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緑茶もコーヒーも身体を冷やす?!冷え性対策に有効な飲み物は?

セゾンのくらし大研究 編集部

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寒さが強まる時季、体の冷えに悩む方も多いのではないでしょうか。季節に関係なく、慢性的に手先や足先がなかなか温まらないなら冷え性が原因かもしれません。冷え性の原因は、血液循環が悪い、筋肉量が少ない、ストレスによるホルモンバランスの乱れなど様々なことが考えられます。 

根本的な原因の改善ももちろん必要ですが、簡単にできる冷え性対策として体を温めることが効果的です。体の冷えは血行が悪くなる原因となり、体に様々な不調を引き起こします。そのため、普段から冷え性対策を心掛けることが大切です。 

冷えは寒い季節に限ったことではありませんが、気温が低い時は特に体の冷えを実感する方も多いでしょう。そんな寒い季節は、飲み物で冷え性対策を取り入れてみませんか?毎日の飲み物を、体を冷やす飲み物から体を温める飲み物に変えることで、体を冷えから守ることができます。体の冷えが気になる方は、ぜひこれから紹介する飲み物で冷え性対策を実践してみてください。 

飲み物で冷え性対策ができる 

 

冷え性対策には様々な方法がありますが、なかでも簡単に実践できるのが温かい飲み物を飲むことです。暑い夏に温かい飲み物を飲むのは辛いですが、寒い冬なら体が自然と温かい飲み物を欲しがります。そのため、冬は温かい飲み物で冷え性を対策しやすい季節といえるでしょう。 

温かい飲み物=冷え性対策ではない 

冷え性対策に効果的な飲み物といえば、当たり前のように温かい飲み物をイメージする方が多いでしょう。確かに、体が冷え切った状態で温かい飲み物を飲むと体がポカポカと温まります。しかし、温かい飲み物であればどの飲み物でも冷え性対策に効果的かというと、そうではありません。 

もちろん冷たい飲み物よりも温かい飲み物の方が冷え性対策に効果的なのはいうまでもありません。しかし、冷え性対策として飲むのであれば、せっかくなら体を温める効果が高い飲み物を飲んでみませんか?そこで注目すべきは、成分です。ルチン、タンパク質、カカオポリフェノール、ショウガオールなど体を温める効果がある成分が含まれる温かい飲み物を意識的に取り入れて、この冬を温かく乗り切りましょう。 

緑茶やコーヒーが体を冷やすのはなぜ? 

冷え性対策として温かい緑茶やコーヒーを飲んでいる方も多いのではないでしょうか?毎朝のホットコーヒーを日課にしている方もいるでしょう。しかし、たとえ温かくても緑茶やコーヒーは冷え性対策には向いていません。 

その理由は、緑茶やコーヒーに含まれるカフェインです。カフェインは、少量であれば血行を促進して冷えを改善する効果が期待できます。しかし、カフェインを多く摂取してしまうと、自律神経のバランスに悪影響を及ぼして体の冷えを引き起こすといわれています。一日のコーヒー摂取量は5杯までに留めておくべきでしょう。 

また、カフェインには利尿作用があり、尿として水分を排出することで体内の温度を下げてしまいます。これらの理由から、カフェインが含まれる緑茶やコーヒーは冷え性対策には不向きとされています。寒いとついつい温かい緑茶やコーヒーに手を伸ばしてしまいがちですが、カフェインの過剰摂取には気をつけたいものです。 

お酒の飲み過ぎは冷えを引き起こす 

緑茶やコーヒーと同様に、体を温める飲み物と思われがちなのがお酒です。お酒を飲むと体の内側から熱くなる感覚があります。そのため、お酒を飲むと体が温まると勘違いしている方が多いかもしれません。しかし実際は、お酒を過剰に飲みすぎると体を冷やすといわれています。 

お酒に含まれるアルコールは肝臓で分解されますが、この時に体内の水分がたくさん排出されます。この水分の排出が体温を下げてしまいます。ただし、お酒の種類によっては体を温める効果も期待できます。 

冷え性対策を意識するのであれば、日本酒やブランデー、赤ワインがおすすめです。これらのお酒をホットにして飲むことで、より冷え性対策として効果が期待できます。逆に、体を冷やすお酒としてはビールやウイスキー、焼酎、白ワインが挙げられます。特に寒い季節は、お酒選びや飲み方も工夫してみましょう。 

