更新日
公開日

洗濯物の嫌なニオイが取れない!原因や洗濯方法、おすすめアイテムを紹介

洗濯物の嫌なニオイが取れない!原因や洗濯方法、おすすめアイテムを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者
セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

洗濯物のニオイが気になっている方はいませんか。「汗をかくと衣類が臭くなる」「洗濯したはずなのに嫌なニオイがする」と悩んでいる方もいるでしょう。汗をかいたときに発生する嫌なニオイは、洗剤を変えたり柔軟剤を増やしたりしても、なかなか取れないことがあります。

今回は、洗濯物についた嫌なニオイを取る方法を紹介します。普段の洗濯に簡単に取り入れられる方法もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • 洗濯物の嫌なニオイの原因は、汗や皮脂の汚れが取り切れていないことが原因
  • 洗濯するときは、洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎず、たっぷりの水で洗い、すすぎは2回以上行う
  • 汗や皮脂の汚れが原因の嫌なニオイには、弱アルカリ性洗剤が効果的・洗濯物を干すときは、短時間で乾くように風通しの良い日陰でしっかりと乾かす
04_宅配クリーニングの詳細はこちら

洗っても衣類のニオイが取れない理由は?

洗っても衣類のニオイが取れない理由は?

洗ったはずなのに、洗濯物から嫌なニオイがしてくることはありませんか。洗濯しても衣類のニオイが取れないのはなぜでしょうか。

洗濯物に汚れが残っている

汗をかいたら服が臭いと感じるのは、実は洗濯物に汚れが残っているためです。汗や皮脂に含まれるたんぱく質は、洗濯では簡単に落ちないことがあります。

残ったたんぱく質の汚れは、細菌のエサとなり繁殖を手助けしてしまいます。菌が繁殖した服を着て汗をかくと、菌がニオイの原因になる成分を作り出してしまうため、臭くなってしまうのです。また、生乾き状態が長時間続いても、細菌が繁殖し、ニオイ成分を作り出してしまいます。

濡れた衣類やバスタオルを洗濯機に放置してしまっている

汗をかいて湿った衣類や使用後のバスタオルはすぐに洗っていますか。濡れた衣類などを洗濯機や洗濯かごに入れたままにしておくと、細菌が繁殖して嫌なニオイの原因を作り出し、ニオイが強くなったり染みついて取れにくくなったりします。

また、洗濯した衣類でも、洗濯機の中に放置してしまうと残った汚れから細菌が繁殖して臭くなってしまいます。

洗濯物が充分に乾いていない

洗濯物をしっかりと乾かせていない場合も、嫌なニオイの原因になります。洗濯物が湿っていると、洗濯物に残った汚れから菌が繁殖してしまいます。

そのため洗濯物を取り込むときは、充分に乾いているかどうか確認しましょう。部屋干しの場合は、洗濯物が乾くのに時間がかかるので注意してください。

洗濯槽に汚れが溜まっている

洗濯物から嫌なニオイがするときは、洗濯槽内部にカビが発生している場合もあります。洗濯槽のカビが洗濯物に付着して、ニオイの原因になってしまうのです。

そのため洗濯槽は、洗濯槽クリーナーを使用して定期的に掃除するようにしましょう。また、毎日の洗濯後は洗濯機の蓋を開けて、内部を乾燥させることも効果的です。

普段の洗濯で嫌なニオイを取る方法

普段の洗濯で嫌なニオイを取る方法

それでは、洗濯物を嫌なニオイにさせないためには、どのような方法を取り入れると良いでしょうか。ここでは、普段の洗濯の際に取り入れられる方法を紹介します。

衣類は詰め込み過ぎない

洗濯機に一度にたくさん洗濯物を詰め込み過ぎると、しっかりと洗えずに汚れが残ってしまう場合があります。忙しくて一度にまとめて洗濯したいという方もいるかもしれませんが、しっかりと洗えないと嫌なニオイの原因になってしまいます。嫌なニオイを落とすためには、1回に入れる洗濯物の量を、洗濯槽に対し70~80%程度にしておきましょう。

