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「日傘が気恥ずかしい」男性のための失敗しない日傘の選び方

「日傘が気恥ずかしい」男性のための失敗しない日傘の選び方
土屋博勇喜

監修者

傘ソムリエ

土屋博勇喜

22歳から、大手ホームセンターでレイングッズを担当。2019年、株式会社シューズセレクションWaterfront®へ入社し、仕入れ・売り場作りの責任者となる。同時に、傘の魅力を広く伝える世界初の「傘ソムリエ」として活動を始める。傘やレイングッズの開発・監修、商品紹介動画の配信、各種テレビ番組への出演など、傘にまつわる幅広い分野で活躍している。「自分でさして納得した傘だけをお客さまに届けたい」という思いから給与の大半を傘に注ぎ、200本を超えるコレクションを持つ。

梅雨が終わると、今年も暑い夏がやってきます。もはや異常ともいえるような暑さが続く日本の夏では、紫外線対策は決して女性だけのものではありません。男性も、紫外線を遮り少しでも快適に過ごすために、日傘を使うことは有効です。しかし、「日傘をさすのは恥ずかしい」といった意識からか、男性の日傘利用は女性に比べると多くありません。

本記事では、そんな偏見を覆し、男性が気兼ねなく日傘を使えるよう、その必要性とメリット、選び方をご紹介します。

なぜ男性にも紫外線対策が必要?

なぜ男性にも紫外線対策が必要?

ここ数年、日本は毎年記録的な暑さを更新し続けています。環境省は、熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に暑さ指数の低減効果が比較的高い「日傘」の活用を推進しています。

参照元:環境省|日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~

実は、男性の日傘利用者は、若年層を中心に増加傾向にあります。しかし、中高年層では、「日傘は女性の持ち物」のイメージが強いからか「抵抗感がある」「恥ずかしい」と考える男性が多く日傘利用者が増えないのではないでしょうか。また、持ち運びの手間や、そもそも紫外線を気にしていないという理由で日傘を利用しない男性も少なくありません。

しかし、紫外線対策は美容のためだけではなく、皮膚がんや白内障対策、熱中症防止にも不可欠です。夏を健康に乗り切るため、命を守るために紫外線対策は男女を問わず必要です。

国立研究開発法人国立環境研究所が発表するデータによると、熱中症患者数は女性より男性の方が多く、全患者数の2/3を超えています。また、令和5年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は、91,467人を記録しました。これは、平成20年の調査開始以降2番目に多い人数です。年齢区分別では、満65際以上の高齢者が最も多く、50,173 人で全体の54.9%を占めています。この2つのデータから、男性高齢者に、紫外線対策が十分でないことが推測できます。

参照元:国立研究開発法人 国立環境研究所|研究者に聞く!!

参照元:消防庁|令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況

男性が日傘を使うメリットとは?

男性が日傘を使うメリットとは?

紫外線対策には、実にさまざまな手段や方法があります。女性であれば、夏の紫外線対策は必須であり、いくつかを組み合わせて万全な対策をされているでしょう。しかし男性は手軽さや、確かな効果実感も重要なポイントです。次に、男性が日傘を使うメリットについて説明します。

手軽に体感温度を下げられる

日傘使用のメリットは、日差しを遮ることによる涼しさです。手軽に自分専用の日陰を作ることができる快適さは想像以上で、その効果実感は日傘の機能性によって異なるものの、確実に体感温度を下げることができます。

体感温度を下げることは熱中症予防になるだけでなく、汗防止にも繋がり、気になる汗ジミや匂いを軽減するなど、エチケット面でもメリットがあります。

突然の雨に備えられる

最近の日傘は晴雨兼用タイプが主流で、日傘を常に持ち歩けば、突然雨が降ってきたときに使えることもメリットの1つです。また、コンパクトで軽いタイプのものが増えてきたことにより、「持ちたくない」理由のひとつであった携行性の問題もクリアできるのではないでしょうか。

