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お墓参りにいつ・どの時期に行く?おすすめの時間帯や行ってはいけない日を解説

お墓参りにいつ・どの時期に行く?おすすめの時間帯や行ってはいけない日を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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「お墓参りは急に行ってもいい?」「親戚に、仏滅はお墓参りに行くなと言われた」など、お墓参りの日にちについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。お墓参りのマナーやタブーを守らないと、先祖や故人に失礼をしてしまうようで不安があるかもしれません。このコラムでは、お墓参りの時期や時間帯について解説します。お墓参りのマナーや、お墓参りに行けないときの対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • お墓参りはいつ行ってもいいが、日中の明るい時間帯がベスト
  • お盆、お彼岸、年末年始、故人の命日、自分の人生の節目にお墓参りをする方が多い
  • 仏滅、友引、年末年始を避ける方もいる
  • お墓参りができないと悩んだら代行サービスを使う手もある
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お墓参りに行ってはいけない日はあるの?

お墓参りに行ってはいけない日はあるの?

お墓参りに行ってはいけない日はあるのかと悩む方もいるかもしれません。人によっては、特定の日時を避ける場合もあります。しかし、考え方やルールを押さえておけば、過度に心配する必要はありません。まずはお墓参りにおける日時のルールを解説します。

お墓参りはいつ行っても良い

お墓参りの日程に、決まりはありません。故人を想う気持ちが最も大事であり、いつでも、思い立ったときに行って良いのです。

お墓参りの頻度にも決まりはなく、何度行っても差し支えありません。また、回数が少ないからといって、先祖をないがしろにしているということにはならないので安心してください。

ただし、あまりにお墓参りへ行かないと、お墓の周りが雑草などで荒れてしまい、墓石の傷みや傾きに気づけないため、注意が必要です。

「仏滅」「友引」でも行っても良い

六曜の「仏滅」や「友引」にお墓参りすることをためらう方もいます。仏滅は全てにおいて凶日のため、また友引は「友を引く」とも読めるためです。

そもそも六曜の考え方は仏教とは関係がありません。あまり気にする必要はないでしょう。ただし、同行者がいる場合は、日取りを気にするかどうか念のため尋ねてみるのがおすすめです。

お墓参りに行っても良い時間帯

お墓参りは、太陽の出ている時間帯であればいつ行っても構いません。

以前は「お墓参りは午後にするべきではない」「何事にも優先して、午前中に行うべき」という考え方がありました。他の用事を済ませてからお墓参りに行くことは、先祖をないがしろにしていると考えられているためです。

しかし、お墓が遠い場合など、午前中にお墓参りをすることが難しい方も多いでしょう。お墓参りの時間帯については、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

ただし、夕方から夜にかけてのお墓参りには注意が必要です。お墓参りのほとんどは日中に行われるので、照明設備があまり充実していない霊園も少なくありません。夕方や夜になると、足元がおぼつかず石畳に足を取られて転んだり、手元が見えづらく掃除が十分にできなかったりします。

また、管理人が常駐している霊園の場合は閉園時間が決まっている可能性が高いため、夜に訪れてもお参りができません。お墓参りは、できるだけ太陽の出ている時間帯に行いましょう。また、念のため開園時間を確かめておくと安心です。

お墓参りをする一般的な時期は?

お墓参りをする一般的な時期は?

多くの方がお墓参りをするタイミングは、以下のとおりです。

  • お盆
  • お彼岸
  • 年末年始
  • 命日
  • ご自分にとっての節目

お盆以外にも、お墓参りをするタイミングはたくさんあります。それぞれの時期のお墓参りについて見ていきましょう。

お盆

お盆は、毎年8月13日から16日の間にこの世へ帰ってくるとされる先祖の霊を自宅に迎え、供養を行う伝統行事です。地域によっては、1ヵ月繰り上がったり、旧暦を使用したりするところもあります。

お盆にお墓参りをするタイミングは、以下の3つです。

お盆初日(8月13日)