冷え性対策におすすめの飲み物4選 

さて、ここからは冷え性対策にぴったりの温かい飲み物を4つ厳選してご紹介していきます。先述しましたが、体を温める成分が含まれているかどうかが冷え性対策の鍵になります。寒くなり体の冷えがより一層気になるなら、ぜひ以下で紹介する飲み物で体を芯から温めましょう。 

ホットココア 

体を温める飲み物の代表ともいえるのがホットココアです。ココアはコーヒーのようにカフェインが多く含まれているのでは?と思うかもしれませんが、実はコーヒーと比べるとココアはカフェインが少ない飲み物です。 

目安としては、100mlのコーヒーに含まれるカフェイン量は60mgに対し、ピュアココア100mlに含まれるカフェイン量は10mgほどです。ココアは体を冷やす作用があるカフェインが少ないため、冷え性対策にも適しているといえるでしょう。他にも、ココアにはミネラルやカカオポリフェノール、テオブロミンなど血行を促進して体を温めてくれる成分が多く入っています。 

牛乳でホットココアを作れば、牛乳に含まれるタンパク質でより一層体が温まります。ちなみに、砂糖は体を冷やすため、ココアに甘みをプラスするならハチミツがおすすめです。ハチミツ入りの優しい甘さのココアは体を温めてくれるのと同時に、心をリラックスさせてくれるでしょう。 

ルイボスティー 

ノンカフェインなうえ体を温める成分が豊富に含まれていることで知られているのがルイボスティーです。ティーパックで売られていることが多いため、お湯を注げば簡単にホットルイボスティーが作れるのも魅力のひとつです。カフェインレスなので、妊娠中の冷え性対策としても適している飲み物です。 

ルイボスティーには血行促進効果のあるルチン、副交感神経を優位にしてリラックス効果をもたらすマグネシウムも含まれています。ミネラルも豊富なので、冷え性対策はもちろん、健康維持に効果的なお茶といっても過言ではありません。夜寝る前に温かいルイボスティーを飲むことで、体を温めるだけでなく睡眠の質を上げることもできます。 

ただし、ルイボスティーは少しクセがあるため、飲みにくいと感じる方もいるかもしれません。その場合は、一般的に売られているレッドルイボスティーではなく、クセが少ないグリーンルイボスティーを試してみてください。 

生姜湯 

生姜の独特の辛味には体を温める成分が含まれており、冷え性対策ではぜひ取り入れたい食材です。簡単に作れて体も芯からポカポカに温まるのが生姜湯です。材料は生姜、お湯、ハチミツのたった3つのみ、コップ1杯のお湯に生姜小さじ1、ハチミツはお好みで大さじ1~2を加えましょう。 

生姜の辛味が苦手なら、アレンジするのもおすすめです。生姜湯はアレンジしやすく、レモンや柚子との相性も抜群です。紅茶に生姜をプラスした生姜紅茶も飲みやすいので試してみてください。 

市販の生姜チューブでももちろん良いですが、生の生姜をすりおろすとより生姜の栄養素を取り入れることができます。寒い朝や寝る前の1杯に自分好みにアレンジした生姜湯を飲んでみてはいかがでしょうか。 

白湯 

冷え性対策として最も簡単に、お金をかけずに取り入れられるのが白湯です。ミネラルウォーターを一度沸騰させ、約50度まで冷ませば完成です。白湯を飲むことで胃腸が温まり、血行も促進されます。 

血行が促進されれば基礎代謝も上がり、ダイエット効果も得られます。白湯ダイエットというダイエット方法もあるくらいです。ノンカロリーなのもダイエットに適している理由です。 

冷え性はダイエットの大敵なので、白湯を毎日の日課にすればまさに一石二鳥の効果が得られます。白湯を飲むおすすめのタイミングは朝です。起床してうがいをした後に、まずは白湯を一杯飲む習慣をつけましょう。朝に白湯を飲むことで、その日一日の基礎代謝をアップしてくれます。 

おわりに 

このコラムでは、冷え性対策として取り入れたい温かい飲み物をご紹介しました。温かい緑茶やコーヒーが冷え性対策には逆効果と知り、驚いた方も多いはずです。温かい飲み物=体を温めるわけではないことを念頭に置いて、含まれる成分を参考に飲み物を選びましょう。 

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