を使ったものですが、デパートなどのフォーマルコーナーでなければ手に入りにくいため、皮革でも構わないとされています。

ヒールは3~5cmの、高すぎず低すぎないものを選びましょう。素足の見えるミュールやサンダルは、弔事にふさわしくありません。

カバン

お通夜のカバンは、黒無地で光沢素材ではない布製のハンドバッグを選びます。飾りのないシンプルなカバンで、数珠やふくさが入る大きさが使いやすいでしょう。荷物が多い場合は、黒無地のサブバッグを持ちます。サブバッグは布製が最適ですが、見当たらない場合はあまり光沢の目立たないものを選びます。

ふさわしいハンドバッグやサブバッグを持っていない方は、デパートなどのフォーマルコーナーやカバン店で手に入れましょう。知人に借り受けるという手段もあります。

手袋

お通夜に手袋は必須ではありませんが、すぐに取れないタイプのネイルを施している場合は黒い手袋を着用しましょう。これもデパートなどのフォーマルコーナーで手に入ります。ただし、手袋はお焼香のとき必ず外します

子どものお通夜の服装

0歳〜就学前までの子ども

お通夜における子どもの服装は、制服です。就学前の場合、保育園や幼稚園に制服があれば、制服を着用します制服がない場合は、黒やグレー、紺など落ち着いた色合いの服装を心がけましょう

もし用意ができるなら、男の子は襟のついた白いシャツに長い黒ズボンを合わせたり、女の子はワンピースにボレロなどを着用したりすると、よりフォーマルらしくなります。靴下はなるべく汚れたものを履かないよう気をつけ、靴は音の鳴るもの、光るものを避けます。

乳児の場合は、赤やピンクなど派手な色の服を避けるだけでも大丈夫です。特別な服装を用意する必要はありません。

小学生〜高校生までの子ども

お通夜における小学生、中学生、高校生の服装は、制服です。学生服は正装とされているため、明るい色や柄物であっても問題はありません。靴下、靴まで含めて校則で定められたものとしますが、白ソックスの場合は汚れに気をつけましょう。スポーツシューズの場合は、もし用意できれば黒いシンプルな革靴に替えたほうが、よりフォーマルになります。

制服がない場合は、黒やグレー、紺などの落ち着いた服装にします。男子は白無地のワイシャツにブレザーとパンツ、女子はブレザーとスカート、あるいはワンピースなど、制服にイメージを寄せるといいでしょう。靴下は黒、足元はできれば黒いシンプルな革靴を選びます。革靴がなければ、手持ちの中でもなるべく地味めの靴を選びます。

服装の他に気をつけたいお通夜の身だしなみ・マナー

お通夜では、服装の他にも気をつけたいマナーがいくつかあります。主に身だしなみで気をつけるべきポイントを紹介します。

髪型

男女ともに、金髪やピンク系などの派手な髪色を避けます。一昔前までは「お通夜のときは黒髪にするべき」という風潮がありましたが、現代ではアッシュ系やブラウン系などの一般的な髪色ならマナー違反になりません。

「自分の髪色は明るすぎる」と感じたら、ドラッグストアなどで販売されている黒髪スプレーを使うのも一案です。ただ、失敗して色ムラのある髪色になってしまうと、儀式の場で悪目立ちします。他の人の手を借り、キレイに染めましょう。

男性は寝癖のないよう髪全体を整え、前髪はお辞儀をしたとき乱れすぎないよう軽くヘアワックスやジェルで固めておきます。一般的に「アホ毛」と呼ばれる、頭頂部の切れ毛も、なでつけたうえで固めます。

女性は、肩よりも長い髪であれば後ろでひとつ結びにします。使うのは装飾のない黒ゴムです。耳よりも上で髪を結んでしまうと、毛先が揺れてカジュアルな印象になります。耳の上縁よりも下で結ぶように気をつけます。かなり長い髪は、シンプルな黒いシニョンでまとめると好印象です。

服などの手入れ

喪服はできれば通夜の前日までにシワやシミ、汚れがないか自然光のもとでチェックし、シワがあれば当て布をしてアイロンをかけておきます。出かける前にはブラシをかけ、ホコリを取り除きましょう。

ストッキングは伝線がないかしっかり確認し、不安であればコンビニやスーパーで新調しておきます。バッグに予備のストッキングを忍ばせておくのも大事です。

殺生をイメージさせるものは身につけない

とくに仏式の葬儀においては、動物の殺生をイメージさせるものはタブーです。パンプスやベルトの皮革は仕方がないですが、フェイクであってもファーがついているものは身につけないようにしましょう。ヒョウ柄、蛇柄、ワニ柄などもNGです。

メイク

お通夜のメイクはシンプルが鉄則です。とはいえ、ノーメイクでも式場で浮いてしまいます。儀式の場にふさわしいメイクを意識するのが大事です。

メイク全体において、パールやラメの入ったアイテムは使わないようにします。下地やコンシーラーで肌を整えたら、ファンデーションは薄付きで、自分の肌に合った色を選びます。髪色と同じカラーで眉を整え、アイメイクはブラウン系で仕上げましょう。チークはブラウン寄りのカラーをほんの少しだけつけて、上気したような顔は作らないようにします。リップは薄付きでツヤを抑えたタイプを選び、血色の良い印象にならないよう工夫するのが大事です。

