老眼にならない人の特徴とは?「老眼と近視の違い」と予防策もあわせて解説

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老眼にならない人の特徴とは?「老眼と近視の違い」と予防策もあわせて解説

老眼は水晶体が硬化したり、目の周りの筋肉が衰えたりすることで発症する老化現象の一つです。老化現象の一つなので基本的には全ての人が発症する可能性がある疾患と言えます。ですが、人によっては老眼になかなかならない人もいたりします。当記事では『そもそも老眼とはどういった仕組みでなるのか?』『老眼を防ぐ方法はあるのか?』という点について解説していきます。老眼になるのを少しでも予防したい方はぜひ参考にしてください。

1.老眼とは

老眼とは眼の老化現象の一つで、物を見る際に使う水晶体が硬くなったり、ピント調節の筋肉(以降は毛様体筋と表記します)が衰えたりすることで発症します。少し前までは『老眼の原因=毛様体筋の老化』と言われてきましたが実は水晶体にも原因があったのです。

水晶体が硬くなったり毛様体筋が衰えたりすると、ピントを調節する機能が低下するため近くの物が見えにくくなったり、細かい文字が見づらくなったりします。

また、水晶体の硬化は紫外線を受けることで進行しやすくなると言われています。ですので、PCやスマホを当たり前のように使う現代において、老眼は必ずしも高齢者だけが発症するものではなくなってきているのが現状です。最近では『スマホ老眼』といった言葉も出てきていることから、画面を見る人全員が気をつけなくてはいけない疾患と言えるでしょう。

1-1.老眼と近視の違い

老眼と近視をよく混合してしまっている人がいますが、それぞれ症状や原因が全然違うので以下の内容を参考に確認しておきましょう。まず、老眼は『老化現象』のひとつです。老化によって水晶体の硬化や筋肉の衰えが発生して、ピント調節の機能が正常に働かなくなり、近くのものが見えにくくなったりします。

一方で近視は、角膜から網膜までの距離の異常によって発症する疾患です。近視では水晶体で屈折した光線が、本来焦点を結ぶべき位置である網膜上ではなく、それよりも手前で焦点を結んでしまうため、近くのものの方がピントを合わせやすい状態になります。子供の頃に発症する近視はレーシックで治療をしないと治りませんが、大人の場合はスマホなどを長時間見続けたことで発症する視覚障害なので、画面を見る機会を減らして点眼治療を行えば改善します。

【老眼と近視の違い】

 症状特徴
老眼細かな文字が読みづらい暗い所で見えづらさを感じる眼精疲労(肩こりや頭痛をともなうこともあります)コンタクトをすると近方が見づらい夕方になると見えづらくなる 老化現象の一つで、水晶体が硬くなったり、毛様体筋が衰えたりすることで視覚障害をもたらす疾患。治療で改善が見込めます。
近視近くのものは見えるが遠くが見づらい老化とは関係がない。子供の時に発症した場合、レーシックなどの屈折矯正手術を行わない限り、治ることはありません。大人のPCやスマホの使用などによって起こる近視は、近視になった原因を避け、点眼治療を行うことで改善します。

1-2.老眼チェック

老眼は老化現象の一つなので、急激に物が見えにくくなったり、症状を実感できたりするようなことはありません。少しずつ症状が出始めるので、少しの違和感にどれだけ早く気づけるかが大切です。老眼の疑いがあるかどうかは、以下の項目を確認すればチェックできるので参考にしてください。

【老眼チェック】

  • 部屋の中が今までよりも暗く感じるようになった
  • 小さな文字が見えにくく感じる
  • 長時間パソコン作業をすると、目がかすんだり、しょぼしょぼしたりする
  • 近くのものを見ると疲れる
  • 本や新聞を見るとき、少し遠ざけるとよく見える
  • 頭痛や肩こりがよくある
  • ピントをあわせるのに時間がかかるようになったと感じる
  • 近視で、メガネやコンタクトを外すと、近くのものが見えやすい
  • 数字や文字を読み間違えることが多い
  • 携帯電話やスマホの文字が読みづらい

以上の項目に2つ以上当てはまると老眼の疑いがあるので、一度眼科に行くことをおすすめします。

2.【年代別】老眼の特徴

年代別の老眼の特徴

基本的に老眼は40代頃から症状を感じやすくなります。20代、30代でも少しずつ老化は進んでいるので、正確には老眼が進行しているのですが、ほとんど自覚することはありません。以下では年代別に老眼の特徴をまとめたので参考にしてください。

