室内で飼う猫の寿命は?1日でも長く一緒にいるために飼い主ができること

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室内で飼う猫の寿命は?1日でも長く一緒にいるために飼い主ができること

50代以降になって猫を飼っている方からすれば、大切な家族の一員でもある愛猫の寿命が気になることも増えてくるでしょう。「私が先に寿命を迎えてしまうのではないか」「この子の寿命をきちんと看取ってあげることができるだろうか」と、つい考えてしまうのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、室内飼いの猫の寿命について、具体的なデータをもとに解説していきます。外飼いの猫と比べて寿命は変わるのか、そして愛猫と少しでも長い時間を過ごすための対策についても取り上げています。

1.室内飼いの猫の平均寿命は16.22歳|外飼いだと寿命は短くなる?

まず結論から紹介すると、室内飼いの猫の平均寿命は、16.22歳というデータがあります。これは一般社団法人ペットフード協会が発表している数字で、ざっくり15年以上は私たちと生活をともにしてくれるというイメージになります。

参照元:令和3年 全国犬猫飼育実態調査

1-1.猫全体の平均寿命は15.66歳

同調査によれば、猫全体の平均寿命は15.66歳となっています。つまり、外飼いの猫と室内飼いの猫を比較すると、外飼いの猫の方が寿命が短いということです。その結果、猫全体の平均寿命は室内飼いの猫よりもやや短めの数字となっています。

1-2.外に出る猫の平均寿命は13.75歳

外飼いの猫の平均寿命が13.75歳。室内飼いの16.22歳と比べると約2.5年ほどの開きがあることが分かります。

ここまで大きな差が出てしまう理由には、外飼いの猫にはさまざまなリスクがあることが考えられるでしょう。たとえば、野良猫との喧嘩でケガをしてしまったり、感染症をもらってしまったり、交通事故などの事故に巻き込まれる可能性も高まります。

今回の調査では野良猫は計算に含めていませんから、「うちは野良猫じゃないから大丈夫」と安心することもできません。愛猫に長生きしてもらいたいと思った場合には、まずは外飼いをやめて完全室内飼いを徹底するところから始めると良いでしょう。

2.猫の1歳は人間の20歳?ケガや病気に注意したい高齢猫

「犬や猫は成長が早いから、1歳は人間の20歳と同じだ」という話を聞いたことはないでしょうか?

猫は人間とは異なり、生まれてから最初の1年で一気に成長し、1歳になる頃には他の大人の猫とほとんど変わらない見た目になります。その後成長スピードは緩やかになり、2歳や3歳になってもほぼ変わらないと感じることも珍しくありません。

ただし、歳をとれば病気やケガのリスクが上がるのは人間と同じです。平均寿命が短い分、健康で活発な愛猫の姿を見られるのは決して長い期間ではないのです。

ここからは、特にシニア期に入った高齢の猫へのケアの方法について紹介しましょう。

3-1.成猫の1年は人間の4年に相当

一般的に猫の成長は、生後1年で人間の20年と同じくらい、つまり1歳の猫は20歳の人間に相当するといわれています。そしてその後は、1年経つごとに人間の4年に相当する年齢を重ねていきます。2歳の猫は人間でいう24歳、3歳の猫は人間でいう28歳というイメージです。

この計算方法でいえば、平均寿命を迎える16歳の頃には、人間で言えば80歳を迎えるタイミングです。そう考えると、16歳くらいまで生きて一緒にいてくれれば大往生といえるのではないでしょうか。

3-2.11歳以降はケガや病気のリスクが増えるシニア期

人間も50代や60代といったシニア期に入ってくると、ケガや病気のリスクが高まるといわれています。これは猫でも一緒で、人間の60歳に相当する11歳頃から、猫もシニア期に入ります。

この頃になると幼い頃の活発さは影を潜め、ゆったりとした動作で生活することが多くなるでしょう。目に見えて老化を感じる瞬間もあり、日頃のケアも必要になってきます。

3-3.体調の変化があればすぐに獣医師へ

シニア期に入った猫に多いのが、腎臓病です。ほとんどの猫は高齢になると腎臓病を発症するといわれるほどですから、シニア期に入ってからはこれまでよりも丁寧に健康チェックをする必要があります。たとえば、どれだけ水を飲んでいるか、排泄のペースに乱れはないかなど。

もし体調の変化を感じたら、できるだけ早めに獣医師の診断を受けるようにしてください。緊急時にも獣医師に診てもらえるように、かかりつけの病院を決めておいたり、24時間対応の動物病院を探しておくと安心でしょう。

3.室内飼いの猫に長生きしてもらうためには?

続いて、室内飼いで一緒に暮らしている猫にできるだけ長生きしてもらうためにはどうしたら良いのかを解説していきましょう。

  1. 常に新鮮な水が飲めるようにする
  2. 食事や排泄物の量をチェックしておく
  3. 充分な運動量を確保する
  4. 定期的に健康診断を受ける
  5. もしもの時に充分な治療を受けられるように治療費を用意しておく

