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ワインのアルコール度数は他のお酒と比べて高い?悪酔いせずワインを楽しみ方も解説

ワインのアルコール度数は他のお酒と比べて高い?悪酔いせずワインを楽しみ方も解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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お酒にはさまざまな種類があって、飲み方や楽しみ方もそれぞれ違います。今回はワインのアルコール度数について解説。悪酔いせずにワインを楽しむ方法なども紹介しているのでぜひ参考にしてください。

2022年のボジョレー・ヌーボーの解禁日は2022年は11月17日(木)です。『毎年日本を賑わせる「ボジョレー・ヌーボー』とは?特徴や味わい・楽しみ方まで』でボジョレー・ヌーボーの楽しみ方についても解説していますので合わせて参考ください。

1.ワインのアルコール度数の平均と他の酒類との比較

ワインのアルコール度数の平均と他の酒類との比較

ワインの説明に入る前に、まずはお酒のカテゴリーについてご説明します。お酒は大きく以下の3つに分けることができます。

  • 蒸留酒
  • 醸造酒
  • 混成酒

ワインは、ビールや日本酒と同じ仲間である「醸造酒」にカテゴライズされます。醸造酒は、ワインの他、日本酒やビールが代表例で原料に含まれる糖を酵母菌で発酵させ作られます。蒸留酒にカテゴライズされるのは焼酎やウィスキーなどで、原料を発酵させた液体を蒸留して作られます。混成酒は、リキュールや果実酒など醸造酒や蒸留酒に、果実や薬草、ハーブ、香辛料を加えて作られます。

ワインは、その他のお酒と比べ、どのくらいのアルコール度数なのか、見ていきましょう。 

1-1.ワインのアルコール度数の平均は?

ワインは醸造酒の一種で、アルコール度数はおおむね10~15%。白ワインは10〜13.5%、赤ワインは11〜15%、ロゼワインは11〜13%、スパークリングワインは11〜13%前後になることがほとんど。(もちろん例外も多くあります。)

飲みやすいが故にどんどんと杯が進んでしまうことがありますが、実はビールやハイボールよりも度数は高めです。

1-2.他の酒類のアルコール度数の平均は?

前述したようにお酒は「蒸留酒」「醸造酒」「混成酒」に分けられますが、それぞれ大まかなアルコール度数を押さえておきましょう。

酒類アルコール度数
蒸留酒ウィスキー、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ブランデー、焼酎など30~50%前後。40%程度が多い
醸造酒ビール、ワイン、日本酒などビール: 3~10%ワイン:10~15%日本酒:15%前後
混成酒梅酒、リキュールなど梅酒:8~25%リキュール:種類によって15~55%と幅がある

2.ワインのアルコール度数はどうやって決まる?!

ワインのアルコール度数はどうやって決まる?!

ワインのアルコールは主にブドウに含まれる糖分から生まれています。そのため、それぞれ使用するブドウ品種や産地によって糖度に差が出るので、できあがったワインにも度数の差が出るというわけです。

赤ワインの発酵温度は20~30℃程度ですが、一方白ワインは13~18℃です。発酵温度管理は、ワインにとってとても重要な要素です。例えば、白ワインの発酵温度が低いのは、フルーティなアロマを保ったり、色調を安定化させたりするためです。ここではワインのアルコール度数に影響を与える「糖度」について深掘りしていきます。 

2-1.糖度

では糖度の違いはどのようにして生まれるのか、以下で解説していきます。

ブドウの熟成度

ブドウは完熟に近づくにつれて糖度が上がっていきます。逆に早熟の段階では糖度が少ないため、あえて早熟段階で収穫し、ワインを造る地域もあるそうです。この場合、アルコール度数は低めで酸がしっかりと感じられるきりっとした辛口の白ワインやスパークリングワインが造られることが多いです。完熟ブドウを使うとアルコール度数や味わいの濃さもしっかりとしたものになり、フルボディのワインが造られます

