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部屋干しの嫌な臭いを防ぐには?部屋干し臭の原因と臭くならないための対策を解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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洗濯物を部屋干ししていると、「洗濯物の生臭さが気になる」「何度洗っても臭いが落ちない」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。臭いがついた衣類を着たり、タオルで顔を拭いたりすると気が滅入ってしまいますよね。

そこで、今回は部屋干しの嫌な臭いにスポットを当てて、臭いの原因や対策などをまとめました。洗濯のやり方や干し方を工夫するだけで、臭いの軽減が目指せます。日頃から部屋干しが多い方は必見です。

部屋干しの嫌な臭いの原因は?気になる疑問をチェック

1.部屋干しのニオイの原因は?気になる疑問をチェック

そもそも、なぜ部屋干しをすると洗濯物が臭ってしまうのでしょうか。まずはその原因について紐解いてみましょう。気になる疑問にもお答えします。

部屋干しの臭いの原因は「雑菌」にあった?

嫌な臭いが発生してしまう主な原因は、雑菌です。晴れている日に洗濯物を屋外に干す場合と比べ、部屋干しは乾くまでに時間がかかります。水分が洗濯物に残っている状態は、雑菌にとって好都合です。長時間濡れた状態が続くと、どんどん雑菌が繁殖し、臭いの原因となってしまいます。

「洗濯をしたら雑菌も落ちるのでは?」と思われがちですが、洗ったばかりのバスタオルでも、1枚当たりおよそ190,000個もの雑菌がいるといわれています。そこからさらに繁殖してしまうので、臭ってしまうのも納得です。

洗い直しても臭いのはなぜ?

部屋干しの臭いは、もう一度洗い直しても解消できるとは限りません。雑菌は繁殖するたびに強力なバリアを形成していき、簡単に除菌できません。例え、洗濯直後に臭わなくても、時間が経てば臭ってしまうことも多いでしょう。部屋干し臭を解消するには、ただ単に洗い直すのではなく、適切な対処が必要です。洗濯物に嫌なニオイが付いてしまったときの対処法については、後半で紹介します。

天日干しなら臭くならない?

日光に洗濯物を当てることで、紫外線の力で雑菌が死滅しやすくなります。臭いの原因である雑菌が少なくなるため、洗濯物が臭くなりにくいです。加えて、洗濯物が乾くまでの時間が短縮され、雑菌の繁殖を防いでくれます。臭いを防ぐためには、できるだけ天日干しをした方が悩みの種にならずに済むでしょう。

しかし、屋外で干せるかどうかはその日の天気に左右され、必ずしも毎日天日に干せるわけではありません。花粉の時期は、洗濯物に花粉が付かないようあえて部屋干しする方もいるでしょう。あるいは、ひとり暮らしのため防犯上部屋干しせざるを得ない方もいるのではないでしょうか。

そんなときは、宅配クリーニングを利用するのが便利です。くらしのセゾンでは、宅配クリーニングを承っています。全国(沖縄県を除く)集荷と配達が無料!最大12カ月間の衣類保管も無料で、抗菌加工も付いています。24時間いつでも受け付け可能なので、仕事が忙しくても気軽に利用できます。洗濯物の臭いにお困りの際は、くらしのセゾンの宅配クリーニングもぜひご検討ください。

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部屋干しの嫌な臭いを防ぐコツは?

屋干しの嫌なニオイを防ぐコツは?

いつもの洗濯方法にひと工夫することで、臭いの軽減につながります。前述したように、乾くまでに時間がかかると雑菌が繁殖しやすいため、いかに短時間で乾燥させるかがカギを握ります。また、より汚れを落としやすくするために、洗剤の使い方や洗濯機に入れる量なども見直してみましょう。ではさっそく、8つのコツを具体的にお伝えします。

洗剤は溶かし込む

洗剤をそのまま投入せず、一度水で溶かしてから洗濯を開始します。これは、粉洗剤だけでなく液体洗剤も同様です。洗剤をそのまま投入して洗濯機を回してしまうと、溶け残りが生じやすくなります。とくに水温が低い冬は、より溶けにくい傾向にあります。溶け残ってしまっては、せっかくの洗剤の効力が発揮できません。

そこで、あらかじめ洗剤を溶いておくことで、洗濯物の汚れや臭いがすっきりと落ちやすくなります。洗剤を溶かすには、以下の方法を試してみてください。

【洗剤を溶かし込む方法】

  • 洗濯機に水と洗剤を入れ、洗濯機を何回か回して洗剤を溶かしてから、洗濯物を入れる
  • 洗面器にお湯と洗剤を入れ、かき混ぜて洗剤を溶かしておき、洗濯機に投入する
  • 2Lのペットボトルに水と洗剤を入れ、振って溶かしておき、洗濯機に投入する

洗濯物の重さによって自動で水量が決まる洗濯機の場合、少量の水で溶かしましょう。ドラム式洗濯機では、洗面器やペットボトルを使って溶いた洗剤を投入する方法が実践しやすいです。

