そろそろ年の瀬を感じる11月。「まだあれをやっていない」「これをやっていない」という想いにかられたりしていませんか。やっていないことを思い出して進めるのではなく、前向きな気持ちで2022年の残り2ヵ月を過ごせるように、黄色のガーベラをご紹介します。
1.前向きな一歩を踏み出す黄色のガーベラ
1-1.1年を振り返り始める11月
11月になると、「もう一年の終わりが近いな」と感じるようになりませんか。すると「あれをやろうと思っていたのに、まだできていない・・・」や、「こんな目標を立てたけど全く実行できていない」などとやっていなかったことに、目が向いてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
「できていないことをやる」というと、どうしてもマイナスなイメージになってしまいます。でも、どうせ何かを実行するなら、マイナスの気持ちから始めるよりも、プラスの気持ちで始めた方が楽しくなりそうだと思いませんか?
2022年の残り2ヵ月を少しでも楽しく、そして、自分がやりたいと思っていたことをやりたいと思っている皆さんに向けて、ひとつワークのご提案です。このときに黄色のガーベラがご用意できる方はぜひご用意ください。もちろんなくても構いません。
まずは、2022年にできたことを3つ思い出してください。どんなに小さなことでも構いません。できたら書き出してみましょう。書けたら、できたことを口に出してみましょう。そして自分で自分に拍手を送りましょう。もしもっとたくさんの「できたこと」が思い浮かんできたのなら、そのまま書き進めたり、自分自身を褒めていきましょう。
「できたね。」「やったね。」「できて嬉しい。」そのような気持ちを味わえたでしょうか。
前向きな気持ちになれたのなら、続けて残りの2ヵ月でやりたいことを書き出してみましょう。ポイントは、ご自身の「やりたい」という前向きな気持ちで取り組みたいことを書き出すことです。黄色のガーベラをご用意できた方は、ガーベラも横目に見ながらやってみてくださいね。
いかがでしょうか。残りの2ヵ月でやりたいことを書き出しながら、なんだか楽しみな、ワクワクした気持ちが味わえたでしょうか。そのワクワクした気持ちを思い出しながら、書き出したことを実際にやってみてください。そして、できたときには、また自分に拍手を送りましょう。2022年の残りの期間が充実した時間になる助けになりますよ。
1-2.黄色のガーベラの心理効果
黄色のガーベラについて、どのような印象がありますか。花セラピー協議会による心理効果(花それぞれが持つ癒しの力)の調査では、「幸福感」「かわいい」「元気」という印象を持つ方が多いということが分かっています。言い換えると、心が軽くなるような、温かさを感じるということでもあります。
ガーベラは外に向かって花びらが開いた形をしています。花屋さんで売られているときには、花が開いて傷つかないようにビニールのキャップがついています。このビニールを外すと、花が外側に向かって、ふわっと開きます。まるで内側から外側へと何かを解放するように見えます。
この内側から外側へ開くパワーを、自分の心の内側にある想いを行動へ移して実行するパワーとして心に感じてみてください。無理せず、軽やかに一歩を踏み出す力になってくれるのが黄色のガーベラなのです。
2.新しい花活のすすめ〜花セラピーとは~
黄色のガーベラの心理効果について、1-2でお話しましたが、この章では花が私たちの心に作用する、ということをご紹介します。
2-1.花や植物のリラックス効果
花や植物に「癒し」を感じる方も多いでしょう。森林浴や森林セラピーという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ストレスを感じたときに、自然の多い場所で過ごしたい、そのように考える方も多いのではないでしょうか。花や植物によって、心身に「癒し」や「リフレッシュ」を感じる、という今まで漠然と考えられてきたことが、現在では、大学の研究機関で科学的に証明されてきています。
私たち人間は、進化の過程において何百万年という時間を自然の中で過ごしてきました。花や植物があることで癒される、というのは当然のメカニズムかもしれません。
参照元:「自然セラピー/研究紹介」千葉大学自然セラピー研究室,特任研究員/名誉教授 宮崎 良文
参考文献:「Shinrin-Yoku(森林浴): 心と体を癒す自然セラピー」宮崎 良文(著),創元社,2018
2-2.花セラピーで心をマッサージ
