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花セラピー⑦1月のお花「自分に必要なものを引き寄せるトルコキキョウ」

花セラピー⑦1月のお花「自分に必要なものを引き寄せるトルコキキョウ」
安福 圭子 花セラピスト

執筆者

花セラピスト

安福 圭子

花と色のセラピスト/(財)国際花と緑のセラピー協議会認定花セラピストインストラクター/心の不調を機に、生花を使う花セラピーとカラーセラピーを学ぶ。花の心理と色の心理で、自分の気持ちをスルッと整え、軽やかに行動できる自分になるセッションを提供中。モットー『花と色の力で、自分で自分を幸せに』

このコラム連載も7回目を迎えました。このコラムでは、日常生活にお花を取り入れることで、生活が豊かになるだけでなく、自分自身を振り返ったり、勇気付けたりと、「心をマッサージ」しながら、癒しと活力につながるようなヒントになればと思い、「新しい花活」として花セラピーの情報をお届けしています。

新しい年を迎えた1月です。「白のトルコキキョウ」のパワーを借りて、自分に必要なものを引き寄せ、幸先の良いスタートを切ってみませんか。

1. 自分に必要なものを引き寄せるトルコキキョウ

自分に必要なものを引き寄せるトルコキキョウ
白のトルコキキョウ

1-1.引き寄せる前に必要なことは

新年になって、一年の目標を立てた方は多いのではないでしょうか。例えば、「資格を取得しよう」「〇キロ痩せよう」「痩せたらお気に入りのブランドのワンピースを買おう」「どこに行こう」「誰と会おう」「収入・売上をアップさせよう」など、今年達成したい目標を浮かべてやる気に満ち溢れている方も多いかもしれません。

目標を達成する、ということは、新たなものを手に入れる、ともいえると思います。部屋の片付けや断捨離をした方は、耳にしたことも多いと思うのですが、「モノを手放すとその空間に必要なものがやってくる」といわれたりします。

その考えを応用すると、先に不要なものを手放すことで目標を達成したり、自分に必要なものを引き寄せやすくなるといえます。不要なものの中には、物質的なものだけでなく、心の中の迷い・モヤモヤ・余計な雑念のような心理的なものや人間関係も含まれます。

物事の要・不要を冷静に判断するために、今回ご紹介する白のトルコキキョウのパワーを借りてみましょう。

1-2.トルコキキョウの心理効果

トルコキキョウという名前から、トルコ原産なのかと思われがちですが、実は北アメリカ原産の花です。そして、キキョウ科ではなく、リンドウ科の仲間です。花屋では、白や濃〜淡い紫色のトルコキキョウを見かけることが多いでしょう。他にも薄いピンクや緑がかったもの、赤や黄もあります。

それでは、白のトルコキキョウを思い浮かべてみましょう。どのような印象がありますか。花セラピー協議会によると心理効果(花それぞれが持つ癒しの力)の調査では、「癒される」「清楚」「信頼」という印象を持つ方が多いということが分かっています。(※)花セラピー協議会で取り上げた花の中でも、癒し効果の高さと安定感が両立する珍しい花でもあります。

冷静に物事の要不要を判断したいとき、選択肢の中からひとつ選びたいとき、白のトルコキキョウを飾って眺めながら実行してみてください。

心を落ち着かせて不要な物を手放すことで、自分にとって必要なものが引き寄せられる。そして、またそのような手放しと引き寄せができる自分自身に対しても、信頼感を高めるということができそうだと思いませんか。

※参考文献:「あなたを輝かせる花セラピー」青山克子(著),評言社,2017

2.新しい花活のすすめ~花セラピーとは~

自由なアレンジメント作成が花セラピーの特徴のひとつ
自由なアレンジメント作成が花セラピーの特徴のひとつ

白のトルコキキョウの心理効果について、1-2でお話しましたが、この章では花が私たちの心に作用する、ということをご紹介します。

2-1.花や植物のリラックス効果

花や植物に「癒し」を感じる方も多いでしょう。森林浴や森林セラピーという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ストレスを感じたときに、「自然の多い場所で過ごしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。花や植物によって、心身に「癒し」や「リフレッシュ」を感じる、という今まで漠然と考えられてきたことが、現在では、大学の研究機関で科学的に証明されてきています。

