「お気に入りの服に毛玉ができて、着れなくて困っている」「クローゼットに入れていた服が毛玉だらけになってしまった」「毛玉ができないようにする方法を知りたい」とお困りの方がいるのではないでしょうか。毛玉をできにくくするには、服のケアを定期的に行うことが大切です。
このコラムでは、毛玉を取る方法や予防する方法について解説します。毛玉ができてお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
毛玉の取り方5選
「セーターなどにつく毛玉を綺麗に取る方法を知りたい」という方は多いでしょう。ここでは、ブラシを使うなど毛玉を取る方法を5つ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
毛玉取りブラシ
毛玉取りブラシを使えば、ブラシの毛で毛玉を絡め取れます。猪毛のブラシは弾力があり、化学繊維などの強固な毛玉を絡め取るのに効果的です。服全体を広げ、洋服ブラシで繊維を逆立てて浮き上がった毛玉にブラシをあてると、簡単に取れます。力を入れ過ぎると、服を傷める可能性があるので注意が必要です。
毛玉取り機
毛玉取り機は内蔵するカッターで毛玉を切り取ります。服の裏側に手を当て優しく毛玉取り機を回すように使うと、簡単に毛玉を取ることが可能です。ただ、毛羽だった服に使うと、デザイン部分まで取り除いてしまう可能性がありますので、毛玉取り機の使用を控えるのが良いでしょう。
家電量販店などの販売店に行くと、様々な毛玉取り機がありますので、ご自身が使いやすい大きさや重さを考慮して選ぶことが大切です。
毛玉取り軽石
軽石の小さな穴で毛玉を絡め取り、優しく撫でるように使うと簡単に取れます。日本では馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは一般的に使われる道具。服を傷めず軽石がなくなるまで使えるのが、毛玉取り軽石のメリットです。
軽石は天然のケイ土で作られています。ケイ土とは、葦やのりなどの植物が水底に堆積した粘土状の土のことです。軽石は大手ECサイトや雑貨を扱っている量販店などで購入できます。絹やリネンなどを除いた素材で使用可能です。服に負担をかけない分、軽石のクズが出るため、後片付けを行う必要があります。
ハサミ
ハサミは服についた毛玉が少なかったり、大きいものを取ったりするのに役立ちます。毛玉を取る際は、裁縫用や眉毛カットなどのハサミが小さくて使いやすいです。裁縫用など小さいハサミは持ち運びができるので、外出先で毛玉を見つけたときでも対応できます。生地を切ってしまう可能性があるので慎重に使いましょう。
カミソリ
カミソリは毛玉取りが手軽にできる道具です。服に沿って滑らせると、簡単に毛玉が取れます。しかし、力を入れて行うと生地を傷つける可能性があるので注意が必要です。表面についている毛玉だけを取るように、慎重に使いましょう。
毛玉を取るときの注意点
「毛玉を取るときに気をつける点を知りたい」という方もいるでしょう。間違ったやり方では服を傷める可能性があります。ここでは、毛玉を取るときの注意点を解説しますので、確認してみてください。
コロコロやガムテープを使わない
コロコロやガムテープで毛玉を取ると、生地を傷める可能性があるので注意が必要です。コロコロには微量の静電気が含まれますので、服にコロコロを当てると逆に毛玉を作る原因となります。
また、コロコロやガムテープは毛玉以外の生地も引っ張り、新しい毛玉ができる可能性があるので、毛玉取りには使わない方が良いでしょう。コロコロやガムテープは身近にあるため手軽に行ってしまいがちなので、注意が必要です。
むしり取らない
毛玉をむしり取ると、周辺の生地を傷める可能性があるので注意が必要です。むしり取ると、繊維がほつれて毛羽立つため、新たな毛玉ができやすくなります。毛玉を取るつもりが、逆に悪化させているので注意しましょう。毛玉を見つけたら、ついむしりとってしまう方は、注意が必要です。
なぜ毛玉はできるのか?