洗濯洗剤や柔軟剤は入れ過ぎない 

洗剤や柔軟剤は、入れ過ぎると細菌の繁殖を助けることになり、ニオイの原因になる場合があります。すすぎで流しきれずに残った洗剤は、細菌のエサとなってしまう可能性があるためです。ニオイを落としたいからといって、洗剤や柔軟剤は入れ過ぎないように注意しましょう。

すすぎの回数を2~3回にする

すすぎが1回だけの場合、汚れが落としきれずニオイの原因になっていることもあります。常にすすぎが1回になっていると、汚れが蓄積されニオイだけでなく黄ばみの原因にもなってしまいます。

特に柔軟剤を使用している方は、すすぎを2回以上にすることが大事です。柔軟剤は、最後のすすぎのときに投入される洗濯機が多いので、すすぎが1回の場合、洗剤や汚れが残っている状態で柔軟剤が投入されてしまうことになります。

洗剤と柔軟剤は、同時に使用するとそれぞれの効果を打ち消してしまうため、充分な効果が発揮されなくなってしまうのです。そのため、すすぎの回数は2~3回程度に設定しておきましょう。

水量を多めに設定する

洗濯をするときは、たっぷりの水で洗うこともニオイが残らないようにするためのポイントです。洗濯では、汚れを水に移して落としているため、水量が足りないと洗濯にムラが生じたり汚れがしっかりと落としきれなかったりする可能性があります。洗濯機の水量が自動設定の場合、節水のため少なめに設定されていることがあります。全ての洗濯機で水量調整ができるわけではありませんが、ご自宅の洗濯機が水量調整可能であれば、水量を多めに設定してみましょう。

弱アルカリ性洗剤を選ぶ

洗剤には、「アルカリ性」「中性」「酸性」の3種類があり、その中に強弱があります。このうち洗濯用の洗剤として使用されるのは、主に「弱アルカリ性」「中性」「弱酸性」の3つです。

弱アルカリ性洗剤は、3つの中で一番洗浄力が強い洗剤です。汗や皮脂、食べ物などを含むほとんどの汚れは弱アルカリ性洗剤で落とせます。そのため、皮脂汚れや汗のニオイが気になる場合は、弱アルカリ性洗剤で洗濯するのが良いでしょう。

中性洗剤は弱アルカリ性洗剤と比べると洗浄力が劣りますが、生地への負担を軽減できます。そのため、ニットやウール、おしゃれ着などを洗うのに使用すると良いでしょう。弱酸性洗剤は洗浄力が弱いですが、その分肌に優しいので、乾燥肌や敏感肌の方の衣類を洗濯するのに適しています。

洗濯物は溜め込まない

洗濯物の嫌なニオイを取るためには、洗濯物を溜め込まないことも大事です。特に濡れている衣類などは長時間放置せず、早めに洗濯するようにしましょう。

また、忙しかったり天気が悪かったりしてすぐに洗えないときは、洗濯機の中に溜め込まないようにしてください。洗濯機の中は、高温多湿で細菌が繁殖しやすい環境です。通気性が良い洗濯かごを利用するなどして、できるだけ雑菌が繁殖しないようにしましょう。

洗ったら洗濯機に放置しないですぐに干す

せっかく洗濯しても濡れたまま放置すると、嫌なニオイのもとになる雑菌が繁殖してしまうことがあります。そのため、洗い終わったら素早く干すようにしましょう。

洗濯物が臭くならない洗濯の干し方は?

洗濯物が臭くならない洗濯の干し方は?

洗濯物は、干し方を変えるだけでもニオイがつきにくくなります。どのような干し方が良いかチェックしてみましょう。

風通しが良い日陰で干す

洗濯物につく嫌なニオイを予防するために大事なのは、できるだけ早く乾かすことです。湿気が多い環境だと、洗濯物に残った細菌が繁殖して嫌なニオイを発生させてしまうため、風通しが良い日陰で干すようにしましょう。風がよく当たると洗濯物の水分が飛びやすくなり、細菌の繁殖を抑えられます。また日なたでは、紫外線の影響で洗濯物が色落ちしたり傷みやすくなったりしてしまうため、日陰で干すのが良いでしょう。