私たち人間は、進化の過程において何百万年という時間を自然の中で過ごしてきました。花や植物があることで癒される、というのは当然のメカニズムかもしれません。

参照元:「自然セラピー/研究紹介」千葉大学自然セラピー研究室,特任研究員/名誉教授 宮崎 良文

参考文献:「Shinrin-Yoku(森林浴): 心と体を癒す自然セラピー」宮崎 良文(著),創元社,2018 

2-2.花セラピーで心をマッサージ

花セラピーとは、花と人の心を結ぶ癒しの手法です。自分の心のままに、自由にアレンジメントを作るのですが、そこには作り手の心が表れます。また花には、鮮やかで多様な色彩と個性的な形があります。そして、それぞれの花には、各々が持つ癒しの力(花から得られる心理効果)というものがあります。

花セラピーでは、その花の持つ癒しの力を活用して「心をマッサージ」することができるのです。「心をマッサージする」とは、心を解放して、本当の自分の気持ちに気付き、認める、ということです。そうすることで、心の奥深くから癒しが湧きあがり、ストレスが軽減されたり、気持ちが明るくなったりすることができるのです。

「心をマッサージ」するためには、何も大作のアレンジメントを作る必要はありません。一輪でも、自分が好きだな、気になるなと感じた花を飾って、愛でることで、あなたの心はマッサージされるのです。 

白のトルコキキョウを中心に、ご自分の好きだな、と感じた花を一緒に飾って、どんな気持ちを手放したいと思うか考えてみましょう。そしてそれを手放すことで得られる未来に目を向けてみてはいかがでしょうか。

3.色に注目してみよう!③

さて、私は花セラピストであると同時に「アドバンスカラーセラピー」というカラーセラピストでもあります。カラーセラピーは、色の力を通して心や身体を癒す手法です。今月は「白のトルコキキョウ」という花をご紹介したのですが、この章では「白」という色に少し注目してみたいと思います。

3-1.白色について

白という色から、どんなコト・モノ・感情を思い浮かべるでしょうか。

豆腐、砂糖、牛乳、白米、大根、ソフトクリーム、家電、食器、雪、白衣、白無垢、紅白の白、大理石、修正液などが浮かんだでしょうか。
花だと今日紹介したトルコキキョウやバラ、白梅、胡蝶蘭、バラ、すずらん、ヒナギク、クリスマスローズなど、たくさんの種類があります。

また人に与える印象でいえば、純粋無垢、清潔、気高さというプラスの印象もあれば、潔癖、完璧主義、無機質、冷たいというマイナスな印象もあるかもしれません。ひと昔前の看護師の制服に白が多かったのは清潔感を大事にしていたからですが、同時に無機質で冷たい印象や緊張感を与える印象もあったため、近年ではパステルピンクなどが採用されるようになったのは皆さんもご存知だと思います。(連想するイメージは、各人が育った環境や文化によって変わるものなので、正解・不正解というものはありません。自由に思い浮かべてください。)

3-2.日常生活での白色の取り入れ方

白をベースに水色と緑色を挿し色にした花束
白をベースに水色と緑色を挿し色にした花束

なりたい気持ちの状態に近付けるために、生活に色を取り入れてみませんか。

何か新しいことをはじめるときやリセットをしたいときは、白いシャツや、白いハンカチを身に着けることで、新鮮な気持ちでスタートをきることができそうですね。白い服はレフ版効果もあって、顔が明るく見えるので、写真撮影をするときにもおすすめです。

すっきりとしてクリーンな印象があるので、白い部屋に憧れる、という方もいらっしゃると思います。一方白は少しでも汚れると目立つということもあります。そんなときは、好きな色を挿し色に使うことで、緊張感をゆるめつつも、すっきりとした雰囲気を保つことができますよ。

4.お花を見に行こう!~1月が見頃の冬の花編~

冬は花の少ない時期ですが、水仙や椿といった冬の代表となるような花が楽しめる場所をご紹介します。 

4-1.県営権現堂公園(埼玉県幸手市)

県営権現堂公園(埼玉県幸手市)

平成17年より植えつけ始めた水仙は、現在では約100万本になります。満開になると堤全体が水仙の甘い香りに包まれます。(水仙まつりの開催状況はホームページをご確認ください)

見頃1月下旬~2月上旬


アクセス
圏央道幸手ICより4.5キロ

東武日光線幸手駅より徒歩約30分
路線バスあり

公式HP
水仙まつり | 幸手市観光協会 (satte-k.com)

4-2.大原幽学遺跡史跡公園(千葉県旭市)

大原幽学遺跡史跡公園(千葉県旭市)

かつて「椿海」と呼ばれる大きな湖があったことから、椿は旭市の市の花に定められています。

公園内には、約3,000本の椿が植えられており、色とりどりの花を楽しむことができます。

見頃2月下旬~4月上旬


アクセス
東関東自動車道大栄ICより21キロ

JR総武本線旭駅より約9キロ(路線バスあ)

公式HP
大原幽学記念館ホームページ 

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