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【医師監修】ほうれい線を消す方法はある?原因や今すぐ取り入れたいセルフケア方法を伝授

【医師監修】ほうれい線を消す方法はある?原因や今すぐ取り入れたいセルフケア方法を伝授
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

監修者
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。東京女子医科大学卒、同大学病院東医療センター、都内クリニック勤務を経て、2021年9月に飯田橋駅西口すぐに「富士見スキンクリニック飯田橋」を開院。 皮膚科専門医として患者さまの悩みやご希望をお伺いし、保険診療/美容自費治療の両面から最適な治療方法をご提案しています。

たった1本あるだけで、老けて見えてしまうほうれい線。見た目の年齢を上げてしまうので、ほうれい線を消すために頑張っている方も多いのではないでしょうか。ほうれい線は加齢によってできるイメージがありますが、他にも原因があります。そこで今回は、ほうれい線ができる原因やセルフケアの方法、ほうれい線を作らないために気を付けたいことなどについて紹介していきます。ほうれい線に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1.ほうれい線ってどんなもの?

1.ほうれい線ってどんなもの?

ほうれい線は、鼻の両側から口元にかけて伸びる線を指します。「シワ」とは異なるもので、ほうれい線には「頬と口の境目にある構造上の溝」という意味があり、鼻唇溝(びしんこう)という医学用語での呼び名も存在しています。ほうれい線と聞くと、加齢によって浮き出るイメージが強いかもしれませんが、年齢に関係なく誰にでもあります。ふっくらした顔立ちの方なら、幼少期からほうれい線が目立っていたという方も少なくありません。

しかし、ほうれい線は加齢とともに深くなっていく特徴があることから、老けて見える原因のひとつになっています。放っておくと、線がどんどん深くなり目立っていくので、早めのケアが重要といえるでしょう。

2.ほうれい線の主な原因をチェック!

ほうれい線には4つのタイプがあります。ここでは原因と対策について詳しく解説していきましょう。

2-1.たるみによってできるほうれい線

肌のたるみによるほうれい線は、30〜50代以降に多くみられ、肌の奥深くにある真皮の劣化によって引き起こされます。真皮にはもともとコラーゲンやエラスチンと呼ばれる、肌のハリや弾力を保つ成分が含まれていますが、これらは年齢を重ねるうちに減少します。さらに、紫外線ダメージによってもコラーゲンやエラスチンは変形・減少するため、真皮内が緩み、肌がたるんでほうれい線ができてしまいます。

真皮の劣化を防ぐために、まずは日頃から紫外線対策を心掛けましょう。また、ビタミンC誘導体やレチノールは、コラーゲンやエラスチンにアプローチする成分です。これらが含まれた化粧品でスキンケアをして、ハリと弾力のある肌を目指しましょう。

2-2.骨のくぼみでできるほうれい線

骨のくぼみによってもほうれい線ができてしまいます。生まれつきの骨格が原因で起こるので、若い頃から悩んでいた方も多いかもしれません。アジア人に多い骨格といわれている、口元が前に出ている方や、頬骨の出っ張りが少ない方は、頬の肉を支える骨の力が弱いため、ほうれい線が目立ってしまうのです。

また、加齢による骨の収縮によって、さらにほうれい線が目立つようになります。骨格が原因でほうれい線ができる方は、骨の衰えを予防しましょう。丈夫な骨の維持には、カルシウムなどのミネラルをしっかり摂取することが重要です。

2-3.乾燥によってできるほうれい線

肌の乾燥も、ほうれい線が目立ってしまう原因のひとつです。乾燥によってできるほうれい線は、年齢に関係なく起こりやすく、20代くらいの比較的若い世代にもよく見られます。肌の表皮には、外部刺激から肌を守る保湿成分がありますが、乾燥が進行すると保湿成分が破壊され、肌に小さなシワが刻まれます。

このシワがだんだん元に戻りにくくなり、次第に深いほうれい線へと悪化します。力強く洗顔する方や、エアコンが効いた部屋で過ごしている方は、肌が乾燥しやすい傾向があります。また、睡眠不足や栄養不足によって肌のバリア機能が働かなくなると、肌の水分が逃げやすくなります。乾燥によるほうれい線を消すために、まずはしっかり生活習慣を整えましょう。

2-4.表情や噛み癖でできるほうれい線

無表情や噛み癖によってもほうれい線ができてしまいます。無表情で過ごしていると、表情筋が衰えて、肌のたるみを招いてしまう原因になるのです。表情筋の衰えは加齢によっても引き起こされますが、若くても顔まわりの筋肉を使わないとどんどん衰えていきます。日頃からご自身の表情を意識して、表情筋を動かすようにしましょう。