ブドウの収穫時期

収穫の時期を遅らせることで、糖度の高い完熟したブドウを収穫することが可能。昔は甘口ワインを造るためにあえて遅摘みをしていましたが、近年ではアルコール度数を高くするための製造手段として採用されています。

品種

必然的に糖度が高いブドウ品種はワイン醸造過程でアルコール度数が高くなる傾向です。度数が低いワインや高いワインについて詳しく後述していきます。

産地

栽培される品種もそうですが、ブドウの産地によって気候や日照時間が異なり、温暖で日照時間が長い地域で栽培されたブドウは、糖度が高いので、アルコール度数も高くなる傾向です。また冷涼な気候で日照時間が短い地域で育ったブドウは糖度が低くアルコール度数も低くなる傾向にあります。

また、地域によって造るワインのスタイルも違います。例えばドイツのリースリングやイタリアのモスカート・ダスティは5~8%程度のアルコール度数で造られる傾向がありますし、アメリカ・カリフォルニアやアルゼンチン、オーストラリアの赤ワインは15%程度のフルボディスタイルが造られる傾向です。

もちろん例外も多くありますが、産地によるワインのスタイルを覚えておくと良いでしょう

2-2.アルコール発酵

アルコール発酵とは、糖分をアルコールに変えて炭酸ガスを発生させることを指します。ワインの場合、ブドウに含まれる糖分が酵母の働きによって「エチルアルコール」と「炭酸ガス」に分解。

つまり、糖分が高いブドウを使うと、その分アルコール度数が高まる傾向にあるので、使うブドウ品種や育った産地によって度数にも開きが出てきます。

3.アルコール度数が低いワインの代表例

アルコール度数が低いワインの代表例

アルコール度数が低いワインとして、次の3つが挙げられます。

  • ランブルスコ
  • リースリング
  • モスカート・ダスティ

ただこれらのワインは一概にすべての種類の度数が低いわけではありません。例外も多くあります。 

3-1.ランブルスコ

ランブルスコはイタリアのエミリア・ロマーニャ州で造られるスパークリングワインです。フルーティな味わいで親しみやすく、幅広い世代に人気があります。アルコール度数は辛口だと11%ほどありますが、甘口は7~8%ほどと低め。

一般的にはランブルスコといえば赤のスパークリングワインのイメージが強いですが、白やロゼタイプのランブルスコもあります。度数が低めのランブルスコは甘口で飲みやすいタイプが多いです。

3-2.リースリング

リースリング

リースリングは、世界中の産地で造られている国際ブドウ品種のひとつです。ドライな辛口にも、濃厚な甘口にもなる汎用性の高いワインとして知られています。なかでもドイツで作られるリースリングの白ワインはアルコール度数7~8%前後で仕上げられることが多いです。その他、盛んに栽培されているのが、フランスやオーストラリア、アメリカなど。これらの国で造られるリースリングは12%前後になります。

3-3.モスカート・ダスティ

モスカート・ダスティは、モスカート種から造られる甘口のスパークリングワイン泡の強さも穏やかなので、非常に飲みやすい口当たりです。モスカートとは、別名マスカットとも呼ばれる品種であり、マスカットのアロマと微発泡で心地良い甘口に仕上がっているため、ワインが苦手という方にも人気があります。アルコール度は5%前後と低めなので、初心者には特におすすめ

4.アルコール度数が高いワインの代表例

アルコール度数が高いワインの代表例

アルコール度数が高いワインは、赤も白もしっかりした濃厚な味わいや香りがあるワインが多いです。アルコール度数が高いワインとして、以下がその例になります。

  • ボルドーワイン
  • シラー、ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • アマローネ

4-1.ボルドーワイン

ボルドー

フランスの一大生産地、「ボルドー地方」で造られる赤ワインは、飲みごたえのあるフルボディに仕上がることが多く、アルコール度数は13.5~15%前後と比較的高めです。もう一つの有名な生産地「ブルゴーニュ」はピノ・ノワールというブドウ品種を使った赤ワインが主流で、こちらのアルコール度数は概ね12~13.5%程度が多いです。 

