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ペットの健康診断とは?具体的な診断内容や費用を大公開!

ペット
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

年に1回のペースでご自身の健康診断を受けている方が多いですが、実はペットにも健康診断があることをご存知でしょうか。人間の健康診断は病気の早期発見などのメリットがありますが、ペットも家族の一員として人間同様に健康状態の把握をすることが大事でしょう。

このコラムでは、ペットの健康診断について具体的な診断内容やかかる費用などを詳しく解説していきます。

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ペットにも健康診断は必要なの?

ペットの健康診断といっても、あまりピンとこない方もいるかもしれません。しかし、人間と同じくペットも病気になります。家族の一員であるペットが健康であるために、ペットの健康診断は重要です。では、もっと詳しくペットの健康診断が必要な理由を解説します。

ペットは身体の不調を訴えることができない!

人間の場合は健康面に不調が生じたら、病院へ行くなどの対処ができます。しかし、犬や猫などのペットはそのような意思表示ができません。お腹が空いた、散歩に行きたいなどの気持ちを行動から読み取ることが可能な場合もありますが、ちょっとした体調面の不調を飼い主が読み取ることは難しいです。そのため、症状が重症化してからようやくペットの異変に気がついて、あわてて病院に行くというケースは少なくありません。しかし、定期的にペットの健康診断を受けておけば、そのようなトラブルを未然に防げる可能性が高まります。

早期発見で多額の治療費を回避できる!

ペットの健康診断を受けていないと、ペットの体調不良をすぐに発見することは難しいです。そのため、ペットの症状がはっきりわかってから病院に行くと、すでに重症化していて、病気を完治させるために多額の治療費を支払うケースがあります。

しかし、健康診断で定期的にペットの健康面をチェックしていれば、早期発見できる可能性が高まり、重症化を回避できる可能性も高まるでしょう。健康診断を受けるにはもちろん費用がかかりますが、重症化してからかかる治療費と比べたら安価な場合が多いはずです。

飼い方の間違ったポイントを改善できる

ペットは人間のように健康面の不調を自分以外に伝えることができません。そして、ペットは人間と比べ、寿命が短いです。しかし、見た目はそれほど変わっていないことも多く、若い頃と同様の接し方をする方もいるでしょう。

そのため、老いたペットに対して数年前と同じ接し方をすると負荷をかけてしまい、辛い思いをさせることもあります。それが積み重なるとフィジカル面だけではなく、メンタル面にもストレスを蓄積させることにもなるかもしれません。

健康診断を受けていれば、ペットの状態から普段の生活で負荷がかかっていないかどうかもわかり、飼い主に対してペットへの接し方のアドバイスをしてくれることもあります。

ペットの健康診断は、ペットの健康状態のチェックや改善だけでなく、飼い主もさまざまなことを学べる機会を得られるためおすすめです。

ペットの健康診断の検査内容とは?

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これまでの解説でペットの健康診断が必要な理由がわかっていただけたのではないでしょうか。

では、ペットの健康診断とは、いったいどのようなことを行うのでしょう。ペットの健康診断で行う具体的な検査内容について4つご紹介します。

ペットの健康診断は、動物病院にて受けることが可能です。

① 身体検査

健康診断で最初に行うのはペットの身体検査です。ひとくちに身体検査といっても、その内容は以下のように細かく分かれます。

問診

問診は、医師が付き添いの飼い主に最近のペットの様子、どのような接し方をしているかを聞き出す作業です。さまざまなことを聞き出してペットの不具合を調べます。事前に細かい飼育記録をメモに書いておくと問診の際に便利です。

聴診や触診、視診

聴診器を使って心臓や呼吸器の様子をチェックする、ペットの身体を触って違和感がないかなどを診ます。この段階で心臓や呼吸器の疾患、腫瘍などを発見することもあるので、これも大事な作業です。

② 血液検査

ペットの血液を採取して状態をチェックする検査が血液検査です。血液を検査することで血球の数や形状、血液内のタンパク質、酵素を測定することが可能であり、これにより、ペットの各種臓器などの状態を知ることができます。

血液検査における各検査対象の具体的な項目は以下のとおりです。

  • 各種臓器(肝臓や腎臓など)の機能は正常か
  • 脂質のバランスや糖の代謝は良好か
  • 赤血球や白血球、結小板は正常か
  • 普段、貧血気味ではないか
  • ホルモン濃度は正常か
  • アレルギー反応はないか
  • 寄生虫感染やウイルスの感染はないか 

以上のような項目にはそれぞれ注意する必要がある場合の基準値があり、その数字からかけ離れていないかをチェックします。注意するべき値が出たからといって必ずしも重病というわけではなく、その結果から今後の対処法を考慮していきます。

③ 尿検査、糞便検査

尿検査と糞便検査では、それぞれ以下のような項目をチェックするために行います。

尿検査

膀胱や前立腺、腎臓の健康状態の確認および糖尿病やクッシング症候群(ホルモンの異常で身体に異変が起こる病気)、ホルモン疾患の発見

糞便検査

寄生虫や異物の確認、消化具合、腸内細菌の状況

これらの検査は、健康診断の当日に尿や便を採取するケースや事前に飼い主が準備するケースがあります。健康診断をお願いする病院がどちらのタイプかを確認しておきましょう。

④ その他の検査

以上がペットの健康診断で行う主な診断ですが、病院によっては以下の検査も行います。

  • レントゲン検査
  • 超音波検査
  • 甲状腺ホルモン検査
  • 眼底検査
  • 心電図
  • 体脂肪測定など

これらの検査を行うことによって多角的にペットの健康状態を把握することが可能になります。ペットの結構状態を事細かく知りたいという方は、どの病院がどのような検査を行っているか調べるといいでしょう。

ペットの健康診断、気になる費用は?