重曹や酸素系漂白剤で臭いを防ぐ

臭いの原因となる雑菌の繁殖を防ぐために、いつもの洗濯に重曹や酸素系の漂白剤をプラスしてみましょう。重曹は弱アルカリ性のため、酸を中和し、汚れの分解に一役買ってくれます。さらに消臭効果も兼ね備えているので、部屋干しの臭い対策に有効です。

重曹を使用する際は、40度程度のぬるま湯で溶かしてから洗濯機に投入します。使用量は、水量10Lに対して大さじ1杯を目安にしてください。ほとんどの場合、普段お使いの洗剤と一緒に使用ができます。

酸素系漂白剤は、洗剤よりも殺菌パワーが強いので、雑菌の繁殖や部屋干しの臭いを防いでくれます。加えて、衣類の黄ばみやシミの漂白も可能です。酸素系漂白剤には、液体タイプやジェルタイプ、粉末タイプなどが販売されています。消臭専用として販売されている商品もあるので、試してみるのも良いでしょう。ただし、商品によってはウールやシルクなど使えない素材があるので、使用可能かどうか確認してから活用しましょう。

脱水時間は長めに設定

洗濯物に残る水分を極力減らすために、脱水時間を長めに設定してみましょう。もしくは2回脱水してもOKです。脱水がしっかりできていれば、洗濯物を乾かす時間の短縮につながります。脱水で気をつけたいのが、デリケートな衣類です。脱水時間が長くなるとその分衣類が傷む可能性があるので、デリケートな衣類を長い時間脱水するのは避けましょう。シワになりやすい衣類も同様です。脱水しすぎるとシワの原因になりかねません。

洗濯物の量は8分目

一度に洗う洗濯物の量は、洗濯槽の8割程度に留めましょう。洗濯槽が満杯になるまで入れてしまうと、洗濯物の動きが鈍くなり、汗や皮脂といった汚れが落ちにくくなってしまいます。汚れがきちんと落ちなければ、嫌な臭いの一因となってしまうでしょう。効率良く汚れを落とし、臭いを防ぐためにも洗濯物の詰め込み過ぎに注意しましょう。

お風呂場の換気扇を活用して乾かす

部屋干しの場所としておすすめしたいのが、お風呂場です。お風呂場には換気扇が付いており、稼働させれば空気が循環します。そのため洗濯物が効率良く乾き、臭いの発生を抑えられます。洗濯物が人目につきにくい、洗濯機から近くて移動の手間が省けるといった点も魅力です。

お風呂場に洗濯物を干す際は、お風呂場内が乾燥しているか確認しましょう。入浴直後の湿気が多い状態で干してしまうのはNGです。しっかり湿度が下がってから干すようにしましょう。

干し方を工夫する

洗濯物の干し方を工夫することで、臭いの軽減が目指せます。干し方の一例を紹介します。

【部屋干しでの洗濯物の干し方】

  • 洗濯物同士の間隔を空ける
  • 太いハンガーを使用する
  • 角ハンガーにはアーチ状に干す
  • 厚手のものと薄手のものを交互に干す・衣類の種類で干し方を変える

これらの工夫を加えることで、乾燥時間の短縮になります。まず、空気の通り道を確保するため、洗濯物同士の間隔を充分に空けて干しましょう。10〜15cmの間隔が目安です。衣類を干すハンガーは、細い針金ハンガーより太いプラスチック製のハンガーを選びましょう。太いハンガーを使うと衣類の前側と後側の生地の間に隙間ができ、空気が通りやすくなります。

洗濯バサミがたくさん連なっている角ハンガーは、両端に長いものを、中央に短いものを干してアーチ状にしましょう。そうすることで、洗濯物の下に空気の通り道ができます。

また、パーカーやトレーナーなど、厚手のもの同士が隣り合わせにならないように干しましょう。間に薄手のインナーなどを挟むと空気循環が良くなります。フードの部分が乾きにくいパーカーは逆さに、ボトムスは角ハンガーで筒状に干すなど、衣類の特徴によって干し方を変えると、より効率的に乾かすことができるでしょう。

梅雨の時期は除湿機を使う

湿気が多い梅雨時期は、除湿機を使うのも効果的です。部屋の湿度が高いと、洗濯物の水分が蒸発しにくくなってしまいます。そこで除湿機の力を借りて、湿度を下げるのです。除湿機からは乾燥風が出ています。洗濯物は下に水分が溜まりやすいため、除湿機を洗濯物の下に設置し、下から風を当てると早く乾かすことができるでしょう。

扇風機やサーキュレーターで空気を動かす

除湿機がなくても、扇風機やサーキュレーターで空気循環を促すと、乾かす効率がアップします。扇風機やサーキュレーターは、洗濯物から1mくらい離れた場所に置いてください。首振り運転にし、洗濯物にまんべんなく風が行き届くようにしましょう。より素早く乾かしたいのであれば、除湿機やエアコンの除湿モードと併用するのがおすすめです。除湿と空気循環が一度に叶うでしょう。

部屋干しで洗濯物に嫌な臭いが付いてしまったらどうする?