また、片側噛みしてしまう癖は、片方にだけ負担が掛かるため、もう一方の筋肉が衰えてほうれい線を引き起こします。噛み癖以外にも頬杖をついたり、同じ方向で寝たりといった行動も片側にだけ負担が掛かるので、左右バランス良く使うように意識しましょう。

3.ほうれい線を消す方法は?今すぐできるセルフケア

3.ほうれい線を消す方法は?今すぐできるセルフケア

ほうれい線ができてしまったら、どのように対策していけば良いのでしょうか。ここでは、ほうれい線を消す方法として、今すぐできるセルフケアをご紹介します。

3-1.しっかり保湿

ほうれい線を消すために大きな役割を果たすのが、保湿です。しっかり保湿することで、肌にハリや弾力が出て、たるみを防ぎます。また、一度たるんでしまっても、シワが固定されてより深いほうれい線になるのを防いでくれるのです。正しい保湿の手順は、化粧水を塗ったあとに、美容液、乳液、クリームの順でケアを行います。

よりほうれい線を予防したい方は、週に1回程度、口元を部分的にスペシャルケアするのもおすすめです。肌にハリや弾力を与えるコラーゲンやヒアルロン酸が含まれるシートマスク、集中的に保湿できる美顔器などを使って、しっかり保湿していきましょう。

3-2.マッサージする

肌のたるみケアに、マッサージは欠かせません。肌のたるみには血行を促すことが効果的です。蒸しタオルで顔全体の血行を促したあと、ほうれい線に沿って優しく指や手のひらでマッサージしましょう。血流にのって肌に栄養が行き渡り、より弾力のある肌へと近付くことができるでしょう。

他にも、頬骨周辺にある「リガメント」と呼ばれる靭帯も、加齢によって固くなるとたるみの原因となります。耳の上にある側頭筋や口元のマッサージでほぐしていきましょう。効果的なマッサージで肌のたるみを予防し、ハリと弾力のある肌へアプローチしていきます。

3-3.筋肉を鍛える

ほうれい線を消す方法として、衰えてしまった表情筋を鍛えることも効果的です。おすすめのエクササイズは、「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かしながら発声する方法です。表情筋をバランス良く鍛え、肌のたるみ予防につながります。他にも、顔のパーツを中心にぐーっと引き寄せ、パッと緩める体操もおすすめです。少しオーバーリアクションになるくらいが表情筋を使うため、コミュニケーションを取るときに意識するのも良いでしょう。

また、固いものをしっかり噛みながら食べたり、ガムを噛んだりするのも表情筋を鍛えるのに効果的です。簡単に取り組める方法なので、毎日コツコツ取り組んで、表情筋を鍛えていきましょう。

3-4.表情や噛む際の癖を見直す

表情や噛む際に癖がある方は、今一度見直してみましょう。表情が固く無表情でいる時間が長いと、口角が下がって老けて見えるだけでなく、表情筋を使う機会が少ないため、肌のたるみを加速させる原因にもなります。

毎日楽しく明るい気持ちで過ごしたり、楽しいことを考えたりするだけで、自然と表情が生き生きしてくるでしょう。いつも口が開けっぱなしになっている方は、口を閉じてキュッと口角を上げるだけで、たるみ方が違ってきます。

また、片方だけで噛んでしまう噛み癖がある方は、左右バランス良く噛むようにしましょう。すぐに飲み込んでしまうと、口元の筋肉の衰えに影響するので、1口30回の咀嚼を目標に意識することが大切です。

3-5.美顔器を活用する

美顔器の活用も、ほうれい線を消すセルフケアに効果的です。美顔器にはさまざまな機能を持った商品がありますが、その中でもリフトアップ効果のあるものを選びましょう。

「ラジオ波」は、肌に細かい振動を与え、肌の奥を温めながら効率的にスキンケアを行えるため、ハリや弾力アップを期待できる機能です。

「EMS」は、微弱な電流で筋肉を刺激し、表情筋にアプローチします。「赤色LED」はコラーゲンの再生を促し、血行や新陳代謝を活性化する効果が期待できる機能です。

その他、イオン導入や超音波などの機能を持った美顔器もあります。ご自身が継続して使いやすい美顔器を見つけて、試してみてください。

過度なマッサージで皮膚が伸ばされて、逆にたるみにつながることもあります。マッサージや美顔器のやり過ぎは注意が必要です。

4.ほうれい線を作らないために普段から気を付けたいこと

無意識でやってしまいがちなちょっとした行動が、ほうれい線を作ってしまう原因となります。ほうれい線を作らないために、普段から気を付けたいことについてご紹介していきましょう。