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ペットの健康診断にかかる費用は、ペットの種類や検査内容によって異なります。病院のタイプや検査項目によって費用は変動し、安い場合は数千円、高い場合は数万円かかることが多いようです。

ペットの飼い主のなかには、特にペットの不調が見当たらないので軽く診てほしいという方もいれば、時間をかけて徹底して診断して欲しいという方もいるでしょう。診断項目の多さやかかる時間によって費用も変動するので、検査内容に対してどれくらい費用がかかるのか、事前に病院に問い合わせて聞いておくことが大事です

費用の相場については、日本獣医医師会の家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査の調査結果(平成27年6月)によると、動物の健康診断(1日ドック)でかかる費用の中央値は、14,021円と記載されています。

注意点として、健康診断や予防接種などはペット保険の対象である「治療費」には該当せず、保険対象外です。ペット保険に入っているから費用が安くなると勘違いしないように注意しましょう。

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ペットの健康診断のベストタイミングとは?

ペットショップなどで購入する方法や人から譲り受けたり拾ったり(保護する)といったパターンによってベストタイミングは違うでしょう。

保護した場合は、寄生虫が生息していたり、感染していたりする可能性が高いので、家に連れて行く前に病院で診てもらうのが良いでしょう。

ペットショップやブリーダー経由でペットを購入した場合、そのペットが健康診断や予防接種などをすでに済ませていたら、その証明書が発行されます。そうでない場合、生後半年間の間に予防接種を受けなくてはいけないので、ショップ店員の指示にしたがって月に1回の頻度で動物病院に診てもらうのが良いでしょう。

ペットが満1歳になってからは、年に1回の頻度で健康診断を受けるのがベストです。これくらいの頻度であれば飼い主が気付かないペットの不調にも早期発見で対応できる可能性が高まります。

ペットの健康診断のどんな点に注意すればいい?

ペットの健康診断を受ける前にいくつかの注意点を把握しておくことで、よりスムーズに健康診断を進められるでしょう。

では、ペットの健康診断における注意点とは何か、そのポイントを4つ紹介します。

事前に予約しておく

ペットの健康診断は、病院によって当日に行って受診できるとは限りません。健康診断の受診を当日受け付けている病院であっても、他の受診が重なってしまって時間が取れないといったケースもあるでしょう。

また、日本獣医師会の家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査の調査結果(平成27年6月)によると、調査対象の1,365件のうち557件が健康診断(1日ドッグ)の実施自体が対応外と回答しています。

そのため、いきなり病院に行くのではなく、事前に健康診断が対応可能か、予約は取れるかどうか確認の連絡をするようにしましょう。事前に連絡をすれば、自分の都合にも合わせられます。

ペットのトイレは事前に済ませておくか聞いておく

レントゲンや超音波検査は、体内に便がたまっている状態だと見えにくい場合があります。なかには病院で排泄を促す場合もありますが、動物は普段と違う場所だと緊張して排泄がスムーズにできないこともあるようです。そのため、病院に行く前に排泄を済ませた状態がいいのかどうか、事前に聞いておきましょう。

また、尿検査や便検査のために、病院に行く前に尿や便を用意しておくか、当日に病院で採取するかは、病院によって異なります。事前に尿や便を準備しておく必要があるか確かめることも大事です。

診断前に食事は抜いておくか聞いておく

人間が健康診断を受ける場合、受診当日の食事は抜くように指示されます。その理由は、食後だと血糖値や中性脂肪の数値が大きく変化して、数値の平均値がわからなくなるからです。そして、それはペットも同様で、血液検査やレントゲン検査を行う際、平常の数値や状態を確かめるためにも、当日はペットに食事させないよう指示をする病院もあります。検査内容によっては当日の食事も問題ない場合があるので、診断前の食事は大丈夫なのかどうか、事前に確認しておきましょう。

普段、ペットの様子を知っている方が同伴する

ペットの健康診断では最初に問診として普段のペットの様子や状態、どんな飼い方をしているかをこと細かく聞き出します。このときに、普段ペットのお世話をしていない方が付き添いをした場合、医師にペットの細かい情報を伝えられません。ペットが普段の食事やおやつで何を食べているかを知ることによって、ペットの症状が発覚することもあります。

普段のおやつなど細かいことでも健康診断では重要な情報になるので、普段ペットのお世話をしている方が同伴するようにしましょう。

おわりに

ペットの健康診断を怠ると、早期発見していれば軽症だった場合も重症化してしまい、気がついた時は手遅れだったという例もあります。そのようなことを回避するために、ペットの健康診断は定期的に行うことが必要といえるでしょう。

健康診断にも種類や費用など病院によってさまざまですのでよく検討してから受診することをおすすめします。

また、健康診断を受けていてもペットが病気にかかってしまったとき、多額の治療費がかかる場合があります。そのような場合の備えとしておすすめなのがペット保険です。ペット保険に加入していれば、治療にかかる費用の一部が控除されます。万が一の場合に備えてみてはいかがでしょうか。

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