こちらの5つのポイントを取り上げていきますので、参考にしていただけたら幸いです。

3-1.常に新鮮な水が飲めるようにする

室内飼いの猫が高齢になってくると、腎臓病のリスクが高まります。この腎臓病を予防するためには、愛猫の飲水量をコントロールすることが重要です。

実際に「ふじわら動物病院」の藤原院長も、次のように述べています。

水を飲むことで、老廃物を尿と一緒に体外に出すのが腎臓の役割ですが、飲水量が少ないとおしっこが出ずに老廃物が体内にたまってしまいます。

腎臓に負担が掛かり続ける状況だと、腎臓にダメージが蓄積されて腎臓病になります。

腎臓は再生ができない臓器なので、異常を早期に発見して大切に使ってあげることが必要です。健康診断を定期的に受けて、異常を早期発見していきましょう。

(引用:【現役獣医が解説】猫の腎臓病と水分の関係

つまり、水を飲む量が少ないと腎臓に負担が掛かってしまうため、できるだけ水を飲む量を増やしてあげることが大切になります。そのための具体的な方法として、常に新鮮な水が飲めるように工夫したり、水分が豊富なウェットフードをあげたりすると良いでしょう。

猫用のフィルター式給水器「ピュアクリスタル」などの製品を用意して、常にきれいな水を飲めるようにしてあげることも大切です。猫も汚い水を好みませんから、水道水を皿に注いだまま何日も放置したりしないように注意してください。

3-2.食事や排泄物の量をチェックしておく

愛猫に長生きしてもらうためには、普段から食事や排泄物の量をチェックしておくことも大切です。

食欲が落ちていたり、水を飲む量が減っていたりする場合には、何か体調に問題がある可能性も考えられます。目盛りのついた給餌皿や給水器を利用すると、食事の量に変化がないか確認しやすくなるでしょう。ただし、たくさん食べてもらいたいからといっておやつを多用してしまうと、カロリーオーバーで猫に負担を掛けてしまうことも考えられますので、食事のあげすぎにも注意してください。

また、おしっこや便の状態も日頃から確認しておきましょう。おしっこの色や量に変化があったり、便が柔らかく下痢のような状態になっていれば、一度獣医師に相談してみることをおすすめします。

3-3.充分な運動量を確保する

室内飼いの猫の場合、どうしても運動量が少なくなってしまう傾向にあります。人間と同じで、運動不足になれば健康上のリスクが高まってしまいます。室内でも充分な運動量を確保できるように、おもちゃやキャットタワーなど、猫が遊べる環境を用意してあげると良いでしょう。

猫は上下運動を好みますから、高さのあるキャットタワーを用意してあげると喜ぶのはもちろんですし、背の高い家具に飛び乗れるように整理整頓してみるのもおすすめです。

3-4.定期的に健康診断を受ける

人間と同じように、猫にも健康診断を受けさせてあげましょう。できれば若いうちから年に1回程度健康診断を受けておくことで、病気の早期発見にもつながります。室内飼いだったとしても、継続的にワクチンを接種して病気を予防することも大切です。

11歳以降のシニア期に入ってからは、半年に1回、もしくは3ヶ月に1回程度の頻度で健康診断を受けさせることが理想的です。かかりつけの獣医師と話し合いながら、愛猫の健康維持のためにできることを実践しておきましょう。

3-5.もしもの時に十分な治療を受けられるように

猫の病気やケガは、予兆なくいきなりやってくることもあります。大病を患った場合には、高額な治療費がかかる場合も出てくるでしょう。愛猫の治療費が捻出できず、苦しい思いをさせてしまうのは一番避けたい事態のはずです。そうしたリスクに備えて、猫のための充分な治療費を用意しておくことも大切です。

たとえば、若い頃から毎月1万円を猫のための貯金として積み立てておき、万が一の際に引き出して使えるようにしておくのもおすすめです。猫のための資金と、ご自身の老後資金とで別々に用意しておけば、何かあった時にも落ち着いて治療費を出すことができるでしょう。

4.愛猫と少しでも長くいるために考えたい「ペット保険」

もしもの際の準備を充実させておきたいなら、「ペット保険」に加入することも1つの手段です。

たとえば、クレディセゾンが提携するアニコム損保のペット保険『どうぶつ健保』であれば、万が一の際の入院・手術を含めて治療費の50〜70%をカバーしてくれます。獣医師 、ドッグトレーナー等にLINEで気軽に相談できる「どうぶつホットライン」も利用できるため、かかりつけの動物病院がお休みの場合や、ちょっとした相談にも乗ってもらえる安心感があります。

なお、ペット保険は、治療を受けた後に動物病院の窓口で一旦治療費を全額支払い、後日保険会社に請求して自己負担分を精算する手続きをするのが一般的です。

一方で『どうぶつ健保』では、『どうぶつ健康保険証』を窓口で提示すれば、その場で自己負担分のみの精算でOK(どうぶつ健保対応病院の場合)。つまり面倒な手続きが必要なく、経済的な負担も大きく軽減されるメリットがあります。

※『どうぶつ健保ぷち』は窓口精算の対象外です。

アニコム損保の『どうぶつ健保』は、上記のページから猫の年齢や種類を入力することで簡単に見積りができますので、まずはご自身のケースでどれくらいの保険料になるのかチェックしてみることをおすすめします。8歳以上の猫でも加入できる『どうぶつ健保しにあ 』であれば月額1,010円〜の保険料となっていますので、シニア期に入った愛猫と暮らす方も万が一にしっかりと備えていきましょう。

おわりに

室内で飼う猫の平均寿命は、外飼いの猫と比べて約2.5年長い16.22歳とされています。愛猫とより長い時間を一緒に過ごすためには、腎臓病の予防や運動不足の解消、日頃の健康チェックなどに取り組むと良いでしょう。11歳以降のシニア期に入って体調に変化が見られた場合には、すぐに獣医師に相談することをおすすめします。

また、万が一の際に治療費で困ることがないよう、若い時期から愛猫のための貯金を積み立てておくことも大切です。「ペット保険」も上手に使いながらリスクに備え、愛猫との長く安心した暮らしを送りましょう。