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【皮膚科医監修】膝の黒ずみが起こる原因とは?簡単にできるセルフケアと悪化してしまうNG行動を解説

膝の黒ずみが起こる原因とは?簡単にできるセルフケアと悪化してしまうNG行動を解説
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

監修者
小渕 英里 富士見スキンクリニック飯田橋 院長

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。東京女子医科大学卒、同大学病院東医療センター、都内クリニック勤務を経て、2021年9月に飯田橋駅西口すぐに「富士見スキンクリニック飯田橋」を開院。 皮膚科専門医として患者さまの悩みやご希望をお伺いし、保険診療/美容自費治療の両面から最適な治療方法をご提案しています。

ふとした瞬間に気になってしまう膝の黒ずみは、普段の暮らしの中で膝が摩擦・圧迫されることで悪化が進んでしまいます。肌の乾燥やターンオーバーの乱れでも悪化することがあるため、適切な方法でケアする必要があります。

今回のコラムでは、膝の黒ずみが起こる原因とセルフケアの方法、黒ずみを悪化させるNG行動などについて解説します。黒ずみの改善におすすめの美白化粧品・市販薬についても取り上げているため、気になったアイテムはぜひチェックしてみてください。

膝の黒ずみが起こる原因

膝の黒ずみは生まれつきや体質で起こるものではなく、普段の生活のちょっとした行動が原因となっていることがほとんどです。ここでは膝が黒ずんでしまう原因として、次の3つを解説しましょう

  • 日常生活の中での摩擦・圧迫
  • 膝の肌の乾燥
  • 代謝の低下・ターンオーバーの乱れ

それぞれ詳しくご紹介していきます。

日常生活の中での摩擦・圧迫

膝の黒ずみの主な原因は、シミの原因にもなるメラニン色素の沈着です。紫外線ダメージによっても生成されるメラニンは、私たちの肌を守る役目があります。そのため、日常生活で膝の摩擦・圧迫が続くと、メラニンが過剰に生成され、黒ずみが濃くなってしまうのです。また、摩擦・圧迫の刺激から肌を守るために角質が厚くなり、皮膚がゴワゴワしてしまうことも、膝が黒ずんで見える原因です

そのため膝をついて床掃除をしたり、ヨガやエクササイズをする習慣がある方は、膝の黒ずみが進みやすいといえます。膝への摩擦が発生しやすいジーンズやスキニーパンツを愛用する方や、タイツ・ストッキングをよく使う方、足を組む癖がある方も注意が必要です。

膝の肌の乾燥

膝は皮脂や汗の分泌が少ないため、肌のバリア機能が弱い部位です。適切な保湿ケアをしなければ、膝が乾燥して外部の刺激にも敏感に反応しやすくなり、メラニン色素の生成が促されます。乾燥が進むと、膝が白っぽくなってカサカサしてしまう原因になるため、丁寧に手入れしてあげる必要があります。

代謝の低下・ターンオーバーの乱れ

加齢や生活習慣の乱れによって代謝が低下すると、肌のターンオーバーが乱れにつながります。ターンオーバーの働きが弱まると、新しい皮膚が生成されにくくなり、黒ずんだ古い皮膚が残りやすくなってしまいます。その結果、メラニン色素の沈着が蓄積され、より黒ずみが悪化してしまうのです。膝周りはリンパの流れが悪い部位でもあるため、代謝低下の影響が強く現れやすい傾向にあります。

膝の黒ずみの適切なケア方法とは?

膝の黒ずみの適切なケア方法とは?

膝の黒ずみが進んでしまった場合にも、適切な方法でセルフケアすることにより、つるつるの膝を取り戻すことができます。ここでは膝の黒ずみを改善するケア方法についてご紹介しましょう。

スクラブで余分な角質を落とす

黒ずんだ古い角質を落とすため、入浴後にスクラブで膝をマッサージしてあげるのが効果的です。力を入れて擦ってしまうと、膝への刺激となって黒ずみが悪化してしまうため注意してください。スクラブの頻度は週に1〜2回程度、肌触りが優しい植物性のスクラブなどを使うのがおすすめです。肘やかかとなど、角質が溜まりやすい関節も一緒にケアしてあげると良いでしょう。

ボディクリームで保湿

肌の乾燥による膝の黒ずみを防ぐためには、日々の保湿ケアが重要です。毎日のお風呂上がりにたっぷりのボディクリームを肌になじませて、念入りに保湿することをおすすめします。特にスクラブで古い角質を落とした後は、より丁寧に保湿を行いましょう。美白成分が入ったクリームを使うと、より効果的です。

ターンオーバーを促進する

膝の黒ずみを改善するためには、体の内側から対策することも大切です。肌のターンオーバーを促し、新しい皮膚の生成を促進することで、黒ずみが改善されやすくなります。ターンオーバーを促すためには、皮膚の原料となるたんぱく質やビタミン・ミネラルをバランス良く摂取して、適度な運動や十分な睡眠時間を確保することが効果的です。

