お互いに仕事をしているのに、自身だけ家事の負担が多くてパートナーにイライラしてしまうと悩んだことはありませんか?「亭主関白」という言葉を、最近聞かなくなりましたが、夫が外で仕事をして稼ぎ、妻が家事をして家庭を支えてきたのは、かなり昔の話となってきました。 令和時代においては、専業主婦世帯数よりも共働き世帯数が上回っています。夫婦で協力して家事をするのが、当たり前の時代になってきています。
そこでこのコラムでは以下の3つを中心に紹介します。
- 家事分担がうまくいかない理由
- 円満な家事分担をしていくメリット
- どうやって家事を分担すれば良いのか
夫婦円満に近付くヒントが見つかるコラムになっているので、ぜひ最後までお読みください。
家事分担の現状を調査
今や「共働き世帯」は「専業主婦世帯」を上回っています。「男女共同参加白書 平成29年版(2017年版)」によると、日本の夫婦の家事・育児に費やす時間は妻が7時間41分に対して、夫の方は1時間7分しかありません。 これは世界各国と比べても、夫の家事をする時間が圧倒的に少ない結果となっています。ちなみにアメリカは2時間53分、スウェーデンは3時間21分も夫が家事をしているというデータがあります。 一言で「家事」といっても、以下のようにやるべきことはたくさんあります。
- 炊事
- 掃除
- 洗濯
- 子どもの送迎 など
夫が家事をする時間が短ければ、必然的に妻の負担が大きくなってしまいます。また、共働き世帯で「自身がどれくらい家事を負担しているのか」と思う割合について調査したデータによると、夫婦の間で認識のズレがあることが分かりました。 夫婦それぞれの最も多かった回答は、夫が「夫30%:妻70%」に対して、妻は「夫10%:妻90%」となっています。
こちらの調査結果では、夫の家事負担が30~50%になると、夫婦の役割分担の満足度が85%前後と高くなる傾向があります。共働きでお互い仕事が忙しいと思いますが、家事を上手く分担することで夫婦円満な家庭を目指せるでしょう。
家事分担が上手くいかない理由【妻の言い分】
家事分担の「どこに不満を抱えてどうしてほしいのか」が分かれば解決策のヒントが掴めるかもしれません。夫婦の家事に対する不満を解決するために、まずは妻側の不満内容を具体的に見ていきましょう。
言わないとやらない
「家事をお願いしないとやってくれない。少しは自身で気付いてやってほしい」私から言わないと何もやってくれないと不満が溜まったことはありませんか。 自身だけ家事をしているのに、パートナーは何もしていない姿をみるとイライラが溜まってしまうものです。
例えば、仕事先で何もしない上司と2人で仕事をする場合と、1人で仕事をしている場合を比べたとき、前者の何もしない上司がいるときの方が嫌な気持ちになってしまうでしょう。「言わないとやらない」という状況が続いていると、不満が溜まってしまうものです。
女性がやるものだと思っている
男性が「自身が家事をやる必要がない」と思っている場合、必然的に妻の家事負担が大きくなってしまいます。 内閣府の調査によると共働きの主婦が行っている家事の労働評価は、年間2,234,000円分の価値があるといわれています。共働き世帯が増え続ける今のご時世では、少しずつ家事分担の価値観をアップデートしていく必要があるでしょう。
希望通りにできていない
夫が家事を手伝ってくれる場合でも、妻は不満を抱えていることがあります。たとえ夫が家事を手伝ってくれたとしても、ご自身が思ったとおりにできていないときに不満が溜まるようです。
例えば、妻が風呂場と洗面所を掃除してほしいと頼んだときに、夫が風呂掃除に集中しすぎて、気付いたら1時間経っていた。その結果、洗面所の掃除がされずに終わってしまったなどということがありませんか?
このように頼んだことを希望どおりにできていないと「なんでそれしかできていないの」とイライラしてしまうようです。夫としても「せっかく手伝ったのに喜んでもらえなかった」という結果にならないためにも、妻の希望を確認しながら進めるようにしましょう。
家事分担が上手くいかない理由【夫の言い訳】
続いて、夫の家事分担に対する不満をみていきましょう。夫が「どこに不満を感じて、どうしてほしいのか」が分かればより解決策のヒントが掴めるかもしれません。
何をすれば良いのか分からない
家事に協力しようとしても「どうやれば良いのか全く分からない」という意見を持つ男性は多いようです。ご家庭の家事ルールを把握しておかないと、手伝いたくても手伝えない状況になってしまい、結局は妻頼みになってしまいます。
「何をすれば良いのか分からない」と考えているのは、夫に家事を手伝う気持ちがある証拠です。夫婦間でコミュニケーションを取って、家庭の家事ルールや分担を決めておけば「悩む時間」を減らすことができます。
家事をやっても細かく指摘される
良かれと思ってリビングの拭き掃除をしたけど「部屋の隅が汚い」「やり方が雑すぎる」と細かく指摘されて、イライラしてしまうケースも多いようです。
さらに妻が家事をやり直してしまった場合など、自身の行為が無駄だったような気持ちになるでしょう。せっかく夫自ら家事をしても、妻からの小言に不満が溜まってしまうこともあるようです。
言い方ひとつで相手の気持ちを変えてしまうのが、言葉の持つ力です。夫の家事のやり方に、不満があっても伝え方には充分注意しましょう。
仕事が忙しくて疲れている
「仕事が忙しくて疲れているのに、家事を手伝っている暇なんてない」と、男性なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