年代老眼の特徴
10〜20代水晶体の硬化や毛様体筋の衰えは老眼の症状が出る前から始まっていますが、ほとんどの場合、10代から20代で自覚することはありません。しかし、最近ではスマホを長時間見続けることで、毛様体筋が疲れてピントを合わせづらくなる『スマホ老眼』になる人が増えています。スマホ老眼は通常の老眼とは異なり、目を休ませると自然に回復していきます。
30代早い人は30代後半になってくると、老眼の症状が自覚できるようになってきます。老眼が早まる人はデスクワークなど、目を酷使する仕事についている人が多いです。中には老眼のような症状が夕方に出る『夕方老眼』という症状が出る人もいたりします。
40代もっとも老眼を自覚し始める人が多いのが40代です。一般的な進行スピードであれば、40代前半でだんだんと近くが見えづらくなり、45歳を過ぎると老眼の症状を確実に自覚できるようになってきます。
50代・60代老眼は40代で自覚が始まり50代で症状がさらに進行します。ですが、老化は健康な生活を送るほど進行を遅くできるので、栄養バランスのとれた食事や健康な生活を送れている人は老眼が発症していない場合もあります。

3.老眼にならない(なりにくい)人の特徴

老眼は老化現象の一つなので、老化の進みが遅い人は発症しにくかったりします。そのため、一般的な発症時期である40代で老眼の兆候がみられない方もいます。以下では老眼の兆候が40代でみられない人の特徴をピックアップしました。

【老眼にならない(なりにくい)人の特徴】

  • 目を紫外線から意識的に保護している人
  • 視力に適した眼鏡を選べている人
  • アンチエイジングに取り組んでいる人
  • テレビやスマホの画面を頻繁にみない人

眼は酷使するほど老化が早まるので、眼にかかる負担を最小限にできている人ほど老眼の進みが遅くなっている傾向があります。

3-1.目を紫外線から意識的に保護している人

老眼の原因のひとつとされている『水晶体の硬化』は紫外線によって進行します。紫外線が眼にあたると活性酸素を発生させて硬化を進めると言われているので、若い頃から意識的に紫外線を避けている人は老眼になりにくいです。

紫外線は太陽から発せられるものもそうですが、PCから発せられる『ブルーライト』も紫外線に似た波長をしているので注意が必要です。ですので、外にいる時はUVカットのサングラスや帽子を身につけて紫外線から目を守り、画面をみている時はブルーライトカット眼鏡を使ってブルーライトが目にあたらないようにしましょう。

3-2.視力に適した眼鏡を選べている人

視力に適した眼鏡をつけることができれば、眼の負担を最小限に抑えられるので老眼の進行を早めずに済みます。スマホ老眼、近視、遠視の人は見えにくい部分が存在するので、そこを最小限の眼の負担で見られるようにするために、自身の目の特徴に合わせた眼鏡をかけましょう。

また、老眼が進行し始めてからも同様に、老眼の視力に対して適切な眼鏡を使用するように心がければ老眼に自覚症状が出た後でも進行を和らげることができます。老眼は視力が2〜3段階に分けて悪くなるので、その度に眼鏡を変更して調整しましょう。

老眼鏡の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:初めての老眼鏡選び、何を買えばいいの?老眼鏡を選ぶ際のコツを解説!

3-3.アンチエイジングに取り組んでいる人

アンチエイジングに取り組んでいる人は老化予防ができている人なので、老眼の進行を比較的緩めることができます。アンチエイジングに取り組もうと検討している方は、まず食事から意識するようにしましょう。食事は人の身体を構成する根本を担うものなので、食事が健康的なら身体も自然に健康的になっていきます。

3-4.テレビやスマホの画面を頻繁にみない人

テレビやスマホの画面を頻繁に見る人は、眼にかかる負担が大きいので老眼を早めてしまいます。スマホ老眼は老化とは関係ありませんが、スマホ老眼になるくらい眼を酷使しているのであれば、老化による老眼の発症が早まる可能性は高いので注意が必要です。

ただ、仕事柄画面を見ることが多い方もいらっしゃるかと思います。そういった場合は少しでも負担を減らすために『ブルーライトカット眼鏡』を使用するなど工夫して目の負担を減らすようにしましょう。

