子育ての家から夫婦の家にシフトチェンジ

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子育ての家から夫婦の家にシフトチェンジ

子育てのなか、「いつか一人で静かな時間を家で過ごしたい」「家の中に自分だけのスペースが欲しい」と長年願っていたことが、春になり子どもの進学や就職で夫婦二人の暮らしになるご家庭も多いでしょう。家の住まい方も家族の変化に伴い変わっていきます。大きな変化に目をつむり、子どもは家から巣立ったにも関わらず、以前と変わらない家の住まい方を続けてストレスを感じているお悩みも増えています。家の目的もライフステージにより変化していくのです。今いちど、あなたにとって家の存在や暮らし方について考えてみませんか? 

1.家の役割をシフトチェンジ 

1-1.子育て~子離れ時代への変化 

子育て真最中は、とにかく子ども中心な家の仕組みとなりがちです。高校生になってもリビングで勉強するとの話もよく聞きますし、家中に子どものモノが点在している状態が20年近く続くのです。ダイニングテーブルまわりにファイルボックスや参考書用のカラーボックスが置いたり、使う食器選びも「割れないこと」が最優先になることから、家事の時短になる食洗機可能な条件を満たすものばかりになり、家の中でいかに効率よく家事と子育てをできるかを試行錯誤した結果できあがった家のなかの配置です。子育てが落ち着きはじめ、自身の時間が増えた今だからこそ「自分の理想の暮らしのための空間やモノ」について考えていきましょう。 

1-2.人生後半の暮らしの土台をつくろう 

子どもが成長し大人だけの生活になった今、昔イメージしていた「いつか」に近づいた暮らしはできていますか?今では社会問題にもなっている「実家の片づけ」を未然に防ぐには、思考力も体力も判断力もあるうちに暮らしをしっかりと見直すことが大切です。なぜなら、年齢を重ねると、モノを手放したり環境を変えるなど変化することに抵抗を感じてしまうからです。50代は子離れをし、自分自身や家族の生活を見直し、人生後半の暮らしの見直しスタートにぴったりです。望んでいた暮らしを叶えるタイミングです。子ども部屋を何年も住人はいないまま放置したり、物置部屋になってしまうお悩みも多いので、先にルールを明確にするのをおすすめします。家の主役は住人であると割り切り、早くに子どものモノは各自で管理してもらうと良いでしょう。 

1-3.持ち物も見直そう 

見回すと、家の中には多くのモノが存在しているはずです。カテゴリーごとに、家族の歴史と現在進行形で必要なモノが混在しているので、まずはモノによって自分がどういうこだわりがあるのかなど考えてみると良いです。理想の自分は、どんな装いをしているのか、どんな食器が並ぶ食卓で食事をしたいのか、自身の好みを俯瞰してみるのです。モノの選択を、理想のイメージにあった「色」「素材」「デザイン」と、ひとつずつ意識して選び直してみると、全体的に整っていきます。 

2.自身の夢を叶える空間づくり 

自身の夢を叶える空間づくり

2-1.部屋の使い方を考え直そう 

間取りを変更するのは気軽にとまではいかないのですが、長年ここは○○用と決めていた部屋やスペースを今いちど、引越し前の間取り図をみながら考えてみるのもおすすめです。夫婦それぞれに過ごせる部屋が欲しかった方も多いはずです。子ども部屋は、意外に家の中で一番日当たりが良かったり広さもあるなど、親として子どもに良い環境を優先している家が多いので、今まで持てなかった自分の部屋に変更し、仕事や趣味に集中できるようにするなどもおすすめです。 

また、生活感のでやすいダイニングやリビングもコンセプトを見直してみると、来客が多いならダイニングテーブルを大きくする、または夫婦二人でしか使わないからコンパクトにし、ソファー空間を広めにとってリラックスできる空間にするなど、今の理想の暮らしにあわせて部屋の使い方、家具の選択、配置を考えてみてください。 

