犬の去勢手術にかかる費用は?補助金がある地域も

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犬の去勢手術にかかる費用は?補助金がある地域も

犬を飼い始める時には、ワクチンやしつけなど、知っておかなければいけないことが多々あります。オス犬を飼う場合には、去勢手術に関してきちんとした知識を持っておく必要があるでしょう。このコラムでは、犬の去勢手術に関しての基礎知識やメリット、デメリットに加え、手術にかかる費用、自治体からの補助金などについて解説しています。オス犬を飼い始めたばかりの方、これから犬を飼おうと考えている方は参考にしてください。

1.そもそも犬の去勢手術とは? 

1.そもそも犬の去勢手術とは? 

まず知りたいのは、去勢手術とはどんな手術なのかという点でしょう。去勢手術を受けるメリットやデメリット、手術をする場合にはいつ頃受けた方が良いのかという点も気になるポイントです。ここでは、そういった去勢手術に関する基礎知識を解説します。

1-1.犬の去勢手術について

去勢手術には、生殖能力をなくすだけでなく、精巣腫瘍や会陰ヘルニアなどの病気予防、マーキングなどホルモンが関連する行動のコントロールなど、さまざまな目的があります。

去勢手術は、両方の精巣を摘出する「睾丸摘出術」が一般的です。事前に術前検査を実施し、健康状態に問題がないことをチェックした上で、全身麻酔で行います。手術の内容は、ペニスと陰嚢の中心あたりを数cm切開し、左右の精巣を取り出し、切開した部分を縫合したら手術終了です。メスの避妊手術のように開腹手術ではないので、身体に掛かる負担は避妊手術より少ないといえます。

去勢手術の手術時間は病院によって異なりますが、だいたい20~60分ほど。午前中に病院に預け、夕方に連れて帰るという日帰りで行うケースがほとんどです。精巣が腹腔内に留まっている場合(停留精巣)など、開腹手術となった場合は入院することもあります。

1-2.去勢手術をするメリット

続いて、去勢手術のメリットをいくつかご紹介します。

・オス犬特有の病気の予防

オス犬特有の病気とは、精巣腫瘍・会陰ヘルニア・前立腺肥大・肛門周囲腺腫などが挙げられます。これらの病気は、だいたい5歳頃から発症のリスクが高まるといわれており、去勢手術をすることで病気を予防できます。

・ストレスの軽減

去勢すると男性ホルモンの分泌が抑制されるため、交尾欲や他のオス犬に対する攻撃性などが抑えられ性衝動が起こりにくくなります。満たされない性的欲求は犬にとって大きなストレスです。去勢手術によってこれらの性衝動を抑えることで、ストレスを軽減することができます。

・マーキング行動の予防・軽減

オス犬は、性成熟が始まると縄張り意識が芽生え、マーキング行動をします。去勢手術は男性ホルモンの分泌を抑制するため、縄張り意識が和らぎマーキングの回数や頻度が軽減するといわれています。ただ、個体差があるため、中には去勢手術をしてもマーキングをする犬もいるようです。また、すでにマーキングが習慣化している場合、手術をしてもマーキングを続ける可能性があります。

1-3.後悔しないために!去勢手術のデメリットも知っておこう

一方で、去勢手術のデメリットには以下のものが挙げられます。

・太りやすくなる

去勢手術をした犬は太りやすい傾向にあります。理由は、男性ホルモンの減少によりホルモンバランスが変化し、基礎代謝が下がるためです。個体差があるため、中には去勢手術をしても太らない犬もいますが、手術後は適切な食事管理が重要です。

・全身麻酔によるリスクを伴う

手術時間は長くありませんが、全身麻酔で行う手術なので多少の負担やリスクを伴います。手術中に呼吸困難や心不全などの体調不良を起こす可能性もゼロではありません。事前に検査し万全を期した状態で手術を行うため、体調不良を起こすことはほとんどありませんが、リスクもあることはきちんと理解しておく必要があります。

・繁殖できなくなる

生殖機能がなくなってしまうため、繁殖はいっさいできません。後悔しないよう、慎重に検討することが重要です。

1-4.犬の去勢手術はいつしたら良いの?

去勢手術は、成犬になってからでも行うことが可能です。ただ、早い時期に手術をした方が病気の予防や問題行動の軽減に効果が期待できるため、性成熟に達する前の生後6ヵ月~1歳頃が去勢手術に適した時期だといわれています。1歳を過ぎている場合は、獣医師に相談の上なるべく早く手術を行うのがベストです。

2.犬の去勢手術にかかる費用とは? 

2.犬の去勢手術にかかる費用とは?

