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人間ドックを安く受けるための助成金・補助金とは?費用相場や費用を抑える方法も紹介

人間ドック
セゾンのくらし大研究 編集部

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そろそろ人間ドックを受けなければいけないと思っているものの、費用の問題や身体に特別な不調が無いなどの理由で、何年も人間ドックを受けずにいる方は意外と多いのではないでしょうか。今回は人間ドックを受ける必要性とともに、人間ドックの助成金や補助金、その他、安く受けるための方法をまとめて紹介しますので、ぜひご一読ください。

この記事のまとめ

人間ドックを受けるためには、基本コースで約50,000円かかります。費用がかかる人間ドックですが、加入している健康保険により、補助金や助成金の活用ができ、安く受診できる場合があります。中には脳ドックの助成を行っている自治体もあるので、ご自身が住む自治体の情報を確認してみましょう。

また、人間ドックを受ける際には、ご自身の年齢に応じ、必要なオプションが異なります。必要なオプションに絞って検査を受けることで、無駄な費用もかかりません。人間ドックを受ける施設で迷われている場合には、検査項目を満たしている施設はもちろん、専門医がいることや女性の検査に配慮していることなどに着目して選ぶと良いでしょう。

1.人間ドックはなぜ受けた方が良い?

人間ドック

まず、人間ドックを受ける必要性について確認しておきましょう。

1-1.人間ドックとは

人間ドックは、個人の健康維持や死亡リスクを下げる目的で受ける検査です。20歳以上であれば受けることが可能で、病気を早期発見できます。検査内容は採血検査や血圧検査などの基本的な検査に加え、胸・腹部のCTや大腸内視鏡検査、肺機能検査などです。

はじめから精密検査を受けられるため、病気が見つかった場合に早い段階で治療に移行できますが、病気やケガの治療ではないため保険適用外で全額自己負担です。また費用は医療機関によっても異なります。

1-2.人間ドックと健康診断の違い

人間ドックが個人の健康維持や死亡リスクを下げることを目的としているのに対し、健康診断は、対象となる集団全体の死亡率を下げることを目的とています。基本健診や特定検診、がん検診などがあります。基本健診や特定検診は、企業にお勤めの方の場合、労働安全衛生法で年に1回受診が義務付けられています。国民健康保険に加入されている方は、自治体やご自身で探した医療機関で受診可能です。

人間ドックと健康診断とでは対象者も異なります。人間ドックはどなたでも受診でき、精密検査も受けられますが、費用は自己負担になります。健康診断の場合、対象者は年齢で限定され、検査項目は血圧や血糖値、胸部レントゲン検査などの基本的な検査に限定されます。費用は企業に勤めている方の場合は無料です。

1-3. 健康寿命を延ばすには病気の早期発見・早期治療が大事

人間ドック

現代の日本において、死因のトップになっているがん。がんは、早期には痛みや症状がほとんどないため気づきにくいことが多く、症状が出現したときには治療できない場合があります。

しかし医療の進歩に伴い、早期発見し治療すれば治癒することも可能になってきました。がんの治癒を目指すためには、人間ドックや健康診断でご自身の健康チェックを行い、病気の早期発見が重要といえるでしょう。また人間ドックでは、がん以外の病気に対してもさまざまな精密検査を行います。つまり、ご自身の病気の早期発見に人間ドックはとても大事だといえます。

参照元:令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況 厚生労働省( 令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況

2.人間ドックの検査内容と費用相場は?

人間ドックは、任意で受ける検査のため、保険適用外の検査になります。具体的にはどのくらいの費用がかかるのか、人間ドックの検査内容とともに確認していきましょう。

2-1.基本コース

一般的な人間ドックの基本コースでは、肺がんや胃がん、大腸がん、動脈硬化、不整脈の有無を調べます。検査内容は、身体測定や血液検査、血圧検査、心電図検査、胸部レントゲン検査、バリウム検査、便潜血検査、眼底検査などです。

施設により異なりますが、必要に応じて胸部CTや胃部内視鏡検査、大腸内視鏡検査などの追加ができます。費用相場は30,000〜50,000円ですが、項目の追加や変更により費用は変わります。

2-2.レディースドック

人間ドック レディースドック

レディースドックでは、基本コースに加えて、乳がんや子宮頸がん、子宮筋腫、卵巣がんなど女性特有の疾患の検査を受けられます。検査項目は、マンモグラフィ、乳腺エコー検査、経膣エコー検査、子宮頚部細胞診、骨盤MRI検査などです。これに基本コースの検査が含まれます。費用相場は、基本コースと合わせて40,000~80,000円です。

