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庭木の撤去に必要な費用とは?撤去方法や注意点を詳しくご紹介

庭木の撤去に必要な費用とは?撤去方法や注意点を詳しくご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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庭木の撤去を考えた際に、ご自身でされる場合や専門会社に依頼する場合があるでしょう。どちらの場合も費用や手間がかかってきます。このコラムでは、ご自身で伐採する場合に必要な道具や手順、専門会社に依頼する場合に必要な作業や費用の相場、ごみの処分方法や注意点についてご紹介します。庭木の撤去を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • 自分で撤去できる大きさの目安は「庭木の大きさが高さ3m以下、幹の太さが20㎝以下」
  • 必要な道具は、ヘルメットや軍手、ロープ、スコップ、のこぎり、チェンソーなど
  • 庭木撤去後は可燃ごみやごみ処理場へ運ぶ(自治体の回収ルールに従い枝を束ねたり、枝を小さくカット)

庭木の撤去に困ったら、プロにお任せください。

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庭木の撤去に必要な5つの作業と費用相場

庭木の撤去に必要な5つの作業と費用相場

庭木の撤去を専門会社に依頼した場合、さまざまな費用がかかります。庭木の伐採に必要になる作業は5つあり、伐採、伐根、重機、整地、処分です。植木伐採の相場や樹木の伐採の料金、それぞれの作業内容などについて詳しくご紹介していきます。

伐採

伐採とは、木の根元部分から切る作業です。木を切るのにかかる費用は、太さや木の高さによって異なります。

  • 葉渡り0.5~1mで高さが0.5~1.5mの場合では、3,000円からが目安
  • 葉渡り2~3mで高さが1.5~3mの場合では、10,000円からが目安
  • 葉渡り3.5~4mで高さが3~4mの場合では、20,000円からが目安

費用には、庭木の伐採の難しさなどが料金に含まれる場合もあるため、依頼する専門会社についてどのような料金設定になっているのかをあらかじめ確認しておきましょう。

伐根

伐根とは、植木を根っこごと掘り起こす作業です。まず、伐採を先に終わらせた後に伐根を行います。伐根にはシャベルやチェーンソー、のこぎりなどの道具が必要です。

費用ですが、取り除く切り株の直径が関係します。直径が15cmほどの場合では約5,000円、15cmを上回る大きさであれば10,000〜25,000円が相場です。

伐根作業は重労働になるため、専門会社に依頼するのがおすすめです。切り株をそのままの状態で放置し続けると、邪魔になる可能性や新芽が生える可能性もあります。

重機

人力のみでの作業が困難な場合には、重機を使用して撤去作業を行うことがあるでしょう。その場合、伐採や伐根などの費用に重機費用が作業費として上乗せされます。

使用する重機の種類としては、10tクレーンや10tユンボなどです。掛かる費用の相場は、10tクレーンは約80,000〜100,000円、10tユンボでは約50,000円が目安です。

上乗せされる金額は、依頼会社によって大きく異なるため、重機を使用する必要のある場合にはいくつかの専門会社に見積もりを依頼すると良いでしょう。

整地

伐根が終わると木があった場所には大きな穴が開くことが想定されます。穴が開いたままの状態では、落ちてしまう危険性や、見た目が悪いなどの観点から整地することがおすすめです。整地するにあたっての費用相場は、1㎡当たりで約300〜600円が目安になるでしょう。

穴が開いている場所を埋めるだけと考えると簡単な作業に思えますが、地面を平らに整えるためには、地面の状態を確認しながら土砂や石を入れ、踏み固める作業を何度も繰り返さなければなりません。そのため、専門的な知識や労力を要します。また、整地の範囲が広くなるほど、金額は高騰するでしょう。

処分

伐採、伐根終了後に出た樹木などは、産業廃棄物扱いになることから処分に費用が発生します。敷地内に樹木を保管できるスペースがある場合には置いておくのも良いでしょう。しかし、置いておくことで近所の迷惑になったり、虫がわいてしまうケースも想定されるため、適切な方法で処分するのがおすすめです。

産業廃棄物となった樹木は、高さや幅などの大きさにより処分費用が異なります。稀なケースではありますが、伐採した木の状態が良く、価値があると判断された場合には専門会社が買い取ってくれることもあるでしょう。

庭木の撤去は自分でもできる?

庭木の撤去は自分でもできる?

庭木の撤去をご自身で行いたいという方もいるでしょう。そこで、ご自身で撤去する際に必要となる道具や手順について詳しくご紹介します。

まずは自分で作業できる大きさか見極めよう!

