【これなら私も飼えるかも】進化する「ペットとの生活を支える新しいサービス」とは?(前編)

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【これなら私も飼えるかも】進化する「ペットとの生活を支える新しいサービス」とは?(前編)

子育ても一段落し、少し静かになった家の中。新しい家族として『ペット、飼おうかな』とふと頭に浮かぶこともあるかもしれません。実は、50代前後は多くの人がペットを飼い始めるタイミングです。「一緒にいると楽しい」「寂しくない」「生活の癒し・安らぎになる」など、飼い始める理由はさまざまですが、それぞれがペットとの新生活を楽しんでいます。

うつや認知症の予防・改善に効果があったり日常的な動作の機能維持につながったりするなど、シニアの健康維持にもメリットの大きいペットとの生活。一方で、世話の大変さや、今後ご自身が動けなくなったら、という不安から、途中でペットとお別れをしてしまう方も決して少なくはありません。そんな話を耳にして、『やっぱりペット飼うのは難しいかな…』と二の足を踏んでしまうことも。

シニア世代がペット飼育を始めるにあたっての悩みは尽きません。ところが近年、この悩みを解決し、ペットとの生活を支えてくれるさまざまな製品やサービスが広がりつつあります。今回は主にワンちゃんやネコちゃんを対象とした、ペットテック(Pet-Tech)と言われるテクノロジーを活用した新サービスなどを中心に紹介します。

1.ペット飼育の悩み

内閣府の調査によると、50代は半数近くの方がペットと過ごしています。一方で、ペットとのお別れ(飼育放棄)が最も多い世代が60代から70代です。ペットの犬を対象とした調査では、飼育放棄の60%弱がこの世代に集中していました。

(飼育放棄の理由と年代別の割合(出典:動物臨床医学会発表資料「犬の飼育放棄問題に関する調査から考察した飼育放棄の背景と対策」)

その背景とも重なりますが、ペットとの生活のなかで悩みとして多く聞く声がコチラです。

  • ペットの病気や寿命。いつまで一緒にいられるの?動物病院も連れていくのが負担…
  • 散歩や運動、日々の世話が大変。自分の体力が落ちてきたら、どこまで面倒みられるか
  • ちょっとした旅行や入院などがしづらい
  • ひとりで暮らしているので、もし、自分に何かあったらどうしよう
  • しつけが大変。なかなかいうことを聞いてくれない

どれも難しい問題です。ペットを愛するからこその迷いもあるでしょう。それぞれの悩みについて、どんな解決方法が広がっているのでしょうか?

2.ペットの健康問題―①診察・相談

まずはペットの健康問題です。ペットの調子が急に悪くなった、いつもとどこか様子がおかしいと感じた際、いざ何かあった時に相談したくても、動物病院が診療時間外だったり、いきつけの動物病院がそもそもなかったり、と慌ててしまうシーンも少なくありません。コロナ感染症拡大から、通院自体も少しハードルが上がっているかもしれません。

そんななか、サービスが広がりつつあるのが『オンライン相談/診療サービス』です。

Benesseグループが展開する「いぬ・ねこのきもち ペットケアONLINE」では、愛犬愛猫に関するお悩み、困り事を専門家にスマホからいつでもどこでも無料で相談できるサービスを提供しています。

(相談イメージ(いぬ・ねこのきもちペットケアONLINEより))

もう少ししっかりと動物病院に相談をしたいとき、オンラインでの診療(*初診の場合は相談)を受けられるサービスとして「みるペット」があります。動物病院や獣医師と直接オンラインでつながり、相談や受診をすることができるサービスです。予約や決済も含め、オンライン上ですべて完結できます。オンラインでの「かかりつけの病院」ができるのも魅力です。今は首都圏を中心にサービス展開をしていますが、今後全国への拡大も期待されます。外出や待ち時間がなくなれば、動物病院の利用もハードルが下がりそうです。

(みるペット公式Webより)

