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死後の手続きの代行を依頼できるサービス総まとめ!費用相場や選び方も解説

死後の手続きの代行を依頼できるサービス総まとめ!費用相場や選び方も解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

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大切な人を亡くした後の手続きは、悲しみに暮れる遺族にとって大きな負担となります。本記事では、死後の手続き代行サービスについて、その必要性や選び方を詳しく解説します。行政書士や司法書士から、一般社団法人や民間サービスまで、7つのおすすめ依頼先を紹介。さらに、死後事務委任契約の活用法や、適切な代行先の選び方もお伝えします。おひとりさまの方向けの総合サポートサービスも紹介しているので、将来への不安を抱える方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 死後の手続きは遺族だけで行うのが大変であり、代行サービスの利用が有効
  • 死後の手続き代行には、行政書士、司法書士、税理士、弁護士、金融機関、一般社団法人、民間サービスなど、さまざまな選択肢がある
  • 死後事務委任契約を結ぶことで、事前に手続きを委託することができる
  • 代行先を選ぶ際は、実績、得意分野、サービス範囲、料金体系を比較検討することが重要
ひとりのミカタ

死後の手続きは大変

死後の手続きは大変

死亡届の提出をはじめ、健康保険証の返還や預貯金口座の解約など、亡くなったあとにはさまざまな手続きが発生します。

これらの手続きは、それぞれに期限や必要書類があり、また複数の機関や企業を訪問したり、連絡したりする必要があります。また、死後の手続きに加えて、相続に関する手続きも並行して進めなければなりません。

以下の表は、死後に行う代表的な手続きとその概要をまとめたものです。

手続きの種類概要
死亡届の提出7日以内に市区町村役所へ提出
埋火葬許可証の交付申請火葬や埋葬のために市区町村役所で申請
受給権者死亡届の提出14日以内に年金事務所へ届出
健康保険証の返還市区町村役所または勤務先へ返還
世帯主変更届新世帯主を14日以内に届出
預貯金口座の解約故人名義の口座解約と相続手続き
不動産の名義変更相続人への不動産名義変更
公共料金の名義変更電気・ガス・水道等の契約者変更

死後の手続きの代行を検討すべきケース

死後の手続きの代行を検討すべきケース

死後の手続き代行は、以下のようなケースで特に検討する価値があります。

【手続きに割く時間が確保できない】

仕事や家庭の都合で、平日に役所や金融機関を訪れる時間が取れない方にとって、代行サービスは大きな助けとなります。特に、故人の住所地から離れた場所に住んでいる場合、何度も足を運ぶのは困難です。

【相続人同士でもめる可能性がある】

家族関係が複雑な場合や、相続人の意見が対立しそうな場合は、中立的な立場の専門家による代行が有効です。これにより、感情的な対立を避け、公平かつ円滑な手続きが期待できます。

【複雑な手続きをプロにお願いしたい】

不動産や株式、事業用資産など複雑な資産がある場合、専門的な知識が必要となります。また、相続税の申告が必要な場合も、税務の専門家による代行が安心です。

【精神的な負担を軽減したい】

大切な人を亡くした直後は、悲しみや喪失感で日常生活を送るのも困難な場合があります。このような時期に煩雑な手続きを代行してもらうことで、心の整理をつける時間を確保できます。

【高齢者や体の不自由な方がいる】

相続人の中に高齢者や体の不自由な方がいる場合、手続きのために何度も外出するのは負担が大きいです。代行サービスを利用することで、そうした方々の負担を軽減できます。

【海外在住の相続人がいる】

相続人の中に海外在住者がいる場合、帰国して手続きを行うのは時間的にも金銭的にも大きな負担となります。代行サービスを利用することで、海外からでも必要な手続きを進められます。

【法的知識が不安な場合】

相続に関する法律は複雑で、素人には理解が難しい部分も多くあります。誤った手続きによるトラブルを避けるためにも、専門家による代行を検討する価値があります。

これらのケースに該当する場合、死後の手続き代行サービスを利用することで、時間的・精神的負担を大幅に軽減し、スムーズな相続手続きを進めることができます。また、専門家のサポートにより、法的なリスクを最小限に抑えることも可能です。

