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『終活世代のためのお片付け』〜終活お片付けのススメ〜

家族に迷惑をかけたくない終活世代
吉原 友美(東上セレモサービス常務取締役/終活コーディネーター)

執筆者

東上セレモサービス常務取締役/終活コーディネーター

吉原 友美

2011年より「終活!何から手を付けたらいいの?セミナー」、「終活お片付けセミナー」などエンディングノートを使ってわかりやすく終活に関するセミナーを800回以上開催。累計16,000人以上の方が参加。自身が早くから家族をなくしている経験があることから、その経験をもとに終活のアドバイスが話題に。また、死生観育成についてもセミナーで触れ、絵本使って分かりやすく説明をしている。

みなさま、はじめまして。終活コーディネーターの吉原友美(よしはら・ともみ)です。私は2011年から、各地で終活セミナーを開催しています。今までに累計16,000人以上の方が私のセミナーに参加してくださいました。また、リピーターの方も多く、終活を継続的に学んでいきたいと思う方が増えているようです。

セミナー参加者のアンケートを見ますと、「終活に興味があるから参加した」「終活は何から手を付けていけば良いのかがわからないから参加した」「子どもたちに伝えていきたいから学びに来た」「片付けやエンディングノートに興味がある」といったお声が多いようです。

特に今回は、長年終活に携わってきた私の視点から、「終活お片付け」についてお伝えしていきたいと思います。

「終活お片付け」と「お片付け」は大きく違う⁉

「終活お片付け」と「お片付け」は大きく違う!?

みなさんに質問です。「通常のお片付け」と「終活お片付け」、どんな違いがあると思いますか?終活お片付けというのは、「いずれ自分の持ち物はすべて遺品に変わる」ということを心に置きながらする片付けのことです。見回してみてください。

その本も、マグカップも、スマホも、服も、すべて「遺品」になるのです。少し驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、このことを心に置きながら片付けをすると、「質」が違ってくるのです。

通常の片付けよりも真剣になるというか、背筋が伸びるというか……。あれこれ悩んで片付けがなかなか進まなかったけれど、これからはしっかりやっていこうという気持ちに変わるようです。

知らないうちに「増えすぎた物の数々」から自由になりましょう。

知らないうちに「増えすぎた物の数々」から自由になりましょう。

一般的なお片付けは、「物を減らすこと」に主眼が置かれがちで、終活世代は「捨てること=もったいない」と思う世代でもあることから、私のおすすめする「終活お片付け」は、物を減らす前に「思い出に浸る」プロセスを挟みます。

なぜならば、急に物を減らし始めると心に穴が開いたようになり、喪失感を持つ方がいらっしゃいます。お片付けは、実は、心の有り様が反映されるものなのです。ですから、まずは心の準備体操から始めていきたいと思います。

例えば、昔のレコードを見つけて青春時代を思い返す・・・。学生時代の写真や卒業アルバムから初恋を思い出すなど……。過去の体験や経験から情動的な記憶を呼び覚ましてみる。

また、頭に浮かぶ景色がモノクロなのか、カラーなのか? どんな匂いがして、感触はどうだったのか? 周囲の音や人々はどんな感じだったのか? など、五感をフルに使って思い出に浸ることは、不思議と心の充足感につながります。このように思い出に浸るという心の準備体操が心を不思議と過去の自分からエネルギーを貰えたりするのです。この機会に、思い出をどんどん頭に浮かべて浸っていきましょう。

私の思い出は「母の手料理」

私の思い出は「母の手料理」

私自身、思い出に浸る内容は、「母の手料理」です。私の母はとても料理が上手な人だったので、母が作ってくれた手料理をまねして自分で作ってみて、味わいながら食べて、思い出に浸ることがあります。実際は、まだまだ、再現できない料理もあります。記憶をたどって料理を作ることはてとても大変なんですね。

私が小学生の時、母が夕食の支度をしている情景を思い出します。その時、母と交わした言葉を声に出してみたり・・・。時々、涙してしまう時もあるけれど、とても幸せな時間です。心の中の母と一緒に過ごす時間、とても大切です。

母は45歳の若さで亡くなってしまったけれど、私にはたくさんの思い出がある。だから、私は元気に生きていけているような気がします。

では、お片付けをはじめていきましょう!

では、お片付けをはじめていきましょう!

思い出にじっくり浸った後は、実際に物を整理する段階に入っていきます。まず、片付けたいところを1ヵ所決めていただきます。例えばタンスを片付けるなら、タンスの中の物を一度、全部出してみる。そして次の4つに仕分けします。

  1. 使うもの
  2. リサイクルに出すもの
  3. 保留
  4. ゴミ

3番の保留については、段ボール箱を用意してそこに1~2ヵ月ほど保管してみて、そのあとに使うもの・リサイクルに出すもの・ゴミに仕分けていってみてください。この方法は誰でも簡単にできます。大切なことは習慣化することです。ぜひ、終活お片付けをやってみてくださいね。

皆さん、いかがでしたか?この続きは第二弾のコラムでお伝えしていきます。ぜひ、終活お片付け、進めていってくださいね。

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