3.部屋干しで洗濯物に嫌なニオイが付いてしまったらどうする?

ここまで、部屋干しの臭いを予防する方法をお伝えしてきました。ただ、すでに臭いが気になる洗濯物は、どのような方法で消臭すれば良いのでしょうか。次に、洗濯物に嫌な臭いが付いてしまったときの対処法をお伝えします。

乾燥機やアイロンを使う

乾燥機やアイロンを使って洗濯物に熱を加えて臭いの原因となる雑菌を死滅させ、消臭を目指しましょう。乾燥機はコインランドリーのものを利用すると、家電タイプの乾燥機より高温で乾かせるため、消臭効果が向上します。

アイロンは、洗濯物を霧吹きなどで軽く湿らせて中温〜高温でかけます。ムラがないように、まんべんなくアイロンがけしましょう。部屋干しして、軽く乾かしてからアイロンで乾燥させるのも、消臭に効果的です。

煮沸消毒する

煮沸消毒とは、鍋でお湯を沸かし、臭いを落としたい洗濯物を入れて15〜20分程度煮る方法です。乾燥機やアイロンと同様に、加熱による除菌を狙います。お湯の中に重曹を加えると洗浄効果がアップし、消臭につながるでしょう。温度は40〜60℃くらいが目安です。煮沸消毒する前に洗濯表示を確認し、温度に関する注意事項がないか確認してから実践しましょう。

スプレータイプの消臭剤を使う

熱に弱い素材を消臭したい場合や、今すぐ着る服の臭いを取りたい場合は、スプレータイプの消臭剤を使用してみましょう。洗濯物に吹きかけるだけで消臭が叶うので、手軽に使えるのも魅力です。乾いた洗濯物に吹きかけるだけでなく、洗濯後に吹きかけてから干す方法も有効でしょう。除菌や防カビが見込める商品も販売されているので、雑菌対策にも役立つでしょう。

ただし、スプレーを吹きかける前に使用可能な素材かどうか、チェックが必要です。

部屋干し用洗剤でもう一回洗濯する

部屋干しに特化した洗剤は、通常の洗剤と比べ、雑菌やウイルスなどの洗浄力に長けています。臭いの原因となる雑菌を除去し、繁殖を防ぐ抗菌効果で部屋干しの臭いを防ぎます。生乾き臭を吸着して取り除く効果も期待できるので、臭いが気になるものは専用の洗剤でもう一度洗い直してみましょう。

しかし、洗濯槽にカビが発生した状態の洗濯機では、何度洗っても臭いの解消にはなりません。洗い直す前に、洗濯槽がきれいかどうかの確認が必要です。洗濯槽のカビについては、次で詳しく説明します。

洗濯物だけが嫌な臭いの原因でないことも!

濯物だけが嫌なニオイの原因でないことも!

部屋干しの臭いは、洗濯物に付着する雑菌だけが原因ではありません。実は、臭いの原因が洗濯機そのものにあるケースがあります。では、洗濯機による臭いを防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。

洗濯後は蓋を開けておいて!

洗濯が終わったら、洗濯機の蓋を開けて中を乾燥させましょう。洗濯直後の洗濯槽の中は濡れています。濡れたまま蓋を閉めてしまうと、カビの繁殖につながりかねません。洗濯機内で発生したカビが、臭いの原因となってしまうリスクがあるのです。

洗濯機のカビが臭いの原因になっている可能性も

一見きれいでも、洗濯槽の裏にはカビが潜んでいる可能性があります。せっかく部屋干し用洗剤で洗っても、すすぎの水にカビが入り込んでしまい、カビの嫌な臭いがしてしまうこともあります。洗濯槽のカビが臭いの原因であれば、洗濯槽自体をきれいにしなければなりません。

洗濯機は、1〜2ヵ月に1度のペースで掃除することはカビ防止にはおすすめです。洗濯槽専用のカビ落とし剤が販売されているので、ご自身でも掃除することができます。洗濯機に自動洗浄機能が搭載されている場合は、活用すると便利でしょう。また、洗剤ケースや糸くずフィルターは、こまめにお手入れしましょう。

おわりに

このコラムでは、部屋干しの嫌な臭いについてお伝えしました。洗濯物が臭ってしまうのは、できるだけ防ぎたいものですね。まずは臭いの原因について知り、雑菌やカビの繁殖を防ぐことから始めましょう。洗い方や干し方次第で臭いの軽減につながるので、今回ご紹介した内容を参考に、実践してみてください。

ただ、梅雨の時期は部屋干しが続いてしまい、臭いが気になりがちです。そんなときは、宅配クリーニングを利用するのもひとつの手です。くらしのセゾンでは、宅配クリーニングを承っています。本サービスは、全国(沖縄県を除く)集荷と配達が無料!最大12ヵ月間までの衣類保管も無料で、抗菌加工も付いています。24時間いつでも受け付け可能なので、仕事が忙しくても気軽に利用できます。洗濯物の臭いにお困りの際は、くらしのセゾンの宅配クリーニングもぜひご検討ください。

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