室内干しなら除湿機を使用する

室内干しをする場合は、部屋に湿気が溜まりやすくなるため、除湿機を使用するのがおすすめです。除湿機を使用して空気中の水分を減らせれば、洗濯物の水分が空気中に出やすくなり、早く乾かせます。

洗濯物を広げて干す

洗濯物は、できるだけたくさんの面が空気に触れるよう、広げて干すこともポイントです。洗濯物の生地同士がくっつかないようにするためには、ポケットつきのパンツは裏返す、ボタンは全部外して干すなどの工夫をすると良いでしょう。襟つきシャツは、襟を立てて干すのも効果的です。フードのついたパーカーなどは専用のハンガーもありますので使ってみてください。

高温の乾燥機を使う

洗濯物の干し方ではありませんが、高温の乾燥機を使用するのも良いでしょう。乾かすのに時間がかかると、その過程で細菌が繁殖してしまい、嫌なニオイの原因になります。高温の乾燥機を使用すれば、短時間で乾かせるのでニオイがつきにくくなるでしょう。

ただし、乾燥機を使用すると生地が擦れるため、衣類が傷みやすくなります。そのため、雨の日だけ使用したり、干す前に10分程度だけ乾燥機を使用したりするなど、使用方法の工夫が大切です。上手に利用して衣類のダメージも防ぎつつ、ニオイの予防をしてください。

どうしてもニオイが取れないときの方法は?

どうしてもニオイが取れないときの方法は?

染みついた洗濯物の嫌なニオイは、普段の洗濯方法や干し方を変えるだけでは取れない場合もあります。そんなときは、以下の方法も試してみてください。

重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使用する

洗濯物の嫌なニオイが取れないときは、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用して洗濯してみてください。汗や皮脂の汚れは酸性ですので、アルカリの性質をもつ重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと、中和されて汚れやニオイが落ちやすくなります。

使用方法は、普段使用している洗濯洗剤に重曹やセスキ炭酸ソーダを加えて洗濯するだけです。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいですが、重曹を使用する場合は、水では溶けにくいのでお湯で溶いてから使用しましょう。

酸素系漂白剤で浸け置きしてから洗う

ニオイの原因となる細菌を死滅させてくれる、オキシクリーンなどの酵素系漂白剤もおすすめです。酵素系漂白剤を溶かした40~50℃のぬるま湯に30分~1時間程度漬け置きし、その後漬け置きしたぬるま湯ごと洗濯機に入れて洗濯します。

ただしデリケートな素材の衣類など、酵素系漂白剤が向いていないものもありますので気をつけてください。また、漂白力が強い塩素系漂白剤は、色物の洗濯には使用しないように注意しましょう。

40~50℃のお湯を使う

40~50℃のお湯を使って洗濯するのもおすすめです。40~50℃のお湯を使って洗濯すると、洗剤に含まれる酵素が働きやすく汚れが分解されやすくなります。洗濯機の水温を上げるには、温めたお湯を洗濯機に足す方法があります。

また、洗濯機によっては温水設定ができるものもありますので、ご自宅の洗濯機に温水設定機能がある場合は活用してみましょう。ただし、熱に弱い生地を使った衣類は、お湯で洗うと寿命が短くなってしまう可能性がありますので、温度を上げ過ぎないように気をつけてください。

また色物の衣類は色落ちする可能性もあるため、ぬるま湯を使用する前には洗濯表示をしっかりチェックしましょう。また、残り湯を追い炊きして使用する方法もありますが、残り湯には雑菌が含まれているため、使用する際は「洗い」までにして、「すすぎ」には使用しないようにしてください。

すすぎにクエン酸を使う

クエン酸には、菌の繁殖を防いで洗濯物の嫌なニオイを防ぐ効果があります。また、洗濯物の繊維に残りやすい洗剤を取り除く効果もありますので、洗剤残りによる黄ばみの防止にもなります。使い方は、柔軟剤の代わりとして使用するだけ。

洗剤と同時に入れてしまうと中和されて効果を発揮しないので、必ず「洗い」が終わってから投入してください。ドラム式洗濯機に入れる場合や柔軟剤投入口に入れるときは、あらかじめ溶かしてから使用しましょう。なお、塩素系漂白剤とクエン酸は一緒に使うと有毒ガスを発生する可能性があるため、注意してください。