3.ペットの健康問題―②予防・発見

診療はもちろんですが、そもそも健康な状態を維持して、できるだけ長く一緒にいて欲しい、と思うのが飼い主のこころです。そのために必要なのが、予防や発見です。

日々の食事の部分からペットを健康に、というサービスを提供するのが、愛犬に合わせてカスタムしたペットフードを定期的に配送してくれる『PETOKOTO FOODS』です。キャッチコピーは「私にも美味しい愛犬のごはん」。無添加・安心安全な国産食材を使い、犬種や年齢に合わせてカロリー・栄養素を計算したカスタマイズレシピに基づいて調理し、届けてくれます。

「人間も食べられるD2Cドッグフード『PETOKOTO FOODS』、愛犬のパーソナライズ栄養診断」より)

体調不良の予兆をつかむ製品も広がっています。例えば、猫向けの首輪型デバイス『Catlog』。「走る」「毛づくろい」「食事」「睡眠」など、健康把握上、重要な行動をAIが高精度で判定・記録してくれます。毎日一緒に暮らしていても気づかないような緩やかな変化にも気づくきっかけになります。

(AIが愛猫の変化をアラート。Catlog公式Webより)

ペットの排泄からも病気のタネを見つけることができます。『Toletta』はカメラ内蔵型の猫用トイレです。毎日のおしっこデータをモニタリングし、愛猫の体調変化を教えてくれます。診断に活用するカメラでは愛猫が日々トイレに向かう様子の動画なども自動撮影。副産物ですが、ダウンロードできるその映像を楽しみにする飼い主たちも多いようです。

また、予防とは少し異なりますが、万が一、病気になってしまったときのための、金銭的備えとなるサービスとしてペット保険があります。こちらは別の記事で詳しく解説していますので、是非ご一読ください。

4.ペットの世話に関するサポート

健康と並んで、大きな悩みとなるのがペットのお世話です。体力が落ちて、相手をしてあげるのがきついときがある。わかってはいたけど、定期的な餌やりや排泄物の処理なんかがやはり大変…。これらの悩みをサポートする製品やサービスも徐々に現れています。

<遊び相手>

ご自身が相手をしてあげられないとき、代わってペットと遊んでくれるロボットが『Varram』です。さまざまなモーションで自律走行し、ペットと触れあって遊びます。スケジュールでセットしておけば、時間になるとおやつをあげてくれます。獣医師やトレーナーと共同し、『ペットと友達になれるロボット』をコンセプトに開発されています。

<餌やり/水やり>

ペットの健康管理の面からも大切なのが決まった時間での餌や水やりです。飼い主にとってはひと手間となる餌やりですが、これを自動的に行ってくれる『自動餌やり機』はさまざまなメーカーから色々なモデルが発売されています。決められた時間になるとふたが開くシンプルなものから、『カリカリマシーンSP』の様にカメラ内蔵で様子を確認できたり、飼い主の声を録音して『ご飯だよ』と知らせることができるものなど、高性能なモデルも多くラインアップされています。

<お散歩>

やっぱり、大切なペットだからこそ、ロボットに任せるのは少し抵抗がある。ご自身ができないときは、散歩や世話も人に見て欲しい…。そんな飼い主の想いに応えるペットシッターのマッチングサイト『GREENmum』があります。これは、日常的な散歩代行などを行なってくれる、近くのペットシッターをマッチングしてくれるサービスです。

<トイレの処理>

その他にも世話をするなかでもう一つ、悩ましいのがペットの排泄物の処理かもしれません。こちらも、自動で処理をしてくれる製品なども研究や販売が進んでいます。例えば、犬用のロール式自動トイレ『ブリリアントパッド』は、ワンちゃんが排泄すると自動でペットシートを巻き取ってくれる画期的な全自動トイレです。

(ブリリアントパッド公式Webより。開発元のWebには、猫用の自動トイレなども並んでいます)

以上、前編では、ペットの健康やお世話を中心に、現在広がりつつある新サービスをいくつか紹介しました。後編では、しつけやちょっとした旅行への対応など、その他の悩みに対するサービスをピックアップしてお届けします。

(以上)