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葬式をしない場合はどうする?メリット・デメリットや費用について解説

葬式をしない場合はどうする?メリット・デメリットや費用について解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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葬儀のかたちが移り変わっていくなかで、葬儀をしないという選択肢を取る方もいらっしゃいます。このコラムではそのような選択肢をした方の理由や、お葬式自体との意味、そしてお葬式を行わないことのメリットやデメリット、お葬式をしない時の金額や相場、手順について解説していきましょう。

この記事を読んでわかること

お葬式は宗教的な理由や多くの方に、故人が亡くなったことを知らせるために行うものですが、現在は故人の遺志や費用の問題で行わない方も増えてきました。
一般的なかたちの葬儀をしない場合は費用が抑えられるというメリットはありますが、ご親族などの説得が必要であるというデメリットもあります。なお、お葬式をしない場合の費用は100,000~400,000円程度が多く、250,000円前後になることが多いでしょう。

お葬式サポート
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お葬式はしないといけないもの?

お葬式はしないといけないもの?

葬送のかたちが多様化し、どのようにして故人を見送るか、どのようにして人に見送られるかは個々人の判断に委ねられるところが大きいです。

ここでは、お葬式をしないで見送る、見送られる、という選択肢を取り上げて、そのような選択肢を取った方はどのような理由でそうしているのかについて解説していきます。

「お葬式をしない」その理由とは

お葬式をしない理由は人によってさまざまですが、おおむね以下の3点に分けられます。

  • 故人の遺志
  • 費用の問題
  • 宗教上の理由

それぞれ見ていきましょう。

 エンディングノートなどに記してあったから

故人がエンディングノートなどで、「お葬式はしないでほしい」「お葬式にかけるお金があるのなら、そのお金を子どもたちの教育費にしてほしい」などのように希望していた場合は、故人の遺志を尊重して、お葬式をしないという選択肢が取られる場合が多いです。

 お金がかかるから

お葬式にはお金がかかります。一般的な葬儀を行おうとすれば200万円近くの費用が必要になることも珍しくありません。小規模な葬儀であっても、500,000円程度かかる場合も。

しかしお葬式をしないと割り切れば、このような費用の負担は大きく軽減されます。

※ただし、下記で紹介するとおり、お葬式をしないという選択肢を選んでも、かかる費用がまったくのゼロになることはありません。

 宗教的な理由

法律で、仏教を信じどこかの寺の檀家になるべし、と定められていた時代がありましたが、現在ではこの法律は撤廃されています。また宗教への帰属意識が極めて薄くなっていたり、そもそも特定の宗教を信じていなかったり、という方も多いことでしょう。

一般的な葬儀はその性質上宗教色をまとうことが多いものですが、このような宗教への帰属意識の薄さ、無宗教であることを理由に、お葬式をしないという選択肢を取る方もいます。

※ただし、特定の宗教を信じているわけではないがお葬式は行いたい、という希望があるご家庭の場合は、音楽葬に代表される無宗教方式でのお葬式を行うことが可能です。また、お葬式を行わない場合であっても、ご家族が希望すれば火葬炉の前でご僧侶などに読経してもらえる場合もあります。

そもそも葬式はどんな意味がある?

そもそも葬式はどんな意味がある?

お葬式をしない方の理由を紹介したところで、ここからは、なぜお葬式というものがあるのかについて考えていきましょう。

ただ、明確な答えがあるものではありません。お葬式は、心という目に見えないものに寄り添うためのものとして存在しているからです。

亡くなった方を思い、送り出す

今から5万年以上も昔のネアンデルタール人の墓には、明らかに弔うために入れられた花が入っていたといわれています。

このように人々は昔から、亡くなった方を思い、悼み、送り出そうとしてきました。葬送儀礼は亡くなった方に対する尽きせぬ愛情と思いやりを表すものであるとともに、すぐには難しくても、その方が亡くなったことを受け入れ、その方がいなくとも生きていこう、とご家族が思えるようになるためのきっかけと考えられます。