2-3.メンズドック

メンズドックの費用相場は、約40,000~60,000円です。メンズドックでは、男性特有の疾患である前立腺がんや、前立腺肥大の有無を調べます。検査には、基本コースの項目に加え、前立腺がんについて調べる血液検査や前立腺エコー検査、前立腺MRI検査などが含まれます。

2-4.脳ドック

脳ドックは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中、脳腫瘍、脳卒中のリスク要因である動脈硬化の進行度などを調べる検査です。検査項目は、頭部のMRI検査や頸部のエコー検査、血液検査があります。

また、脳の血管の状態を写し出すMRA検査も主な検査であり、脳動脈瘤や脳の動脈塞栓などを調べることで、脳卒中のリスクを発見できます。脳ドックを受けるのにかかる費用の相場は、基本コースの検査を含めて約30,000~80,000円です。

2-5.PET検診

人間ドック PET

この他、ほぼ全身のがんを調べられるPET検診があります。PET検診では、早期胃がんを除く、ほとんどのがんを調べられますが、検査薬が尿の中に排出されることから、膀胱がんや前立腺がん、腎臓がんのリスクは判別が難しいとされています。ただし、一度の検査で全身のがんリスクのチェックができ、検査中の負担も少ないため、有用性が高い検査といえるでしょう。費用の相場は約100,000円です。

3.人間ドックに利用できる助成金・補助金はある?

人間ドック 組合

人間ドックは、検査項目にもよりますが高額な費用がかかることもあります。そのため、人間ドックを受けることを諦めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、人間ドックに利用できる助成金や補助金があります。これらの補助金は、加入している保険の種類により異なります。それぞれ紹介していきます。

3-1.国民健康保険に加入している方

自営業や個人事業主、年金受給者等の方が加入している国民健康保険からご紹介します。国民健康保険では、自治体により人間ドックの助成制度がある場合があります。いくつかの自治体の補助金について紹介しましょう。

【東京都江東区の場合】

助成金:上限8,000円
対象年齢:40歳以上74歳未満

【東京都清瀬市の場合】

助成金:費用の2分の1(宿泊など2日以上の場合は30,000円、その他の場合は20,000円が上限)
対象年齢:30歳以上

【東京都荒川区の場合】

助成金:費用の2分の1、上限20,000円
対象年齢:40歳以上
助成対象:脳ドックのみ

補助金の金額や条件は自治体により異なります。また、人間ドックの助成という名目の場合でも、検査内容が健康診断の項目だけのこともあります。ご自身が住んでいる自治体の情報をWEBサイトなどで確認してみましょう。

参照元:国民健康保険の人間ドック助成|江東区(国民健康保険の人間ドック助成|江東区
参照元:人間ドックの受診料の助成|清瀬市公式ホームページ(人間ドックの受診料の助成|清瀬市公式ホームページ
参照元:脳ドック受診助成事業/荒川区 携帯サイト(脳ドック受診助成事業/荒川区 携帯サイト

3-2. 組合健保(健康保険組合)に加入している方

社員数が多い企業は、組合健保に加入していることが多くあります。組合健保では、健康保険組合により人間ドックにかかる費用の一部を補助してくれる場合があります。補助内容は加入している健康保険組合により異なるため、確認してみてください。なお、保険加入者だけでなく、扶養家族も対象になる場合があります。

3-3.協会けんぽ(健康保険協会)に加入している方

人間ドック

勤め先が協会けんぽに加入している場合は、人間ドックと同じ検査を通常料金より安い費用で受けられる差額人間ドックを受けられます。差額人間ドックは、医療機関と協会けんぽが提携するプランで、対象年齢は37~74歳(扶養家族は40歳以上)です。

検査項目には、血液検査や尿検査などの一般検査の他、肝炎ウイルス検査やマンモグラフィなどが含まれます。人間ドックの受診時は、協会けんぽに申し込みをする必要がないので、手続きも簡単で、窓口負担も割引後の金額になります。

3-4. 民間の保険に加入している方

この他、民間の生命保険会社でも、人間ドックの割引制度を設けているところがあります。加入している生命保険の内容をチェックしてみましょう。ただし、受けられる医療機関が決まっていたり、他の補助金との併用ができないなどの制限があるので注意が必要です。

4.補助金以外で人間ドックの費用を抑える方法

COST

ここからは、補助金以外の方法で人間ドックの費用を抑える方法をお伝えしていきます。

4-1.健康診断と併用する

人間ドックの検査項目には、健康診断の内容と同じものもあります。そのため、健康診断で受けられなかった項目に絞って人間ドックを受けることで、費用を抑えることが可能です。

4-2.費用の安い医療機関を選択する

人間ドックにかかる費用は、保険適用外のため、医療機関により異なります。そのため、費用が安い医療機関を選べば自己負担を抑えて受診できるといえるでしょう。ただし安い場合は、検査項目が少ないこともあります。ご自身にとって必要な項目があるかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

