猫の食事を選ぶ際の3つの注意点|おやつやキャットフードの与え方・回数・量の目安

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猫の食事を選ぶ際の3つの注意点|おやつやキャットフードの与え方・回数・量の目安

50代以降になってから初めて猫を飼う方、久しぶりに猫をお迎えする方の中には、猫の食事の与え方について迷ってしまう方も多いでしょう。スーパーやホームセンター、ネット通販でも多種多様のキャットフードが販売されており、どれを選ぶのが猫にとってベストなのか判断しにくいかもしれません。

そこでこのコラムでは、猫に与える食事選びの3つのポイントと、おやつ・キャットフードの与え方について詳しく解説していきます。猫との暮らしにまだ慣れていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.猫の食事を選ぶ際の3つの注意点

猫用に市販されているフードの中には、缶詰や「カリカリ(ウェットタイプに比べて安価であり、その形状から呼ばれる呼び名)」などさまざまな種類があります。

数ある商品の中で猫にとって適切な食事を選ぶ際には、次の3つのポイントに注意が必要です。

  • メインで与えるのは「総合栄養食」
  • 「一般食」やおやつは与え過ぎに注意
  • 年齢に合わせたキャットフードを与える

それぞれ解説していきます。

1-1.メインで与えるのは「総合栄養食」

猫用のフードとして販売されている商品の中には、「総合栄養食」「一般食」「副食」などの種類がありますが、メインの食事として与えたいのは「総合栄養食」と表示されているキャットフードです。総合栄養食には、猫にとって必要な栄養素がバランスよく含まれており、水と総合栄養食を与えれば必要な栄養を満たすことができます。総合栄養食のキャットフードの中には、いわゆる「カリカリ」と呼ばれるドライフードと、缶詰やパウチに入ったウェットフードの2種類がありますが、どちらを選んでも構いません。

1-2.「一般食」やおやつは与え過ぎに注意

「一般食」「副食」と書かれているペットフードは、それだけで必要な栄養素をカバーすることはできず、どちらかというとおやつに近い食事です。そのためカリカリのトッピングに使うと効果的ですが、与えすぎは偏食につながる可能性もあるので注意しましょう。また、総合栄養食の食事に加えておやつを与えると、カロリー過多になる可能性もあるため、その分カリカリを減らすなどして調整することも大切です。

1-3.年齢に合わせたキャットフードを与える

市販のキャットフードには、子猫用・成猫用・高齢猫用とライフステージ別に用意されているものがあります。成長著しい時期に与える子猫用はカロリーが多めに作られているため、成長を終えた成猫にあげ続けると肥満につながるリスクもあります。また、室内猫用や去勢・避妊済みの猫用、毛玉に配慮したフードなども販売されているため、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。すべての年齢に与えられる全年齢(オールステージ)対応のキャットフードもありますので、食事選びに迷ったらこちらを選択しても良いでしょう。

2.ドライフードとウェットフードは何が違う?

2.ドライフードとウェットフードは何が違う?

猫用の食事には、大きく分けてドライフードとウェットフードの2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらのタイプを選ぶ際の参考として、ドライフードとウェットフードの違いをみていきましょう。

2-1.ドライフードの特徴とメリット

ドライフードとウェットフードの大きな違いは、含まれる水分量にあります。ドライフードの多くは10%程度の水分量を含み、乾燥した固いキャットフードになっています。水分を飛ばしていることから同じ重さでも栄養素が多く含まれており、効率的に栄養補給できる点がメリットです。

粒の大きさや形に工夫が見られるメーカーも多く、口の小さな子猫や噛む力が落ちた高齢猫でも食べやすいものも販売されています。ウェットフードと比べて開封後の劣化は進みにくいですが、直射日光や温度変化、湿度によっては酸化が早く進む場合もあります。一度開封したドライフードは、密閉できる袋や容器に入れて冷暗所で保存するようにしてください。もし冷蔵庫で保管する場合は、冷蔵庫と室内の気温差から生じる結露でカビが生える可能性があるため、冷蔵庫から取り出したらすばやくしまうようにしてください。