命の尊さを知る

「メメント・モリ(=死を思え)」の言葉に代表されるまでもなく、私たちは生まれた瞬間から死に向かっていく生き物であり、死という絶対不変なものを避けることはできません。

しかし大切な方を丁寧にお見送りすることで、命のはかなさとともに命の尊さを知ることができます。そのように思えば、死とは人が最後に残していける子どもたちへの教育なのかもしれません。

亡くなったことを知らせる

お葬式は、故人が旅立ったことを知らせるための儀式でもあります。「故人が亡くなったので、最後に顔を見せに来てください」と伝えるための機会です。

お葬式をしないという選択肢を取った場合、後で故人の逝去を知った方が個別に弔問に訪れることが多くなるため、対応に時間と手間がかかる、といったデメリットもあり、お葬式で一度に多くの方にお別れをしてもらうことは、このようなデメリットを減らすためでもあります。

家族や親せきとの絆を知る

お葬式はなかなか会えない家族や親戚と会えて、顔を合わせて故人を見送ることができ、故人の思い出話ができる機会です。

そこで出てくる思いがけない故人の思い出話が、長く心に残り続けることも珍しくありません。

お葬式をしない場合のメリットは?

ここからは、お葬式をしない場合のメリットについて解説していきます。

費用が抑えられる

お葬式をしない場合、費用が大きく抑えられます。

すでに述べたとおり、一般葬の場合は200万円程度の費用がかかることも珍しくありません。しかしお葬式をしないで家族だけでお見送りをする場合は、400,000円以下になることも多いです。

また、体力的な負担が軽いのも、お葬式をしないことのメリットでしょう。

遺族の負担が少ない

お葬式を行わない場合、弔問客への対応に手間と時間を割く必要がなくなります。

そのため、例えば「後から人の弔意は受けたいが、今は悲しみが深すぎて対応できるだけの気力がない」という方にとっては、お葬式をしない選択肢は非常に心強いものとなるでしょう。

お葬式をしない場合のデメリットは?

お葬式をしない場合のデメリットは?

お葬式をするメリットについて触れたところで、ここからは逆にお葬式をしないことのデメリットについて紹介していきます。

弔問客が訪れたら都度対応しなければならない

お葬式をしない場合、全員で一度にお別れする場を設けることができません。

そのため、後で訃報を知った方が、家に弔問に訪れる可能性が高くなるでしょう。これは非常にありがたいことではあるのですが、お葬式のときとは異なり、一人ひとりに対応する時間をとらなければならず、結果的に負担が増えてしまうこともあります。

お寺に納骨を断られることがある

生前に故人が仏教を信じていて菩提寺があり、お寺の墓地にお墓があるが、ご僧侶を呼ばないでお別れをする、というスタイルをとった場合、寺院墓地への納骨を断られる可能性があります。

「寺院墓地を利用するのは檀家だけ。うちの宗教、宗派を信じていないならば、納骨はさせない」とするお寺もあるからです。

親族の理解を得る必要がある

宗教的な儀式を行わない、ほとんど人を呼ばずにお見送りをするという形式で故人を荼毘に付す場合、親族などから反対の意見が寄せられることもあります。

葬送関連の儀式はやり直しがきかないため、ここでこじれると後々まで引きずることもあります。そのため、この形式を選ぶのであれば、必ず事前に話し合いを行いましょう。

お葬式をしない直葬とは?費用と内訳について

お葬式をしない直葬とは?費用と内訳について

お葬式をしないと決めても、0円で故人をお見送りすることができるわけではありません。今回は、この選択肢を取る場合にかかる費用について解説していきます。

お葬式をしない場合は「直葬」を行う

お葬式を行わない場合、「直葬(火葬式ともいう)」という形態で故人を送ることになります。これは火葬炉の前でお別れをするだけの簡単な形式で、あらゆる葬儀のなかでもっとも簡素な葬儀です。ちなみにこの火葬式には、原則として、宗教者は立ち会いません。ただしご家族が希望すれば、呼ぶことは可能です。