専門の会社に依頼せず、ご自身で伐採を検討する場合には「個人でできる範囲なのか」を確認しましょう。

まず、庭木の大きさが高さ3m以下、幹の太さが直径20cm以下で、個人でできる範囲の目安であるかチェックします。合わせて庭木の高さ以上の広さが周囲にあるかを確認することも重要です。

その他にも、木の近くに電線や電柱が無いかの確認や、近隣宅やご自身の住宅に木や枝が当たらないかをあらかじめ下調べすることも必要でしょう。

ご自身での伐採が難しいと判断した場合には、専門会社に依頼するほうが無難です。専門会社によって金額は異なりますが、可能な限り金額を安くすませたい方は、シルバー人材センターへ依頼するのがおすすめです。

しかし、高木の伐採や危険な伐採に関しては、対応してもらえない可能性があるので確認しておきましょう。

庭木の撤去に必要な道具をチェック

ご自身で庭木の伐採をする際に必要な道具と価格、選び方についてご紹介します。

ヘルメットや防護服、防護メガネ・軍手など

ご自身で伐採をする際には、ヘルメットや防護服、防護メガネや軍手の準備をしましょう。ヘルメットの着用は必要不可欠です。

作業中、高所から枝が折れ落下する可能性があるため、身を守るための重要なアイテムになります。WEBサイトでは10,000円以内で販売されていることが多いです。防護服には、アウトドアタイプのような作業服があります。

動きやすく通気性の良い防護服は、安全かつ快適に作業ができ、ケガや事故を防いでくれるでしょう。価格は安価なものから高価なものまで幅広く取り扱いがあります。

防護メガネは、砂や木くずなどの細かいゴミなどから目を保護する役割がありますが、価格は安価で2,000円以内で購入可能です。軍手は必ず滑り止めが付いているものを選ぶようにしましょう。WEBサイトやホームセンターなどで1,000円以下の価格で販売されています。

ロープ

WEBサイトやホームセンターで購入できるロープは、太さ10mm以上で頑丈な素材のものを選びましょう。ロープは、庭木を倒すためなどのさまざまな場面と用途で使用します。2本は準備しておくと安心です。

スコップ

庭木の抜根をご自身で行う際にスコップが必要です。先端がとがっている剣型(剣スコ)は硬い土も掘り起こしやすいためおすすめです。

のこぎり

のこぎり

のこぎりを準備する際には、大工が使用するような両刃のこぎりではなく、片刃で持ち手の部分がプラスチック製で握りやすいものがおすすめです。のこぎりは種類が多いため、用途によって適切な形状や刃を選びましょう。

生木の伐採には、木の太さによってのこぎりの種類を変える必要があります。太い木の伐採に適しているのは刃が「荒目」ののこぎりです。反対に細い木の伐採に適しているのは刃が「細目」ののこぎりです。太い木、細い木の両方を切ることができるのこぎりが「中目」ののこぎりです。

乾燥している木材と生木でも適したのこぎりが異なります。木工用やDIY用と記載されているのこぎりは生木に向いていないので、購入の際にはしっかり確認しましょう。

チェーンソー

チェーンソーの使用には注意が必要なうえ、すべての木材を切れるというわけではありません。しかし、木材を切断するのがのこぎりよりも簡単です。

チェーンソーには電動式、エンジン式、充電式の3種類があります。バッテリー切れの心配がない、パワーが強い、音や振動が比較的静かであるなどそれぞれにメリットがあるため、ご自身にあった種類のものを選びましょう。

庭木撤去の手順

庭木を撤去する際の手順や注意点について詳しくご紹介します。

(1)伐採の方向を決めてロープを張る

庭木の伐採をする際には、最初に木をどの方向に倒すか決めましょう。方向を決めず作業に取りかかると予期せぬ事態が生じることがあります。

例えば、木が家に当たり破損してしまう、道路側に倒れてしまう、通行人にぶつかり、ケガをさせてしまうなどです。被害が出ないように配慮し、倒したい方向が決まったら、ロープを張りましょう。

(2)枝を切り落とす

横に伸び、伐採時に邪魔になりそうな枝は先に切り落としておく必要があります。切り落とした枝はその場に放置するのではなく、1ヵ所にまとめておきましょう。

散らばったままの状態だと、木を伐採する際に避難の邪魔となるだけではなく、倒れた木に枝が引っかかった反動で跳ね、ものや人に刺さる危険性などがあるためです。

(3)切り口を入れる

木を切り倒すために、受け口と追い口の2種類の切り口を入れていきます。細い木の場合には、切り口を入れる前に前もって肩の位置まで木を切っておくと良いでしょう。また、根の除去を楽にするためにも根元から10cmほど残します。

チェーンソーまたはのこぎりを使用して、倒す方向の木の側面に受け口を入れましょう。受け口は、幹の直径1/3程の場所に30~45度程の「く」の字型に切り込みを作り、受け口を入れ終わったら反対側に追い口を作ります。受け口の2/3程の高さに水平な切り込みを入れたら追い口の完成です。

