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コンセントが壊れた・割れた!自分で修理・交換はできる?費用相場を紹介

コンセントが壊れた・割れた!自分で修理・交換はできる?費用相場を紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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「コンセントに電源のプラグを入れても家電が動かない」「プラグがすぐ抜けてしまう」といったコンセントの不調にお困りではありませんか。もしかしたら、コンセントが故障しているかもしれません。

本コラムでは、コンセントが壊れたときに現れる症状を紹介します。壊れたらどうしたら良いのか、自分で修理はできるのかなども解説していきます。壊れたコンセントで事故が起こらないよう、適切に対応しましょう。

この記事のまとめ

コンセントが壊れると、差し込み口にプラグを入れてもすぐに抜けてしまったり、熱を帯びてプラスチック部品が焦げたりといった症状が現れます。このような症状が見られたら、早急に修理会社に相談しましょう。コンセント本体や電気配線の修理は電気工事士の資格が必要なため、資格のない方は対応できません。

コンセントの修理会社を選ぶ際は、電気工事士の有資格者が在籍していることを必ず確認し、信頼できる会社に依頼しましょう。

コンセントが壊れた!修理が必要な症状3つ

まずは、コンセントが壊れたときに現れる症状を把握しておきましょう。ここでは、修理が必要となる症状を3つ紹介します。

コンセントが壊れた!修理が必要な症状3つ

差し込み口がゆるく抜けやすい

コンセントにプラグを差し込んでもすぐに抜けてしまう症状が起こります。原因は、コンセント内部にある金具の劣化や故障です。

コンセントの内部には、差し込まれたプラグの刃を抜けにくくする「刃受け金具」が入っています。この刃受金具が劣化・故障すると、プラグの刃を支えられなくなり、差し込み口がゆるくなるのです。差し込み口がゆるいまま使用していると、プラグとの接触不良で異常発熱が起こり、火災を引き起こしかねません。

コンセントの寿命は10年とされているため、コンセントを設置してから10年以上経っている場合は特に注意が必要です。差し込み口がゆるい症状が見られたら、修理を検討しましょう。

差し込み口に異物が詰まっている

差し込み口に異物が詰まると、プラグを奥まで差し込めない症状が現れます。その場合、プラグを無理矢理差し込んだり、ご自身で異物を取ろうとしたりすることは控えましょう。発火や感電の原因となります。異物を取り除く際は、電気工事士が所属する専門会社に依頼してください。

差し込み口への異物混入を防ぐには、コンセントキャップの使用が有効です。普段使わないコンセントには、コンセントキャップをはめてホコリやゴミが入らないように対策しましょう。

変形・焦げている・熱を帯びる症状がある

コンセントが変形、焦げている、熱を帯びるといった症状が起きたら、電気工事会社などに相談してください。放置しておくと、火傷や火災のリスクがあります。

コンセントに使用されているプラスチック部品は、高熱にさらされると溶けて変形したり、焦げたりするケースがあります。コンセントに熱を帯びる原因のひとつが、電源タップの使用です。電源タップに多数の機器をつなげると、コンセントの使用可能ワット数を超えてしまい、発熱や発火といったトラブルが生じます。

差し込み口の焦げつきは、トラッキング現象の予兆かもしれません。プラグをコンセントに長時間差したままにしていると、周囲にホコリと湿気が付着します。湿気(水分)は電気を通す性質があるため、電流が流れて火花が散り、やがて異常発熱して発火してしまうのです。この現象を、トラッキング現象と呼びます。

大惨事とならないよう、コンセントの変形や焦げ、発熱に気づいた際は早めの対処が必要です。

コンセントが壊れているか確認が必要なケース3つ

コンセントが故障しているか断定できない場合でも、次のような症状が現れたら、壊れていないか確認しましょう。

コンセントがグラグラする

コンセントがグラグラする場合、コンセントの壁の固定がゆるんでいるのか、壁に開いているコンセントの穴の中に異常があるかの見極めが必要です。

コンセント自体が不安定であったら、壁に固定している金具やネジにゆるみがないかチェックしてください。コンセントをカバーしているプレートを外して状態を確認し、ゆるんでいたらネジをしめて壁に固定させます。

一方、壁に開いているコンセントの穴(内部)からグラグラしているのであれば、中の金具が劣化しているかもしれません。コンセント本体を壁の穴に入れ込んでもすぐに抜けてしまう場合は、コンセント自体の交換が必要です。

ブレーカーが落ちて電気が消えた

ブレーカーが落ちて電気が消えた

ブレーカーが落ちたときは、コンセントが故障していないか確認しましょう。というのも、ブレーカーが落ちる一因として、コンセントの内の異物が引き起こすショートが考えられるためです。

