「バツイチでも、また結婚して幸せになりたい」と考える方はいるでしょう。一度結婚に失敗したからといって離婚歴をデメリットと考える必要はありません。本記事では、再婚を考えているけれどどうやって行動したら良いか悩んでいる方に向けて、出会いの場を作る方法や再婚相手選びのポイントなどを中心に紹介しています。子連れ再婚では避けて通れない問題についても触れていますので、ぜひご一読ください。
- 厚生労働省が発表しているデータから見ても、現代の日本において、再婚は珍しくない
- 再婚相手を探す方法は、友人からの紹介をはじめ結婚相談所や婚活パーティーがある
- 最近では、婚活サイトアプリやSNSなどインターネットを通した出会いも急増中
- 再婚相手を選ぶポイントは、生まれ育った環境や金銭感覚などが似ていると上手くいきやすい傾向にある
- 子連れ再婚の場合は、子どものことを優先的に考えて行動することが大切
- 再婚後は、日々の生活の中で相手への感謝を忘れず「ありがとう」と口に出して気持ちを伝え続けることが、幸せな結婚生活へとつながる
日本の離婚・再婚事情
ご自身の離婚歴をネガティブに捉えている方はいませんか?たしかに、一昔前までは離婚経験者に対するマイナスなイメージを持つ時代もあったかもしれません。
しかし、離婚に対する偏見はもはや時代遅れ。最近では離婚や再婚をする夫婦が増えています。まずは現代の日本における離婚と再婚の状況についてみていきましょう。
現代の日本では離婚率が増加している
厚生労働省の「令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況」によると、令和4(2022)年の婚姻数(組)504,930組に対して、離婚数(組)は179,099組です。
これは、おおよそ3組に1組の割合で夫婦が離婚をしている計算になります。つまり離婚は珍しいことではなく、むしろ当たり前の時代へと突入してきているといえます。
参照元:厚生労働省|令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況
結婚した夫婦の4組に1組は再婚カップル
離婚率が上がるということは、当然再婚する率も高くなると想像できるでしょう。厚生労働省による「令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」では、、再婚件数の割合は、夫18.6%、妻16.0%となっています。
データからも結婚した夫婦のどちらかが離婚経験者であることは珍しいことではないということがわかります。初婚の方の相手がバツイチというパターンや、再婚同士のカップルというパターンもよく目にする光景になりつつあるのです。
参照元:厚生労働省|令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)の概況
再婚カップルの方が離婚率は低い?
誰しも結婚をする時に離婚のことまで考えてはいないはずです。結婚に失敗した方は、恋愛に向いていないと思うこともあるかもしれません。
しかし、バツイチの方でも恋愛をしたいと思うことは自然なことです。むしろ離婚経験者は、一度失敗を経験しているからこそ、結婚相手の選び方や結婚生活についてわかっていることも多いはず。2度目だからこそのメリットがあるとも考えられます。
華やかな結婚式への憧れや感情だけでなく、現実的に結婚生活を考えることができ、金銭的なこと、価値観の一致など色々なことまでしっかりと考えることができるからです。そうなると、バツイチもデメリットでなくなるといえるでしょう。
再婚相手を見つける出会いの場とは?おすすめの婚活方法
再婚したいと一歩踏み出そうとしても、どのように相手を探したら良いか悩む方もいるでしょう。現代ではさまざまな出会いの場が存在します。ここではおすすめの婚活方法を紹介しますので、参考にしてください。
友人や知人の紹介
友人や知人からの紹介は、一番身近な出会いの場といえます。特に、古くからの友人や身内からの紹介は、相手の素性も信頼できるため安心です。
また、同窓会に参加して昔の友人と再会し、恋愛へ発展することも。大切なことは、「再婚したいから、いい相手がいたら紹介してほしい。」とアピールをすることです。思いを口に出すことで、紹介してもらえるチャンスが高くなるでしょう。
しかしながら、一番自然な出会いであるが故に、知り合える方の数が少ないことは否めません。友人たちにアピールをしておくことで、「良い人に出会えたらいいな」といったゆるい気持ちに留めておきましょう。
趣味や社会人サークルなどの集まり
ご自身の趣味を活かして出会いの場を広げることもできます。同じ趣味趣向を持つ仲間と知り合うことで楽しい時間を共有でき、出会いの幅が広がるでしょう。
いきなり本格的な婚活を始めるには勇気がいります。中には婚活パーティーや合コンが苦手な方もいるかもしれません。「まずは友だちから」と気軽に始められるのも、大きなメリットです。
マッチングアプリやSNS
最近では、マッチングアプリなどの婚活サイトのほか、InstagramやTwitterをはじめとしたSNSを通じて結婚相手を見つける方も少なくありません。
