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バリア機能のカギ「粘膜免疫IgA」

バリア機能のカギ「粘膜免疫IgA」
株式会社ヘルスケアシステムズ

執筆者
株式会社ヘルスケアシステムズ

私たちは、名古屋大学発ベンチャーとして、カラダの微量成分と健康の関係を研究してきました。この成果を活かして、病気の手前の健康状態を調べる検査サービスを行っています。病気の診断はできませんが、大豆イソフラボンの作用や腸内環境、食塩を日々どれくらい摂っているかなどを調べる、いわば『生活習慣のモノサシ』です。 自分のカラダを見える化することで、それぞれの人に合った最適な健康プランの提供を目指しています。 生活習慣のミスマッチをゼロにする。これが私たちの使命です。

〜あなたの身体はバリアできていますか?〜

体内への異物の侵入を防ぐ免疫機能において重要なのが、「IgA抗体」です。採取した唾液をポストに投函することで、唾液中のIgA抗体量とアンケート結果から、身体のバリア機能を高めるヒントが得られます。

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風邪などの感染症に負けないためには母乳に含まれる「IgA(アイジーエー)」がカギ

身体に入り込もうとする病原体は、口、鼻、目、腸管などの粘膜によって体外に排出されます。これは「粘膜免疫」と呼ばれ、体内への異物の侵入を防ぐ免疫機能のひとつです。

そこで重要なのが「IgA抗体」です。IgAは免疫グロブリンと呼ばれるたんぱく質の一種で、唾液、鼻汁、腸管など全身の粘膜に存在します。様々な種類の病原体に効力を持ち、体内に入ってきた異物と結合することで病原作用を無毒化します。

皮脂や汗による抗菌
IgA抗体は粘膜から侵入する

ちなみに、生まれたばかりの赤ちゃんはIgAをつくることができませんが、母乳によって免疫力を獲得します。母乳、特に産後数日間に分泌される「初乳」にはIgAが豊富に含まれているからです。

 また、アスリートを対象にした研究では、唾液中のIgAが低下すると上気道感染症(かぜ)の発症率や疲労感が高まるといった報告もあります※。IgAはそれだけバリア機能を左右する重要な因子なのです。
(※Medicine & Science in Sports & Exercise;40,1228-36,2008)

風邪などの感染症に負けないためには母乳に含まれる「IgA(アイジーエー)」がカギ

バリア機能を高める5つの習慣

 IgA量は生活習慣に大きく関係しており、その日の体調によっても左右されます。以下の5つの因子に注目して生活を見直しましょう。

バリア機能を高める5つの習慣

良質な睡眠

睡眠時間だけでなく、質を高めることも重要です。眠気は入浴後に、深部体温が下降する落差によって引き起こされます。寝る90分前に「40度のお湯で15分」の入浴がおすすめです。

飲酒・喫煙

  • 過度な飲酒は肝機能を低下させます。肝臓はアルコール分解だけでなく、栄養を貯蔵する 役割もあるため、肝臓のダメージはバリア機能の低下に繋がります。
  • 唾液には異物の侵入を防ぐIgAが含まていますが、タバコは唾液の分泌を減らすため、結果的に外敵が侵入しやすい状態になります。

笑い

笑うことは免疫の維持向上に役立ちます。そのうえ、作り笑いでも効果があることがわかっています。笑顔をつくる気分でない時も、口角を上げることを意識してみましょう。

疲労・ストレス

ストレスを完全に排除するのは難しいですが、慢性的なストレスはバリア機能に影響を及ぼします。大きく息を吸い、ゆっくり吐き出す深呼吸だけでも、副交感神経が優位になりリラックス効果が得られます。

運動

日本人の中で、適度な運動習慣がある方は男女ともにわずか3割※ということがわかっています。エレベーターより階段を使ったり、散歩やストレッチなど簡単なところから始めることが大切です。
※厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」

自宅でチェック「免疫検査」の紹介

 バリア機能を落としやすい生活習慣になっていないか、自宅で検査できる郵送検査キットがオススメです。唾液中のIgA抗体量とアンケート結果から、バリア機能を高めるヒントが得られます。採取した唾液をポストに投函するだけで、WEB上に結果が届きます。生活習慣の見直しに役立ててみてはいかがでしょうか。

【注意事項】

  • 本検査は、病気のかかりやすさや診断を行っているものではございません。
  • 口腔内に炎症や出血のある方は正しい数値が測定できない可能性があります。
自宅でチェック「免疫検査」の紹介
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