2-2.ウェットフードの特徴とメリット

含まれる水分量が80~90%程度となっているのが、ウェットフードの特徴です。ツナ缶のように素材をそのまま生かしたフードや、ペースト状、パテ状になっているものも多く、嗜好性が高いメリットがあります。年齢を重ねて食欲が落ちてきた際などは、ドライフードからウェットフードに切り替えてあげると食事が進みやすくなるでしょう。

ウェットフードは缶詰やパウチに入っているものが多く、保存期間も長いものがほとんどです。ただし、開封すると一気に劣化が進むため、開封後はすぐに使い切ることが大切です。水を飲まない猫にとっては水分量が多いウェットフードで水分補給することをおすすめしますが、重量当たりの栄養素は少なめなので、ドライフードとの併用も効果的です。また、1食あたりのコストも割高になるため、予算に応じてドライフードと使い分けると良いでしょう。

3.猫用のご飯の与え方・回数・量の目安について

次に、猫の食事の与え方や回数・量の目安についても紹介しましょう。

3-1.猫の食事は1日1回の置き餌でもOK

猫に食事を与える回数には、特に決まりはありません。猫は食べたい時に少しずつ食べることも多いため、キャットフードのパッケージにある1日の給与量を満たしていれば、1日1回のペースでも問題ありません。

ただし、一度に大量のフードを食べて吐いてしまうようであれば、少量ずつ2〜4回に分けて与えてあげてください。消化器官が未発達の子猫の時期にも、食事の回数は少し多めにすると安心です。食欲が落ちてしまった高齢猫に食事を与える際にも、少量のウェットフードをこまめに与えるほうが効果的な場合もあります。

3-2.パッケージの給与量を量ることが大切

与えるべきキャットフードの量については、それぞれのキャットフードに給与目安量をチェックしましょう。なんとなくの目分量で与えるのではなく、重さをしっかりと量って与えることが大切です。食いつきが悪く1日の給与量を満たせない場合には、一般食や副食を使ってトッピングを増やしてあげて、1日のトータルカロリーを調節してあげましょう。

3-3.「手作りご飯」や人間の食材は悪影響なことも

犬や猫を飼っている人の中には、ささみを茹でて与えるなど手作りのご飯を用意する方もいます。人間用のかつおぶしやにぼしなど、猫が好んで食べようとする食材もありますので、おやつ代わりに与えようと考えている方も多いかもしれません。しかし猫にとってのベストな食事は、あくまでも総合栄養食のキャットフードであることを覚えておきましょう。トッピングを増やす程度なら構いませんが、猫の食事を完全に手作りしようとすると必要な栄養素をすべてカバーするのは非常に難しくなります。

人間用の食事には塩分や糖分が多く含まれることもあり、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性も出てきます。そのため、基本的には総合栄養食のみを与えるようにして、おやつを与える際にも猫用に作られている商品だけを選ぶようにしましょう。

4.猫に与えてはいけないNG食材の代表例

4.猫に与えてはいけないNG食材の代表例

人間用の食べ物を猫に与えてしまうと、中毒を引き起こす危険な食材の誤食・誤飲につながる可能性もあります。大切な家族の健康を守るためにも、ここで猫にとって有害な食材の代表例を押さえておきましょう。

4-1.ネギ類

ニラやニンニクを含めて、玉ねぎや長ネギといったネギ類は、猫にとって有害な食材とされます。ネギに含まれる成分が、猫の血中の赤血球を破壊し、貧血や血尿といった症状を招いてしまいます。猫が好む肉が一緒に含まれるハンバーグやスープは、誤食の可能性も高まりますので、目を離した隙に食べてしまわないように注意しましょう。万が一、飼いネコが口にしてしまった場合には、すぐに獣医師に相談しましょう。