2-2.リフォームやリノベーションをする 

リフォームとは老朽化した状態を元の様に戻すことをいい、経年劣化による壁紙やフローリングを変えることです。シニアやペットの為に、足腰に良いフローリングへリフォームしたり、壁のセルフペイントで海外インテリアのような空間づくりも人気です。 

思い入れのある土地で、引っ越しをしたくないけれど、住まい方を変えたい場合は「建て替え」か「リノベーション」を選択することになります。リノベーションは、リフォームのマイナス状態をゼロ状態にするのと異なり、より住みやすく間取りを変更したり、デザイン性をアップするなど、現状よりも理想の暮らしに近付けるためのものです。リフォームよりは、料金がかかりますが、未来の暮らしへの投資と考えると良いタイミングになります。例えば、和室をなくすことにより、今まで使いづらかった押し入れ収納をクローゼットに変更したり、家族の人数が減ったことで部屋数を減らし一部屋を広く使えるようにしたり、耐震に対応できる安全対策をするなど、今までの不安や不満を拭うことができます。家族が減っても、ステイホームとなり在宅仕事時間が増え、家に求める役割が変化したことによるリノベーションも増加しています。 

2-3.引っ越しする 

子育て中に選んだ家は、子どもの環境優先というご家庭も多いでしょう。子育てが終わり、家の役割も変化すると、根本的にこの土地や家に住み続けるかどうかの選択も考えるタイミングです。 

今は、様々な価値観、選択肢があるので家族で話し合い引っ越しするケースも多くみられます。この数年で働き方もオンライン中心になるなど、住む場所への価値観も変わったのではないでしょうか?ステイホーム時間が長くなり、家の中で「ひとりで過ごす場所」と「家族で過ごす場所」への意識が強くなったように感じます。 

暮らしのどういう時間に価値を感じるのか?広さにこだわりたい方、自然を感じられる場所を選びたい方、一歩外に出ればなんでも揃う都会を選びたい方、掃除や家事を楽にしたくてコンパクトな家に引っ越すなど、無限の可能性がある中でどういう選択をするのか。また、引っ越しをすることはモノの見直しに期限ができるので価値観の見直しにも大変効果的ともいえます。 

未来のことは誰にも分からないからこそ、今の選択が最善です。自身や家族が願う理想的な心地よい暮らしを実現する為に選びなおすのに良いタイミングです。 

3.50代暮らしの見直しにおすすめ本の紹介 

50代、もう一度「ひとり時間」』著者 中道あん 講談社三笠書房

50代は夫婦のこと、老親の介護、子どもの自立、 自身の体調変化など、まだまだ迷いや悩みが多い年頃です。 いろんなことがある50代こそ、大人の「ひとり時間」を充実させて ご自身らしく輝ける時間を見付けることを提唱する本 です。

58歳から 日々を大切に小さく暮らす』著者 ショコラ 出版社 すばる舎 

ダウンサイジングしながら暮らしをシンプルに。 「老前整理」としての物の処分についてやお気に入りの家具だけに囲まれた生活を等身大で綴られています。 これからに向けた、小さな暮らし や、コンパクトな部屋を住みやすく整える方法について紹介されています。

理想の暮らしをかなえる50代からのリフォーム~動線と収納がゆとりを生み出す』 著者 水越 美枝子 出版社 大和書房 

子育てが終わった家族のリフォームを46件紹介。自分のための家づくり目指す、50代の 具体的なリフォーム事例を写真付きで解説されています。 

わたしに合った片づけができる仕組みづくり』著者 中里ひろこ 出版社 講談社 

私の著書になります。片づけ方法だけでなく、子育ても終盤になり、コンパクトな家に引っ越した間取りや収納事例なども掲載しています。

人生100年時代とはいいますが、子育てが落ち着き、本当に自分が望む暮らしを考え、叶えられるタイミングを逃さず、未来の自分に後悔させない暮らし設計をおすすめします。