ホコリや髪の毛など電気が通りやすいものがコンセント内に入ってしまうと瞬間的に大量の電気が流れ、ショートしてブレーカーが落ちることがあります。

ショートするとコンセント内部が焦げるだけでなく、プラグを差し込んでいた機器が故障している可能性も否定できません。ブレーカーが落ちたら、コンセントと共に機器の状態のチェックもおすすめします。

コンセントに差した機器が使えない

コンセントにプラグを差し込んでいるにも関わらず機器が使えないようであれば、故障していないか確認が必要です。

この場合、機器のプラグを他のコンセントに差し込んでみましょう。他のコンセントで問題なく機器が作動するのであれば、初めに使用していたコンセントの接触不良や故障が考えられます。どのコンセントに差し込んでも機器が動かないとなると、コンセントではなく機器が壊れている可能性があります。

コンセントが壊れた!自分で修理はできる?

コンセントや電源コードのプラグが壊れたとき、ご自身で修理できるのか気になるかもしれません。コンセントの修理は、ご自身でできるものと資格や技術がないと対応できないものがあります。

修理の内容 コンセント本体の修理
(差し込み口、壁内の配線など)
プレートの交換 コンセントプラグの交換
ご自身での修理の可否 ×
※知識と技術が必要

それぞれの修理の詳細や、応急処置の方法などを解説します。

コンセントの本体:差し込み口・壁の内部の配線

コンセントの本体:差し込み口・壁の内部の配線

コンセント本体は、プラグを抜き差しする差し込み口があるベース部分と、壁の内部にある電気配線がつながっています。コンセント本体の修理や交換には感電のリスクが伴うため、国家資格である「電気工事士資格」がないと対応できません。資格がない方が修理すると、電気工事士法違反になります。

コンセント本体が故障して交換したいけれど電気工事士の資格を所有していない場合は、電気工事会社などに依頼しましょう。

コンセントのプレート:カバーの部分は自分で交換が可能

コンセント本体を覆っているプレート(カバー部分)は、資格がない方でも簡単に交換できます。「カバーの汚れが目立ってきた」「割れてしまった」という場合は、ご自身で交換してみてください。詳しい交換手順については、後ほど紹介します。

コンセントプラグ:自分で交換できるが注意が必要

コンセントに差し込む、電源コードのプラグもご自身で交換可能です。ただし、正確に交換しないと火災の原因やメーカー保証の対象外となるリスクが伴います。プラグの交換に電気工事士の資格は必要ありませんが、知識と技術を持ってから交換しましょう。具体的な交換方法は、次のとおりです。

【準備するもの】

  • 新しいプラグ
  • プラスドライバー
  • ニッパー
  • ワイヤーストリッパー(カッターナイフでも代用可能)

【プラグの交換手順】

  1. 電源コードをニッパーで切断し、プラグを切り落とす
  2. 切断した電源コードを先端から5~8cm程度割き、セットになっている電線を2本に分ける
  3. ワイヤーストリッパーで電線を覆っているビニールに切り込みを入れる
  4. 回転させながらビニールを剥ぎ、中の電線を出す
  5. 新しいプラグのネジを外し、カバーを開ける
  6. プラグ内の2本のネジを外す
  7. 外したネジに電源コードの電線を1周(時計回り)に巻きつける(電線が余ったら切る)
  8. 電線を巻きつけたネジをプラグ内に戻し、ネジをしめて固定する
  9. プラグのカバーをつけてネジをしめる

ネジをプラグ内に戻す際、きつくしめると電線が切れてしまいます。力加減に注意し、適度にしめてください。また、2本の電線同士が触れないよう気をつけましょう。触れたままカバーをつけると、コンセントに差し込んだ瞬間にブレーカーが落ちる可能性があります。

すぐに交換できない場合:絶縁テープで穴をふさぐ

コンセントが壊れたら早急な修理・交換が望ましいですが、すぐに対応できない場合、コンセントの穴や破損部分を絶縁テープでふさいでおきましょう。コンセント内部や破損部分をそのままにしておくと、誤って触れてしまったときにケガを負いかねません。電気を通さない性質を持つ絶縁テープで覆っておけば、事故の予防にもなるでしょう。

なお、ガムテープでも電気は絶縁できますが、耐久性が低く湿気ではがれやすいため、おすすめできません。ガムテープではなく、絶縁テープで応急処置をしましょう。

賃貸物件の場合:管理者に連絡する

賃貸物件のコンセントが壊れたら、自己判断で修理するのではなく、まず管理会社へ連絡しましょう。修理代の費用負担は、ケースバイケースで借主が支払うのか、管理会社が支払うのか判断されます。

通常の使用でコンセントが壊れた場合は、経年劣化として管理会社が修理代を支払うことが多いでしょう。自然災害による故障も、管理会社の負担となります。ただし、故意や過失によってコンセントが壊れた場合は、借主が修理代を支払います。