お盆の初日は「迎え盆」「お盆の入り」とされています。先祖はお墓で家族が迎えに来るのを待っているため、自宅に先祖をもてなす準備をしてからお墓参りをし、先祖を家に連れてきます。

お盆の中日(8月14日、15日)

お盆の中日にお墓参りをすることは「留守参り」といわれます。この日は先祖が家へ帰っているので、お墓の中は留守になっています。この日にお墓参りをすることで、空のお墓を守ってくれている仏様に感謝の意を示せるとされています。

お盆の最終日(8月16日)

お盆の最終日は「送り盆」とされています。お墓参りをすることで、先祖を家からお墓までお送りします。

お盆のお墓参りについては、地域によっていわれが少し違う場合があります。

お彼岸

春のお彼岸は春分の日を中日とした7日間、秋のお彼岸は秋分の日を中日とした7日間です。春分と秋分は、あの世とこの世が最も近くなる日といわれています。

そのため、お彼岸は最も先祖を身近に感じながら供養ができる日として、お墓参りが行われます。

年末年始

年末年始は親戚が集まりやすいことから、皆でお墓参りに行く方が多い時期です。また、年末に先祖へ一年の報告をしたり、年始には新年の挨拶をしたりするためにお墓参りをする方が少なくありません。

ただし、年末年始はお墓参りに行ってはいけない日であるという考え方もあります。年末の12月29日は「二重に苦しむ」と読めることから不吉であり、また年始は正月を祝う時期なので、弔事の象徴であるお墓へは行かないという考え方です。

年末年始にお墓参りがしたい場合は、同行者に縁起を気にしている方がいないかどうか確認することが大切です。

命日

故人が亡くなった日と同じ月日を祥月命日といいます。祥月命日にお墓参りへ行く方は少なくありません。

また、月を問わず、故人が亡くなった日と同じ日にちを月命日といいます。故人が亡くなってしばらくの間は、月命日にお墓へ通う方が多いです。

ご自身にとっての節目

進学、成人、就職、結婚、出産などといった人生の節目に、先祖や故人へ報告するためお墓参りをする方は少なくありません。出産報告の際には、赤ちゃんをお墓に連れてくることもあります。ただし、生まれたばかりの赤ちゃんは体調が不安定で、長時間の外出には向きません。赤ちゃんの体調を見ながら、お墓参りの日時を決めるのが良いとされています。

お墓参りでしてはいけないこととは?

お墓参りでしてはいけないこととは?

お墓参りをするにあたっては、してはいけないとされている行動もあるため、注意しなければなりません。ただし、実際には「迷信ではないか」といわれるタブーもあります。してはいけないとされている行動について、実のところはどうなのか見ていきましょう。

墓前で手を合わせるだけで帰るのはNG?

お墓参りの一般的な作法は、お墓掃除をした後に花や食べ物をお供えし、線香を手向けてお参りをするという流れです。そのため、手ぶらでお墓に訪れ、墓前で手を合わせるだけで帰るのはNGとする考え方があります。

しかし、お墓参りは手ぶらで出向き、手を合わせるだけでも問題はありません。先祖や故人の冥福を祈り、感謝を伝えたいという心があれば良いのです。「手ぶらではいけない」と考えてしまうと、せっかくのお墓参りの機会を逃してしまうことになります。

お墓に水をかけるのはNG?

お墓に水をかけることは「故人に冷や水を浴びせているようでよくない」という考え方があります。しかし、墓石の汚れが目立ち、しっかり汚れを取り去りたいと考えたなら、水をかけても問題はありません。

もしどうしても気になる場合は、タオルで水拭きをする程度にしましょう。

ただしお墓にジュースやお酒など、水以外のものをかけるのはおすすめできません。カビが発生したり、シミや変色の原因になったりする恐れがあります。

ついで参りはNG?