4.老眼を予防する方法

老眼を予防する方法

老眼は予防することで発症を遅らせることができます。以下で紹介する予防方法は取り組むタイミングが早ければ早いほど良いので、内容を確認したら実際に取り組めそうなものから行なっていくことをおすすめします。

【老眼を予防する方法】

  • バランスの取れた食事をする
  • 目のストレッチをする
  • 100均の老眼鏡で毛様体筋をほぐす

正しく栄養を摂取して老化を防ぐのはもちろんのこと、日頃から毛様体筋の柔軟性を維持するためにストレッチやトレーニングをするのも効果的です。

4-1.バランスの良い食事をする

栄養バランスのとれた食事をすることで、身体を健康に保つことができるため、老化の進行を遅らせられます。栄養の偏りによって血行が悪くなると、眼に栄養が届きにくくなって疲れ目やドライアイ、かすみ目や視力の低下などを引き起こして眼の負担を増加させてしまいます。それを防ぐためにも、抗酸化物資を含んだ食材を摂取したり、血行を促進する食材を摂取したりすることを意識しましょう。

ちなみに老化防止を意識した食事をする場合は、以下の栄養素を含んだ食材を食べるのをおすすめします。

  • ルテイン:ほうれん草やにんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
  • アスタキサンチン:サケやイクラ、カニ、エビなどに多く含まれています。
  • ビタミンC:野菜やキウイフルーツやグレープフルーツなどの果物に多く含まれています。
  • ビタミンB1:豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれています。

4-2.目のストレッチ

毛様体筋の柔軟性を上げるために、筋肉をほぐすストレッチをしましょう。ストレッチをすることで毛様体筋が硬くなるのを防ぎ、ピント調節をする際に筋肉にかかる負担を軽減させることができます。

【眼のストレッチ方法】

  1. ペンなどを手に持って、腕を伸ばしてなるべく目からペンの先端を遠ざける
  2. ペンの先端を2~3秒見る
  3. ペンの先端より奥にある遠くの景色を2~3秒見る
  4. 3セット行う

ストレッチをする際は眼鏡やコンタクトをつけたままで行います。寝る前などに取り組むのが最適ですが、休憩時間など時間に余裕ができた際に取り組めれば問題ありません。

4-3.100均の老眼鏡で毛様体筋をほぐす

100均に売っている老眼鏡を使って毛様体筋をほぐすこともできます。眼のストレッチよりも『やっている感』が出るので、実感を得たい人にはおすすめの方法です。具体的な方法は以下の通りです。

【100均の老眼鏡で毛様体筋をほぐす方法】

  1. 100均で売っている+2度の老眼鏡を用意します。
  2. メガネやコンタクトをつけている場合はその上から、1で用意した老眼鏡をかけます。
  3. 老眼鏡を通して1m以上離れている景色や、ポスターなどをぼーっと眺めます。

ぼやけた状態をわざと作ってピントをリセットすると、毛様体筋の緊張状態と緩和状態を交互に生み出せるので効率的に毛様体筋をほぐせます。この方法は1日1回5分くらいを目安に取り組むのがおすすめです。

5.老眼を放っておくとどうなるのか

老眼の症状に何となく気づきながらも、そこまで不便じゃないからといって老眼鏡を買ったり、治療したりせずにしておくと様々な悪影響を及ぼします。

例えば、ピント調節がうまくいかない状態の眼で見続けようとすると、眼精疲労になってしまいます。眼精疲労が蓄積してピークを超えると、頭痛や肩こり、食欲不振などの体調不良を引き起こします。これらの体調不良は放置し続けて自然回復するわけではないので、根本的原因である老眼を改善しましょう。

老眼の兆候を感じたらまずは眼科に行って、自身の眼の状態をしっかり把握して、状態に合わせた治療をすみやかに開始することが大切です。

おわりに

老眼は老化現象の一つなので、老眼にならない人はいません。しかし、健康状態によっては老化のペースを和らげることができるので、それに応じて老眼の進行も緩和します。つまり、老眼にならない人は老化のペースが比較的ゆっくりの人ということになります。老眼になると、ものが見づらくなるだけでなく、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの症状も併発する可能性があるため、兆候が確認できたら速やかに治療しましょう。兆候がまだ確認できていないうちは、毛様体筋をほぐしたり、バランスの摂れた食事をしたりして眼の負担をかけない意識で生活することが重要です。