冬から早春にかけては、混雑も少なく、ゆったり大自然を満喫できる絶好のシーズン。冷えを感じやすいシニア女性は、飲み物や食べ物を工夫して、体を内側からほっこり温めましょう。今回は気温が低めだからこそ楽しめる、女性ソロキャンプ向きのあったかメニューをご紹介します。
1.キャンプ場に到着したら
お湯を沸かしてポットに入れる
キャンプ場に着いてテント設営を済ませたら、真っ先にやることは? まずコンロやバーナーでお湯を沸かし、保温ポットに詰めてください。そして、冷え切ってしまった体を温める飲み物を摂りましょう。
保温機能の高いポットにたっぷりお湯があれば、好きなタイミングで温かい飲み物を作ることができますし、燃料の節約にもなります。
まずは甘い飲み物とスイーツで糖分を補給
おすすめは、お汁粉など優しい甘さの飲み物や、ひと口サイズのケーキなど。糖はダイレクトに頭の栄養分になります。くず湯は冷めにくく、肌寒い時期にぴったり。木製の「ククサカップ」は保温性がいいので、最後まで温かい飲み物が楽しめます。
2.寒いときのキャンプ飯は時短メニューを!
日暮れが早い時期、夕ご飯は簡単メニューで時短を図りましょう。キャンプ初心者女性には、温めるだけの調理済み食品、レトルト食品や、熱湯を注ぐだけでできる粉末飲料、インスタントスープなどがおすすめです。
1人分のおでんをキャンプ用クッカーに移し、バーナーで温めれば、あっという間にメインディッシュのできあがり。飲み物はマサラチャイの粉末に熱湯を注いだだけ。呑兵衛さんは熱燗を添えてもいいですね。
3.スパイスやハーブを活かしたアルコールドリンク
お酒が飲める人なら、ホットウイスキーがおすすめ。お湯で割るだけでなく、クローブやシナモンなどのスパイスを加えるだけでリッチなホットカクテルになります。クローブには穏やかな制菌作用があり、風邪の予防にも。
赤ワインの中にシナモンやスターアニス、オレンジ、リンゴなどを入れて煮出したホットワイン。スパイスとフルーツの風味がワインに溶け出し、飲めば心底から温まります。
アルコールに弱い方は、最近出回り始めたノンアルコールのワインをお試しください。
4.冷めにくい食器を選ぼう
マグカップは真空断熱+フタ付きがおすすめ
冬から春浅い時期にかけて、屋外はまだまだ寒いです。真空二重断熱構造のマグカップは、飲み物の温かさを長くキープできます。フタ付きなら風で飛ばされたゴミも入りにくく、おすすめです。
蓄熱性のある鍋、食器を使う
鋳物のスキレットや、厚手の鉄フライパンは蓄熱性が高く、料理が温かいまま食べられます。そのままテーブルに出してもおしゃれ。重量があるので、クルマでソロキャンプに行く人向きです。
鍋物・汁物で暖まろう
「ひとりしゃぶしゃぶ」+「〆の麺」
寒いときに体が温まるのは鍋物ですね。ソロキャンプには、1人前ずつ分包になった鍋物用のタレが便利です。
「豚バラと豆苗のしゃぶしゃぶ」
材料(1人分)
・ミツカン「スープも味わうしゃぶしゃぶ」:1包
・水:300ml
・豚バラ薄切り:100g
・豆苗:1/2パック
・えのき茸:1パック
・きしめん(茹で):1パック
・しゃぶしゃぶ用餅:適量
作り方
1.クッカーに水を入れて沸騰させ、しゃぶしゃぶのタレを加える
2.えのき茸、豆苗を加えて再度沸騰させる
- 豚バラに火を通しながらいただく
- 〆のひと口には薄切りの「しゃぶしゃぶ餅」が便利!
鍋つゆを利用して〆の一杯を味わう
ここでおすすめなのが、1つの鍋で2度美味しいやり方です。残った汁に茹でた袋麺を入れ、加熱します。お肉や野菜の出汁で風味が増した汁が麺に絡み、絶品の美味しさ。麺はきしめんやほうとうなど、太めの麺が合います。
6.現地の特産品を活用する
新鮮「ゆずはちみつ」
キャンプ場近くの農産物直売所で、もぎたてのゆずの実と地元特産のはちみつを発見。早速買ってきてゆずの汁を搾り、はちみつと一緒に熱湯で溶いて「ホットゆずはちみつ」を作りました。爽やかなゆずの香りとはちみつの風味に癒されます。
キャンプ場近隣に道の駅などがあれば、美味しそうな食材を探してみてください。
「朝採れ野菜のポトフ」+「ずぼらスープパスタ」
直売所で朝採れの野菜を見つけたので、持参した野菜と合わせてポトフにしました。なお、野菜はあらかじめカットし、チャック袋に入れて持ってくると時短になります。
「朝採れ野菜のポトフ」
材料(1人分)
・トマト:1〜2個
・ブロッコリー:1/4個(小房に分ける)
・ペコロス:4個
・にんじん:1/4本(ひと口大に切る)
・じゃがいも:1個(ひと口大に切る)
・ブラウンマッシュルーム:4個
・コンソメの素:適量
・水:適量
・ブラックペッパー:お好みで
作り方
1.クッカーに水を入れて火にかけ、沸騰したらコンソメスープの素を溶かす
2.にんじん、ペコロス、マッシュルーム、トマト、ブロッコリーの順に煮る
3.お好みでブラックペッパーを振る
野菜はなんでも結構です。煮えにくい順から加熱するのがコツ。味の濃さはコンソメスープの量で加減してください。ソーセージやベーコンを加えると味に深みが出ます。
ポトフの余りで、茹でない「ずぼらスープパスタ」
ポトフのスープが余ったら、茹でずにできる裏技スープパスタを作りましょう。
作り方
1.パスタを半分の長さに折り、チャック袋に入れる
ひたひたに浸かる量の水を注ぎ、袋の口を閉める
2.そのまま2〜3時間放置する
パスタがやわらかくなったらOK
3.パスタの水を切ってポトフの汁に入れ、火にかけて温める
夜寝る前にパスタを水に浸けておけば、すぐに朝食のスープパスタが食べられます。茹でるための燃料も節約できて、一石二鳥。
パスタは水に浸けておいても不思議とドロドロにならず、茹でたときとさほど変わらないコシや歯ごたえが残っています。
7.肌寒い時期は、あったかキャンプ飯でほっこりしよう
ビギナー女性でも、メニューや食器等の工夫次第で、肌寒い時期のソロキャンプを楽しむことができます。ちょっとした知識を駆使して、風情ゆたかな早春のキャンプを体験してください。