花セラピーとは、花と人の心を結ぶ癒しの手法です。自分の心のままに、自由にアレンジメントを作るのですが、そこには作り手の心が表れます。また花には、鮮やかで多様な色彩と個性的な形があります。そして、それぞれの花には、各々が持つ癒しの力(花から得られる心理効果)というものがあります。
花セラピーでは、その花の持つ癒しの力を活用して「心をマッサージ」することができるのです。「心をマッサージ」する、とは心を解放して、本当の自分の気持ちに気づき、認める、ということです。そうすることで、心の奥深くから癒しが湧きあがり、ストレスが軽減されたり、気持ちが明るくなったりすることができるのです。
「心をマッサージ」するためには、何も大作のアレンジメントを作る必要はありません。一輪でも、自分が好きだな、気になるなと感じた花を飾って、愛でることで、あなたの心はマッサージされるのです。
3.色に注目してみよう~黄色編~
さて、私は「アドバンスカラーセラピー」というカラーセラピストでもあります。カラーセラピーは、色の力を通して心や身体を癒す手法です。今月は「黄色のガーベラ」という花をご紹介したのですが、この章では「黄」という色に少し注目してみたいと思います。
3-1.黄色について
黄という色から、どんなコト・モノ・感情を思い浮かべるでしょうか。
レモン、グレープフルーツ、元気、個性的、温かさ、希望、蜂、はちみつ、雷、注意の標識、ビタミンC、ニコちゃんマークや有名なアニメキャラクターが浮かんだ方もいるでしょう。光という形のないものが浮かぶかもしれません。
花だと今日紹介したガーベラや以前に紹介したひまわりがあります。他にもバラ、菜の花、ロウバイ、ミモザとまだまだたくさんの種類があります。
また人に与える印象でいえば、明るさ、人気者、ユーモアというプラスの印象もあれば、落ち着きがない、お調子者というマイナスな印象もあるかもしれません。(連想するイメージは、各人が育った環境や文化によって変わるものなので、正解・不正解というものはありません。自由に思い浮かべてください。)
3-2.日常生活での黄色の取り入れ方
なりたい気持ちの状態に近づけるために、生活に色を取り入れてみませんか。
やはり黄色というと、「元気」というイメージを持つ方が多いでしょう。もう少し元気になりたいと感じるときに、黄色を取り入れるのがおすすめです。ただし、黄色では強すぎる、と感じる場合もありますので、そのときにはクリーム色やパステルイエローのように優しい色合いにするのが良いでしょう。ご自身が心地良いと感じる色合いにすると、自然と色の力が心に作用しやすくなります。
また短時間の集中力をアップさせたいときや、アイディアを出したいときにも黄色はおすすめです。ただし、黄色は落ち着かなくなる気持ちになる場合もありますので、取り入れる場合は色の分量を少なめにするのがポイントです。お花なら、勉強机や仕事机に黄色の花を一輪飾ると良いでしょう。レモン水やビタミンC入りの飴を舐めれば文字通り元気の源を身体に取り込むこともできますね。上手に色を使って、自分の気持ちを心地良くさせてみてください。
4.お花を見に行こう!~秋のバラ編~
4‐1.京成バラ園(千葉県八千代市)
秋のバラは年に一度の「香りのピークシーズン」です。広大な敷地に10,000株のバラが植えられています。11月23日(水・祝)まで、バラとともにハロウィンのイベントも楽しめます。(詳しくは、公式サイトでご確認ください。)
見頃 | 10月中旬~11月下旬 |
アクセス | 常磐自動車道柏ICより国道16号線を千葉方面約27キロ 京葉道路武石ICより八千代方面約8キロ東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅より徒歩約15分 京成線「八千代台」駅西口よりバス約30分 |
公式HP | 1,600品種 10,000株のバラが咲く 京成バラ園 |
4-2.横浜イングリッシュガーデン(神奈川県横浜市)
2,000坪の敷地を誇るイギリス式庭園では、横浜にちなんだ品種のバラも楽しめます。また11月2日(水)~23日(水・祝)までは収穫祭を模したディスプレイがされ、秋の多様な花々とともに秋バラを鑑賞することができます。(詳しくは、公式サイトでご確認ください。)
見頃 | 10月中旬~11月 |
アクセス | 相鉄線平沼橋駅より徒歩約10分横浜駅西口りそな銀行前から無料送迎バス有(水曜日は運休) |
公式HP | 横浜イングリッシュガーデン公式サイト |
※参考文献:「あなたを輝かせる花セラピー」青山克子(著) 評言社 2017