生前整理とは?進め方やコツ、メリット・デメリットについてもご紹介!

URLをコピーしました。
生前整理とは?進め方やコツ、メリット・デメリットについてもご紹介!

日本では、少子高齢化が進んでおり、人生を終える準備をする「終活」が昨今、注目を集めています。 

終活は、人生の最期を迎えるときに備えて準備をすることで、資産や身の回りの物の整理、遺言書やエンディングノートの作成、葬儀やお墓の準備などを行います。中でも、資産や身の回りの物を整理し見直す「生前整理」は終活の主要なものといえるでしょう。 

このコラムでは「生前整理」の概要とメリット・デメリット、生前整理の進め方や始める時期について紹介していきますので、参考にしてみてください。 

1.生前整理が大切な理由 

生前整理とは、生きている間に自身の資産や持ち物を整理し、見直すことです。生前整理をすると、自身の資産・持ち物を把握することができ、不要な物、相続・引き継ぎが必要な物が表面化するでしょう。そこで、生きている間にやるべき問題点を解決して、自身の死後の希望も明確に示しておけば、残された家族や親族の負担軽減にもつながります。 

また、生前整理を行うと、自身の人生を改めて見つめ直す機会が生まれるので、残りの人生計画が立てやすくなる点がメリットです。 

生前整理は、単なる断捨離ではなく、残された家族や親族が資産・遺品の相続・引き継ぎや処分をスムーズに行うために大切な終活の一つといえるでしょう。 

2.生前整理のメリット・デメリット 

生前整理のメリット・デメリット

生前整理を行うと、どのようなメリット・デメリットがあるのか分からない方も多いと思います。しかし、自身が亡くなった後に、家族・親族が困らないように、自身の人生を見つめ直す機会になるのが生前整理です。 

生前整理のメリット・デメリットをしっかり理解した上で作業を進めていきましょう。 

2-1.生前整理のメリット 

生前整理のメリットとして挙げられるのは、残された家族・親族での相続のトラブルを回避でき、遺品整理をスムーズに行えることでしょう。 

生前整理をすることで、自身の資産状況を確認できます。それにより、遺言書の作成やエンディングノートに必要なことを書き留めておくことができます。 

相続人や財産分配が明確になっていれば、相続トラブルを回避できるでしょう。また、所有物を事前にまとめておくことで、遺品整理をスムーズに行えるので、残された方の負担が軽減します。 

2-2.生前整理のデメリット 

生前整理のデメリットとして挙げられるのは、労力を使い疲れる・不用品の処分に費用がかかる可能性があることです。 

生前整理は、資産や家の中の物を一から見直す作業を行います。しかし、1人で行うには、かなりの労力が必要になるでしょう。高齢になってからの生前整理は、気力・体力を消耗するので、疲れてしまい途中で諦めてしまうケースが少なくありません。 

また、不用品を処分する際、家電や家具などの大型の物が複数ある場合、自身で処分するのが難しくなります。加えて、専門企業に頼むと数千円〜数万円の費用がかかる場合が多いです。またご自身で処分する場合でも、自治体で手続きをする必要があります。 

3.生前整理・遺品整理・老前整理の違い 

昨今、注目されている「生前整理」ですが、それと共に「遺品整理」・「老前整理」という言葉も注目されています。3つとも似たような言葉ですが、それぞれ意味が異なるので、その違いについて解説していきます。 

3-1.生前整理 

生前整理とは、生きている間に自身の資産・身の回りの物を整理し、見直すことです。また、残された家族・親族が資産や遺品の相続や引き継ぎ、処分をスムーズに行えるように整理していきます。つまり、生前整理は自身と他人のために行うという意味合いが強いものです。 

3-2.遺品整理 

遺品整理とは、自身が亡くなった後に、身の回りの物を、整理することです。家族・親族もしくは、遺品整理を専門に行う企業に依頼して行います。その際に、遺品が多いと残された方の負担になるので、生前整理・老前整理が注目されています。 

3-3.老前整理 

老前整理とは、老いに備えて、自身が老後の生活を快適に過ごすために資産・身の回りの整理や見直しをすることです。老後までに行うことで、人生計画がしやすくなり、老後の生活を楽しめるようになるでしょう。20代〜30代で始めても早すぎるということはなく、早い段階から始めることで、より長く人生を楽しむ時間が増えるでしょう。 