去勢手術にかかる費用はどのくらい必要なのか、気になるところです。ここでは手術にかかる費用相場や、オプション料金について解説します。

2-1.犬の去勢手術の費用相場

去勢手術にかかる費用は動物病院によって異なりますが、一般的な費用相場は小型犬や中型犬の場合、15,000〜30,000円程度です。手術費用は、犬の体格や体重に比例するため、小型犬より大型犬の方が費用は高くなります。

提示される手術費用には、検査や麻酔、処置、投薬など手術に伴うすべてを含む場合と、含まれない場合があります。これも病院によって異なるため、手術費用には何が含まれているのか、総額の目安はいくらぐらいになるのか、きちんと確認することが重要です。

参照元:いぬのきもち

2-2.オプション費用がかかる場合も

犬の体調や術後の状態によっては、別途オプション費用がかかる場合があります。例えば、精巣が陰嚢の中ではなく腹腔内に留まっている状態の停留精巣の場合や、縫合糸が外に出ない皮内縫合をした場合です。また、心臓や腎臓などに持病がある場合、高齢犬の場合などが挙げられます。追加の検査や薬剤を使用した時には、別途費用が必要となることも知っておきましょう。

3.犬の去勢費用には アニコムやアイペットなどのペット保険が使える?

3.犬の去勢費用には アニコムやアイペットなどのペット保険が使える?

基本的に、去勢手術にかかった費用はペット保険の補償対象外となります。ペット保険は、予期せぬケガや病気に対する治療費を補償するものなので、健康な身体に施す処置に対しては使うことができません。(※補償の範囲は保険会社によって異なります。)

ただし、例外的に去勢手術にペット保険が使えるケースもあります。例えば、他の傷病に対する治療の一環として去勢手術を行う場合などです。補償対象となるかどうかは、保険会社によって異なるため、問い合わせをして確認しましょう。

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4.犬の去勢手術に補助金が出る地域も! 

4.犬の去勢手術に補助金が出る地域も! 

捨て犬や捨て猫の問題対策の一つとして、去勢手術に対して補助金制度を実施している自治体があります。内容については各自治体によって異なり、制度を実施していないところもあるため、お住まいの地域に補助金制度があるか、手術を受ける場合には確認しておきましょう。また、自治体以外にも、各地域に置かれている獣医師会が独自に補助金制度を行っている場合もあります。

ここでは、一部地域において実施されている補助金制度についてご紹介しましょう。

4-1.京都市

・方法:京都市獣医師会の会員である動物病院の窓口で申請。

・条件:京都市獣医師会の会員である動物病院で実施した場合。犬は京都市内で登録され、かつ狂犬病予防注射を受けていること。

・補助金額:京都市から2,500円+京都市獣医師会から2,500円=補助金合計5,000円

・注意事項:動物病院によって補助できる手術件数に限りがあり、手術件数を使い切ってしまっている場合は希望に沿えないことがある。

参照元:京都市情報館

4-2.名古屋市

・方法:市内の保健センターまたは動物愛護センターで去勢手術の補助券交付を受け、名古屋市指定の獣医師に補助券を提出すること。

・条件:市内在住で、狂犬病予防法に基づく登録が済んでいること。

・補助金額:名古屋市から1,600円+名古屋市獣医師会から3,200円=補助金合計4,800円

・交付期間:補助券の有効期間は交付日を含む14日間。ただし交付した年度を越えないよう注意が必要。 また、補助券の配布には限りがあり、なくなり次第終了となる。

参照元:名古屋市

4-3.さぬき市

・方法:「補助金交付申請書兼実績報告書」および「補助金交付請求書」に必要事項を記入、押印し、領収書(写し)を添えて市役所生活環境課または総合支所窓口で申請。

・条件:さぬき市内に住所があり、市内で犬を飼育していること。香川県内で開業している動物病院で去勢手術を受けること。登録済みで補助金を申請する日以前1年以内に狂犬病の予防接種を受け、注射済票の交付を受けていること。申請者およびその同一世帯内で市税および国民健康保険税を滞納していないこと。

・補助金額:3,000円(同一年度内において、一世帯につき、犬または猫を問わず2頭まで)

・申請期限:手術を行った日から90日以内

参照元:さぬき市

4-4.四日市市 

・方法:四日市市役所衛生指導課または各地区市民センターで申請。

・条件:四日市市で犬の登録がしてあり、手術を行う年度の狂犬病予防注射が済んでおり、注射済票の交付を受けていること。

・補助金額:2,500円(オスの場合。メスの手術の場合は3,000円)

・交付時期:市内の協力動物病院での手術の場合、手術前に動物病院に交付決定通知書を提示すると、手術費から補助金分を差し引いた金額での支払いとなる。

参照元:四日市市

4-5.桑名市

・方法:去勢手術終了後、補助金申請書及び請求書に必要事項を記入の上、獣医師の手術実施証明をもらい、市役所環境対策課へ提出。

・条件:狂犬病予防法に規定する登録及び予防注射を受けていること。

・補助金額: 1,500円(オスの場合。メスの手術の場合は2,000円)