むしろ、気軽に出会いの場を設ける新たなツールとなっています。上手に利用すれば、自宅で簡単に出会いのチャンスを掴める可能性が高くなります。
注意したいことは、マッチングアプリなどには危険なものもあるということです。例えば、ネットビジネスへ誘導されたり、登録者の中に利益のためのおとり(サクラ)がいたりすることがあります。また、SNSで知り合った方とトラブルになるケースも見られます。
インターネットを使って出会いを求める場合は、安全性や信頼性のあるサイトを選ぶことが重要です。さまざまなサービスがあるので冷静さと慎重さを持って判断しましょう。
結婚相談所
最近は結婚相談所に登録する方も増えてきています。結婚相談所では、お互いが希望する条件の方を紹介してもらえることがメリットです。
すなわち相手の離婚歴も承知の上で出会うことになりますので、「バツイチだから」と不安になることは無用ということになります。年齢層も30代以上の方が多く、バツイチであることをポジティブに捉えてくれる方もいます。
バツイチやシングルを専門とした結婚相談所も増えてきていますので、一度相談してみるのもおすすめです。
婚活パーティー
婚活パーティーとは、結婚を望む男女が集まりパーティー形式で行う婚活です。ご自身の好きなタイミングで行きたいパーティーを選んで参加するため、気軽に始められる点で人気があります。
ただし、離婚歴を受け入れてくれるマッチングアプリや結婚相談所とは違い、すべての方がバツイチOKというわけではありません。最近では、再婚を目的とした婚活パーティーも増えてきていますので、的を絞って参加してみてはいかがでしょうか。
再婚相手を選ぶ時のチェックポイント
ここからは、再婚相手を選ぶ際のチェックポイントを紹介します。子どもがいる場合といない場合では大事なポイントがそれぞれ異なると思います。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
譲れない条件を整理しておく
まずは、ご自身の中で「これだけは譲れない」という条件を整理しておくことです。過去の結婚生活を参考にしてみるといいかもしれません。嘘をつかないことや人生設計が似ていることなど、経験を活かしてこその条件もあるでしょう。
条件が多過ぎると範囲がせばまってしまいますので、重要な部分だけを考えておくことがコツです。譲れない条件以外は柔軟に対応していけば、幅が広がり良いパートナーに巡り合える可能性が高くなります。
生まれ育った環境が近い相手を選ぶ
結婚は日々の生活を共に過ごすことです。生活のリズムなどの生活習慣のささいな違いが、後々我慢できなくなりトラブルの原因になることもあります。その点生まれ育った環境が近いと、生活スタイルや価値観が似ていることが多く、トラブルも起こりにくくなります。
バツイチや子連れに対して理解があるか
ご自身の離婚歴を受け入れてもらうためにも、離婚の原因や背景を理解してもらうことは大切です。きちんと話をしましょう。
どのような経緯で離婚をしたのか、どんな感情を抱いていたのか、など離婚の原因や状況にまできちんと理解をしてくれる相手こそ、良きパートナーといえるでしょう。
子どもがいる場合には、ご自分のことだけでなく、子どもの事も受け入れてくれるかどうかは大事な事柄です。子どもについてどう考えているかなども確認することが必要です。
子どもと対面して反応を見る
子どもがいる場合、親が再婚することによって子どもに与える影響は計り知れないものです。親が再婚したために情緒が不安定になる子どももいると耳にします。
再婚を決める前には、必ず子どもと相手を対面させて子どもの反応を見ることが重要です。子どもの反応次第では、再婚に時間をかける必要があるかもしれません。
子どもが成長していて意見が言える年ごろならば、率直に気持ちを聞いてみることも大切なプロセスです。
仕事や家族に対して誠実かどうか
家族みんなで生活していけるだけの経済力があるかどうかは、誰しもが気になるポイントでしょう。好きだけでは生活していけません。高望みはいけませんが、ある程度生活力のある方と結婚した方が、心にもゆとりがある生活を送ることができます。
また、転職歴など過去の仕事について聞いてみるのもおすすめ。どのような経緯で転職をしたかを聞くと、その方の人柄がわかる場合もあります。
あわせて、相手の家族や親戚との関係性が良好かどうかも確認したい項目です。相手の親族が結婚への理解をしてくれているかも聞いておくと安心でしょう。
金銭感覚・味覚が合うかどうか
金銭感覚や味覚が合うかどうかは相手を選ぶ際の大事なチェックポイントでしょう。金銭感覚が同じかどうかは、デートの内容や着ている相手の服、さらには時計などのアクセサリー、財布などを注意深く観察してみると見えてくることも。
また、日々の食生活の中で食事の好みはできるだけ似ている方が、美味しいものに共感しあえ楽しい時間を過ごせます。相手を見極めるには、交際をじっくり重ねることによって確認することが重要でしょう。
同居から始めてみる
