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相続税が払えない!口座凍結や遺産分割協議が難航したときの対処法

相続税が払えない!口座凍結や遺産分割協議が難航したときの対処法
セゾンのくらし大研究 編集部

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相続が発生した際、突然の口座凍結や相続税の支払い問題は多くの方を悩ませます。なぜ口座凍結が起こるのか、解除する方法も含めてあらかじめ理解しておきましょう。このコラムでは、口座凍結について、解除方法やあらかじめ備えておきたいこと、遺産分割協議の進め方など、相続に関する複雑な問題を解決するための実用的なアドバイスをご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 相続発生時に口座が凍結されるのは、相続財産を確定し、相続トラブルを防ぐため
  • 口座凍結を解除する方法には、相続手続きと仮払い制度の活用がある
  • 相続に備えて事前に取引銀行を確認し、あらかじめ被相続人・相続人間で話し合っておくことが大切 
相続手続きサポート
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相続税の支払い準備は大丈夫?

相続税の支払い準備は大丈夫?

相続が発生すると、多くの方が直面するのが相続税の支払い問題です。特に予期せぬ口座凍結は、相続人にとって大きな困難を生じさせます。

ここでは、相続税の支払いに備える方法と、口座凍結の実態について詳しく解説します。

相続が発生すると口座凍結される

口座凍結は、ある方が亡くなった際に、その方名義の銀行口座が一時的に使用できなくなることを指します。これは、故人の資産を正確に把握し、適切に遺産分割を行うために必要な手続きです。

口座が凍結されると、その口座からの引き出しや振り込み、自動引き落としができなくなります。口座凍結後に勝手に資金を使用した場合、相続人間でのトラブルの原因になるだけでなく、法的な問題も生じる可能性があるので注意が必要です。

口座凍結されると引き落とし不可に

口座が凍結されると、その口座からの引き出しや自動引き落としが一時的に不可能になります。そうすると、生活費やローンの支払い、さらには故人名義の定期支払いなどに影響がでかねません。そのため、相続発生前に適切な対策を講じておくことが不可欠です。

相続税が支払えないというケースも

相続税の支払い期限は、故人の死亡から10ヵ月以内です。不動産を相続する場合、十分な資金が準備できていないケースも多いです。

遺産分割協議が進まないことで資金準備が間に合わず、結果的に相続税の支払いに困難をきたすことにもなりかねません。遺産分割協議が長引けば、相続人間のトラブルの原因にもなり得ます。

口座凍結のタイミングは?

金融機関は、死亡証明書や遺族からの通知などによって故人の死亡を知ります。その情報を受けた後、金融機関は故人名義の口座を凍結するのです。

口座凍結は、相続人が相続手続きを完了させ、遺産分割協議が終了するまで続きます。口座凍結が解除されるまでにかかる時間は、相続手続きの進行状況や遺産分割協議の進展によって異なり、場合によっては数ヵ月~数年かかることもあります。

相続手続きを迅速に進めることは、口座凍結期間を短縮するためにも重要です。

なぜ口座凍結が起こるのか?

なぜ口座凍結が起こるのか?

口座凍結の主な目的は、故人の死亡時点での相続財産を確定させ、相続人間のトラブルを防ぐことです。ここでは、口座凍結の背後にある理由と、それが相続プロセスにおいてどのような役割を果たすのか詳しく解説します。

相続財産確定のため

相続が発生すると、まず行われるのが故人の相続財産の確定です。相続財産には、故人名義の銀行口座にある資金も含まれます。

相続財産の正確な把握は、相続税の計算や遺産分割の公平性を保証する上で不可欠です。そのため、金融機関は死亡の事実を知ると、故人名義の口座を凍結し、その後の手続きが完了するまでの間、口座内の資産の動きを止めます。これにより、相続財産が変動することを防ぎ、正確な財産の把握が可能です。

相続トラブルを防ぐため

口座凍結は、相続人間のトラブルを防ぐためにも重要な役割を果たします。故人の資産に対する不正なアクセスや、一部の相続人による早期の資金引き出しを防ぐことで、遺産分割が公平に行われる土台を作れるからです。

また、相続人全員が遺産分割に同意するまで口座が凍結されることにより、遺産に関する合意形成を促進し、相続に関連する紛争のリスクを軽減できます。

口座凍結を解除するための方法

口座凍結を解除するための方法

口座凍結は相続プロセスの重要な部分であり、故人の死後、金融機関は故人名義の銀行口座を凍結します。この凍結を解除するためには、一定の手続きが必要です。

ここでは、相続手続きの実施と仮払い制度の利用による口座凍結解除の方法を詳しく説明します。

相続手続きを行う

相続手続きは、故人の遺産分割において欠かせないプロセスです。この手続きを適切に行うことで、口座凍結を解除し、遺産を相続人に引き継ぐことが可能になります。

手続きの方法は、遺言書の有無によって異なります。

遺言書がある場合

遺言書がある場合、その内容に従って手続きを進めます。

まず、遺言書の内容が法的に有効かを確認するため、家庭裁判所で検認手続きを行います。

次に、故人の戸籍謄本や死亡証明書、遺言書の謄本などを金融機関に提出し、遺言に基づいた遺産分割を進めます。この際、故人の名義変更や預貯金の払い出しなどが行われます。

