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50代がなりやすい病気は?ランキングを押さえてリスクに備えよう

50代がなりやすい病気は?ランキングを押さえてリスクに備えよう
セゾンのくらし大研究 編集部

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50代は心身に大きな変化が起き、病気のリスクが高まる時期です。病気にかかるリスクを抑えるためにも、どのような病気にかかるリスクが高いのか、またどのような対策があるのか知っておきましょう。

この記事では、50代の人が気をつけたい病気のランキングと予防法、そして将来に向けた備えまで詳しく解説します。健康で充実した日々を過ごしたい50代の方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 50代は精神疾患やがん、循環器系の病気に特にかかりやすい
  • 病気で困らないためには、毎年健康診断を受ける、運動習慣をつくることなどが重要
  • 身近に頼れる人がいない場合には、健康なうちから将来起こりうるリスクに備えておく
  • 将来に起こりうるリスクに備えて、老後資金の用意や生命保険・医療保険の見直しなどが必要
ひとりのミカタ
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50代がかかりやすい病気とは?

50代がかかりやすい病気とは?

50代は心身ともに大きな変化を迎える時期です。仕事や家庭での責任が重くなる一方で、体力の衰えや更年期障害など、健康面での課題も増えてきます。

50代の方が健康に過ごすためには、この年代特有の病気リスクを理解し、適切な予防と早期発見に努めることが重要です。

50代がかかりやすい病気ランキング

2020年に実施された「患者調査」の結果を分析すると、50代のかかりやすい病気ランキングは以下のようになります。

  1. 精神疾患
  2. がん
  3. 循環器系の疾患
  4. 神経系の疾患
  5. 外因性疾患

精神疾患が1位となっている背景には、50代特有の社会的・身体的ストレスが関係しています。仕事での重責、家庭での介護負担、自身の健康不安など、さまざまなストレス要因が精神的健康に影響を及ぼしています。また、がんや循環器系の疾患も増加傾向にあり、早期発見のために定期的に健康診断を受けることが重要です。

死亡につながる病気ランキング

2023年に実施された「人口動態調査」の結果を分析すると、50代で死亡につながりやすい病気ランキングは以下のようになります。

  1. がん
  2. 心疾患
  3. 自殺
  4. 脳血管疾患
  5. 肝疾患

40・50代の自殺者数は他の年代よりも多く、上記のランキングでも自殺が3位に入っています。うつ病になる中高年の方は多く、メンタルヘルスケアの重要性が浮き彫りになっています。

50代女性に多い病気ランキング

2020年に実施された「患者調査」の結果を分析すると、50代女性に多い病気ランキングは以下のようになります。

  1. 精神疾患
  2. がん
  3. 神経系の疾患
  4. 循環器系の疾患
  5. 外因性疾患

50代女性の疾患で最も多いのが精神疾患です。この背景には、更年期特有の心身の不調に加え、家庭と仕事の両立による精神的負担の増加があると考えられています。

また、がんについても注意が必要です。50代は女性特有の乳がん、卵巣がん、子宮体がんのリスクが高まる時期です。同時に、生活習慣が大きく影響する大腸がんや胃がん、肺がんなども増加傾向にあります。さらには、更年期による女性ホルモンの減少は、さまざまな神経系の疾患のリスクを高めることも分かっています。

その他注意したい病気

50代では命に関わる重大な病気だけでなく、QOL(生活の質)に影響を与えるさまざまな病気にも注意が必要です。以下に主な病気をご紹介します。

更年期障害

50代前半が症状のピークとなり、頭痛、動悸、めまい、耳鳴り、不眠、疲労感、冷え、のぼせ、発汗などの症状が現れます。女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少が原因で、自律神経の乱れも伴います。

メタボリックシンドローム

50代の女性は女性ホルモンの減少により内臓脂肪がつきやすくなります。内臓脂肪に加えて、脂質異常症・高血糖・高血圧を合併することで、動脈硬化のリスクが高まります。

骨粗しょう症

エストロゲンの減少は骨密度の低下や骨質の劣化を招きます。その結果、骨折しやすい状態となり、特に女性は閉経後に発症リスクが高まります。予防には運動習慣とカルシウム摂取が重要です。

