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活性酸素とはどのような物質?活性酸素を減らすために必要なことは?

活性酸素とはどのような物質?活性酸素を減らすために必要なことは?
セゾンのくらし大研究 編集部

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皆さんは、活性酸素という言葉を聞いたことがありますか。活性酸素は身体をサビつかせ、お肌のシワを増やしたり、健康に悪影響を及ぼしたりするものだと思っている方が多いと思います。確かに活性酸素は、体内の細胞を酸化させる作用を持っています。しかし悪いことばかりではなく、私たちにとって大切な作用も備わっています。

その大切な作用とは、外からのウイルスや細菌と戦う免疫機能です。免疫は白血球の役割ですが、活性酸素が武器となりウイルスや細菌を攻撃してくれています。身体にとっては活性酸素もとても大事な物質のひとつ。しかし、増えすぎると体内をサビつかせてしまいますので、一定量を保つことが重要です。

活性酸素を増やさないためには、いくつか気をつけておきたいことがあります。生活の中ですぐに改善できるものばかりですので、取り入れていきましょう。

活性酸素とは

活性酸素とは

活性酸素とは、身体にある細胞を酸化させてしまう物質です。この活性酸素は呼吸が発生元。私たちは、生きていくために呼吸をしています。酸素を取り入れる際、その一部が活性酸素となるのです。

活性酸素は悪い事ばかりではありませんが、増えてしまうと身体に悪影響を及ぼします。正常な細胞にダメージを与え、重大な病気になってしまう恐れがあるのです。さらにシワやシミが増えたりするなど、老化が進行し、見た目にも影響が出てきてしまいます。

しかし大事な役割も担っています。それは免疫機能を高めてくれる働きです。外からのウイルスや細菌から身体を守ってくれます。適切な量であれば身体にとって大切な物質となるのが活性酸素です。

活性酸素は他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のこと

活性酸素の身体にとって良くない作用は、体内の細胞にダメージを与えて酸化させてしまうことです。そして酸化させてしまう力が非常に強いことも特徴です。

活性酸素が増えすぎてしまうと、体内に備わっている抗酸化作用では対抗ができません。そのため、正常な細胞や遺伝子までもが傷ついてしまいます。その結果、見た目の老化だけでなく、がんなどの生活習慣病のリスクが高くなります。

活性酸素の役割

活性酸素には身体にとって良い作用もあります。それは身体の免疫機能を担っていることです。私たちの身体は外からウイルスや細菌が入ってきた際には、白血球が戦って守ってくれています。その際に、活性酸素も白血球のお手伝いをしています。

活性酸素の働きは、ウイルスや細菌を防ぎ、さらには免疫機能を高めてくれることです。増えすぎると悪影響を及ぼしますが、身体の中にある程度の量は必要となる重要な物質なのです。

活性酸素が増加する原因

活性酸素が増えてしまう原因は、生活のさまざまなところに隠れています。特に活性酸素が大量に増えてしまう原因に「紫外線」があります。紫外線は夏だけでなく、一年中ずっと降り注いでいるので、注意が必要です。日焼け止めは夏場だけで良いわけではありません。一年を通してしっかりと対策をとりましょう。

また、活性酸素は、紫外線だけでなく、日々のストレスで増加します。さらに喫煙や、お酒の飲み過ぎ、運動不足や乱れた食生活なども活性酸素が増えてしまう原因です。

ご自身の日常生活を振り返ってみて、最近疲れがとれない、風邪をよくひくなど思い当たることはありませんか。それは活性酸素が増加していることが原因かもしれません。活性酸素を増やさない生活を心がけましょう。

活性酸素が関連する主な病気

活性酸素が関係する病気は非常に多いです。生活習慣病であるがんや心筋梗塞を始め、アトピーや関節リウマチにも関与しています。活性酸素は正常な遺伝子や細胞を攻撃してしまう働きがあるためです。活性酸素は免疫機能だけでなく、体内のさまざまな場所にダメージを与えてしまう機能を持っています。

ダメージを受けた細胞が正常な機能を失うことで、病気になる状態を作りだします。ひとつの場所だけでなくダメージを与えてしまう場所はたくさんありますので、関連する病気も多くあります。

活性酸素を減らすために必要なこと

活性酸素を減らすために必要なこと

活性酸素を減らすことはそこまで難しいことではありません。まずは、活性酸素が増えてしまう原因をもう一度おさらいしましょう。活性酸素は、身体に浴びる紫外線や日常のストレス、乱れた生活習慣などで増えてしまいます。

活性酸素を減らすには、毎日のちょっとしたことを見直すだけでできてしまうことばかりです。ご自身の生活を一度振り返ってみましょう。改善できそうなところから少しずつ始めてみてください。

生活習慣の見直し

生活習慣の見直しはすぐに取り入れやすい項目のひとつです。まず日中の紫外線に気をつけましょう。紫外線は夏場だけでなく一年中振り注いでいます。日焼け止めや日傘を使用して紫外線から肌を守りましょう。

また、運動不足やストレスを溜めることも活性酸素を増加する原因になります。適度な運動を心がけることで、活性酸素が増えることを防ぎストレス発散にもなります。短時間からでもいいので運動の時間を設けましょう。

健康的な食生活を心掛ける

まず、食生活で気をつけたいことはバランスの良い食事と、適度なアルコール摂取です。食事のバランスを考えることは、活性酸素を減らすだけでなく、健康的な体づくりにはとても大切なことです。さらに食事の際には、活性酸素の働きを抑制する抗酸化成分が多く含まれている食品を摂るようにしましょう。