直葬の費用相場と内訳

火葬式の費用は非常に安く、100,000~400,000円程度が目安です(250,000円前後に収まるケースが多い)。このなかに、棺や骨壺、ご遺体をお連れするための搬送費用、葬儀会社のスタッフの人件費、手続きの代行費用などが含まれています。

直葬の流れについて

直葬の流れは、一般葬のそれとは異なります。直葬の場合は、一部の特例を除き宗教的儀式は伴わず1日で完結します。そして多くの場合、葬儀後の食事も行いません。

なお、一般葬でも直葬でも、死亡診断書の提出や火葬の手続きなどの書類作業は葬儀会社のスタッフが代行しますので、ご家族がこれを行うことはありません。

ここでは直葬の流れについて解説します。

ご臨終後、死亡診断書をもらう

ご臨終後、死亡診断書(もしくは死体検案書。死体検案書は、警察による検死を経て発行される)を受け取ります。

葬儀会社に連絡をする

ご臨終が確認されたら、葬儀会社に連絡をします。なおご遺体を自家用車で運ぶこと自体は法律で禁じられてはいませんが、感染症の恐れや故人の身体が傷ついてしまう恐れがあることから、推奨されません。

また、個人での遺体の持ち込みは許可せず、葬儀会社を介しての持ち込みのみ受ける火葬場も多いため、直葬を希望する場合でも葬儀会社に連絡をしましょう。

自宅または葬儀会社の安置所に安置してもらう

葬儀会社は、365日24時間、いつでも対応しています。葬儀会社の車が到着したら、故人を自宅もしくは葬儀会社の安置所などにお連れして、安置しましょう。

納棺~出棺

葬儀会社のスタッフによって、故人が棺に入れられます(納棺)。その後、火葬場に向かって出棺します。

日本では、死後24時間以内の火葬を法律で禁じています。そのため、多くの場合、納棺や出棺の儀式はご遺体安置の翌日か翌々日くらいです(※火葬場の空き状況や、火葬場の休日によって多少スケジュールは前後します)。

火葬

火葬を行います。火葬にかかる時間は火葬場によって多少異なりますが、45分~3時間でしょう。1~2時間の間で終わることが多いです。

火葬をしている時は、火葬場の控え室で過ごすことになります。火葬が終われば、火葬場のスタッフもしくは葬儀会社のスタッフからの声かけが行われるでしょう。

骨上げ

火葬が終わったら収骨室に移動し、収骨(骨上げ)となります。骨入れは、故人と関係が近しい方から行いましょう。

骨上げが終われば、直葬は終了です。

葬式選びに迷ったら「セゾンの相続 お葬式サポート」へ

「お葬式はするのか、しないのか」「するとしたらどのような形態にするか」について、正解はありません。どのような形式でも、故人とご家族が納得できるものであれば、それがそのご家庭にとってもっとも良い葬送のかたちといえます。

ただ、選択肢が多いために、迷う方もいるでしょう。その場合は、「セゾンの相続 お葬式サポート」にご相談ください。経験豊富な提携専門家のご紹介も可能です。「自分の葬儀は自分で準備したいが、どうすればいい?」「葬儀の段取りのことで、家族に負担をかけたくない…」などの悩みにお応えします。

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おわりに 

お葬式をしない=直葬(火葬式)でお見送りをするという形式は、現在では葬送の形式のひとつとして広く知られるようになりました。

しかしその形式には、メリットと同時にデメリットもあります。葬送の形式に「正しい」「間違い」はありませんが、その特徴を知ったうえで、自分たちはどのような葬送形式を希望するかを考えていくことは必要です。

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