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終活で考えておきたいペットの今後とは?飼い主の万が一に備えよう

終活で考えておきたいペットの今後とは?飼い主の万が一に備えよう
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

ペットは大切な家族の一員であり、飼い主にとってかけがえのない存在です。しかし、ペットの寿命は人間よりも短いことが多く、飼い主が先立つ可能性もあります。そのような万が一の事態に備えて、ペットの今後について考えておくことが重要です。

本記事では、ペットを飼っている方が知っておきたい終活の概要やペットのための終活、そして飼い主自身の終活について解説します。ペットと飼い主、両方の終活を進めることで、最期まで安心してペットと暮らせるでしょう。終活の準備に不安がある方におすすめの終活支援サービスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
(本記事は2024年5月13日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • ペットの終活とは、飼い主に万が一のことがあった場合に備えて、ペットの今後について考え準備しておくこと
  • ペットの終活では、お世話ができなくなった時の引き取り先の確保、ペットの情報を記したエンディングノートの作成、ペット保険の検討、ペットの葬儀やお墓の準備が重要
  • 飼い主自身の終活では、エンディングノートの準備、資産や持ち物の整理、葬儀やお墓の準備が必要
  • 終活の準備に不安がある場合は、専門家のサポートを受けられる終活支援サービスの利用がおすすめ
ひとりのミカタ

ペットと考える終活とは

ペットと考える終活とは

私たちにとって大切な家族の一員であるペット。しかし、ペットは人間よりも寿命が短いことが多く、私たち飼い主が先立つ可能性もあります。

ペットを最後まで守るためにも、飼い主自身の終活とペットの終活、両方について考えておくことが大切です。ここでは、ペットを飼っている方が知っておきたい終活について解説します。

終活とは

終活とは、人生の終わりに向けての準備を行う活動のことを指します。具体的には、エンディングノートの作成、相続対策、葬儀やお墓の準備などが挙げられます。終活を行うことで、残された家族の負担を減らし、自分らしい最期を迎えられるというメリットがあります。

ペットを飼っている場合の終活では、「自身の万が一に備える終活」と「ペットの終活」の両方を考える必要があります。飼い主に万が一のことがあった際、ペットを守ってくれる存在が必要不可欠だからです。ペットは飼い主である私たち次第で、その生涯が大きく変わります。飼い主の責任として、ペットの今後についてしっかりと考えておきましょう。

ペットの終活とは

ペットの終活とは、飼い主である私たちに万が一のことがあった場合に備え、ペットの今後の飼育先を決めたり必要な資金を残しておいたりすることです。具体的には、ペットの引き取り先を探しておく、ペット信託の利用を検討する、ペットの情報をまとめたエンディングノートを作成するなどが挙げられます。

ペットの終活を行うメリットとしては、飼い主に万が一のことがあっても安心してペットを託せること、ペットを通じて周囲の人とのつながりを作れることなどが挙げられます。私たちが急にペットの世話ができなくなっても、ペットが困ることのないよう、今から備えを始めておくことが大切です。

なぜペットの終活が必要なのか

ペットの終活が必要な理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、飼い主に万が一のことがあった場合に備えるためです。ペットにとって飼い主は生涯の伴侶であり、飼い主に何かあれば途方に暮れてしまうでしょう。しかし、ペットの終活を進めておけば、あらかじめペットを託せる先を決めておけるため、ペットの将来を安心して任せられます。また、飼い主の急な入院などにも備えることができ、ペットが困ることを防げます。

2つ目は、ペットとの別れに向けて心の準備をするためです。多くの場合、ペットの寿命は飼い主よりも短いため、最期の時を迎えるのはペットであることが多くなります。愛するペットとのお別れは、誰しもが経験したくないことですが、ペットの終活を通じて「ペットにとって何が幸せなのか」を考えることで、少しずつ心の準備をしていくことができるでしょう。

ペットを最期まで幸せにするためにも、元気なうちからペットの終活について考えてみてはいかがでしょうか。

終活でペットのためにしておきたいこと

終活でペットのためにしておきたいこと

私たちが亡くなった後、愛するペットが路頭に迷うことのないよう、飼い主が元気なうちから準備しておくべきことがあります。

ここでは、ペットのための終活として検討しておきたい事柄をご紹介します。

ペットのお世話をできなくなったときの引き取り先を検討する

ひとり暮らしの飼い主が急に入院したり亡くなったりすると、残されたペットのお世話をする人がいなくなってしまいます。愛するペットを守るためにも、お世話ができなくなった時のペットの行き先を事前に決めておくことが大切です。

引き取ってくれる人や里親を探しておく

ペットの引き取り先として最も安心なのは、ペットのことをよく知っている家族や親しい友人です。事前に相談して了承を得ておくことで、いざという時に速やかにペットを託せます。また、里親募集サイトなどを活用して新しい飼い主を探すのも一案です。ただし、面談を十分に行い、ペットにふさわしい環境か見極める必要があります。

ペット支援団体などに引き取ってもらう

ペットの引き取りを行っているNPO法人などに相談するのも良いでしょう。ただし、これらの団体は常に犬猫でいっぱいのことが多いため、受け入れを断られる可能性も。早めに問い合わせて、しっかりと話し合っておくことが肝心です。