頭皮や頭髪を守れる

顔や身体の紫外線対策といえば、クリームやジェル、スプレータイプの日焼け止めです。太陽に最も近く強いダメージを受けやすい頭皮や頭髪を守るためには、紫外線を遮るため帽子を被ったり日傘をさすことが有効です。帽子は熱が籠ってしまう場合もありますが、日傘であれば熱が籠ることも無く、しっかり守ることができます。また、日焼け止めは、時間が経過したり、汗をかいたら、こまめに塗り直さなければなりませんが、日傘にはそのような手間がないことも嬉しいポイントです。

傘ソムリエに聞く、抵抗感のない日傘の取り入れ方

傘ソムリエに聞く、抵抗感のない日傘の取り入れ方

日傘の必要性やメリットを学んだら、次に知りたいのは日傘の選び方。お客様一人ひとりに合った傘のご提案や企業とのコラボ開発にて商品開発を担う「傘ソムリエ」土屋さんに、日傘の選び方やおすすめの日傘についてお話を伺いました。

最近は日傘を使う男性も増えてきているようですが、日傘の種類も変わってきているのでしょうか?

展示会をまわって毎年新作をチェックしていますが、東京オリンピックが開催される予定だった2020年に著しく進化したと感じました。快適に野外観戦できるようにと、各メーカーが趣向を凝らして新しい機能を持つ日傘を発表したのが理由です。コロナの影響もあり、残念ながら当時はあまり広まらなかったのですが、ここ1〜2年で日の目を見るようになってきた感じです。

進化した日傘、取り入れないのはもったいないですね。抵抗感がある方はどのように取り入れるのがおすすめですか?

あまり身構えず、自分に最適な枕やパソコンのマウスを選ぶように、お気に入りの物を選ぶようなつもりで取り入れるのがおすすめです。傘はQOL(=生活の質)を高めるツールだと捉えてみてください。恥ずかしいという方もいますが、日傘をさしていると顔が隠れて他人と視線が合わないものですし、人は大して周りのことを気にしていないと気づかされます。

確かにそうかもしれませんね。日傘で効率的に暑さを凌いで体力を温存させた方が、仕事のパフォーマンスが上がる気がします。

そうですね。それにビジネスマンであれば打ち合わせ場所に汗だくでたどり着いて、相手に気を遣わせてしまうことを避けたいですよね。エチケットとして、仕事や日常のパフォーマンスを高めるツールとして役立ててみてください。

土屋さんのアドバイス:失敗しない日傘の選び方

土屋さんのアドバイス:失敗しない日傘の選び方

いきなり売り場に行って数多くの日傘を前にしても、チェックすべきポイントがわからない状態では売り場で圧倒されて混乱するばかり。もちろん、そんな状態では自分に最適な1本に辿り着くことはできません。まずは最低限チェックしたいポイントを頭に入れておくことが大切です。その上で、自分がこだわりたいプラスアルファの要素は何なのかを考えれば、最適な日傘が自ずとわかるようになってくると思います。

折り畳み傘か長傘かをチェック

長傘と折り畳みタイプ、男性が持つのにはどちらがおすすめですか?

日傘デビューの男性であれば、折り畳み傘がおすすめです。長傘は折り畳み傘に比べてサイズが大きいものが多く、広範囲をカバーできるというメリットはあるものの、どうしてもかさばり、持ち歩くのが面倒だと感じる方も多いと思います。逆に折り畳み傘は、コンパクトなので持ち運びやすく鞄に入れておくことで、日差しが気になる時にサッと取り出して使うことができます。

鞄に入れて持ち運ぶので置き忘れも減りそうですね。

それも大きなメリットですね。ワンタッチ式で開閉できるものや、畳む手間が省けるタイプもあるので、ぜひ実際に触れてみて欲しいです。

晴雨兼用傘であるかをチェック

晴雨兼用傘と雨晴兼用傘があるのを知っていますか?

晴雨』兼用傘と『雨晴』兼用傘ですか?。順番が違うだけで、どちらも雨でも晴れでも使える日傘ではないのでしょうか?