目の病気

40〜50代から白内障や緑内障が増加します。白内障は目のレンズが濁って視力が低下する病気で、手術で回復が可能です。一方、緑内障は視神経が障害されて視野が狭くなる病気で、早期発見・早期治療が重要となります。

これらの病気は早めに対策をとることで予防や進行抑制が可能です。生活習慣の改善や定期的な健康診断を心がけましょう。

病気で困らないために気をつけるポイント

病気で困らないために気をつけるポイント

50代は、老化と命に関わる病気が一気に襲ってくる年代です。しかし、適切な対策を取ることで、こうしたリスクを軽減することは可能です。

以下に、50代で特に意識したい健康管理のポイントをご紹介します。

毎年健康診断を受ける

病気を早期に発見するために、毎年健康診断を受けましょう。例えば、自分の誕生月に受診するというルールを決めておくと、定期的な受診の習慣が作りやすくなります。

また、一般的な健康診断に加えて、心臓ドックや脳ドックなどの専門ドックも活用することもおすすめです。健康診断では気づけない病気の発見にもつながります。

筋力維持のための運動習慣をつくる

50代からは加齢による筋力の低下が顕著になってきます。老化を完全に止めることはできませんが、適切な運動習慣があれば、筋力の低下スピードを遅らせることは可能です。

日常生活の中で意識的に体を動かすことを心がけましょう。例えば、積極的に歩くことを意識するだけでも、足腰の筋力アップにつながります。また、筋力トレーニングは基礎代謝量の向上にも効果があり、肥満予防にも役立ちます。

栄養バランスの良い食事をとる

50代は基礎代謝量が低下するため、肥満になりやすい時期です。そのため、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。日々の食事では、主食・主菜・副菜がそろった食事を意識し、野菜を積極的に摂取することが大切です。

また、塩分の摂取を控えめにすることや、適正なカロリー管理を行うこと、良質なたんぱく質を十分に摂取することなども重要なポイントとなります。

健康的な生活習慣を心がける

食事や運動以外にも、日々の生活習慣を見直すことが大切です。例えば、喫煙習慣がある場合は禁煙を心がけ、また毎日飲酒をする場合には週に2日は休肝日を設けるようにしましょう。さらに、規則正しい生活リズムを維持することや、定期的な体重管理を行うことも、健康維持には欠かせません。

口腔内の健康も意識する

歯の健康と全身の健康には深い関わりがあります。歯周病は加齢とともに発症リスクが高まり、放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病を早期に治療するために、歯科検診の受診は必須です。毎日の丁寧な歯磨き、朝の舌磨きなど、日々の口腔ケアも欠かさず行いましょう。

睡眠の質を高める

不眠症などの睡眠障害は、生活習慣病との関連が指摘されています。質の高い睡眠のために、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は控えめにし、入浴時には湯船にゆっくりつかって体を温めることがおすすめです。また、寝室の環境を整えることや、体を締め付けない寝間着を選ぶことなども、良質な睡眠につながります。

ストレス解消法を見つける

「ストレスは万病のもと」と言われるように、ストレスはさまざまな健康問題の引き金となります。ただし、ストレス解消と称して、喫煙や過度な飲酒、過食、夜更かしなどに走ることは避けましょう。

その代わりに、適度な運動や趣味の時間を持つこと、音楽鑑賞を楽しむこと、友人との交流を深めること、リラックスできる入浴を心がけるなど、自分に合った健康的なストレス解消法を見つけることが大切です。

50代で起こるライフステージの変化も視野に

50代で起こるライフステージの変化も視野に

50代は、病気や身体機能の低下といった健康面のリスクだけでなく、大きなライフステージの変化が訪れる時期です。子どもの独立や住宅ローンの返済完了により家計の負担が減る一方で、親の介護が始まったり、年上の配偶者が定年退職を迎えたりするなど、生活環境が大きく変化します。

また、近年は熟年離婚の増加も注目されています。50代で独身となるケースも増えており、万が一に備えて、病気やケガで入院した際の身元引受人の確保など、いざという時の支援体制づくりが重要です。

50代で生じるリスクに備えるポイント

50代で生じるリスクに備えるポイント

50代は病気のリスクが高まる時期であり、また老後への備えも本格的に考え始めるべき年代です。特に身近に頼れる人がいない場合は、健康なうちから将来起こりうるリスクへの備えを検討しておく必要があります。