「毛玉ができる理由を知りたい」という方もいるでしょう。毛玉ができるのを防ぐためには原因を知ることが大切です。ここでは、毛玉ができる原因やできやすい場所などを解説しますので、毛玉が気になる方は参考にしてみてください。
毛玉ができる原因
何度も着たり洗濯したりすることで起こる摩擦が原因で、毛玉ができます。着用することで服と首周りや脇などが擦れたり、洗濯機の中で衣類同士の摩擦が起こったりすると、毛玉が発生しやすくなります。摩擦が起きると生地は毛羽となり、静電気も加わって絡み合い、毛玉となるのです。
また、クローゼットにギュウギュウに詰められたり、リュックを背負ったりすると、摩擦が起こり毛玉の原因に。クローゼットで保管するときは、服同士が擦れないようにすると毛玉ができるのを防げます。リュックやバッグを使う場合、肩などに毛玉ができやすいので、早めに対処するのが良いでしょう。
毛玉ができやすい素材とできにくい素材
ナイロンなどの化学繊維は、摩擦で毛羽立ち絡み合うと繊維が強くほどけないため、毛玉になりやすい素材です。毛玉ができやすい素材は下記の通りです。
- ナイロン
- ポリエステル
- アクリル
ポリエステルは石油で作られ、軽くて丈夫で手触りが滑らかな特徴があります。アクリルはウールに似せて作られた繊維で、保温性が高いが静電気を発生させやすい素材です。また、化学繊維とウールなどの動物繊維を組み合わせた混紡素材でも化学繊維を多く含むものは毛玉になりやすいです。
ウールなどの動物繊維には、毛羽立っても繊維が弱く絡み合ってもほどけるので毛玉になりにくいという特徴があります。毛玉ができにくい素材は下記のとおりです。
- ウール
- カシミヤ
- シルク
加工した素材やシルクなどの天然素材は繊維が短いので、毛玉ができにくいです。アンチピリング加工は薬品で繊維の強度を落とし、毛羽を焼処理して短くするなど毛玉を作りにくくします。毛玉が気になる方は、アンチピリング加工の服を検討すると良いでしょう。
毛玉ができやすい場所
素材同士や肌との摩擦が起こりやすい箇所は毛玉ができやすくなります。毛玉ができやすい場所は下記のとおりです。
- 脇
- 袖
- 襟周り
歩いていると脇や袖など擦ったり、首と襟が触れたりするので、毛玉ができやすくなります。また、リュックをよく背負う方は、肩や背中も毛玉ができやすくなるでしょう。ご自身の身体の動きに影響されるため、毛玉ができるのは仕方ないと理解するのも大切です。毛玉ができたら、その都度毛玉取り機などで対処するのが良いでしょう。
毛玉ができるのを予防する方法
「お気に入りの服に毛玉ができて困っている」という方もいるでしょう。ここでは、ブラッシングなど、日常のお手入れで毛玉ができるのを予防する方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
こまめにブラッシングする
着終わったときにブラッシングすると、繊維が整い毛羽立ちを防げるので、毛玉予防に効果的です。ブラッシングすると、摩擦の原因となるホコリや静電気を取れるので毛玉を防止できますが、一定方向に行わないと毛羽立つので注意が必要です。また、ブラッシングには、繊維の中に空気を含ませ、服のハリを維持する効果があります。
カシミヤなどのデリケートな素材には、服を傷めず汚れを落とせる馬毛のブラシがおすすめです。ウール素材には、繊維の中のホコリなどをしっかり落とせる豚毛がおすすめ。ただし、豚毛はコシが強く、力を入れて行うと服を傷める原因になるので注意しましょう。
摩擦を減らすように洗濯する
服同士の摩擦を起こさないように洗濯すれば、毛玉の発生を防止できます。洗濯機の中に入れる量を適切にしたり、洗濯ネットを使ったりすると、服同士の摩擦を減らせます。また、柔軟剤を使ったり、裏返しにして洗濯したりするのも効果的です。柔軟剤を使うと、静電気の発生を減らせます。裏返しにして洗濯すると、表面の摩擦を減らすことが可能です。
裏返しにして洗濯すると、皮脂などがついた面が外側になるので汚れが落ちやすくなります。また、ポケットなど生地が重なる部分を表にするため、乾きやすいです。表面に毛玉ができにくいですが、裏面に毛玉ができる可能性があるので注意しましょう。
続けて着ない
服を着ると摩擦が起こるので、同じ服を続けて着なければ摩擦を受ける回数を減らすことができ、毛玉の予防になります。お気に入りの服を毎日着用したいと思うかもしれませんが、続けて着ると毛玉ができやすくなる点に注意しましょう。数日に1回着るようにすれば、毛玉ができにくくなります。
クリーニングに出す
クリーニングに出すことは、毛玉予防に効果的です。クリーニングには毛玉取りのサービスを提供しているお店があります。定期的にクリーニングに出すことで、毛玉が多くついてしまうのを予防可能です。
くらしのセゾンの宅配クリーニングなら、店舗へ足を運ぶことなく、自宅から大量の衣類や、かさばる掛け布団などもクリーニングに出すことができるため、忙しい方や自分で荷物を運ぶことが難しい方にとても便利です。 入会金が不要、毛玉取りは追加料金なしで行えます。最大12ヵ月まで無料で衣類の保管を行っているので、収納スペースにお困りの方にもぴったり。お申し込みはインターネットからどうぞ。
おわりに
クリーニングに依頼すれば、毛玉を処理してくれるので便利です。毛玉が気になる方は宅配クリーニングを検討してみましょう。宅配クリーニングはご自身の都合の良い時間に集荷に来てくれるので、お店まで持ち込む必要はありません。また、クリーニングし終わった服を預かってくれるので、収納できるスペースを有効に使えます。クリーニングを利用する際は、セゾンの宅配クリーニングがおすすめです。老舗の職人が大切な衣類を丁寧に仕上げますので、ぜひ検討してみてください。