多くの方は、そういうイメージを持たれるかもしれませんが、実は機能的には大きな違いがあります。晴雨兼用傘は、主として日傘の機能を持ちながら、雨でも使えるようはっ水加工が施されているものです。これは当然日傘としての機能はしっかり備えていますし、雨からも守ってくれます。
一方、雨晴兼用傘は、主として雨傘としての機能を持ちながら、UV加工が施された雨傘です。基本的には雨傘のため、UVカット加工が施されていても遮光や遮熱などの加工が施されていないものが多く、そういった商品は光や熱を通してしまいます。

日傘として十分な機能を考えるなら、晴雨兼用傘がいいんですね。

そうですね。実際に雨傘としても十分な機能を備えていますので、ゲリラ的な雨にも備えつつ、荷物軽量化の観点からも日傘としての十分な機能がある晴雨兼用傘を選ぶようにしましょう。

UVカット率・遮光率をチェック

日傘を選ぶ際には、商品タグやHP等の日傘の機能を示す表記をチェックしましょう。まずチェックすべきポイントが、紫外線を遮る効果を示すUVカット率と、光をどれだけ遮断するかを示す遮光率です。

100%ではなく、UVカット99.9%、遮光率が99.99%や99%と表記されているものがあるのはなぜでしょうか?

これらの数値を導き出すための検証は生地の段階で行われているため、「100%」と表記されている場合も、「生地としての数値」と注釈がついていることがほとんど。99.99%と表記されている場合は、縫い目などから漏れるわずかな光を見込んだ結果のため、大きな違いはありません。UVカット率と遮光率に関しては99%以上のものを選べば問題ないと考えてください。

サイズをチェック

標準的な傘のサイズとしては 50㎝、55㎝、60㎝、65㎝などがあります。日傘が女性だけが使うものと想定されていた頃は、親骨のサイズ50cmの日傘が一般的でした。しかし最近では男女兼用で使用できるサイズ感で、雨天時には荷物も濡らさないように気遣える55cmの晴雨兼用傘が増えています。

やはり大きいほど重くなるのでしょうか?

もちろんサイズは重量にも関係してきますが、55cmであっても、軽いものであれば100gに満たないもの、重くても300g前半に収まるものがほとんど。いずれにせよ500mLのペットボトル1本の重さには満たないので、日頃からパソコンなどを携帯するビジネスマンの男性であれば、200g程度の差は気にならない方が多いようです。軽いものは携行性に優れますが骨も細くて耐久性は劣るというデメリットもあるということを留意しておきましょう。

骨数をチェック

晴雨兼用傘として雨の日にも使用することを考えると、耐風性も着目すべきポイントです。

耐風性に優れている旨、記載のある日傘もありますが、それ以外に見極める方法はありますか?

その目安となるのが骨の数です。通常の骨数は折り畳み傘であれば5~6本、長傘であれば8本です。骨の本数が8〜16本になると、その分強度が増し、強い風に負けない丈夫な傘ということができます。また、最近では、骨数が6本と少なくても耐風性の高い傘も登場しています。骨数が多いものは特に正面からの風に強いと言われています。オフィスが高層ビルにあるなど、ビル風を受ける頻度が高い方には安心ですね。

好みのデザインや色をチェック

そして、やはりデザインも重要なポイントです。

最近は男女兼用、ユニセックスと言うよりも、いかなる年代、性別の方が持ってもおかしくないシンプルなデザインの日傘がとても増えています。

日傘を恥ずかしいと思う男性におすすめはどんな色ですか?

女性的なイメージを払拭したいということであれば、ビジネスシーンを想起させる、ブラック、 ネイビーといった落ち着いたカラーがおすすめです。また最近では、日傘としての機能性は保ちながら、淡いベージュやグレー、くすんだブルー、グレイッシュなホワイトなど、見た目にも爽やかな印象を与えるニュアンスカラーも多く展開されています。自分の視界にも入るので、気持ちが明るくなるような色を選んでみるのもおすすめです。

