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ニットの洗い方を解説!型崩れを防ぐ干し方やおすすめサービスを紹介

ニットの洗い方を解説!型崩れを防ぐ干し方やおすすめサービスを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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秋から春先まで長く活躍してくれるニットですが、自宅でお手入れするのは不安という方も多いのではないでしょうか。洗濯機洗いなのか手洗いなのか、見分けが難しいのもニットの特徴です。そこで今回は、ニットの洗い方や型崩れしない干し方をご紹介します。万が一ニットが縮んでしまった際の対処法も解説するので、お役立てください。正しいニットのお手入れ方法をマスターして、いつでも清潔なニットをキープしましょう。

この記事を読んでわかること

  • ニットに使用されているウールは洗濯すると絡まりやすく、洗えるものと洗えないものがある
  • ニットはおしゃれ着洗剤を溶かしたぬるま湯でやさしく押し洗いし、丁寧に脱水する
  • ニットを干す場合は、型崩れ防止のため重さが分散するよう平干しが適している
  • ニットは必ず洗濯して清潔な状態で保管する
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ニットを洗う前にチェックすること

ニットを洗う前にチェックすること

ニットを洗う際はどのようなことに気をつければいいのでしょうか。ここではニットを洗う前にチェックすべきことについて解説します。

ニットの性質を知る

ニットは「編み物」という意味で、セーターやマフラーなど編み物全般をニットと呼びます。ニットは伸縮性があり、着心地がやわらかく動きやすいのが特徴です。

ニットにはさまざまな素材や編み方があり、特徴はそれぞれ異なります。例えば、セーターなどのニットに使われているウールは、羊から取れる天然繊維です。防寒性があり、しわになりにくいのがメリットですが、洗濯すると毛羽が絡まりやすくなってしまいます。

水を含んで繊維が絡み合うことで固くなり、セーターの糸がフェルトのようになってしまう現象も起きやすいでしょう。

洗濯表示を確認する

ニットは家庭で洗えるものと、洗えないものがあります。洗濯可能なものどうか、事前に洗濯表示を見て必ず確認しましょう。

桶に水が入っているマークは、水洗いOKですが、そこに手を入れているマークの場合、手洗いのみ可能です。また、桶の下に線がついていたり、数字が入っていたりする場合は、洗う強さや水の温度にも注意しましょう。洗ったニットを干す際も、陰干しや平干しの表示がついていないか確認すると、型崩れや縮みの防止になります。

ニットの基本的な洗い方

ニットの基本的な洗い方

ここではニットの基本的な洗い方として、手洗いと洗濯機での洗い方についてご紹介します。

手洗い

ニットに手洗いの表示がある場合は、大きめの洗面器や洗い桶を使ってやさしく洗います。それでは手順をご紹介しましょう。

 1 シミや汚れケアする

襟や袖口などのシミや汚れが気になる場合は、おしゃれ着洗剤を直接塗布し、なじませておきましょう。事前にケアをしておくことで部分的な汚れが落ちやすくなります。

 2 洗い桶などにおしゃれ着洗剤を入れぬるま湯を溶かす

洗い桶などに30℃程度のぬるま湯を入れ、おしゃれ着洗剤をボトルの表記に従って適量溶かします。40℃以上の温水を使うと、ウールが縮みやすくなるため注意しましょう。

 3 たたんだニットを桶に入れ押し洗いをする

洗剤を溶かした洗い桶に、たたんだニットをそっと沈めて、生地が絡まないようやさしく押し洗いしてください。このとき、たたんだニットがぴったり入る洗濯ネットに入れたり、バスタオルに包んだりすると、摩擦を軽減し毛玉を作りにくくすることができます。

 4 洗い桶の水を捨てすすぎ・脱水する

すすぎ・脱水は手洗いで行う方法と、洗濯機のすすぎ・脱水を使う方法があります。

【手洗いですすぎ・脱水】

洗い桶の水を捨て、水を張りなおし、ニットを沈ませて取り出すことを10回程度繰り返してすすぎます。すすぎが終わったら水からニットを取り出し、乾いたタオルで包んでください。そのまま手で軽く圧をかけてタオルに水を吸わせ、脱水します。