死後の手続きを代行してもらおう!おすすめの依頼先7選

死後の手続きを代行してもらおう!おすすめの依頼先7選

死後の手続きを代行してもらう場合、さまざまな専門家や機関に依頼することができます。それぞれの特徴や費用相場を紹介します。

行政書士

行政書士は、公的機関に提出する書類の作成や手続きを得意とする専門家です。遺産分割協議書の作成や各種届出の代行など、幅広い業務を行います。

得意分野官公署に提出する書類の作成、遺産分割協議書の作成
依頼できる手続き相続人調査、遺産分割協議書作成、各種届出の代行

司法書士

司法書士は、不動産登記や相続人調査などの法務関係の手続きを得意とします。相続に関する総合的なアドバイスも行えます。

得意分野不動産登記、相続人調査、法務関係の手続き
依頼できる手続き相続登記、相続人調査、遺産分割協議書作成

税理士

税理士は、相続税の計算や申告手続きを専門に行います。複雑な相続財産の評価や節税対策にも強みがあります。

得意分野相続税の計算、申告手続き、節税対策
依頼できる手続き相続税申告、財産評価、節税提案

弁護士

弁護士は、相続トラブルの解決や複雑な遺産分割など、法的な問題解決に強みがあります。

得意分野相続トラブル解決、遺言執行、遺産分割調停
依頼できる手続き遺産分割協議、調停・裁判代理、遺言執行

金融機関

銀行や信託銀行は、相続関連の総合的なサポートを提供します。特に預貯金や有価証券の相続手続きに強みがあります。

得意分野預貯金・有価証券の相続手続き、総合的な相続サポート
依頼できる手続き預貯金・有価証券の名義変更、相続関連の各種手続き

一般社団法人の死後手続き代行サービス

一般社団法人が提供する死後手続き代行サービスは、葬儀の代行から遺言の執行まで、幅広い業務を行います。

得意分野死後手続きの総合的な代行
依頼できる手続き葬儀代行、遺言執行、各種届出、遺品整理

民間の死後手続き代行サービス

民間企業が提供する死後手続き代行サービスは、セットプランを用意していることが多く、契約内容に応じてさまざまな手続きを代行します。

得意分野死後手続きの包括的な代行
依頼できる手続き各種届出、解約手続き、遺品整理、相続手続き支援

これらの専門家や機関を適切に選択・利用することで、死後の手続きをスムーズに進めることができます。状況に応じて、最適な代行サービスを選ぶことが重要です。

死後事務委任契約を結ぶのもひとつの手

死後事務委任契約を結ぶのもひとつの手

死後の手続きを確実に行うための方法として、死後事務委任契約を結ぶことも有効な選択肢です。この契約は、自分の死後に必要となるさまざまな手続きや事務を、信頼できる第三者に委任しておくものです。

死後事務委任契約の大きな特徴は、相続以外の幅広い手続きを一任できることです。例えば、葬儀の手配、公共料金の支払いや解約、賃貸物件の明け渡し、ペットの世話など、遺言書では指定できない具体的な事務処理を含めることができます。これにより、自分の意思を確実に実行してもらえる安心感が得られます。

また、この契約の受任者(委任を受ける人)は、必ずしも親族である必要はありません。信頼できる友人や知人はもちろん、専門家である弁護士や行政書士、さらには社会福祉協議会などの公的機関とも契約を結ぶことができます。特に、身寄りがない方や、家族に負担をかけたくない方にとって、この選択肢は非常に有用です。

死後事務委任契約を結ぶ際の主なポイントは以下の通りです。

  • 契約内容の明確化:委任する事務の内容を具体的かつ詳細に記載することが重要
  • 受任者の選定:信頼できる人物や専門性の高い機関を選ぶことが大切
  • 費用の確保:委任事務を遂行するための費用を事前に準備し、その管理方法を決めておく必要がある
  • 法的効力の確保:契約書を公正証書にすることで、より確実な効力を持たせることができる
  • 定期的な見直し:生活環境や希望の変化に応じて、契約内容を適宜更新することが望ましい

死後事務委任契約は、自分の死後の affairs を自分の意思で決められる有効な手段です。しかし、契約内容や法的効力について専門的な知識が必要となるため、契約を結ぶ際は専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

この契約により、遺族の負担を軽減しつつ、自分の希望を確実に実現することができます。特に、独身の方や子どものいない方、また家族関係が複雑な方にとっては、死後の手続きに関する不安を解消する有効な選択肢となるでしょう。

