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【医師監修】秋のくすみ対策に効果的なスキンケアとは?夏のダメージを癒して冬の乾燥に備えるコツ

秋のくすみ対策に効果的なスキンケアとは?夏のダメージを癒して冬の乾燥に備えるコツ
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

監修者
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。東京女子医科大学卒、同大学病院東医療センター、都内クリニック勤務を経て、2021年9月に飯田橋駅西口すぐに「富士見スキンクリニック飯田橋」を開院。 皮膚科専門医として患者さまの悩みやご希望をお伺いし、保険診療/美容自費治療の両面から最適な治療方法をご提案しています。

夏の強い日差しを受けて蓄積した紫外線ダメージや、基礎代謝の低下、冷房による血行不良などが原因で、秋に肌トラブルを抱える方は多くいます。秋は1年のうち最も肌が老化する季節ともいわれており、適切なケアをしなければシミ・シワや肌のくすみが増えてしまう可能性があります。

そこで今回のコラムでは、秋に多い肌トラブルの原因と、秋のくすみ対策に有効なスキンケア方法、そして秋くすみを予防するための食材・栄養素についてご紹介します。夏の終わりから肌の調子が悪いと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.秋に肌のくすみを感じる原因とは?夏の終わりに多い肌トラブル

秋の季節には、肌が急にくすんだように感じることが多いです。鏡をチェックした際に、普段よりシミ・シワが濃くなっているように感じたり、肌の透明感や明るさがなくなっているように感じたりするのは、秋に多い肌の悩みです。

では、なぜ秋になると急に肌のくすみを感じるようになるのでしょうか。ここでは夏の終わりに肌トラブルが急増する原因として、次の3つをご紹介します。

  • 夏の紫外線ダメージ
  • 血行不良
  • ターンオーバーの乱れ

それぞれ詳しく解説していきましょう。

1-1.夏の紫外線ダメージ

1年で最も気温が高まる7月〜8月は、紫外線量が一番多い時期でもあります。この夏の時期に適切な紫外線対策ができていなければ、肌に蓄積するダメージも増加してしまいます。紫外線を大量に浴びることで、シミの原因となる「メラニン」が多く発生することになります。このメラニンが肌のくすみの原因となり、透明感や明るさが失われたように感じるのです。

私たちの肌の老化は、およそ8割が紫外線ダメージが原因であるともいわれています。そんな紫外線ダメージが表面化するのが秋の季節です。そのため夏の間から紫外線ダメージを防ぐための日焼け対策が重要になりますが、すでにダメージが蓄積している場合、美白化粧品などを使ったケアが効果的です。

1-2.血行不良

血行不良によって肌の表面の血行が滞ってしまうことで、明るさや透明感が失われる原因となります。夏の冷房や秋の気温低下により、身体の冷えが起こると肌の血行不良にもつながりやすくなります。血液が行き渡らなくなることで、肌への栄養が不足し、ターンオーバーの乱れも引き起こします。

夏に浴びた紫外線ダメージを回復するためには、血行を改善して全身に血液と栄養を補給し、肌のターンオーバーを促すことが重要となります。しかし身体の冷えを放置し続ければ、肌のダメージを癒すことができず、くすみが悪化する原因となってしまうのです。

1-3.ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは肌の代謝のことを指し、古い肌が角質としてはがれ落ち、新たな肌に生まれ変わることを言います。正常なターンオーバーを繰り返すことで、常にきめ細かな肌を保つことができますが、さまざまな原因によりターンオーバーが乱れてしまうと、シミ・シワやくすみが発生する原因になります。

ターンオーバーが乱れる原因には、前述の血行不良のほか、肌の乾燥、栄養・睡眠不足、ストレスなどが挙げられます。夏バテによって睡眠が浅くなったり、食欲が減って栄養が偏ったりしてしまえば、肌のターンオーバーが正常に働かなくなる可能性が高いです。正常なターンオーバーを促すためには、美白化粧品などを使うことも効果的ですが、規則正しい生活習慣を送ることも大切です。

2.秋のくすみに効果的なスキンケア①美白化粧品

夏のダメージが原因の秋のくすみをケアするには、まずは美白化粧品を試すことが重要です。普段のケアに加えて美白化粧品を使うことにより、シミやくすみの予防効果が期待できます。自分に合った美白化粧品を選ぶ際には、「医薬部外品」「薬用」と記載があるものを選択すると良いでしょう。

美白有効成分には、メラニンの生成を抑える「アルブチン」や「コウジ酸」、ビタミンCの吸収性を高めた「ビタミンC誘導体」、抗炎症薬にも使われる「トラネキサム酸」などが挙げられます。美白化粧品を選ぶ際には、これらの有効成分が入っている商品を選ぶことも大切です。

なお、美白化粧品には、乳液や化粧水などさまざまなアイテムがありますが、普段使いに使いやすいのは美容液です。どのアイテムを使うか迷った際には、まずは美白有効成分が含まれた美容液から試してみることをおすすめします。

ホームケアに加えて、クリニックでのケミカルピーリングやビタミンC・トラネキサム酸の導入ケア、IPL光治療といった施術も効果的です。ハイドロキノンやトレチノインといった塗り薬や、ビタミンC、トラネキサム酸、ビタミンEなどの内服薬もおすすめです。