土屋さんのアドバイス:使うシーンからプラスしたい機能を考える

土屋さんのアドバイス:使うシーンからプラスしたい機能を考える

日傘は恥ずかしい、持ち歩くのは面倒くさいと考える男性であれば、折り畳みタイプの晴雨兼用傘の中から選ぶのがおすすめです。実際に店頭で選ぶ際も、『晴雨兼用の折り畳み傘を探しています』と伝え、ある程度絞られた中から、自分が優先したいのは軽さなのか、風が強い日も備えられるほどの強い耐風性なのか、プラスアルファの機能性を比較してみるのが効率的だと思います。ぜひ実際に使うシーンをイメージしながら、今の自分にフィットする一本を見つけてみてください。

傘ソムリエが選ぶ、おすすめ日傘5選

傘ソムリエが選ぶ、おすすめ日傘5選

雨傘同様、日傘も長傘タイプと折り畳みタイプの2種類がありますが、日傘デビューの方におすすめなのは携行性に優れた後者。折り畳みタイプの日傘の中で、傘ソムリエの土屋さんおすすめの日傘をご紹介します。

紹介している商品情報は2024年7月11日時点の情報です。 ご覧になった時点で販売が終了している場合や価格・仕様等情報が変更になっている場合がありますので、予めご了承ください。

雨風への対策も万全な全天候傘

雨風への対策も万全な全天候傘

ウォーターフロント ZENTENKOU 税抜2,000円

一般的な日傘の機能に加え、耐風性能や撥水性能に特化し、耐風実験では30m/sの風でも壊れなかったという頑強さが特長です。高い機能性とシンプルなデザイン、性別問わず使いやすいカラーバリエーションも魅力。税抜2,000円という手に取りやすい価格帯で、買って後悔しない1本です。

 畳みやすい・軽い・オールシーズン対応型

 畳みやすい・軽い・オールシーズン対応型

ウォーターフロント クイックシャットライトUVブロック 税込5,390円

骨構造と生地を見直すことで本体重量を約210gまで抑えた、とても軽い傘です。たたみにくいを解消する”シェイプメモリー機能”が搭載されているため、畳む動作がスピーディでスマート。開閉の手間がないので、外回りの多いビジネスマンにもおすすめです。

 遮光率・UVカット率が最高水準の日傘

 遮光率・UVカット率が最高水準の日傘

ウォーターフロント COKAGE+ 税込6,490円 

COKAGEという商品名からイメージできるように、紫外線対策以外に、暑さ対策にも注力して作られた日傘です。木陰をまとっているかのような涼しさを一度体感したら、きっと手放せなくなると思います。淡いトーンの色合いのラインナップが多く、見た目にも涼し気です。ワンタッチで開くのも嬉しいポイントです」

 特殊構造で「涼」を実現した傘

 特殊構造で「涼」を実現した傘

ムーンバット 断熱パラソル 税込4,950円

ここ数年の中で、その発想に衝撃を受けた1本です。生地と生地の間のハニカム構造アルミシートが、熱を滞留させず、すき間の空気層が熱を逃がす効果があり、涼を実現。一級遮光生地を使用した従来の日傘よりも、さらに2℃涼しい効果があることが実証されています。個人的にも特に暑い日には手が伸びる頼れる存在です

日常のさまざまなSOSに備える傘

日常のさまざまなSOSに備える傘

小川 そなえる傘 税込4,290円

日常に起こり得る様々なリスクに備えるための機能がついた日傘です。傘の裾部に車のライトに反射する生地を採用したり、紫外線に当たると色が変わるUVチェッカー機能が付いていたり、とても細やかな配慮が施されています。ご年配の方へのギフトとしても最適ですよ。

まとめ  今年の夏は日傘で先手必勝の熱中症対策を!

まとめ  今年の夏は日傘で先手必勝の熱中症対策を!

強い日差しから身を守り、涼をもたらしてくれる日傘は、厳しい季節を健やかに過ごすために欠かせない頼れるパートナーです。最初は気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、一度快適さを知ってしまえば手放せなくなること間違いなし。日常的に使用することで、夏終わりのダメージにも差が生まれます。高い機能性と共に男性向けのバリエーションも充実してきた今、ぜひ自分のテイストやライフスタイルに合う日傘を選んでみてください。

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