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【初心者向け】スマホのカメラはキレイにとるだけじゃない?色々な活用術を紹介

赤木 円香 デジタルコンシェルジュ

執筆者

デジタルコンシェルジュ

赤木 円香

株式会社AgeWellJapan代表 シニア向け暮らしの相棒サービス「もっとメイト」を提供。孫世代の若いスタッフがシニアに寄り添う「相棒」として定期的にシニアの自宅に訪問し、デジタル支援や買い物代行、お話し相手など多岐にわたる暮らしのサポートを実施している。シニアが“明日を楽しみに思える”サービスを届けることを心掛けている。

スマホでカメラ使っていますか?」のコラムでは、スマホのカメラ機能、カメラの場所と写真を撮る時のポイントをお伝えしました。

操作する画面側のカメラを内カメラ、反対側を外カメラといい、カメラのレンズの位置を自分の目線の高さくらいまで持ってくることが上手に撮影するポイントでした。

またURLと呼ばれるインターネット上の住所が記されている「QRコード」の読み取り方についてもご説明しました。

今回はスマホのカメラ撮影が慣れてきた方向けに、写真をきれいに撮る方法をご説明します。カメラの性能が益々進化するスマホの良さを最大に活かしてプロ顔負けのすてきな写真を撮ってみましょう。そしてカメラの便利な使い方についてもご紹介するのでぜひ最後まで読んでください。

1.写真をきれいに撮るポイント

基本的な写真の撮り方が身に付いてきたら、もっときれいに写真を撮りたい!ちょっとピンボケしているといわれてしまうのを直したい!と思われる方もいるのではないでしょうか。写真は奥が深くプロのカメラマンのようになるのは大変ですが、少しのポイントを意識することで、すてきな写真が撮れるようになりますので、4つのポイントをお伝えします。スマホのカメラ性能の良さをぜひ実感してみてください。

1-1.明るい場所で撮影する

一つ目のポイントはなるべく明るい場所で撮影することです。スマホには、カメラ以外の多くの機能が搭載されており、カメラ自体も薄い形状をしているため、どうしても「イメージセンサー」という機能に限界があります。このイメージセンサーとは、カメラのレンズから入射した光を電気信号に変換するもので、センサーが大きいほど周囲の光を集めやすくなるため、夜などの光の弱い場所での撮影でもハッキリとした写真を撮りやすくなります。プロの方は大きなレンズを用いることがあります。

しかし、スマホカメラはこのセンサーを小さくする必要があるため、光を集めづらくなってしまい、暗い所で撮影するとぼやけたり、そもそも写真に写らなかったりします。暗所でも綺麗に撮れるスマホも登場してきてはいますが、「スマホのカメラは暗いところは苦手である」とご理解したうえで、撮影するときは明るい場所、特に日光が当たる場所を意識すると明るくきれいに写りやすくなります。

もちろん、暗い場所で撮りたい時もあると思います。その場合は、スマホのカメラにもフラッシュ機能が付いているので、それを利用してみてください。多くの機種は画面右上か左上にカミナリマークが付いているのでそこを押すとフラッシュ機能が作動して、写真を撮る瞬間にスマホから光が発光され暗い場所でも撮影ができます。

1-2.ピントを合わせる

カメラには、被写体から近い距離で撮影しようとしてもピントが合わない「最短撮影距離」というものがあり、スマホカメラの最短撮影距離は約10cmです。つまり、被写体から10cm程離れていれば問題なくピントを合わせることができます。そのため、被写体に極端に近付き過ぎず10cm程度空けることが大切です。QRコードの読み取りの際、こぶし一つ分空けるのはそのためでした!

10cm程度空けると、自動でピント調節をおこなってくれます。機種によっては、人の顔をしっかり認識して、画面上の人の顔に黄色や白の枠が表示され、顔を認識したので顔にピントを合わせていますよ!と教えてくれることもあります。

しかし、撮影タイミングや手ブレ状況によっては、自動のピント機能が作動しない場合があります。撮影したい場所が決まって、この位置で撮影したい!となったら、手動でピントを調節することをおすすめします。この手動でピントを合わせる方法は、とても簡単で、スマホ画面上のピントを合わせたいところをタップするだけでOKです。すると、1〜2秒程度で、スマホが自動的にタップした部分にピントを合わせてくれます。

例えば人を撮影するときは、撮られる人の顔をタップすればはっきりと顔にピントがあった写真を撮ることができます。ですので、まずは被写体から10cm離れること、そして、手動でピントを合わせることで、ピンボケしないきれいな写真が撮ることができます。

1-3.構図を意識してみる

「フォトジェニック」「映え(ばえ)」という言葉を聞いたことがありますか?最近では、スマホを使って素人でも綺麗な写真を撮ることができるようになり、「映える」写真を撮ることが流行になっています。プロのようにすてきな写真を撮る近道は、構図を意識することです。これは、何も難しくありません。撮影するとき、その写真の主役である被写体を写真全体のどこに配置するかということです。