(4)木を押して倒す

木を押して倒す

受け口と追い口が完成したら、いよいよ木を押して倒します。追い口側に回り受け口に向けて木を倒すと、受け口がつぶれ、木が倒れるという流れです。

(5)伐根する

木を倒し終えたら残った切り株を取り除く作業を行います。まず、幹の周りをスコップで掘りますが、硬い土に当たった場合には水をかけ、ほぐしながら進めていきましょう。根の分かれ道が確認できたら引っ張って抜きます。

(6)除草剤をまいて土を戻す

抜根が終わった場所には除草剤をまくことがおすすめです。除去しきれなかった、地中に残った根を枯らしてくれるでしょう。

撤去後の庭木の処分方法について

撤去後に発生する不要な庭木の処分の方法にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくみていきます。

可燃ごみに出す

自治体によっては可燃ごみとして処分できる地域もありますが、それぞれ独自のルールがあります。多くの自治体では、枝を束ねることや条件に合う大きさにカットするなど工夫が必要です。可燃ごみとして処分する際には、住む地域の案内に応じた対応が必要になるので事前に調べておきましょう。

ごみ処理場まで運ぶ

可燃ごみとして処分できない場合や、量が多い場合などにはごみ処理場まで運ぶ方法があります。地域によってゴミ処理場の受付時間や木の根っこの処分費用が異なるため、前もって確認しておくと安心です。

自治体によっては、運搬のために軽トラックを貸し出ししているところもあるので、利用するのも良いでしょう。

リサイクル専門会社に持ち込む

ご自身での運搬が困難な場合や手間に感じる方は、リサイクル専門会社に依頼するのもおすすめです。しかし、庭木の長さや太さによっては制限がある場合もあります。また、専門会社によっては、自宅まで回収しに来てくれるケースもあるので事前に確認しておきましょう。

庭木を撤去する際の注意点

庭木をご自身で撤去する際にはいくつかの注意点があります。撤去を検討する方は、ここでの項目を参考に実施してみてください。

天候が良い日を選んで行う

伐採を行うには、天気が良い晴れた日がおすすめです。雨が降ると木が水分を含んで重くなるためです。また、伐採後、処分までに時間が空く場合、雨で濡れてしまわないようにブルーシートをかけておくなどの対策をしましょう。

伐採に適した時期に行う

伐採に適した時期に行う

伐採に適した時期は、秋の終わりから春前までです。秋から春前までは空気が乾燥していることから、木の水分量が減り、軽く扱いやすい状態になっています。落葉樹などは冬に葉が落ちるため、春に伐採するとゴミを減らせるのでおすすめです。

伐採した庭木は早めに処分する

伐採後の庭木はなるべく早く処分しましょう。長い間放置すると腐る原因となり、白アリなどの害虫の発生源になることがあります。

害虫の繁殖スピードは速く、気づいたら住宅内に侵入する恐れも考えられるため注意が必要です。処分するのに手間や時間がかかるかもしれませんが、二次被害を防ぐためにも早めの行動が重要になるでしょう。

撤去前には供養を行う

木には精霊や神様が宿るという言い伝えがあります。そのため、木に対しての感謝や謝罪の意を込めたお清めをすると良いでしょう。お清めをするタイミングは、伐採をする前とされています。木にはさまざまな念が込められているといわれており、最後まで感謝の気持ちを持つことが大切です。

また、ご自身でお清めをするのが不安と感じる方は、神社や専門会社に依頼するなどの選択肢もあります。神社に依頼する場合には、本格的なお清めをしてもらえるでしょう。

専門会社に依頼する場合、お清めと伐採の両方を行ってくれるところもあるため、手間を省くことができます。

見積もりを依頼して費用を知っておく

伐採を行う専門会社にはさまざまなところがあるため、気になるところに見積もりを依頼して、いくらの費用がかかるのかを知っておくことが大切です。

ひとつに絞らず、いくつかの会社に見積もりを依頼することで、費用だけでなくサービスの内容や内訳を目視で確認でき、対応してくれたスタッフの態度のチェックすることもできるでしょう。

庭木の撤去に困ったらくらしのセゾンに相談しよう

ご自身で庭木を撤去する場合、道具を揃えたり、枝などの後処理を考えたりと多くの手間と時間がかかります。

ご自身での撤去が難しいとお考えの方は、ぜひ、くらしのセゾンの「庭木のお手入れ」の無料見積もりをご利用ください。庭木の撤去はもちろん、剪定などのお手入れも対応しています。

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おわりに

庭木を撤去する際は、まずご自身で伐採できるサイズ・環境かどうか確認してから行いましょう。今回紹介した道具や手順も参考にしてみてください。また、処分方法は自治体によって異なるので、ご自身の住む地域の情報を事前にチェックしておくことが大切です。ご自身で行うのが難しい場合には専門会社に依頼するのもひとつの方法です。

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