4-1.過度なダイエットは禁物

過度なダイエットによって急激に痩せると、脂肪によって引き伸ばされた皮膚が残り、たるみを目立たせる原因となります。特に、太ったり痩せたりを繰り返していると、皮膚のたるみがはっきりと現れてしまうのです。

ダイエット中は食事の量を減らす方も多いと思います。しかし、食事制限によって本来身体が必要とする栄養素が不足してしまうと、肌や筋肉を作る働きが力を発揮できず、ハリや弾力が失われた肌になってしまうのです。さらに体重の急激な増減と栄養不足は、ほうれい線を目立たせることにつながってしまいます。

ダイエットは、バランス良い食事と適度な運動を心掛けつつ、無理のない範囲で行いましょう。

4-2.乾燥したままマッサージするのは避ける

肌が乾燥したまま、ほうれい線を消すマッサージするのは避けましょう。ほうれい線は、加齢や乾燥によって古く固くなった皮膚が何層も折り畳まれて繊維が傷付いたことで、線のようになったものです。そのため、マッサージやエクササイズで乾いた皮膚を引っ張ったり、持ち上げたりすると、さらに皮膚を折り畳んで傷付けてしまいます。

深いほうれい線にならないためにも、マッサージやエクササイズでは肌を優しく扱うことが大切です。マッサージの前に乳液やクリームを塗ってすべりを良くし、肌への摩擦を減らしましょう。肌が乾燥していないお風呂上がりやスキンケアのタイミングに行うのがおすすめです。

4-3.ストレスを溜めない

ストレスが溜まると、食いしばりが癖になり、ほうれい線が目立ちやすくなるといわれています。食いしばることで、頬骨や下あごの周辺にあるストレス筋が張って、たるみやほうれい線が目立ってしまうのです。まずは生活環境を整えて、日常からストレスや緊張を取り除きましょう。

バランスの良い食生活、食事のときはゆっくり良く噛む、たっぷりの睡眠を心掛けると、ストレスの軽減につながり、食いしばりを抑えられるといわれています。それでも食いしばりが改善できないようであれば、マウスピースなどを使って物理的に予防することもできるので、歯医者で作ってもらうのもおすすめです。

5.どうしても気になるときはプロに頼るのもアリ!

5.どうしても気になるときはプロに頼るのもアリ!

毎日セルフケアをしても、なかなかほうれい線が改善されないばかりか、ほうれい線以外にも加齢によるお肌の悩みが増えてきた、という方は多いと思います。そんなときは、1人で悩まず、美容クリニックなどプロに頼るのもひとつの方法です。

最後に、クリニックではどんな治療ができるのか、代表的なメニュー「ヒアルロン酸注入」と「ボトックス注射」についてご紹介します。

5-1.ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、医療用ヒアルロン酸を皮膚に注入する治療法です。肌を真皮の内側から持ち上げて、シワや溝を目立たせなくする効果や、ボリュームアップ効果を発揮します。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、肌の水分や柔軟性、コラーゲンの保持といった美容に欠かせない働きがあります。

医療用ヒアルロン酸を注入することで、体内のヒアルロン酸と融合し、弾力のある肌に復活させる効果があります。そのためヒアルロン酸注入では、シワやたるみを改善し、ふっくらとした若々しいお顔を目指します。

5-2.ボトックス注射

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作る天然のたんぱく質成分、ボツリヌストキシンを原料とした薬を筋肉に注射する治療法です。ボツリヌストキシンには、筋肉の動きを弱める働きがあり、この作用を使ってシワを改善していきます。

笑ったり、怒ったり、泣いたり、眉をひそめたりなど、顔の筋肉を使ってできる表情ジワは加齢とともに深くなっていきます。ボトックス注射では表情ジワの原因になる表情筋の作用を弱めて、シワが目立たなくなる効果が期待できるのです。

その他に、HIFU(高密度焦点式超音波治療)、糸リフト、フェイスリフト手術などがあります。それぞれメリットとデメリットがありますので、クリニックでよく相談してください。

おわりに 

ほうれい線は、肌のたるみや乾燥、骨格、表情や噛むときの癖が原因でできてしまう線です。一度刻まれたほうれい線をキレイに消すのは難しいですが、加齢とともに線は深くなっていくので、早めのセルフケアが大切になります。保湿ケアやマッサージ、表情筋トレーニングや良く噛んで食べるなど、日常のちょっとした行動を意識することで、肌と筋肉の衰えを防げます。

今回紹介したほうれい線を消すセルフケア方法を日々の生活に取り入れて、若々しいハリと弾力のある口元を目指しましょう。

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