今回は一番汎用性があってすぐできる「三分割法」というものをご紹介します。三分割法とは、写真を縦・横に三等分して、その交点付近に被写体を配置する構図をいいます。皆さん、写真を撮影するときに、無意識に、被写体を写真全体の真ん中に配置していませんか?すると、ガイドブックの商品詳細ページのような無機質で情景や世界観が伝わりにくい写真になりがちです。

しかし、この三分割法を活用すると、被写体が少しだけ左右や上下にずれるので、写真の見栄えがぐっと良くなります。とはいっても、縦横3分割した線の交点をイメージするのは難しいですよね。でも安心してください。スマホカメラには、「グリット線」という機能が付いていて、この線を撮影する際、画面に表示してくれます。機種によって異なりますがホーム画面の「設定」サービスから「カメラ」を探し「グリッド」を付ける、外すなどを設定できます。もし撮影する際に出ないよ!という方は、「設定」を探してみてください。

1-4.何枚か撮ってみる

最後のポイントは同じ写真でも「何枚か撮ってみる」ことです。フィルムカメラではネガの数が限られていたので同じ写真を何枚も撮るということはとてももったいなくてできなかったですが、スマホカメラの場合、写真がデータとして保存されるため、容量が許す限り何枚撮っても大丈夫です。ではどれだけ撮れるのかと言いますと、容量が少ない機種でも3万枚も撮ることができます。ですから、撮影枚数は気にせずにどんどん撮っていきましょう。

例えば、私の場合、よく家族で写真を撮りますが、母がいつも目をつぶってしまいます…。記念に残しておきたい写真を撮るときは、3、4枚多めに撮ってみて、一番良いのを選ぶということをやっています。やり方は簡単で、シャッターボタンを立て続けに押す、それだけです。写真は自動でアルバムに保存されますので、一枚一枚でき栄えを見て、どれを保存しようか、と悩む必要はありません。後で保存されたすべての写真をゆっくり見て一番良い写真を選んでみて下さい。

2.カメラの便利な使い方

さて、カメラで上手に写真を撮るのもとても楽しいですが、スマホカメラを便利に使う方法もありますので、ぜひ知っておいていただきたいです。今回は動く様子を伝えたいときに便利な動画撮影と、お買い物などの際に便利な、カメラをメモ代わりにする方法をお伝えします。

2-1.動画撮影

みなさんはどんな時に動画を撮りたい!と思いますか?例えば、旅行先で迫力のある滝を見つけたとします。この迫力を伝えたいけれど、写真だと迫力が出ない。あるいは、可愛がっているネコちゃんワンちゃんの愛らしいしぐさや表情を撮りたい、という時に重いビデオカメラを持ち歩く必要なく、スマホを使って、簡単に動画を撮る事ができます。

やり方は簡単です。写真を撮影するカメラ撮影画面の中に、動画への切り替えボタンがあります。機種によって「ビデオ」と表示されていたり、テレビカメラみたいなイラストがあったりしますので探してみて、ポンと押してみてください。そうするとスマホが動画モードに切り替わり、シャッターボタンを押すと、動画が撮れます。写真の場合は、一回シャッターを押すと写真が撮れましたが、動画の場合は撮影スタート時に一回と、撮影を止めるタイミングでもう一度シャッターを押す必要がありますので、忘れずに注意してください。

2-2.写真でメモ

最後におすすめするのは「写真をメモ代わりにする」ということです。先ほど少なくとも3万枚以上の写真がシャッターを押すだけで手軽に撮れるとお伝えしました。たくさん撮ってもすぐに容量不足になることはありませんので、風景や人物以外に、日常生活でもメモ代わりに写真を利用して生活を便利にしてください。

例えば、電球が切れてしまって家電量販店に買いにいく時、電球に書かれたワット数などを紙のメモに取ります(60Wなど)。そして、家電量販店でいざ商品を選ぼうと思ったら、電球の太さである口径(E16とか)をメモし忘れて、何種類かある電球のうちどれを選べば良いか分からなくなったという経験はありませんか?そんな時、写真で電球の側面に書かれた型番を写真に撮っておけば、必要な情報が全て写真に収まっていますので店員さんにも説明しやすいです。

また、よく利用する駅の時刻表を写真に撮ったり、冷蔵庫の今の状況を撮っておいたりすれば、何分も前から電車を待ったり、冷蔵庫にあったのにまた同じものを買ってしまった!なんてことが減らせると思います。ぜひ日常のメモ代わりに写真を使ってみてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は、カメラ機能の便利な使い方についてお話ししてきました。前半は、プロのような上手な写真の撮り方についてのお話。明るい場所で、ピントを合わせ、構図を意識しながら、何枚か撮ってみることがポイントでした。後半は、写真撮影以外の使い方として動くものを記録として残せる動画撮影と、写真を日常で使うメモ代わりにする方法をお伝えしました。一つでも覚えていただいて、豊かなスマホライフ、カメラライフを送っていただけると嬉しいです。

シニア向け暮らしのサポートサービス「もっとメイト」は、今回紹介したカメラ機能など、スマホを使いこなしておうち時間を豊かにするお手伝いをさせていただきます。ご興味をお持ちの方は以下のURLをご覧ください!

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