【洗濯機を利用したすすぎ・脱水】

ニットをネットに入れ、一番弱い設定で脱水を1分間行います。

洗濯機を利用してすすぎ・脱水を行う場合は、洗濯ネットにニットを入れておきましょう。手洗いが終わったら、洗濯機に洗濯ネットの状態で入れ、すすぎを行います。脱水は洗濯機の一番弱い設定で行ってください。

洗濯機のドライコース

洗濯機は手洗いよりも手軽にお手入れができますが、洗濯コースなどに注意しなければニットが縮んだり型崩れしてしまったりする恐れもあるでしょう。こちらでは、洗濯機で洗えるニットのお手入れ方法をご紹介します。

 1 シミや汚れケアする

手洗いのときと同様に、襟や袖などに気になるシミや汚れがあれば事前におしゃれ着用洗剤をなじませておきましょう。

 2 ニットはたたんで洗濯ネットに入れる

まずニットを裏返し、下半分を後ろに折って左右の袖がそれぞれ前と後ろになるよう折ります。襟や袖など、汚れやすい部分が表になるようにして洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットに入れて洗うことで、ニットの型崩れや他の衣類と絡まることを防ぐことができます。

 3 洗濯機の「手洗いコース」などでおしゃれ着洗剤を使って洗濯をする

洗濯ネットのまま洗濯機に入れたらニットを洗います。洗濯機に「手洗いコース」や「おしゃれ着コース」、「ドライコース」などがあればそちらを選択し、なければ一番弱い設定で洗ってください。標準コースでニットを洗うとニットが縮んでしまう恐れがあります。また、ニットの洗濯には、おしゃれ着用の洗剤を使いましょう。

型崩れを防ぐニットの干し方

型崩れを防ぐニットの干し方

セーターやニットを干す際、普通の衣類と同じようにハンガーに干すと肩や裾、袖が伸びてしまうことがあります。ここでは、型崩れを防ぐニットの干し方について解説しましょう。

平干し

ニットを干すときは、100円ショップなどでも購入できる平干しネットが便利です。平干しネットがない場合は、ピンチハンガーの上部やビーズクッション、ソファの背もたれ部分などにバスタオルを置き、ニットを干すのが良いでしょう。平干ししたら、窓を開けたりサーキュレーターを作動させたりして、風通しにも配慮してください。

吊るして干す

平干しするスペースが確保できない場合は、物干しやハンガーを工夫して使うことで吊るして干すことができます。物干しを使う場合は、ニットが二つ折りになるようにかけ、型崩れ防止のために袖をたらさないよう工夫しましょう。

ハンガーに干す場合は普段どおりハンガーにニットをかけ、その左右に1本ずつハンガーを吊るし、それぞれ袖と裾をかけて平干しに近い状態を作ってください。ニットの重さが分散できれば、乾いたときの型崩れが防げるでしょう。

ニットを洗う頻度は?

ニットを洗う頻度は?

ニットを洗う頻度には正解がなく、テレビや雑誌などで紹介されている頻度もまちまちです。そのため、ニットの使い方や使用しているニットの種類によって洗濯頻度を調整するのが良いでしょう。

ただし、ニットは掃除用のモップと似た構造をしているため、ホコリなどの汚れを絡め取りやすい特徴も。

また、襟元の汗や袖口の汚れは意外と目立つこともあります。汚れが気になる場合は、なるべくこまめに洗うのが無難でしょう。掃除コンサルタントといった専門家のなかには、自分で洗えるニットを購入して、着用する度に洗うべきという方もいるくらいです。

また、家で洗っていても、目には見えない汚れが蓄積されていることが考えられるため、シーズンが終わったら一度クリーニングに出すのがおすすめです。

縮んでしまったニットを元に戻す方法

縮んでしまったニットを元に戻す方法

気をつけていても、誤って普通に洗って、ニットが縮んでしまうケースもあるでしょう。ここでは縮んでしまったニットを元に戻す方法をご紹介します。

スチームアイロンを使う

ニットが縮んでしまった場合は、スチームアイロンを使って簡単に復活させることができます。まず、アイロンが直接当たらないよう注意しながら、ニット全体にスチームを当てましょう。