抗酸化作用の代表的なものは、ブロッコリーなどに含まれるビタミンCや、ナッツや大豆に多く含まれるビタミンEなどを取り入れることです。他にも、ワインに多く含まれるポリフェノールや、緑黄色野菜のβカロチンなどにも抗酸化成分が含まれています。

たくさんあって覚えるのが大変ですが、抗酸化成分には特徴があります。ひとつは、植物性食品の中で色の濃いものに多いということです。そしてもうひとつは、一種類だけを食べ続けるのではなく、バランスよく食べないと活性酸素に対抗できません。そのことを踏まえて、偏った食生活ではなく、何でもバランスよく食べる食生活を心がけましょう。

喫煙を控える

タバコに含まれるニコチンは、有害物質であり身体の酸化を進ませてしまいます。活性酸素をさらに増加させてしまうだけでなく、動脈硬化などの病気になるリスクも持ち合わせているのです。

タバコを吸わないことが一番ですが、喫煙している方はできるだけ控えるようにしましょう。吸いすぎを防止するために、1日の本数を決めておくと良いです。

スキンケアの見直し

活性酸素が増加するとお肌への影響も大きくなります。一番気をつけておきたいことは「紫外線」です。紫外線は体内で活性酸素を大量に作ります。そのため紫外線をたくさん浴びることで、肌はとてもサビやすくなってしまいます。

紫外線に気をつけるのは夏だけではありません。紫外線は一年中降り注いでいます。冬もしっかりと日焼け止めを塗って、紫外線対策をする必要があります。また、加齢により免疫機能が少しずつ落ちていくことも、肌への影響を与える要因です。

年齢が若いうちは、紫外線を浴びて活性酸素が増えても、すぐに除去することができます。しかし、年齢を重ねると活性酸素を除去する力が弱くなっていきます。除去が間に合わずどんどん蓄積していき、それがやがてシワやたるみへと変化してしまうのです。

さらに肌トラブルが起きてしまった際にも、気をつけておきたいことがあります。それはスキンケアの中には、肌のためではなく負担をかけてしまっているものがあるということです。毛穴の汚れを取っているようで傷つけてしまっているスクラブ洗顔や、擦ってメイクをオフするシートのメイク落としなどです。

基本的に擦ったり叩いたりと負担をかけてしまうものは、デリケートな肌にとても刺激になります。洗顔は優しい泡で洗い、化粧水なども優しく塗りましょう。そしてまずは日焼け対策をしっかり行い紫外線を防止することが大切です。そして、紫外線を浴びてしまった肌には負担をかけないケアをするようにしましょう。

活性酸素はどんな悪影響を及ぼす?

活性酸素はどんな悪影響を及ぼす?

私たちにとって、ある一定量は活性酸素が必要です。それは免疫機能という大きな役割があるからです。しかし多くなりすぎてしまうとバランスが崩れてしまい、酸化ストレスという状態になります。酸化ストレスになってしまうと、活性酸素は大事な細胞にもダメージを与えてしまい、身体の至る所で暴れてしまう物質となってしまいます。

そうなると、身体には良くない変化が起こり、遺伝子による突然変異や遺伝子がんなどが起こる可能性が高くなります。また、動脈硬化・高血圧症・糖尿病などの生活習慣病のリスクも高くなってしまいます。

肌を酸化しやすくする

活性酸素が増えてしまうと身体の色々な細胞にダメージを与えます。お肌もダメージを受ける細胞のひとつです。お肌へダメージを与えるきっかけは紫外線やストレスです。その中でも紫外線は、活性酸素を大量に増やしてしまいます。その結果お肌がサビることに繋がります。

活性酸素により、ハリや潤い、弾力などに必要なコラーゲンやエラスチンが壊されてしまうのです。また、壊れたコラーゲンやエラスチンを新たに作り出すことも阻害します。

老化を促進させる

先に述べたようにお肌が酸化しやすい状態になると、見た目にも現れてきます。しわやたるみが増え、メラニンも生成されることによりシミも目立つようになるのです。活性酸素が増加することは、お肌をサビつかせて老化現象を促進させてしまいます。

そのため、まずは酸化のダメージを抑えることが必要です。紫外線は一年中降り注いでいます。日焼け止めや日傘でしっかりブロックし、紫外線を浴びた日はケアもしっかり行いましょう。

疾患のリスクがある

活性酸素の作用として、身体に入ってきた細菌やウイルスに対抗する免疫機能があります。私たちの身体を守ってくれる免疫機能は、なくてはならないものです。ただし、活性酸素は増えすぎると、体内にある細胞を酸化させてしまうといった悪い作用もあります。正常な細胞がサビついたり傷ついたりすると、さまざまな疾患になるリスクが高まることになるのです。

そのため、がんや心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こすといわれています。適度な運動やバランスの良い食事を基本として、ストレスを溜めない、紫外線を避けるなども取り入れることが大切です。

おわりに

おわりに

活性酸素は免疫機能を持っており、外からのウイルスや細菌から身体を守ってくれています。身体にとって必要な物質のひとつです。しかし、増えすぎると逆に悪影響を及ぼしてしまいます。身体をサビつかせて老化を促進させ、さらに病気のリスクも高めてしまうのです。

そのため、活性酸素をバランスよく体内に保つことが大切です。ストレスをうまく発散し、適度な運動、バランスの取れた食事でサビない身体を目指しましょう。

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