膝の黒ずみは「重曹」を使ったやさしいケアもおすすめ

膝の黒ずみは、美白化粧品や市販薬を使って改善することもできるほか、皮膚科で保険適用外の治療を受けることも可能です。しかし肌が弱い方や手軽に黒ずみを改善したい方は、家にある「重曹」を使ってケアすることもできます。ここでは重曹を使った黒ずみのケア方法について解説しましょう。

ボディソープと一緒に重曹でやさしく洗う

重曹を使った黒ずみのケア方法は簡単で、普段使っているボディソープに重曹を混ぜるだけ。重曹を含ませることで、きめ細かい泡が発生して膝の古い角質を落としてくれます。重曹の目安量は小さじ1杯程度、掃除用ではなく食用として販売されている重曹を使うと安心です。また、重曹には高い洗浄力があるため、お風呂上がりの保湿は念入りに行いましょう。

オリーブオイルと混ぜてパックに

オリーブオイルに重曹を混ぜて、膝の黒ずみを落とすパックとして使うこともできます。パックにする場合の用量は、重曹は大さじ1、オリーブオイルは大さじ2の割合を目安にしましょう。重曹とオリーブオイルをよく混ぜたら膝に塗り、5分程度そのままにして浸透させます。パックする際には、関節を曲げた状態で膝全体に行き渡るように塗るのがポイントです。その後、ボディーソープで洗って優しくすすげばOKです。重曹の洗浄力にオリーブオイルの保湿力が加わり、黒ずみ改善の効果が高まります。

膝の黒ずみを悪化させるNG行動に要注意

膝の黒ずみを悪化させるNG行動に要注意

ここまで解説してきた方法で黒ずみをケアすることも重要ですが、普段から膝の黒ずみを発生させないよう気を付けることも大切です。日常生活の中で、無意識に膝を摩擦・圧迫してしまっているケースも多いため、ここで紹介するNG行動に注意しましょう。

膝立ちや膝をついて歩くのはNG

膝の黒ずみを防止するには、膝立ちや膝をついたまま歩くことを避けるのが鉄則です。家事をする際や、自宅でヨガ・エクササイズをするときに無意識で行ってしまうことが多いため、柔らかいじゅうたんやマットを活用することをおすすめします。肌触りの良い膝パッドを使うようにすると、無意識に膝へ負担をかけてしまうことを防げるでしょう。

強いこすり洗いは悪化の原因に

ずみを落とすためにナイロンタオルを使ってこすり洗いしてしまうことは、黒ずみをさらに悪化させる原因となります。肌に強い刺激を与えるナイロンタオルは、使いすぎると「ナイロンタオル黒皮症」を引き起こし、黒ずみが深刻化することがあります。膝を洗うときには、洗顔と同じようにボディソープを泡立てて優しく洗うようにしましょう。

間違ったムダ毛処理で黒ずみが進むことも

膝のムダ毛処理で肌への負担が大きくなると、皮膚にダメージが蓄積して黒ずみが進むことがあります。かみそりを使って処理する場合には、膝を曲げて毛の流れに沿うようにケアするのが大切です。毛抜きやピンセットを使ってムダ毛処理を行うと、炎症を起こしたり埋没毛が発生したりすることがあります。埋没毛は時間が経つと自然と排出されますが、黒ずんだ見た目につながる可能性が高いため、無理なムダ毛処理は避けるようにしましょう。

編集部おすすめのアイテム

膝の黒ずみを改善したいときに役立つおすすめの美白化粧品・市販薬をご紹介しましょう。

肌のターンオーバーは約30日のサイクルとされており、新しい肌に生まれ変わるには1ヵ月ほどの期間がかかります。そのため黒ずみ対策の美白化粧品・市販薬を試す際には、少なくとも2週間以上使い続けて効果をチェックすることをおすすめします。

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肌の黒ずみを改善する有効成分を配合した「クロキュアEX」は、肘・膝の黒ずみに特化した治療薬です。以下の4つの有効成分が含まれていることが特徴で、皮膚のターンオーバーを促してくれるアイテムです。1日数回のペースで毎日続けることにより、2週間ほどで効果が実感できるでしょう。また、膝の黒ずみを改善する有効成分として、「レチノール」「アラントイン」「L-システイン」なども効果的なため、美白化粧品や市販薬を選ぶ際には、これらの成分が含まれるものを選びましょう。

おわりに

膝の黒ずみが発生してしまう原因には、日常生活での摩擦・圧迫や、肌の乾燥が挙げられます。黒ずみを改善するためには、スクラブで古い角質を落としたり、肌のターンオーバーを促進する市販薬を利用したりするのがおすすめです。

また、膝に刺激を与えるような動作は避けて、こすり洗いやムダ毛処理などを控えることも黒ずみ対策として有効です。今回紹介したセルフケア方法やケアアイテムを活用して、つるつるの膝を取り戻しましょう。

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