4.生前整理を始める時期 

いざ、生前整理を行おうと思い立ったら、一体いつから始めれば良いのか疑問に思う方も多いでしょう。 

生前整理を行う時期は、早い方が時間・体力的に余裕があるのでおすすめです。しかし、生前整理を焦るあまり現在の生活スタイルに影響が出てしまっては本末転倒です。生前整理は、ライフステージが変わる時に一区切りとして始めるのが良いでしょう。 

以下に生前整理を始めやすい時期について紹介します。 

4-1.子どもが独立したとき 

子どもが、進学・就職・結婚など、独立して家を離れるタイミングは生前整理を始めるきっかけとなるでしょう。 

子どもが家を離れると、荷物が減るので自身の身の回りの物を分別しやすくなります。子育てが一段落し、夫婦2人になれば老後について話しやすい環境になるので生前整理もスムーズに行うことが可能です。 

4-2.70歳を超えるとき 

70代は健康寿命に達する時期です。生前整理は、自身の体力に余裕がないとできないので、70代を迎える時は一つの区切りとして始める目安になります。 

70歳を迎えたばかりのときは、体力にも余裕があり、時間にも余裕がある時期です。生前整理を始めて、人生でやり残したことを残りの人生で実現することができる年齢といえるでしょう。 

5.生前整理のやり方 

生前整理のやり方

では、何から始めれば良いのでしょうか。 

ここでは、生前整理の具体的な方法について以下に紹介していきます。 

5-1.断捨離をする 

はじめに行うことは、必要な物と不要な物の選別をする「断捨離」です。断捨離をスムーズに行うコツは、判断基準をあらかじめ決めておくことです。判断基準があれば、悩むことなく必要な物と不要な物を選別できます。 

また、断捨離を行うことで、自身にとって必要な資産や持ち物を再確認することが可能となり、必要な手続きがある場合も早く対処できます。 

5-2.相続する財産と生前贈与する財産に区別する 

断捨離をすると自身の財産がどれくらいあるのか明確になります。生きている間に生前贈与するのか、死後に相続させるのかを決めましょう。また、生前贈与・相続には税金がかかります。 

贈与税の方が相続税より高い税率が設けてありますが、場合によっては生前贈与で渡した方が、節税効果は大きいケースもあるので見極めが大切です。 

5-3.財産目録(リスト)を作成する 

財産目録とは、自身の資産の内容が分かるように一覧にしたものです。現金預金・不動産・株式・生命保険などプラスの資産だけでなく、借金などマイナスの財産がある場合も記載していきます。 

財産目録の書き方に決まりはありませんが、相続財産について、数量や所在など詳細に記載していきましょう。不動産や現金預金については、登記簿謄本や通帳のコピーを添付するだけでも充分といえます。 

5-4.遺言書やエンディングノートを作成しておく 

資産や身の回りの物の把握が終わったら、遺言書やエンディングノートを作成しましょう。遺言書とエンディングノートの違いは、遺言書には法的効力があり、相続する資産の分割など遺言書の内容に従う必要がありますが、エンディングノートは、法的効力がなく作成の仕方や書く内容も自由です。 

エンディングノートには、資産の内容はもちろん、自身の葬儀の形式や遺影・お墓についての希望を書いたり、家族にメッセージを残したりすることも可能です。また、延命治療が必要になったときにどうするべきかという希望や、自身の書きたいことを書きましょう。 

エンディングノートを作成することは、自身の人生を振り返る機会にもなります。自身のことを書き記すことで、残りの人生の過ごし方について改めて考えることができるでしょう。 

6.生前整理を進める際のコツ 

時間と労力を必要とする生前整理は、無駄がないように進めていきたい方が多いでしょう。 

では、具体的にどう進めていけば効率的なのか、生前整理のコツを紹介していきます。 

6-1.日頃から少しずつ進める 

生前整理を始める際、短い期間ですべて終えようとすると、途中で挫折する可能性が高くなるでしょう。 

家財や財産の見直しには、想像以上に労力を使うので、全てを短期間で終えようとすると疲れて判断能力が鈍くなり、挫折してしまうケースがあるので、焦らないことが大切です。 

先に終わらせておきたい課題から順に行うようにして、日頃から少しずつ負担にならない程度に進めていきましょう。また、普段の生活の中で、身の回りの物を購入する際も必要か、必要ではないかの判断が付くようになると、物が増えることなくスムーズな生前整理を行うことができるでしょう。 