3.秋のくすみに効果的なスキンケア②全身浴・運動

冷えからくる血行不良を改善するためには、身体全体を温めることがポイントになります。まだ暑さが残る秋口だったとしても、シャワーや半身浴ではなく、湯船に浸かって全身浴を習慣化することが身体を温めるコツです。全身浴でリラックスすることで、ストレス解消効果も得られるでしょう。ただし、熱すぎるお湯に長時間浸かるとのぼせてしまうため、37〜40度くらいのぬるめのお湯に10〜15分浸かるのがおすすめです。

また、運動不足は筋肉量の低下を招き、温まりにくい身体につながることがあります。そのため普段から運動量を増やすことを意識して、エレベーターではなく階段を選んだり、簡単なストレッチを続けてみると良いでしょう。「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎを中心に、下半身を使う運動を取り入れると、身体を温めるのに効果的です。

4.秋のくすみに効果的なスキンケア③徹底的な保湿

秋のくすみに効果的なスキンケア③徹底的な保湿

夏に紫外線ダメージを受けた肌は、肌の水分量が減り乾燥しやすいコンディションとなっています。そのため秋のくすみ対策として、普段よりも保湿ケアを重視すると良いでしょう。

また、定期的にピーリングを行い、肌に残る古い角質層を落とすことも、くすみ対策に効果的です。古い角質層がはがれ落ちることで、美白化粧品の有効成分が浸透しやすくなり、美白効果をより高めることもできます。ただし、洗顔する時に肌を強くこすったり、過剰にピーリングを行ったりすると逆効果になるためご注意ください。

5.秋のくすみ対策につながるおすすめ食材・栄養素とは?

最後に、秋のくすみ対策に役立つ栄養素と、多く含む食品・食材について解説しましょう。夏の肌ダメージをケアするために積極的に取り入れたい栄養素は、次の通りです。

  • ビタミンA・C・E
  • たんぱく質
  • 亜鉛・鉄

それぞれの栄養素が多く含まれている食材とともに、ご紹介しましょう。

5-1.ビタミンA・C・E

「ビタミンA」は肌のターンオーバーを促す効果があり、健康的な肌を保つために必要な栄養素のひとつです。高い抗酸化作用を持つことから、肌の老化を防ぐ効果も期待できます。ビタミンAを多く含むのは、チーズ・バター・卵・レバーなどの食材です。また、にんじんなどに多く含まれる「βカロテン」は、体内でビタミンAに変換される栄養素のため、こちらも積極的に摂取すると良いでしょう。

「ビタミンC」は、シミ・くすみの原因となるメラニンを還元する作用があり、高い抗酸化力により肌の老化の原因となる活性酸素を分解してくれる栄養素です。肌のターンオーバーを促進するほか、コラーゲンの生成を促す効果もあり、美容には欠かせない栄養素のひとつです。ビタミンCを多く含む食材として、キウイ・いちご・レモンなどの果物類や、ピーマン・ブロッコリー・キャベツなどの野菜が挙げられます。

「ビタミンE」には、全身の血行を改善する作用があり、疲労回復や肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。「若返りのビタミン」と呼ばれるほど美容に役立つ栄養素でもあるため、秋のくすみ対策には積極的に摂取すると良いでしょう。ビタミンEを多く含むのは、卵・アボカド・大豆・かぼちゃなどの食材です。

5-2.たんぱく質

たんぱく質は、髪や肌をはじめとする人の身体を作るための材料となる栄養素で、肉や魚、大豆製品などに多く含まれます。たんぱく質が不足すると、筋肉量が落ちて基礎代謝の低下や全身の血行不良を引き起こすことがあるため、女性は特に積極的に摂取したい栄養素です。

肉や魚といわれると、脂肪がつきやすくなるというイメージがあるかもしれません。しかし、三大栄養素である炭水化物や脂質と比べると、最も脂肪になりづらい栄養素のため、たんぱく質を増やすことで太りにくい食事メニューを実現することが可能です。また、筋トレとともにたんぱく質を摂取して筋肉量を増やすことで、基礎代謝がアップして痩せやすい身体を作ることもできます。

ただし、たんぱく質の過剰摂取は脂肪が増える原因となります。プロテインなどを使うよりも普段の食事の中で肉・魚・大豆製品を増やすことをおすすめします。

5-3.亜鉛・鉄

「亜鉛」や「鉄」などのミネラル成分も、肌の調子を整えて秋のくすみ対策に役立つ栄養素です。亜鉛には、体内でたんぱく質の代謝を促す効果があり、肌のターンオーバーが促進される特徴があります。全身の基礎代謝の活性化にも役立つため、血行不良の改善にも役立ちます。

鉄分は血液中のヘモグロビンを生成する役割を持ち、血行改善や疲労回復に役立つ栄養素です。基礎代謝が改善することで肌のターンオーバーが促進されるほか、肌の潤いを保つコラーゲンの生成にも貢献してくれます。鉄が不足すると、シミ・くすみが増えたり肌のハリがなくなってしまうことがあるため、赤身の肉や魚から積極的に摂取することをおすすめします。

ターンオーバーのしくみ

おわりに

夏の間に蓄積した紫外線ダメージの影響で、秋は肌のくすみを感じやすい季節です。室内の冷房や気温の低下によって全身が冷えると、血行が悪くなり肌に栄養が行き渡らなくなることも、くすみの原因となります。そのため秋のくすみを改善するためには、美白化粧品や全身浴・運動、徹底的な保湿などのケアによって肌のターンオーバーを促すことが重要です。

また、秋のくすみ対策に役立つ栄養素として、ビタミンA・C・E、たんぱく質、亜鉛・鉄などが挙げられます。これらの栄養素も積極的に取り入れながら、若々しく透明感ある肌を取り戻しましょう。

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