再婚を考えている方は、恋愛に溺れることなく常に冷静で慎重にことを進める必要があります。勢いで籍を入れることは、再度失敗のリスクを上げることにもなりかねません。
籍を入れる前に同居をしてみるのもひとつの見極め方法といえます。特に子どもがいる場合は、相手が親としてふさわしいかどうかを、子どもに対する態度・対応をよく観察できますのでおすすめです。
再婚を決める前に考えておきたいこと
最終的に再婚を決める前は、婚活や交際を始める時よりも、より慎重に進めなければなりません。今一度冷静になって以下のことを重点に考えをまとめてみましょう。
再婚への気持ち・理由を再確認する
再婚とは「結婚した相手と生活を共にする」ということです。なぜご自身が再婚したいのか、理由を明確にしてみましょう。
「子どもがほしい」「老後が心配」などそれぞれ理由はあるでしょう。再婚したい理由をリスト化して書いてみると、気持ちの整理がつきやすいのでおすすめです。それが本当に再婚することに値する思いなのかどうか、ぜひ振り返ってみてください。
【子どもがいる場合】子どものことを考える
子どもがいる場合、再婚はご自身だけの問題ではありません。ご自身に子どもがいる場合や再婚相手に子どもがいる場合でケースが異なりますが、考えるべきことがあります。以下で見ていきましょう。
子どもの気持ち
子どもがいる場合、子どもの気持ちを大切にしなければなりません。子どもが親の再婚を望んでいないのであれば、今は再婚のタイミングではないということ。無理に籍を入れても良い方向へは進まないでしょう。また、籍を入れる場合はタイミングをどうするか、子どもと相談して決めることも必要です。
養育費や養子縁組などの問題
子どもがいて養育費をもらっていたり支払ったりしている場合は、再婚時に双方の話し合いが必要になります。例えば、再婚によって前の夫から養育費の減額を求められた場合、要求が通る可能性があります。
なぜなら、再婚相手に子どもがいて養子縁組をした場合、実父・実母より義親の方に子どもを扶養する義務が生じてくるからです。再婚相手の経済力によっては、養育費が変動する可能性がでてきます。当事者同士で話し合い、必要があれば弁護士などに相談するようにしましょう。
また、再婚後は前パートナーと子どもを会わせることに抵抗がある方もいるかもしれません。ナイーブな内容ですが、子どもや再婚相手、前パートナーとよく話し合いお互いが納得する形で決められると良いでしょう。
子連れ再婚でも前向きに行動する
子連れだと思うように婚活ができなかったり、相手に慎重になられたりと、再婚へのハードルが高くなりがちです。シングルマザーやシングルファーザーといった子連れ再婚に不安を抱くパートナーがいることも事実です。
しかし、世間には片親が子連れのケースはもちろん、子連れ同士の再婚カップルもよく見られるようになりました。どうせ無理だと決めつけず前向きに行動することが、成功へのカギとなるでしょう。
籍を入れるかどうか
最近ではバツイチ同士で籍を入れずに、夫婦同様の生活を送る事実婚を選択するカップルも増えてきています。
法的な夫婦という形に捉われず、お互いの意思を尊重してふたりの形を模索した結果でしょう。また、子どもがいる場合は籍を入れると苗字が変わるため、籍を入れないことを選択するケースもあります。
再婚をする前に籍を入れるかどうかも一度話し合ってみるといいかもしれません。
幸せな再婚につなげるための心得
次の結婚で失敗しないように、幸せな再婚につなげるための心得を紹介します。夫婦円満に過ごすために心がけたいポイントです。
相手に感謝の気持ちを伝える
生活を共にしていると、はじめこそ感謝の気持ちがあったものの、月日が経つにつれ日々やってもらうことが当たり前になってしまう傾向があるようです。
当たり前という考えでいるとそれが態度に表れてしまい、横柄になったり相手を傷つけたりするものです。仕事や家事、育児に対する日々の感謝の気持ちは「ありがとう」という言葉や、時には形や行動に表して伝えましょう。
お互いに感謝の気持ちを持ち続けることは、夫婦仲良く過ごしていけるコツといえます。
日常的な夫婦間の会話を大切にする
夫婦円満な家庭は、夫婦間の会話を大切にしています。今日あった出来事など何気ない会話を大切にすることで、コミュニケーションが生まれるのです。仕事での出来事や悩み、育児についてなどを話すことで、お互いの考えや思いを整理したり解消しあったりでき、良い信頼関係が築けます。
相手に求め過ぎない
「相手が○○してくれない」ということばかり考えていると、不満ばかりが募ります。しかし、「してもらう」より「してあげたい」という気持ちを持つことが結婚生活が上手くいくコツです。相手に求め過ぎず、相手を支える・尽くす気持ちを忘れないようにしましょう。
おわりに
現代の日本は、再婚は珍しい時代ではなくなっています。最近注目されている婚活サイトアプリやSNSを上手く活用して出会いの場を広げるのもひとつの手段です。子連れの場合は子どものことを最優先に考える必要がありますが、デメリットばかりではありません。一度失敗したからといってあきらめず、ポジティブ精神で新しいパートナーを見つける行動にでましょう。