4-3.必要なオプションを選ぶ

オプション 人間ドック

人間ドックには、基本となる検査の他に、オプション検査があります。あらゆる検査をオプションとして付けると、費用が高くなるため、ご自身にとって必要であるかどうかを見極め、必要な検査に絞って実施しましょう。オプションの選び方は、以下の点を考慮してみてください。

 ・身内に病気にかかった方がいる

身内の方に脳梗塞や心臓血管疾患の病気になった方がいる場合は、脳ドックや心臓ドックなどを受けると安心です。大腸がんを患った親族がいる場合は、便潜血検査の他に大腸内視鏡を選ぶと良いでしょう。身内の方がかかった病気などを参考に、自身に合った検査やオプションを選ぶと、無駄な費用をかけずに人間ドックを受けられるでしょう。

 ・年齢によって追加しておきたいオプションも

また、年齢によっても必要なオプション検査は異なります。30代の女性では、乳がん検査を始めましょう。40代は、飲酒や喫煙などこれまでの生活習慣の影響が出始める時期。肝臓や肺の検査を追加すると安心です。女性の場合は閉経後に女性ホルモンが低下し、骨密度も減り始めます。年齢や性別ごとに追加したいオプションを表にまとめましたので、参考にしてください。

 ・項目により推奨される検査頻度を確認しておく

人間ドック スケジュール

定期的に行った方が良い人間ドックですが、検査項目によって1年に1度、もしくは2年に1度検査が必要か、推奨されている頻度が異なります。

【1年に1度の検査が推奨されている項目】

  • 便潜血検査
  • 胃の内視鏡検査
  • 前立腺腫瘍マーカー
  • マンモグラフィ・乳腺エコー検査

【2年に1度の検査が推奨されている項目】

  • 胸部CT検査
  • 頭部MRA検査
  • 子宮頸がん細胞診

ご自身の体調なども考慮し、検査の頻度を参考に必要な検査を行いましょう。

5.人間ドックを受ける施設の選び方

ここからは、人間ドックを受ける施設を選ぶ際のポイントを紹介していきます。

5-1.必要な検査項目がある

人間ドックの検査項目は、医療機関によりさまざまです。また最新の検査を受けたい場合は、それに対応した医療機器が設備されている必要があります。まずは、受けたい検査ができるかどうか確認しましょう。

5-2.専門医がいる

人間ドック 専門医

人間ドックを受ける施設を選ぶときには、ご自身が受けたい検査に対する専門の医師がいるかどうかもチェックしましょう。専門医がいれば、もし異常が見つかった場合にもきちんと説明を受けられ、治療へ移行する際にもスムーズに始められるでしょう。

5-3.女性の検査に配慮している

人間ドック

乳腺エコーやマンモグラフィなど女性特有の検査を受ける場合、男性技師に検査されることに抵抗がある方もいると思います。施設の中には女性が検査を受けやすいよう、女性医師や女性の検査技師を配置している施設があるため、気になる方は考慮しておくと安心です。また受診者がすべて女性の日を設けている施設や、女性専用フロアがある施設などもあるため、チェックしてみましょう。

5-4.機能評価認定施設に認定されている

良い施設かどうかの見極めは難しい場合もあります。そのような際には「人間ドック学会」や「日本総合健診医学会」に所属しているかどうかを確認してみましょう。人間ドック協会では人間ドックの質の向上のため施設を審査しており、良い施設は「機能評価認定施設」に認定されています。一度認定されても5年ごとに更新審査の必要があるため、認定を受けている施設は信頼できる施設の指標になるでしょう。

5-5.前回と同じ施設で受ける

人間ドック

人間ドックは、定期的に受診することで、それまでの検査結果と比較したり健康状態を確認したりできます。前回受診した施設に不満がない場合は、同じ施設で受けると検査結果の比較がしやすく、さらに継続的なフォローを受けられます。

5-6.再検査や精密検査が必要になった場合を考えて選ぶ 

人間ドックを受診し異常が見つかった場合は、再検査や追加の精密検査が必要になります。複数の項目で精密検査が必要になった場合、いくつもの医療機関を受診しなければならなくなります。そのため、再検査や精密検査ができる施設を選んでおくと便利です。また、そのような検査ができるということは、医療レベルも高い施設であるといえるでしょう。

おわりに 

人間ドック

ご自身の健康や死亡リスクを抑えるためには、費用はかかりますが人間ドックの受診が大切です。基本的には、年に1回、項目によっては2年に1回検査を行うのがおすすめです。補助金や助成金の活用や、ご自身の年齢や体質に合わせた項目の選択で費用を上手に抑え、定期的に人間ドックを受けられると良いでしょう。

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