4-2.シラー、ジンファンデル、カベルネ・ソーヴィニヨン

前述したように、ブドウ品種によって糖度が違い、造るスタイルや産地によってもアルコール度数は変わってきます。なかでも度数が高くなる傾向があるのが「シラー」「ジンファンデル」「カベルネ・ソーヴィニヨン」です。濃い色調で渋みもしっかり感じられるフルボディの赤ワインで、産地によっては15%以上になることもあります。 

4-3.アマローネ

アマローネはイタリアのヴェネト州、ヴェローナ地区で造られる高級ラインの赤ワインで、収穫後数ヵ月間陰干ししたブドウを使って醸造。陰干しするとブドウの水分が抜けて糖度が上がるので、必然的にアルコール度数が高くなる傾向にあります。また、アマローネは最低2年以上の樽熟成、6ヵ月以上の瓶熟成をする決まりがあるので、必然的にアルコール度数が高いワインに仕上がるのです。

5.悪酔いを防止してワインを楽しく飲む方法

悪酔いを防止してワインを楽しく飲む方法

ワインは飲みやすく料理に合うとすいすい飲めてしまうため、思いがけず二日酔いになってしまったり悪酔いしたりした経験がある方も少なくないでしょう。ここでは悪酔いせずに美味しく楽しくワインを飲む方法や心構えを解説します。 

5-1.飲みすぎない!

基本中の基本ですが、ご自分がどれほどアルコールに耐性があるかを知り、適量を楽しむことが大事です。あらかじめ「グラスで3杯まで」と決めておくのがおすすめ。ワインは余ったとしても翌日も美味しく飲めますので、無理に飲み切ろうとせず、しっかり栓をして(可能であれば空気を抜いて)冷蔵庫に入れておけば安心です。

5-2.おつまみを用意する

空腹で飲むのは良くないと聞いたことがある方も多いと思います。タンパク質が多い食品を摂りながらだとアルコールの吸収が穏やかになり、酔いの回りが遅くなるのでおすすめ。ナッツやチーズといった手軽につまめるフィンガーフードとともに「つまみながら飲む」と酔いにくくなります。

5-3.ワインを30分空気に触れさせる

ワインのタイプにもよりますが、デキャンタすることによってワインを空気に触れさせ、味わいをまろやかにする効果があります。

デキャンタとはワインを移すための容器のことです。デキャンタに移す工程にはワインの中のオリを取り除く効果も。このようなワインは長期熟成または高級ワインに使われる手法で、ゆっくりと味わいの変化を楽しむことで必然的にワインを飲むスピードが遅くなります。

5-4.水分補給が重要

悪酔い防止に何よりも大事なことは「水分補給」です。ワインを飲んだら、その同量の水を毎度口に含むくらいの意識が必要。自宅でワインを飲む時は、ワインの隣に必ず同量かそれ以上の容量の水を用意し、意識的に飲むようにしましょう。

また、飲酒の間に水を飲むことで、悪酔い防止だけでなく舌をリセットするという効果もあります。ワインを最後まで美味しく飲むためにも、常に傍らに水を用意し、こまめに飲むようにしましょう。

おわりに

ワインのアルコール度数は品種や産地、造り方によって変わってきます。ビールやハイボールといった飲みやすいお酒に比べると度数が高いので、飲み方にも工夫が必要です。適切な量を守って飲めばワインは食事シーンを豊かにしてくれる素晴らしい飲み物です。ぜひアルコール度数の知識を付けてワインライフを楽しんでください。

また、ワインを購入する際は、セゾンカードをご利用ください。おすすめのセゾンカードは、「SAISON CARD Digital」です。

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融資事務手数料:<定率タイプ>融資額の3.3%以内(税込)、但し最低事務手数料額は220,000円(税込)
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