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身辺整理とは?終活として身の回りを整理し始めるタイミングややり方をご紹介

身辺整理とは?終活として身の回りを整理し始めるタイミングややり方をご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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「終活」とは、自分の人生の終わりを見据えて、身の回りの整理を始めることです。これは、自分だけでなく、残された家族にとっても大切な活動となります。今回は、その一環としての「身辺整理」について、そのタイミングや具体的な方法をご紹介します。身辺整理は、自分の生活を見つめ直す良い機会なので、年齢問わず始めてみてはいかがでしょうか?
(本記事は2024年2月27日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 終活としての身辺整理は「年齢に関係なく思い立ったとき」「定年や大病など自分の将来を考えたとき」に始める人が多い
  • 終活で身辺整理しておくメリットには「家族の負担が減らせる」「これからの人生の過ごし方を見直せる」など、さまざまなものがある
  • 整理するものは家財や思い出の品々だけでなく、人間関係やデジタルの世界にもある
遺品整理・生前整理

身辺整理は身の回りの要不要を整理し片付けること

身辺整理は身の回りの要不要を整理し片付けること

身辺整理とは、自分の持ち物や財産、借金など、身の回りにあるあらゆるものを整理し、必要なものと不要なものを見極めて片付けることを指します。この身辺整理は、自己の財産や負債を明確にし、遺族が困らないようにするためにも重要です。終活の一環として行われることが多く、「生前整理」とも呼ばれます。具体的には、不要な衣類や家具の整理、重要書類の整理、デジタルデータの整理、借金の返済計画などが含まれます。

この身辺整理をしておくことで、自分が亡くなった後に遺族が直面するであろう問題を、最小限に抑えることが可能になるのです。例えば不要な物を処分し、大切な物を遺族に引き継ぐことで、遺産相続の煩雑さを軽減できます。また、借金がある場合は返済計画を立て、可能な限り解決しておくことが大切です。身辺整理は、自分自身の精神的な負担を軽減し、穏やかな晩年を過ごすためにも役立ちます。

関連記事:終活としてやっておきたい身辺整理。今から始める3つのメリットを紹介

終活としての身辺整理はいつからすればいい?

終活としての身辺整理はいつからすればいい?

近年、終活について前向きに考えている方が増えています。株式会社ハルメクが行ったアンケートによると、終活が必要だと回答している人は8割近くいるものの、実際に始めている人は4割弱でした。では、終活としての身辺整理はいつから始めれば良いのでしょうか。以下に、参考サイトやアンケート結果をもとに、そのタイミングについて詳しく説明します。

参照元:ハルメク| 60~74 歳男女に聞いた「終活に関する意識調査」

年齢に関係なく思い立ったとき

株式会社よりそうが行ったアンケートで最も多かった回答は「年齢に関係なく、自分が思い立ったら」でした。体力があるうちに始められると、片付けなどが進めやすいです。

終活は何歳から始めても問題ありません。多くの人は自分が亡くなった後に家族が困らないように終活を始めますが、20代や30代で自分の生き方を見直すために終活を始める方もいます。

参照元:よりそう|【よりそう】第1回 終活意識調査を実施しました。

定年や大病など自分の将来を考えたとき

定年を迎えたり、大病やケガをしたりすると、自分の将来について考えるようになる方も多いです。そういったタイミングが身辺整理を考えるいい機会になります。60代で終活を始める方が多いのは、会社を定年退職し、お子様も結婚や仕事で独立されていることが大きく関係しているのかもしれません。

終活としての身辺整理を始めるタイミングは人それぞれです。しかし、一つ言えることは、早めに始めておくことで、自分自身が納得して生涯を終えられるように準備をし、余生を豊かに過ごすための大切な活動であるということです。

終活で身辺整理しておくメリット

終活で身辺整理しておくメリット

終活における身辺整理は、自身と家族のために行うべき重要なステップであると同時に、多くのメリットがあります。

ここでは身辺整理していくことのメリットを紹介します。

家族の負担が減らせる

人が亡くなった際には、遺品の整理や手続きが必要となりますが、これが想像以上に膨大な労力と時間を要します。とくに、故人の意向が不明確な場合、要不要の判断や相続の手続きなど、一つ一つを家族が確認しながら進めなければならず、精神的な負担も大きくなりがちです。

しかし、身辺整理をしておけば、不用品の処分や大切な物の扱い、手続きが必要な書類の整理などが事前に行われるため、もしものときに家族が困らないでしょう。

遺産相続のトラブルを防げる

身辺整理を通じて財産を明確にしておくことは、遺産相続におけるトラブルを防ぐ上で非常に有効です。具体的には、財産のリストアップや、エンディングノート、遺言書の作成を通じて、自分の意志を明確に記録しておくことが重要です。誰が何を受け取るべきか、故人の意向がはっきりとするため、家族間の遺産相続トラブルを未然に防ぐことができます。

ものが減って生活しやすくなる

身の回りのものを減らし、整理しておくことで、体力が衰えてからも掃除や探し物がしやすくなります。また、物が少なくなることで転倒のリスクも減り、安全な生活空間を作ることができます。

とくに高齢者の場合、家の中が散らかっていると転倒事故のリスクが高まります。そのため、元気なうちに身辺整理を進め、安全な生活空間を作ることは、健康寿命を伸ばすことにも繋がるのです。

これからの人生の過ごし方を見直せる

身辺整理は、過去を振り返りながら行う作業です。これまでの人生を振り返りつつ、自分の身の回りを整理することで、これからどのように過ごしていこうかという気持ちの整理ができます。また、身辺整理を通じて自分が何を大切にし、何を必要としているのかを再確認することで、これからの人生の過ごし方を見直す絶好の機会となります。

身辺整理するべきものは?