今の時代は、お互いに仕事をしながら家事もこなしていくことが求められています。「自身も疲れているけど相手も疲れている」と思えば少しずつでも協力して家事をしようという気持ちになるはずです。
円満な家事分担の3つの効果
家事分担をパートナーと協力していくことで、不満やストレスは減っていきます。また円滑な家事分担ができると、思いもしなかった効果を実感できるようになるでしょう。 夫婦関係が円満になるので、家庭の幸福度が上がっていくことが期待できます。
喧嘩が減る
夫婦関係に大きな亀裂が入ってしまう原因にもなりかねないのが、夫婦喧嘩です。2018年にゲンナイ製薬株式会社が実施した「夫婦げんかに関するアンケート調査」の結果によると、夫と妻ともに「家事分担・やり方」が具体的な理由のなかでは最も多い喧嘩の原因であると回答しています。 円満な家事分担をすることは、夫婦喧嘩の大きな原因を減らす効果があります。
参照元:ゲンナイ製薬株式会社「夫婦げんかに関するアンケート調査」
会話が生まれる
円滑な家事分担ができると、自然と会話が生まれます。例えば「ここの掃除はいつもどうやっているの?」「キッチンの洗剤が切れたから買ってくるね」など夫婦の何気ない会話が増えていきます。 何気ないやりとりでも、夫婦円満な家庭を作る大事な要素となります。
家事が楽しくなる
誰かに必要とされていると、人は嬉しい気持ちになります。お互いに協力して家事をすることで、お互いに頼られる存在になります。誰かのために働くことは「やりがい」にもつながり「もっと家事を頑張りたい」という気持ちが湧いてくるでしょう。
そうすれば「もっと掃除をこだわってみようかな」「今度は料理にも挑戦してみようかな」などと、だんだんと家事が楽しくなってくるはずです。
円満に家事分担をするポイント7選
家事を上手に分担できれば円満な夫婦関係が築けて不満も減っていきます。ここでは円満に家事分担をするポイントを7つ紹介していきます。 1つずつでも実践することで、円満な家事分担に近づくはずです。ぜひ参考にしてみてください。
得意分野を担当する
夫婦間で、得意な家事はそれぞれ違うはずです。お互いに得意な家事を担当することで、少しでも家事をするストレスを減らしましょう。また、家事の効率という面でもメリットがあります。苦手や億劫を感じる家事はストレスが溜まりますが、得意分野なら楽しく家事ができますね。
できるときにやる
ついつい面倒くさくなり、やるべき家事を後回しにしてしまうことはないでしょうか。その時やらなかった家事は、いつかはやらなければなりません。 時間に余裕があるとき、できるときにやってしまえば家事は溜まらないので、早めに取り掛かるように意識しましょう。
一部を任せる
「掃除」「炊事」「洗濯」と大きく担当を分けるだけではなく、家事を細分化して一部を任せてみましょう。例えば、炊事の調理と買い出しは妻が担当、食器の準備と皿洗いは夫が担当するなど、家事を細かく分けることでも負担は減ります。 手間のかかる家事でも、手伝ってもらうことで気持ちが大きく変わりますので活用してみてください。
エアコン掃除やレンジフード掃除などは、なかなか汚れも手強く落ちずらいです。そういった専門的なところは、ハウスクリーニングの専門会社に任せてしまいましょう。「餅は餅屋」ではないですが、エアコン掃除やレンジフード掃除などは、なかなか汚れも手強く落ちずらいです。そういった専門的なところは、ハウスクリーニングの専門会社に任せてしまいましょう。「餅は餅屋」ではないですが、ハウスクリーニングの専門会社は汚れを落とすプロなので、キレイに仕上げてくれます。
おすすめは、セゾンのハウスクリーニングです。
気付いたらやる
気付いたときにすぐやることで、家事の負担を大きく減らせます。例えば、お風呂に入っていたときに気になる汚れを見つけたら、その場で掃除してしまいましょう。 気付いたときに家事をやってしまえば「作業が溜まらない」「パートナーに負担をかけなくてすむ」などのメリットがあります。家事は気付いたときに、すぐやるようにしましょう。
休日は必ずやる
仕事が忙しくて帰りが遅いため、なかなか家事をやる暇がないという方も多いのではないでしょうか。そんな時は「休日に必ず家事をやる」といったルールを作ってしまいましょう。
たまの休みはゆっくりしたい気持ちも分かりますが、どこかで家事を片付けてしまわないとやるべき作業が溜まっていく一方です。仕事のある日はパートナーを頼り、休日は自分を頼ってもらうなど家事分担をしていきましょう。
感謝を伝える
家事をやってもらうのが当たり前だと思ってはいないでしょうか。たしかに家事は日常生活の一部なので、感謝の気持ちが薄れてしまうことがあるでしょう。 しかし、無償で家事をやってくれるパートナーに、感謝の気持ちを感じることはありませんか。ぜひ、それを言葉にして伝えましょう。
日頃の感謝を言葉にするのは恥ずかしいかもしれませんが、感謝されて嫌な気持ちになる方はいないはずです。
一緒にやる
家事を一緒にやれば、どちらかに負担が偏ることはありません。掃除や洗濯を一緒にやると、協力して家事をしているという気持ちが湧いてくるはずです。 また同じ家事を一緒にできないときは、妻が掃除中に夫は洗濯をするなど時間を合わせてみても良いでしょう。一緒に家事をやっているという気持ちは、夫婦円満のヒントかもしれません。
関連記事:夫婦円満を願うあなたへ!共働きでも負担を防ぐ家事分担方法と家計の仕組み!
おわりに
お互いに仕事をしている夫婦が円満を保つコツは、家事を上手に分担することです。しかし、家事分担の認識が夫婦でズレていると不満が溜まってしまい、険悪なムードになってしまうこともあるでしょう。 仕事をしながら家事をこなすのは、とても大変なことです。夫婦どちらかに家事の負担が偏りすぎることなく、お互いを尊重しながら助け合っていきましょう。