お通夜への持ち物リスト

香典

香典は、故人にお供えする金品のことです。遺族の負担を軽減するという意味合いも持ちます。

香典の書き方は、宗教や宗派によって違います。例えば仏式の場合、浄土真宗以外は「御霊前」、浄土真宗なら「御仏前」と書きます。どんな宗派かが分からない場合は「御香典」とします。神式なら「御玉串料」、キリスト教式なら「御花料」と書くのが正式です。

包む金額についても、故人との関係性や自分の年代によって変わってきます。関係性が濃くなるほど、自分の年代が高くなるほど、金額相場は高くなります。

香典の書き方や金額について、詳しくは以下の記事「香典の正しい書き方は?気になるマナーや金額相場も解説」も参考にしてください。

ふくさ

ふくさとは、香典を包む小さな風呂敷状の布です。シンプルな布状のものや、香典を置くための台がついているもの、ケース状になっていて香典が挟み込めるタイプなどがあります。

お通夜のふくさは、紫、緑、紺、藤色などの寒色系がふさわしいとされています。桜色や黄色といった華やかな色合いのふくさは、慶事用なので避けましょう。

数珠

仏式の場合、数珠を持参します。仏式以外のお通夜や、自分が仏教徒でない場合は、持参する必要はありません。

数珠にはさまざまなタイプがあるため、どんなものを選ぼうかとためらう方もいるでしょう。シンプルな一連の略式念珠はどんな宗派のお通夜でも持参できるので、ひとつ持っておくと便利です。10~12ミリの大玉念珠が男性用、6~8ミリの比較的小さな玉の念珠が女性用です。

ハンカチ

白無地、あるいは黒無地のハンカチをバッグに入れましょう。「普段ハンカチを持ち歩かない」「ご近所で、すぐ帰るからハンカチはいらない」という人も、必ずハンカチを用意します。焼香のあとは指に抹香の香りがつき、手を洗いたくなるためです。

予備のストッキング

前述しましたが、ストッキングは破れやすいため、予備の黒ストッキングを携行すると安心です。

お通夜の服装でよくある質問

お通夜の服装について、よくある質問をまとめました。参考にしてください。

喪服がない場合は?

喪服がない場合は、略喪服を着用します。略喪服は、暗い色合いの平服です。男性の場合と女性の場合に分けてお答えします。

男性の場合

黒やグレー、紺などの落ち着いた色味のスーツであれば、お通夜の席では問題ありません。ストライプやチェックなどの柄物は避け、無地のスーツを選びます。白いワイシャツに黒いネクタイ、黒いベルトを着用しましょう。

普段着用しているビジネススーツを使う場合は、肘や袖にテカリがないか、膝が抜けていないかを確認してください。

女性の場合

男性同様、紺やグレー、黒といった落ち着いた色合いのスーツであれば、スカートでもパンツでも問題ありません。ただしスカートは膝よりも下の丈を意識しましょう。椅子に座ったときあまり肌が見えないようにするためです。

インナーのブラウスは、黒無地が望ましいですが、男性のように白無地のワイシャツでもマナー違反になりません。ボタンは全て留めましょう。

夏や冬など季節による服装の注意点はある?

夏や冬には服装が若干変わるため、やはり気をつけるべきマナーが増えます。夏の場合と冬の場合に分けてお答えします。

夏の場合

暑い季節でも基本的に上着は着用したまま参列します。お通夜の式場に入るまでは、上着を手に持っていても構いません。式場に到着し、汗が引いたら上着を羽織りましょう。ただし、上着を脱いでの参列を認める旨のアナウンスが流れた際は、上着を脱いでも構いません。

女性の場合、上着を腕に抱えていると、腕に塗った日焼け止めが上着に白く残ってしまうことがあります。上着を脱いだら、裏地側が肌に触れるよう意識して持ちましょう。

冬の場合

冬は、喪服の上に着るコートの選び方に注意が必要です。コートは黒無地で装飾がなく、光沢素材でないものが最も適しています。黒無地のチェスターコートやピーコートを持っている方はぜひ活用しましょう。

黒いコートがない方は、手持ちの中で最も地味めな色のコートを選びます。グレー、紺、ブラウン、カーキなどのコートはないでしょうか。素材はウールやメルトンなどの落ち着いた印象のものが適しています。ダウンコートはカジュアルな印象を与えるため、厳寒期以外は避けます。

なお冬の寒さが厳しい地方では、ダウンコートはもちろんのこと、厚手のタイツや黒いブーツでの参列も許されていることがあります。

お通夜の服装マナーは葬式や告別式で変わる?

お通夜と葬儀・告別式では、服装を変えずに喪服を着用するのが一般的です。お通夜に限り平服での参列も可能とされていますが、喪服があるなら、喪服での参列がおすすめです。

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おわりに

ご紹介したように、お通夜の服装は気をつけるべきことがたくさんあります。マナー違反にならないよう、細かいところまで気を配りましょう。喪服やネクタイなど、お悔やみの場に必要なグッズをひとまとめにしておくと、いざというとき慌てずに済みます。

お通夜の服装は基本的に喪服ですが、時間的、費用的に余裕がなければ、暗い色合いの平服でもマナー違反にはなりません。ただ、小物は全て黒とし、白いワイシャツや黒い靴下くらいは新調するなどして、より儀式的な服装に近づけましょう。

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