壊れたコンセントカバーを自分で交換・修理するには

コンセントカバーにひび割れや破損が生じたら、以下の方法で交換してみてください。

【準備するもの】

  • 新しいカバー(表面・土台) ※ホームセンターなどで購入可能
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー

【カバーの交換手順】

  1. 感電予防のため、ブレーカーを落とす
  2. 表面カバーの下部にある小さい穴にマイナスドライバーを差し込み、外す
  3. 土台を固定しているネジをプラスドライバーで外す
  4. 土台を交換し、ネジをしめて固定する
  5. 新しい表面カバーをはめ込む

注意したいのが、購入するカバーの種類と土台を外すときです。交換するカバーの品番を確認してから、新しいカバーを購入しましょう。多くの場合、品番はカバーの裏側に記されています。また、土台を外す際は電気配線に触れないようご注意ください。

壊れたコンセントの修理を専門会社に依頼するときの費用相場

壊れたコンセントの修理を専門会社に依頼するときの費用相場

ここからは、コンセントの修理を専門会社に依頼した場合の費用相場を紹介します。修理にかかる費用は、材料費や工事費だけでなく、出張費がかかります。また、紹介するのはあくまで相場です。専門会社によって料金が異なるため、相場を把握しつつも、しっかりと見積もりを出してもらいましょう。

材料費と工事費用の相場:5,000~10,000円

コンセントの修理にかかる材料費と工事費の相場は、5,000~10,000円です。内訳や工事内容別の目安を表にまとめました。

費用項目・工事内容 費用の目安
コンセント本体
(材料費)
500~1,000円
コンセントの交換 5,000~10,000円
配線の交換・延長 5,000~15,000円

コンセントの故障状況によっては、追加費用がかかるケースがあります。また、上記の費用は1ヵ所当たりの料金です。2ヵ所目以降の修理代が割引になる会社もありますが、修理箇所が増えればその分費用もかさむと承知しておきましょう。

出張費の相場:10,000~15,000円

コンセント修理の出張費の相場は、10,000~15,000円です。工事車両を有料駐車場に停めなければならない立地であれば、駐車代が上乗せされることもあるでしょう。出張費は依頼する専門会社によって異なるため、事前に調べておくと安心です。

コンセントの修理会社を選ぶ2つのコツ

コンセントの修理会社を選ぶ際は、まず電気工事士の資格所有者が在籍しているかチェックしましょう。前述のとおり、電気工事士の資格がないとコンセント本体の交換や電気配線の修理などが行えません。

また、満足度の高い修理にするために、次の2点も考慮して選んでください。

住んでいる地域に近い修理会社を探す

コンセントの修理は、お住まいのエリアに対応している地域に密着した修理会社に依頼するのがおすすめです。というのも、遠方にある修理会社に依頼すると、出張費がかさんでしまう可能性があるからです。近くの修理会社に依頼すれば、コストを抑えられるでしょう。

見積もりは必ず複数の修理会社から取る

見積もりは、複数の修理会社に出してもらってください。見積もりを1件しか出してもらわないと、比較対象がなく、費用が適切なのか、余計な料金がかかっていないかなどの判断ができません。

見積もりを複数の修理会社に依頼するのは、少し手間がかかります。しかし、面倒だからと比較検討せず、信頼のおけない修理会社を選んでしまうと「見積もりにはなかった追加料金を請求された」といったトラブルに発展しかねません。信頼できる修理会社を見極めるためにも、複数の修理会社の見積もりをとって比較しましょう。

コンセントの修理は「セゾンの電気配線工事」がおすすめ

コンセントの修理は「セゾンの電気配線工事」がおすすめ

コンセントの故障でお困りであれば、くらしのセゾンの電気配線工事がおすすめです。セゾンの電気配線工事では、電気工事士の資格を持つスタッフが修理を担当します。依頼を受けたら、365日年中無休で対応しています。また、出張費が0円で見積もり外の追加料金も発生しません。コンセントの修理依頼は、くらしのセゾンの電気配線工事にお任せください。

【主な特徴】

  • 電気工事士の資格を持つスタッフが在籍
  • 365日年中無休・最短即日対応が可能
  • 出張費・1年間の工事保証が無料
対応エリア 宮城県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・岐阜県・愛知県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県
※対応エリア拡大中
料金例 コンセント増設工事:16,500円(税込)+部品代
無償工事保証期間 1年間
公式ホームページ くらしのセゾンの電気配線工事

おわりに

コンセントが壊れると、プラグがうまく差し込めなかったり、プラスチック部分が焦げたりといった症状が現れます。ただカバーが破損しただけならご自身で交換できますが、コンセント本体や壁内部の配線工事は、電気工事士の資格がなければ修理できません。コンセントが壊れたまま使用するのは火事や火傷などのリスクを伴うため、異常を感じたら早めに修理会社に相談しましょう。

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