・申請受付期間:手術を行った日の翌日から1年以内

参照元:桑名市

4-6.宇都宮市

宇都宮市には去勢手術に関する補助金制度はないようですが、メス犬への不妊手術には補助金を交付しています。

4-7.つくば市 

・方法:所定の申請書に必要事項を記入し、手術予定日の2週間前までに環境保全課へ提出。補助金の交付決定前に手術を受けると補助金を受けられなくなるため、手術は必ず交付決定を受けたあとに行うこと。

・条件:市内に居住し、市に住民票を登録されている方が市内で飼育する犬(つくば市に登録されており、補助申請日からさかのぼって1年以内に狂犬病予防注射を受けていること)。補助金は年度内、1世帯につき犬猫各1匹ずつ。

・補助金額:3,000円(去勢手術の場合。避妊手術の場合は4,000円)

・交付時期:去勢手術を受けた後に「つくば市犬猫の避妊・去勢手術補助金実績報告書」「つくば市犬猫の避妊・去勢手術補助金交付請求書」「動物病院発行の領収書の写し (動物病院又は獣医師の押印のあるもの)」を提出。報告書類3点を提出してから約1ヵ月後に請求書記載の銀行口座へ補助金を入金。

参照元:つくば市

5.去勢手術の術前と術後に注意したいこと

5.去勢手術の術前と術後に注意したいこと

去勢手術は難しいものではありませんが、全身麻酔をかけて行うため手術前後には注意深く愛犬の様子を見守ることが大切です。ここでは、手術前と後に注意したいことをご紹介します。

5-1.術前に注意したいこと

飼い主さんも手術に関して不安を感じるかもしれませんが、愛犬は飼い主さんの心を敏感に感じ取ります。できるだけいつもどおりの生活を送るよう心掛けましょう。

また、全身麻酔をするため前日から絶飲・絶食をする必要があります。食事に関しては、担当獣医師からの指示に従い、もし何か口にした場合には手術前に獣医師に伝えましょう。

手術前には、犬を不安にさせないようなるべく遠出などは控え、家でゆっくり過ごし身体を休めておくことが大切です。

5-2.術後に注意したいこと

手術後2~3日程度は麻酔や手術の影響で元気がない様子が見られるかもしれません。排尿しており、食事も少しはとれている状態なら、経過は良好です。元気のない状態が3日以上続いたり、吐き戻しがあったり、呼んでも反応しなかったりする場合はすぐに獣医師に相談しましょう。

傷口を舐めると化膿したり、傷がふさがらず開いたりすることがあります。どうしても気になる場合は、エリザベスカラーを付けるなどの対策を取りましょう。

術後1週間程度で抜糸を行うため、それまではなるべく散歩や過度な運動を控える必要があります。散歩は、犬の様子を見ながら術後4~5日あたりから開始すると良いでしょう。

去勢手術をすると、太りやすくなることが多いため、食事や運動量の管理をしっかり行うことも重要です。

6.去勢後は太りやすい!?おすすめのドッグフードブランドを紹介

.去勢後は太りやすい!?おすすめのドッグフードブランドを紹介

最後に、太りやすい犬にもおすすめのドッグフードを3種類ご紹介します。

6-1.ヒルズ

ヒルズのドッグフードは、10年以上にわたる研究を基に作られています。食物繊維をブレンドした栄養バランスに優れたフードで代謝をサポートし、低カロリー・低脂肪ながらおいしく、無理せず理想的な体重を目指すことができます。種類も豊富なので、愛犬の年齢・体重や好みに合わせて選べるのも飼い主にとって嬉しいポイントです。

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6-2 .ロイヤルカナン 

ロイヤルカナンのドッグフードは、食事療法食や総合栄養食など、さまざまなラインナップがあり、目的別に選ぶことができます。

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6-3.ニュートロ

90年以上の歴史を持つニュートロは、ペットが健康で幸せな一生を送れるよう、自然素材、栄養バランスに配慮し、素材本来のおいしさにこだわったドッグフード作りを追求しています。

「ニュートロ ナチュラルチョイス 避妊・去勢犬用」は、脂質を控え低カロリーながら主原料にチキンを使用し、抜群のおいしさを実現します。バランスの良い食物繊維を組み合わせ、腸内環境維持にも配慮しています。

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おわりに

去勢手術には、オス犬特有の病気の予防やストレス軽減などのメリットがあるとともに、全身麻酔を使った手術なのでリスクを伴うなどのデメリットもあります。さらに、手術費用も決して安い金額ではありません。去勢手術を検討する際には、きちんとした知識を得て手術するかどうか決める必要があります。考え方はそれぞれですが、飼い主と愛犬にとってより良い選択をすることが重要です。

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