6-2.家族に協力してもらう 

生前整理する際に、家族に協力してもらうのもおすすめです。高齢で、体力的に1人で作業を行うことが難しい場合はもちろんですが、まだ体力的に余裕がある場合も、家族と一緒に行うとメリットがあります。 

自身が亡くなった後は、家族や親族にいろいろな手続きや作業が発生します。どんなに、エンディングノートに死後の希望を書き記しても家族が実行してくれるかは分かりません。しかし、一緒に生前整理を行っておけば、ご自身の考えを直接、家族に伝えることができます。そして、家族の考えも知ることができるでしょう。事前にお互いの意見を擦り合わせておけば、自身の死後の手続きも希望通りに行えることが期待できます。 

6-3.司法書士や司法書士などの専門家に相談する 

生前整理を行っていると、財産目録・遺言書の作成や生前贈与するかどうかなど、自身で解決するのが難しい専門的な分野の問題が出てきます。自身で行うことも可能ですが、万が一間違いがあった場合には効力を失い、取り返しが付かない事態となってしまう可能性が高いです。 

そのような事態にならないように、専門的な分野は、専門家に任せることも一つの手段として有効でしょう。司法書士は、相続関係の専門家です。そのため、相続関係・資産のことで不明点がある方は、司法書士への相談を検討しましょう。 

6-4.デジタル資産についても整理を行う 

デジタル資産とは、仮想通貨やFX、ネットバンクのアカウントやSNSのアカウント、写真データなど、デジタル形式で保管している財産のことを指します。 

生前整理では、自身が把握している家財や不動産だけを見直してデジタル資産の整理を忘れがちです。また、デジタル資産を整理していないと、遺族が資産を受け取れない、税金やアカウント使用料の請求が来るなどの問題が発生する可能性があります。そのため、生前整理を行う際は、デジタル資産もしっかりと整理する必要があります。 

デジタル遺産は一般的にIDやパスワードを使用してアクセスします。そのため、生前にIDやパスワードのアカウント情報をエンディングノートにまとめたり、財産目録への記載、家族に伝えておいたりするなど対策しておきましょう。 

また、使わないアカウントは生前整理の際に解約しておきましょう。 

7.生前整理専門の企業に依頼する費用 

生前整理を自身で行うのが難しい場合、生前整理を専門に行う企業を利用するのも一つの手段でしょう。 

遺品整理企業では生前整理で行う、日用品・家財の整理、デジタルデータの整理、不用品の買取・処分、財産目録の作成、遺言書の作成などを頼むことができます。 

生前整理や遺品の整理にかかる費用の相場は、部屋の広さや所有物の量によって変わるのが一般的です。部屋が広く、所有物が多いと人員と時間が必要になるので費用も高くなります。 

遺品整理の相場は以下の通りです。 

  • 1R〜1LDKで、30,000円〜200,000円 
  • 2DK〜3LDKで、90,000円〜500,000円 
  • 4L以上で、220,000円〜600,000円 

実際の費用は、家財の量や頼む内容によって変わるので、利用を検討している方は、見積もりを出してもらうことをおすすめします。 

8.生前整理のご相談なら司法書士法人 松野下事務所 

不動産・株式・預貯金などの資産は相続トラブルの原因になりやすいものです。そのため、相続トラブルを回避するためには、遺言書の作成や財産整理など遺産相続内容を検討する必要があります。 

そのようなときは、信頼できる司法書士に依頼することをおすすめします。司法書士法人松野下事務所は、生前整理をバックアップする体制が整っており、遺言書の文案作成や遺産継承・後見申立など多数の実績があり安心して依頼することが可能です。 

自身の思いや、家族や親族との関係などを聞いたうえで最適な内容・様式で相続について提案してもらえます。生前整理で困った際には、司法書士法人松野下事務所への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。 

おわりに

日本では、少子高齢化が進んでいて「終活」が注目を集めています。その中でも、終活のメインといわれているのが、自身の資産・家財などを見直し整える生前整理です。このコラムでは、生前整理の概要、メリット・デメリット、始める時期や手順・進め方のコツなどを紹介しました。 

生前整理を行うことで、資産・身の回りの物の整理ができることはもちろん、自身の人生を見直す機会となり、残りの人生の課題や過ごし方が見えてくるでしょう。また、生前整理は、自身にとっても残された遺族にとってもメリットが多く、始める価値が充分にあるといえるでしょう。 

ぜひ、生前整理を行なって自身の人生をより有意義な物にしていきましょう。