遺言書がない場合

遺言書がない場合は、相続人全員の合意に基づく遺産分割協議を行います。この手続きには、故人の戸籍謄本や死亡証明書、相続人全員の同意書や協議書などが必要です。金融機関にこれらの書類を提出し、協議に基づいた遺産分割と口座の名義変更を行います。

一部で良ければ仮払い制度の活用が可能

口座凍結期間中、相続人が生活費などのために一部の資金を必要とする場合、仮払い制度の利用が可能です。

制度概要

仮払い制度は、相続手続きが完了する前に、限定的に預貯金の一部を払い出す制度です。仮払い制度を利用することで、相続人は生活費や葬儀費用などの必要経費を確保できます。

ただし、この制度は全ての金融機関で利用可能とは限らず、払い出される金額にも制限があります。

必要書類

仮払い制度を利用するためには、故人の戸籍謄本や死亡証明書、相続人全員の戸籍謄本又は全部事項証明書、及び預金を払い戻しされる方の印鑑証明書などが必要です。これらの書類を金融機関に提出し、払い出しの申請を行います。

口座凍結に備えて事前にしておきたいこと

口座凍結に備えて事前にしておきたいこと

相続が発生すると、故人の銀行口座は凍結される可能性があります。このような状況に備えて、事前にいくつかの準備をしておくことが重要です。

ここでは、口座凍結に備えるために事前に行うべき重要な対策を詳しくご紹介します。

取引銀行の確認

故人がどの金融機関と取引をしていたかを知っておくことは、相続手続きをスムーズに進める上で非常に重要です。また、故人の通帳や印鑑の保管場所を家族や相続人が知っておくことも、手続きの迅速化に役立ちます。

これらの情報は、故人の死後、必要な書類や手続きをすばやく進めるために欠かせません。

被相続人や相続人同士で相続について話し合っておく

相続が発生する前に、被相続人や相続人同士で相続に関する話し合いを持つことは、将来的なトラブルを避ける上で非常に重要です。

あらかじめ話し合っておくことで、遺産の分割方法や相続人それぞれの意向を明確にし、相続が発生した際の計画を事前に立てられます。相続プロセスがより円滑に進み、相続人間での意見の相違や争いを最小限に抑えることができるでしょう。

特に、不動産や貴重な家族の遺品など、感情的に価値が大きい財産に関しては、事前の協議が重要です。

生命保険を検討する

生命保険は、相続計画の重要な要素として機能します。

死亡時に支払われる生命保険の死亡保険金は、指定された受取人の個人財産となるため、直接的な相続税の節税効果が期待できます。生命保険を活用することにより、相続税の負担を減らせるだけでなく、相続人に対する迅速かつ確実な金銭的支援を提供することが可能です。

特に、大きな資産を相続する場合や、相続税負担が重いと予想される場合には、生命保険の利用が効果的でしょう。

預金を引き出しておく

口座が凍結されることを防ぐために、事前に一部の預金を引き出しておくことも有効な手段のひとつです。この方法により、急な出費や緊急時のニーズに対応するための現金を手元に確保できます。小額でも良いので、必要最低限の現金を手元に置いておくことができれば、予期せぬ状況にも迅速に対応できるでしょう。

ただし、盗難や紛失といったリスクも伴うため、保管方法には注意が必要です。

遺言書を作成しておく

遺言書を作成しておくことは、相続手続きをよりスムーズに進めるために効果的です。

遺言書には、故人の意思がはっきりと記されているため、相続人間での不明確さやトラブルを未然に防ぐことができます。遺言書によって、遺産分割がはるかに効率的かつ円滑に行われることが期待でき、相続人間の意見の不一致や誤解を防ぐための有効な手段となるでしょう。

遺言書を作成することは、故人の意志を尊重し、相続人への負担を軽減するためにも重要なステップです。また、遺言書の存在は相続人たちに明確な指針を提供し、可能な限り故人の望んだ通りの遺産分配を行うことを可能にします。

正確で法的に有効な遺言書を作成することにより、相続手続き中に生じる法的な問題や混乱を回避し、故人の最終意志に基づいた適切な遺産分割を確実に行うことができるでしょう。

遺言書の作成は、相続プロセスを円滑に進める上で非常に効果的な手段であり、相続人全員にとっての心の平穏と公平な解決を提供するための重要なステップです。

万が一のために「セゾンの相続」へ相談を

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遺言書の作成は個人でも可能ですが、不備があると無効になるリスクがあります。そのため、専門家に相談することが重要です。専門家に相談することで、相続税対策や遺産分割に関する複雑な問題に対して、専門的かつ具体的なアドバイスが受けられるでしょう。

セゾンの相続 相続手続きサポート」では、経験豊富な提携専門家のご紹介も可能です。初回の相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

セゾンの相続 相続手続きサポートの詳細はこちら

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おわりに

相続は、多くの方が避けて通れない問題です。口座が凍結されると様々な不便が生じるため、あらかじめ準備しておくことが相続発生時の混乱を最小限に押さえるために欠かせません。相続プロセスを円滑に進めるためにも、専門家のサポートを受けることをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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