老後資金を考える

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)」によると、65歳以上の単身世帯における平均支出は145,430円でした。これに対し、厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均は月額5万7,700円、厚生年金の平均は月額14万7,360円です。

これらのことから、公的年金だけでは老後の生活費を賄えない可能性があります。介護費用や葬儀費用などが発生することもあるため、健康なうちから資金準備を始めなければなりません。例えば、副業による収入増加や資産運用などを検討し、具体的な資金計画を立てることをおすすめします。

生命保険・医療保険を見直す

50代は保険の見直し時期です。ライフステージによって必要な保障は大きく異なります。

独身の場合、万一の入院時に備えた医療保険を重視し、死亡保険は葬儀費用程度を確保することが重要です。特に医療保険では入院給付金に加え、身元保証人や介護が必要になった際の保障も検討します。

夫婦のみの場合は、配偶者の老後生活を支えるための死亡保険と、二人分の医療・介護保障が必要です。住宅ローンなどの支払いが終われば、高額な死亡保険料を医療保険の充実に回すことも検討できます。

子どもがまだ独立していない場合は、教育費の支払いが続くため、まとまった死亡保険金額を受け取れるようにしておきましょう。ただし、医療保障も重要であるため、がん保険や医療保険で手術・入院・通院の給付金を確保できるようにしておかなければなりません。

なお、古い医療保険では最新の治療に対応できていない可能性もあります。特にがん治療は入院から通院治療へとシフトしているため、通院給付金の有無は重要なポイントです。病気になってからでは新規加入や契約変更が難しくなるため、健康なうちに見直しを行いましょう。

認知症のリスクに備える

認知症になると、自身での財産管理や介護サービスの契約が困難になります。そのため、判断能力があるうちに任意後見制度の利用を検討しましょう。この制度では、あらかじめ選んだ任意後見人に財産管理や介護サービスの契約を委託できます。

契約には10万〜20万円程度の費用がかかり、発効後は月額1万〜2万円の報酬が必要になりますが、将来の安心のために重要な備えとなります。

万が一の時に頼れるサービスを探す

病気やケガで入院が必要になった際、身元引受人や連帯保証人が必要になりますが、おひとりさまの場合は頼める人がいないこともあります。そのため、保証人代行サービスや見守りサービスなど、おひとりさまをサポートするサービスについて、事前に調べておくことをおすすめします。

急な入院に備えるなら「ひとりのミカタ」

急な入院に備えるなら「ひとりのミカタ」

50代は健康に不安を感じはじめる年代であり、予期せぬ病気や怪我による入院のリスクも高まってきます。入院の際は、病院から「身元保証人」を求められることがあり、誰にお願いするのかを今のうちに考えておくことも大切です。「頼める人がいない」「親族に迷惑をかけたくない」方の心強いサポートとなるのが、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」です。

ひとりのミカタ」は、おひとりさまの「いつも」と「もしも」をトータルでサポートする総合支援サービスです。入院時の身元保証から日常生活のサポートまで、充実したサービスを提供してくれます。

ライフステージに応じて選べる4つのプランが用意されており、特に65歳未満の方限定の「エントリープラン」は、入会金や年会費の負担を抑えた手軽なプランです。入院時に身元保証人が必要になる場合に備えるのに最適です。

また、入院時や高齢者施設入居時の身元保証、24時間365日の電話健康相談を含む「エルダープラン」や、それに加えて見守り・駆けつけサービス、エンディングサポート(死後事務手続き)までカバーする「プラチナプラン」など、ニーズに合わせて選べるプランを提供しています。

将来への漠然とした不安や困りごとを抱えている方は、まずは「ひとりのミカタ」への無料資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

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おわりに

50代は心身の変化が顕著になり、さまざまな健康リスクと向き合う時期です。定期的な健康診断の受診や、運動習慣の確立、バランスの良い食事など、適切な予防策を講じて、病気のリスクを軽減しましょう。

しかし、どれだけ対策を講じても、病気のリスクをゼロにすることはできません。老後資金の用意や、生命保険・医療保険の見直しなど、健康なうちからリスクに備えておくことが重要です。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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