スチームが当たったら、やけどしないよう気をつけて、手で引っ張るようにニットを少しずつ伸ばします。このとき強く引っ張り過ぎると、型崩れの原因になってしまうため、やさしく調整しながら伸ばすことを意識してください。

段ボールの型紙を使う

縮んでしまったニットのなかに段ボールの型紙を入れて伸ばす方法をご紹介します。まず、段ボールで伸ばしたいサイズにニットの形を作ります。袖や襟などがゴム編みされている場合は、伸びないように段ボールを少し小さめにカットしてください。

段ボールは両腕と胴部分に分けて3つのパーツを作ると良いでしょう。次にシリコン入りの洗剤などをニットに含ませ、軽くすすいで脱水します。その後、ニットをカットした段ボールに着せて、挟む面がなるべく大きな洗濯バサミでニットと段ボールを固定しましょう。そのまま自然乾燥させて完了です。

髪の毛用のトリートメント(ジメチコン)を使う

ジメチコン配合の髪の毛用トリートメントを使用すれば、手軽に縮んだニットを元に戻すことができます。まず、ジメチコン配合のトリートメントを、洗い桶などに入れたぬるま湯、1Lに対して1ccほど溶かします。

トリートメントがしっかり溶けたら、そこへ縮んだニットを入れて5分ほど浸けてください。そして、ゆっくりとニットを手で引っ張り、元のサイズに戻していきましょう。このとき、強く引っ張ってしまうと型崩れしてしまうため、慎重に伸ばしてください。

劣化を防ぐニットの保管方法

劣化を防ぐニットの保管方法

ニットは注意して保管しないと、変色したりしわがついてしまう可能性があります。さらに虫食いなどの被害で、ニット自体がダメになってしまう恐れも。ここでは劣化を防ぐ、正しいニットの保管方法について説明します。

ニットは変色・虫食い・しわに注意して保管する

ニットは、汗が残ったまま保管すると変色してしまうケースがあります。他にも、日光や蛍光灯など、紫外線が当たる場所に長時間置いておくのも変色の原因になるため、ニットの保管には充分注意を払いましょう。

保管前には必ず洗濯して汗などの汚れを落とし、紫外線に当たらないようクローゼットで保管することをおすすめします。また、食べカスやシミなどが残っていると、虫が寄ってくる原因となり、虫食いなどの被害が起こる可能性も。防虫のためにも、保管前の洗濯は欠かせません。

そして、クローゼットなどに保管する際は、虫が入りこまないよう圧縮袋を使うことをおすすめします。圧縮袋ならスペースを取りがちなニットもコンパクトに収納することができる上に、虫食いも防げて一石二鳥です。保管後に取り出したニットのしわが気になる場合は、スチームアイロンなどでしわを伸ばしてあげましょう。

大切なニットはプロに保管を頼むのもおすすめ

ニットを自宅で洗うのは手間がかかるし、難しいかもしれないと感じる方はプロに依頼するのがおすすめです。

くらしのセゾンの宅配クリーニングなら縮みや伸びを気にせず、大切なニットのお手入れを任せることができます。全国どこでも集荷や配送の送料が無料なため、気軽に依頼できるのがうれしいポイントです。

さらに、最大12ヵ月まで無料で保管してくれるので、冬物をクリーニングに出している間、空いた分の自宅の収納スペースが有効活用できます。シミ抜きやボタン直しも無料で行っており、クリーニングだけでなく他のメンテナンスができるのも魅力です。

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おわりに

ニットはお手入れに注意が必要ですが、冬をあたたかく、おしゃれに過ごせる優秀なアイテムです。正しい知識を身につけていれば、お手入れも難しくはありません。また、シーズンの終わりにクリーニングに出して、正しく保管しておけば長く着られるのもポイントです。自宅でのケアが難しい、手間がかかると感じる方は、宅配クリーニングを利用してみてください。寒い冬に大活躍のニット、ぜひお気に入りを見つけて長く愛用しましょう。

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