ペット信託

ペット信託とは、信頼できる受託者にペットの世話とお金の管理を任せる制度のこと。受託者が新しい飼い主を探してくれるほか、信託財産からペットの世話に必要な費用が支払われるため、ペットにお金を残せるのが最大のメリットです。

老犬・老猫ホーム

老犬・老猫ホームに引き取ってもらうのも選択肢の一つ。ただし、ホームによって受け入れ条件や費用が異なるため、事前の調査と見学が欠かせません。ペットの年齢や体の大きさ、利用プランに応じて費用を確認し、納得した上で利用申し込みをしましょう。

ペットの情報を記したエンディングノートを準備する

ペットの情報を記したエンディングノートを準備する

ペットを誰かに託す場合、ペットの生活習慣や性格、既往歴など、新しい飼い主に伝えるべき情報は数多くあります。ペットのエンディングノートを用意し、ペットのことを詳しくまとめておくと、いざというときに慌てずに引き継げるでしょう。

ペット保険を検討する

ペットの高齢化に伴い、病気やケガのリスクは高まります。高額な医療費に備えてペット保険に加入するのがおすすめです。

すでに加入中の方は、補償内容がペットの現在の健康状態に合っているかを確認し、必要に応じてプランを見直しましょう。

ペットの葬儀やお墓を考えておく

ペットが亡くなった後の葬儀や埋葬、供養方法について、飼い主の希望をあらかじめ伝えておくと良いでしょう。ペット霊園への埋葬や、飼い主と一緒のお墓に入ることを望む場合は、費用面も含めて早めに準備しておくことをおすすめします。

葬儀についても、自分が希望する形式をエンディングノートに記すなど、意思表示をしておくと安心です。

自身のためにしておきたい終活の内容をおさらい

自身のためにしておきたい終活の内容をおさらい

ペットの終活を考えるうえで、飼い主自身の終活も同時に進めておくことが大切です。

万が一の際、ペットに関する希望を叶え、愛するペットを守るためにも、飼い主自身の終活について知っておきましょう。

エンディングノートを準備

飼い主自身のエンディングノートを作成し、自分の人生を振り返りつつ、家族や医療・介護、葬儀・埋葬などに関する希望を記録しておきましょう。

ペットの情報もエンディングノートに書き留めておくと、いざというときに慌てず引き継げます。思い出の写真を貼るなど、メモリアルブックとしても活用できるでしょう。

資産や持ち物の整理

ご自身の資産や持ち物を把握し、必要なものだけを残して不要なものは処分しましょう。生前に整理を行うことで、遺品整理の負担を減らせます。

財産の相続方法を決めたい場合は、遺言書の作成も検討を。ペット信託を利用する際は、遺言でペットの世話に必要な信託財産を残すこともできます。

葬儀やお墓の準備

自身の葬儀やお墓について、希望を明確にしておくことも大切です。昨今は、ペットと一緒に入れるお墓もあるため、そのような形を望む場合はエンディングノートなどに記しておきましょう。事前に霊園やお寺に相談し、ペットと一緒のお墓の準備を進めておくのも一案です。

終活支援サービスの利用を検討

終活の進め方に不安を感じたり、身寄りがなく頼れる人がいない場合は、自治体や民間の終活支援サービスを活用するのがおすすめです。

例えば、エンディングノートの作成サポートや、葬儀・埋葬の代行、死後事務の手続き代行など、さまざまなサービスが用意されています。専門家のアドバイスを受けながら、安心して終活を進められるでしょう。

終活支援サービスなら「ひとりのミカタ」がおすすめ

終活支援サービスなら「ひとりのミカタ」がおすすめ

ペットの問題がひと通り解決したら、次はご自身の終活についても考える余裕が生まれるでしょう。そんなとき、終活支援サービスを検討されているなら、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」がおすすめです。

ひとりのミカタ」では、入院や介護施設入居時の身元保証から、もしもの時の緊急連絡先代行、そして亡くなった後の死後事務手続きまで、一つの窓口で幅広いサービスを提供しています。

サービス内容に応じて身元保証がメインの「エルダープラン」とエンディングサポート(死後事務手続き)までカバーした「プラチナプラン」の2つのプランが用意されており、ご自身のニーズに合わせて選択できます。

また、くらしのサポートとして、ハウスクリーニングや生前整理・遺品整理、お墓参り・お墓掃除代行なども会員優待割引で利用可能。

将来への不安を感じている方は、ぜひ「ひとりのミカタ」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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おわりに 

愛するペットと最後まで一緒に暮らすためには、飼い主自身とペット、両方の終活が欠かせません。ペットの終活では、お世話ができなくなった時の引き取り先の確保や、ペットの情報を記したエンディングノートの作成、ペット保険の検討などが重要です。飼い主自身の終活では、エンディングノートの準備や資産・持ち物の整理、葬儀・お墓の準備も必要です。終活の準備に不安がある方は、専門家のサポートを受けられる終活支援サービスの利用がおすすめです。ペットとの絆を大切にしながら、万が一に備えて終活に取り組むことで、飼い主とペットが最期まで安心して過ごせる環境を整えることができるでしょう。

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