身辺整理するべきものは?

終活の一環として行う身辺整理は、自分自身だけでなく、残される家族にとっても重要な意味を持ちます。しかし、実際に整理を始める際には、どのようなものから手を付ければよいのか、迷うことも多いでしょう。ここでは、身辺整理で特に重視すべきポイントについて解説します。

身の回りの不用品

長年生活していると、気づかぬうちに多くの物が蓄積します。特に使用していない食器やジュエリー、衣類などは、自分にとっては不用品でも、他人にとっては価値のあるものかもしれません。これらを一つ一つ見直し、本当に必要なものだけを残し、不要なものは処分しましょう。

捨てるにはもったいないと感じるものは、リサイクルショップへの持ち込みや、オンラインでの販売を検討すると良いでしょう。こうすることで、物理的なスペースだけでなく、心の中もスッキリさせることができます。

財産や生命保険・ローン

財産には不動産や預貯金、株式などがありますが、これらに関わる契約書や印鑑、さらには生命保険やローンに関する書類も整理しておく必要があります。これらの情報を一箇所にまとめ、家族が容易にアクセスできるようにしておくことが重要です。

また、近年ではデジタル遺産として、ネット銀行の口座やクレジットカードのポイント、ソーシャルメディアのアカウント情報など、オンライン上の資産も注目されています。これらのデジタル資産についても、アクセス方法やパスワードを記録し、適切に管理しておきましょう。

人間関係

人生を振り返り、これまで築いてきた人間関係を見直すことも、身辺整理の重要な一部です。1年以上連絡を取っていない友人や知人の連絡先を整理することは、自分にとって本当に大切な人たちに残りの時間とエネルギーを注げるいい機会となります。

SNSやデジタルデータ

現代社会では、スマホやパソコンに入っているデータやログイン情報も身辺整理の対象となります。不要なデータを削除し、必要な情報を整理することで、デジタル空間もスッキリとします。また、SNSは亡くなった後にどうするか検討し、その結果をエンディングノートなどにまとめると良いでしょう。

契約中のサービス

新聞購読料や携帯電話の使用料金、インターネットサービスなど、毎月自動で引き落とされるサービスの契約を見直しましょう。これらのサービスを一覧にまとめておくことで、自分が亡くなった後に家族が解約や手続きを行いやすくなります。契約しているサービスを整理し、不要なものは事前に解約することで、無駄な出費を防ぐこともできます。

身辺整理はどうやって進める?

身辺整理はどうやって進める?

身辺整理を始める際、何から手をつければよいのか迷うことも多いでしょう。しかし、段階的に計画を立てて進めることで、スムーズに作業を進めることが可能です。以下の流れに沿って、効率的に身辺整理を進めてみましょう。

整理するものをリストアップし期限を決める

最初に、整理が必要な物やタスクをリストアップしましょう。このリストには、物理的な品物だけでなく、デジタルデータや人間関係も含めることが大切です。リストアップしたら、それぞれのタスクに優先度をつけ、期限を決めます。期限を設定することで、作業が漠然とせず、計画的に進めやすくなります。

不用品を処分する

次に、要・不要を分別し、不用品を処分します。物品を一つずつ手に取り、その物が現在の自分にとって本当に必要かどうかを考えましょう。不要な物は、リサイクルショップに売る、寄付する、適切に廃棄するなど、さまざまな方法で処分するのがおすすめです。ただし、誤って必要な書類やものを捨てないように、ひとつずつ確認しながら進めましょう。

エンディングノートを作成する

自分が亡くなった後、家族が困らないように、エンディングノートを作成しましょう。エンディングノートには、自分の所有物の処分方法、財産・相続に関する情報、葬儀やお墓に関する希望など、重要な情報をまとめて記載します。これにより、家族の負担を軽減し、意思を明確に伝えることができます。

財産目録や遺言書を作成する

相続に関するトラブルを避けるためにも、財産目録や遺言書の作成が重要です。特に、ある程度の遺産がある場合は、遺言書を法的に有効な形で作成し、自分の意志を明確に残しておくことが大切です。遺言書の作成には法的な要件があるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

ご自身だけで不安があればプロに任せるのもおすすめ

ご自身だけで不安があればプロに任せるのもおすすめ

身辺整理をしたいけど、ものが多すぎる、忙しくて手が付けられない、一人じゃできないという方もいるでしょう。そんなときはプロの業者に依頼するのがおすすめです。

生前整理の際に、家具や電気機器など大きな物を処分することもあるでしょう。それら大型の不用品は、粗大ゴミとして出すのも大変で、搬出の際ケガをする可能性もあります。身辺整理を専門の会社に任せれば、大型の不用品も手間なく片付けられ、一人で断捨離するよりも安全です。また電気機器などは処分に際して、リサイクル法の対象になることが多く、そんなときもプロの業者なら的確にアドバイスしてくれます。

セゾンカードでおなじみのクレディセゾングループの会社が提供する 「くらしのセゾン 遺品整理・生前整理」なら、遺品整理士を含むプロのスタッフが身の回りの片付けだけではなく、家財整理など幅広い分野で、対応いたします。まずは無料見積もりを利用してはいかがでしょうか?

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遺品整理・生前整理

おわりに

身辺整理は終活のなかでも、自分自身の生活を見直し、整理することはもちろん、残される家族の負担を軽減するためにも重要な作業です。やらなければならないことを整理して書き出し、一つひとつ焦らず丁寧に、そして確実に行いましょう。一人ではできないというときはプロの専門業者に依頼するのもおすすめです。

関連記事:これで失敗しない!?生前整理・遺品整理の会社の選び方とは?

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