煮洗いも効果的

煮洗いとは、大きめのお鍋に沸かしたお湯で洗濯する方法です。高温のお湯は、洗浄力が高く、特に皮脂汚れを落とすのに効果的です。お鍋にお湯を沸かし洗濯物を入れたら、10分以上かき混ぜながら煮洗いします。

汚れが気になる場合は、重曹や粉せっけんなどを使用するとよいでしょう。ただし、アルミ鍋は腐食してしまいますので、アルカリ性洗剤を使用する際は使わないようにしてください。また、プリントがある衣類や色物は色落ちしてしまう可能性があるため、煮洗いするのはタオルや布巾、綿100%の衣類などにしておきましょう。

アイロンを使用する

洗濯物の嫌なニオイを発生させる菌は高温で死滅するため、アイロンを使用する方法も効果的です。脱水後の洗濯物にアイロンを当て、しっかりと乾燥させます。アイロンがけにムラがあると生乾きによる臭いが発生してしまうので注意してください。中にはアイロンの使用ができないものもありますので、洗濯表示の確認を忘れないようにしましょう。

洗濯物の嫌なニオイを防ぐのに役立つおすすめアイテム

洗濯物の嫌なニオイを防ぐのに役立つおすすめアイテム

最後に洗濯物の嫌なニオイを予防するのにおすすめのアイテムを紹介します。

消臭スプレー

消臭スプレーには、洗い終えた洗濯物を干す前に使用するタイプと、頻繁に洗えない衣類などに使用するタイプがあります。消臭スプレーを選ぶときは、除菌できるタイプを選ぶとニオイの原因となる細菌に効果的です。

ただし、しっかりと除菌するためには洗うことが一番です。消臭スプレーだけに頼らずに、なかなか洗えないものやニオイが取れないものはクリーニングに出すなどしましょう。

衣類スチーマー

菌は高温で死滅するため、衣類スチーマーも効果的です。衣類スチーマーは、頻繁に洗えない衣類の除菌にも使用できます。また赤ちゃんの衣類や化学薬品による除菌が不安な方にもおすすめです。ハンガーにかけたまま簡単に使用できる商品も多いので、ひとつあると便利でしょう。

ただしアイロン同様、高温に対応していない衣類もあるため、衣類スチーマーを使用する際も洗濯表示のチェックはしっかりと行ってください。

自宅の洗濯でニオイが取れないときはプロにお任せする

自宅の洗濯でニオイが取れないときはプロにお任せする

ご自宅での洗濯でどうしても嫌なニオイが取れない場合は、プロにお任せするのもおすすめです。ご自宅での洗濯で落とせない皮脂汚れでも、プロにお任せしてしっかり落とせば、黄ばみの予防にもなるので、衣類を長く着用できるでしょう。

クリーニング屋をお探しの場合は、「セゾンの宅配クリーニング」もおすすめです。宅配クリーニングは、お店に行かなくてもスマホで依頼できるクリーニングサービスです。集荷キットに洗濯してもらいたいものを入れて宅配業者に渡すだけですので、簡単に利用できます。さらにクリーニングした衣服は、最大12ヵ月間無料で保管してくれるため、収納スペースが少ない方も利用しやすいでしょう。

セゾンの宅配クリーニングの詳細はこちら

おわりに 

洗濯物から発生する嫌なニオイは、落としきれていない汗や皮脂の汚れが原因かもしれません。汗や皮脂の汚れを落とすには、弱アルカリ性洗剤を使用してたっぷりの水でしっかりと洗い、短時間で充分に乾かすようにしましょう。

すすぎ1回が習慣になっていたり、洗濯物を溜めこんでしまったりしていると、汚れが蓄積してなかなか取れなくなっている場合もあります。どうしても取れない場合は、プロに任せて洗濯物の嫌なニオイから解放されましょう。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする

ライフイベントから探す

お悩みから探す

執筆者・監修者一覧

執筆者・監修者一覧

セミナー情報

公式SNS

おすすめコンテンツの最新情報をいち早くお届けします。みなさんからのたくさんのフォローお待ちしています。