死後の手続きをお願いする代行先の選び方

死後の手続きをお願いする代行先の選び方

死後の手続き代行サービスを選ぶ際は、以下のポイントに注目することが重要です。適切な代行先を選ぶことで、スムーズな手続きと遺族の負担軽減を実現できます。

信頼できる代行先か調べる

死後の手続きは故人の財産や家族関係に大きな影響を及ぼす可能性があるため、信頼できる専門家やサービスに依頼することが重要です。

  • 担当者の対応が信頼できるか確認する
  • 顧客の評判や口コミを調べる
  • 専門家の場合、所属する団体や取得している資格を確認する
  • 企業の場合、設立年数や財務状況をチェックする

実績豊富な代行先を選ぶことで、予期せぬトラブルを回避し、確実な手続きの遂行が期待できます。また、複雑なケースにも適切に対応できる可能性が高くなります。

得意分野やサービスの範囲を比較する

依頼先によって得意な分野や対応しているサービスの範囲が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

  • 自分のケースに最適な専門性を持っているか確認する
  • 必要な手続きすべてを一括して依頼できるか確認する
  • 相続手続きも含める場合、法律や税務の専門知識があるか確認する

例えば、不動産の相続が中心の場合は司法書士、複雑な税務処理が必要な場合は税理士、法的トラブルの可能性がある場合は弁護士など、状況に応じた専門家を選ぶことが賢明です。

また、総合的なサービスを提供する代行業者の場合、各分野の専門家とどのように連携しているかも確認するとよいでしょう。

料金体系をチェックする

明確な料金体系を持つサービスを選ぶことで、予算を立てやすくなり、後々のトラブルを防ぐことができます。

  • 基本料金と追加料金の内訳を確認する
  • 成功報酬型か固定報酬型かを把握する
  • 複数の業者から見積もりを取得し、比較検討する
  • 隠れた費用がないか確認する

料金体系は業者によって大きく異なる場合があります。例えば、相続財産の規模に応じて料金が変動する場合もあれば、手続きの種類ごとに固定料金を設定している場合もあります。自分の状況に合った料金体系を選ぶことが重要です。

また、明確な見積もりを提示してくれる業者を選ぶことで、予算管理がしやすくなります。ただし、最安値のみを追求するのではなく、サービスの質とのバランスを考慮することが大切です。

これらのポイントを踏まえて代行先を選ぶことで、信頼できるサービスを見つけ、スムーズな死後の手続きを実現することができるでしょう。

おひとりさまの死後の手続きは「ひとりのミカタ」にご相談を

おひとりさまの死後の手続きは「ひとりのミカタ」にご相談を

セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は、おひとりさまの方々の日常生活から終活に関するさまざまなお悩みごとを総合的に支援するサービスです。

ひとりのミカタ」の主なサービス内容は以下の通りです。

  • 身元保証サービス:入院や高齢者施設入居時の身元保証を行う
  • 緊急連絡先代行:病院や施設からの緊急連絡に24時間対応
  • くらしのサポート:日常生活の困りごとを解決するさまざまなサービスを提供
  • エンディングサポート:死後事務手続きを含む終活全般をサポート
  • 24時間見守り駆け付けサービス:緊急時に迅速に対応
  • 24時間電話健康相談:医療や介護に関する相談に専門家が対応

ひとりのミカタ」の魅力は、クレディセゾングループという信頼できる企業が提供するサービスであることです。専門士業事務所や専門サービス会社と連携し、安心で確実なサービスをワンストップで提供しています。

また、身元保証を中心とした「エルダープラン」とエルダープランに加えてエンディングサポート(死後事務手続き)までカバーした「プラチナプラン」の2つのプランを用意しており、年齢や必要に応じて選択できます。さらに、会員限定の優待サービスも充実しており、ハウスクリーニングや家財整理などのくらしのサービスが優待価格で利用できます。

おひとりさまの方々にとって、将来への不安や終活に関する悩みは尽きないものです。「ひとりのミカタ」は、そのような不安や悩みに寄り添い、安心して暮らせる環境づくりをサポートします。まずは無料の資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

ひとりのミカタの詳細はこちら

ひとりのミカタ

おわりに

死後の手続きは複雑で時間がかかるため、遺族の負担を軽減し、法的な問題を回避するためにも、専門家や信頼できる機関に依頼することが重要です。代行先を選ぶ際は、信用、得意分野、料金体系を慎重に比較検討しましょう。適切なサービスを選択することで、故人の意思を尊重しつつ、スムーズな手続きができるでしょう。

また、おひとりさまの方は、総合的なサポートを提供する「ひとりのミカタ」のようなサービスの利用も検討することをおすすめします。死後の手続きを事前に整えることで、遺族の負担を軽減し、自身の終活も安心して進めることができます。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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