他の用事の「ついで」にお墓参りをすることを「ついで参り」といいます。

また、1日に何件ものお墓を回ることを「ついで参り」と呼ぶ場合もありますが、故人をないがしろにする行為であり失礼に当たるという考え方もあります。

しかし、例えばお墓が遠方にある方にとって「実家に帰る機会があるからお墓参りをしよう」と考えるのは、ごく自然なことです。故人を偲ぶ気持ちが大事であり、また供養の機会が増えることになるため、ついで参りはマナー上、特に問題はありません。

ひとりで行くのはNG?

昔は「お墓参りにひとりで行くと霊がついてくる」などといわれていました。昔のお墓は山中にあることが多く、途中でケガをしてもひとりでは助けを呼べないため、安全上の理由から生まれた言い伝えではないかとされています。

現在のお墓はほとんどが整備されており、危険はほとんどありません。よってひとりでお墓参りに行っても、マナー上の問題はないといって良いでしょう。

お墓参りに行けないときは?

お墓参りに行けないときは?

「お墓が遠くて頻繁に行くのは難しい」「忙しくてなかなかお墓参りに行けない」とお悩みの方も多いかもしれません。お墓参りに行けないと何が問題になるのか、またどんな解決法があるのかご紹介します。

お墓参りに行けないとどのような問題がある?

お墓参りに行けないとき、最も心配なのはその方の心情です。「先祖をないがしろにしてしまうのでは」と申し訳ない気持ちがあるなら、故人の写真や、お墓のある方角に向かって拝むだけでも供養になります。あなたの想いは、きっと故人に伝わるでしょう。

ただ、お墓参りに行けないと、掃除ができず周囲に雑草などで迷惑をかけたり、墓石の傷みや傾きに気づけなかったりする恐れがあります。墓石の傷みを放置しておくと、さらに傷みが進んだり、倒壊してしまったりするかもしれません。

対処法その1│近くの親戚にお願いする

お墓の近くに親戚が住んでいる場合は、親戚にお墓参りをお願いするのもひとつの方法です。お墓の写真を撮影してスマホに送ってもらえば、墓石の傷みや傾きの有無がわかって安心でしょう。

対処法その2│代行サービスに依頼する

お墓参りを代行してくれるサービスもあります。お墓参り代行サービスは、お墓掃除やお参りをしてくれたり、お墓の傷みや傾きの有無を教えてくれたりします。

サービス内容は事業者によってさまざまですが、多くはお花やお線香を手向けてくれ、要望に合わせた供物を用意してくれます。供物にかかる費用は実費で請求される場合が多い傾向です。

対処法その3│お墓の引っ越しを検討する

お墓の引っ越しを検討するのも、良い方法です。遠方のお墓を自宅の近くに移転したり、今あるお墓を解体して先祖の遺骨を後継者のいらない永代供養墓に移転したりする「改葬」を行う方が増えています。

改葬を検討する方は、まずは「自分のお墓をどうするか」から考えてみてください。今後も使えるお墓を建てたいのか、今後は承継者を必要とするお墓を建てないのかといった具合です。

自宅の近くに代々で使えるお墓を建て、そこへ供養されたいとしたら、ご自身や家族も入れるお墓をつくって先祖の遺骨を移転するのがおすすめです。

お墓を建てても継ぐ方がいないと考えるなら、後継者のいらない永代供養墓を契約するのがおすすめです。今あるお墓を解体して先祖の遺骨を取り出した後は、永代供養墓に納骨します。さらに、自分が亡くなったときのために永代供養墓を予約しておくと、後に残る世代に迷惑をかけることもないでしょう。

現代ではおひとりさまや夫婦で契約できる「樹木葬」、お墓を残さない「散骨」といった選択肢もあります。さまざまな選択肢の中から、自分や家族、先祖に適した方法を選びましょう。

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おわりに

お墓参りに行ってはいけない時期や時間帯、日にちはありません。ただし、昔から言い継がれてきたタブーがあるため、同行者がいる方は知っておいて損はないでしょう。お墓参りが仏滅や友引、年末年始などに当たるときは、「この日にいっても差し支えありませんか」と、それとなく尋ねてみることをおすすめします。

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