4-2.チョコレート類(カカオ)

チョコレートやココアに含まれるカカオも、猫にとって有毒な成分の1つです。カカオに含まれる「テオブロミン」「カフェイン」の成分が、嘔吐・下痢、けいれんなどの症状を引き起こします。特にカフェインは、コーヒーや紅茶などにも多く含まれますので、誤飲には充分な注意が必要です。万が一猫が食べてしまった場合には、商品のパッケージなどを持参して動物病院を受診しましょう。

4-3.ぶどう類

詳しい原因は分かっていませんが、ぶどうやレーズン、マスカットなども猫にとって有毒な食材です。猫にとってはアルコールも有害ですから、ワインの誤飲には特に注意が必要です。誤ってぶどうを食べてしまうと急性腎不全を起こして体調の変化が見られるため、少し舐めた程度であっても異常を感じたらすぐに獣医師に連絡してください。

4-4.鶏の骨

骨付きフライドチキンの食べ残しなど、肉の匂いが強いものは猫も興味を示しやすくなります。しかし鶏の骨は縦に割れやすく、猫が食べるとのどや内臓を傷つける可能性があるため、注意が必要です。硬い骨は歯を痛めたりのどに詰まらせる危険性も高く、猫が要求してきたとしても与えないようにしましょう。

5.【Q&A】猫の食事選びでよくある質問と回答

最後に、猫の食事を選ぶ際によく寄せられる質問と、その回答をまとめていますので参考にしてみてください。

5-1.猫草は用意しないとダメ?

「猫といえば猫草」というイメージがある方も多いかもしれませんが、本来猫にとって猫草は必要ありません。猫草は、あくまでも毛玉を吐き出すための刺激として食べるという側面が強く、栄養面でメリットがあるわけではないです。個体によっては、猫草にまったく興味を示さないこともありますので、無理に用意しなくても問題ありません。

5-2.あまり水を飲まない時はどうしたら良い?

猫があまり水を飲まない場合には、水置き場を増やしたり、ウェットフードを活用したりすることをおすすめします。飲水量が少なくなると、猫は腎臓病や尿路結石、膀胱炎などの病気にかかりやすくなります。特に冬場は水を飲む量が少なくなりがちなので、ウェットフードを活用したり、湯冷ましの水を用意してあげたりして水を飲ませる工夫をしてあげましょう。

5-3.多頭飼いしている場合の食事のあげ方は?

それぞれの食事量を把握するため、食器や与える場所を別々にすることをおすすめします。2匹以上の猫を一緒に飼う場合には、食事の量が偏ってしまわないように注意が必要です。できるだけ別々の食器を用意して、与える場所も分けてあげると健康状態を把握しやすくなります。また、食べ残しはすぐに片付けて、1匹の猫が食べ過ぎたり栄養不足になったりしないように配慮しましょう。

5-4.キャットフードはどれを選ぶのがおすすめ?

キャットフードを選ぶ際には、「総合栄養食」と書かれたものの中から、目的に合わせた種類を選ぶと良いでしょう。子猫用や高齢猫用、ダイエット用やお通じ改善用のキャットフードも用意されていますので、猫の健康状態に合わせて選択しましょう。フードへの添加物や原材料の品質が気になる方も多いかもしれませんが、しっかりとしたメーカーが出している商品であれば猫の健康への影響はほとんどありません。そのため、過度に心配することなく予算に合わせたキャットフードを選んであげましょう。

おわりに

猫の食事を選ぶ際には、猫の年齢に合わせた「総合栄養食」と表示されているかに着目してキャットフードを検討しましょう。キャットフードの中にはドライフード・ウェットフードの2種類がありますが、含まれる水分量と重量当たりの栄養に大きな違いがありますので、用途に応じて使い分けることも大切です。ネギ類やチョコレート類、鶏の骨などは猫の体に悪影響を及ぼしますので、誤食・誤飲に注意しながら猫との生活を送ってくださいね。