ソフトクローズ付きの引き戸や開き戸は、静かにゆっくりと閉まることでケガの心配も少ないため、設置しているご家庭も多いのではないでしょうか。便利な設備ですが、使用頻度や使用状況によってソフトクローズ機能が壊れてしまうこともあります。そこでこのコラムでは、ソフトクローズの引き戸が壊れた際にご自身でできる対処法や原因などを紹介します。ご自宅にソフトクローズのドアを設置されている方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムのまとめ
戸が閉まる寸前にブレーキが働きゆっくりとドアが閉じる機能がソフトクローズです。ソフトクローズは引き戸や開き戸にも設置可能で、静かに自動的に閉まりケガなどのリスクを軽減するメリットがあります。使用状況によってソフトクローズが機能しなくなることがありますが、ご自身で修理や部品の交換が可能です。ただ、故障内容によっては修理専門会社に依頼しないといけないケースもあるので注意しましょう。ご自身で修理する場合の相場は500~15,000円程度、修理専門会社に依頼する場合は作業代や出張料も含まれ5,000~50,000円程度が相場です。住宅メーカーでは無償修理の対象となることもあるので、一度相談してみるのも良いでしょう。
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ソフトクローズの基本情報
扉を静かにゆっくり閉められるソフトクローズとは、どのような仕組みなのでしょうか。ソフトクローズの基本情報についてご紹介します。またメリットやデメリットについても見ていきます。
そもそもソフトクローズ機構とは?
「ソフトクローズ機構」とは、勢い良く扉を閉めてもソフトに閉まるようにしてくれる装置のことです。ドアが静かに閉まる理由は、この「ソフトクローズ機構」にあります。装置を付けることによって扉が閉まる寸前にブレーキが作動し、ゆっくりと確実に閉まる仕組みです。この機能を「ソフトクロージング機構」や「ソフトモーションレール」などと呼び、引き戸だけでなく開き戸にも対応しています。
ソフトクローズ機構付きのメリット
ソフトクローズ機構付きドアにはどんなメリットがあるのでしょうか。いくつかご紹介します。
- 静かに閉まる
閉まる寸前にブレーキが働き、その後ゆっくりと閉まるので、勢い良く閉めても大きな衝突音が軽減されて静かに閉めることが可能です。
- 自動的に確実に閉まる
通常のドアのように最後まできちんと閉めなくても、ある程度閉めると後は自動で閉まります。また、確実に閉まるので閉め忘れも防げるのもポイントです。
- 指を挟むなどのケガを防げる
閉まるスピードがゆっくりなため、指を挟むなどのケガの防止にも効果的です。特に、小さい子どもや赤ちゃんがいるご家庭ではケガのリスクを減らせるでしょう。
ソフトクローズが付いたドアのデメリット
便利で安全なソフトクローズですが、デメリットもいくつか存在します。
- ドアが閉まる際の音が少し気になる
ソフトクローズ機能が付いていないドアのように衝突音はしませんが、開き戸のドアが閉まる際にソフトクローズ機構独特の音が発生します。大きな音ではありませんが、気になる方もいるかもしれません。
- ドアを開ける際に少し重い
ソフトクローズ機能の付いたドアは、開ける際に通常のドアに比べて少し重さを感じることがあります。特に小さい子どもの場合、自力で開けるには少し力が必要です。重く感じるのはソフトクローズ機能が働きドアを閉めようとしているためで、壊れているわけではありません。
- 場所によって設置できない可能性がある
扉のサイズによってはソフトクローズ機能の付いたドアが設置できないケースがあります。ソフトクローズ機能の代用として、ゴムのストッパーを後付けすることが可能です。
- 耐久性が少し心配
ソフトクローズ機能付きのドアは、その装置自体がプラスチック製のものもあり経年劣化による故障の心配があります。ただ、故障した場合でもソフトクローズの機能は失われますが、ドアの使用に関しては問題ありません。
ソフトクローズが壊れた原因
引き戸のソフトクローズが効かない、きちんと閉まらない、途中で止まるなどの症状が出てきた場合は故障の可能性があります。さまざまな原因があるため、原因を取り除くことで再び使用できるケースもあります。ここでは主な故障の原因についてご紹介します。
下レールにホコリが溜まっている
下レールの部分はホコリやゴミが溜まりやすく、そのままにしているとドアがきちんと閉まらないことがあります。ゴミなどがある場合は、掃除機でゴミを吸い取ったり、雑巾で汚れを拭き取ったりしてきれいな状態を保ちましょう。
引き込み力調整ねじの問題
ソフトクローズが効きにくい場合は、引き込み力調整ネジが「弱」に設定されているかもしれません。ソフトクローズ部品の調整ネジを、ドライバーで「強」方向に回すと引き込み力が強くなり、スムーズな開閉が可能になります。
ガイドローラーがずれている
ドアの上部に付いているガイドローラーが上レールの中央部分と芯がずれていると、うまく引き込まれないことがあります。芯がずれている場合は、ガイドローラーに付いている左右調整ネジを動かし芯を中央に合わせましょう。
ソフトクローズ部品が正しい位置にない
「ラッチ」という閉まった状態をキープするための、ドアの掛け金の部品があります。このラッチの位置がずれていると、ソフトクローズ機能がうまく作動しないことがあります。
扉をレールから外し、ラッチが正しい位置にあるかを確認します。間違った位置にある場合は、ドライバーを使ってラッチを正しい状態に戻しましょう。
部品が壊れている
上記の原因以外にも部品の変形や破損による故障もあります。部品が損傷している場合は、交換が必要なケースがあるので注意しましょう。
例えば、引き戸のソフトクローズ本体にある「アーム」の部分は通常リセット状態にあります。このアームがリセット解除状態になっている場合は、部品が損傷しているため交換が必要です。
引き戸のソフトモーションが機能しない場合の対処法
引き戸のソフトモーションが機能しなくなると、ゆっくり閉まらなくなってしまいます。機能しなくなった場合の対処法をご紹介しましょう。
自身で修理する
ソフトモーションが機能しない原因がわかって、建具の調整やソフトモーションの強弱調整などで解決する場合であれば、ご自身でも修理が可能です。
例えば、引き戸がゆっくり閉まらないときは、戸先側の上の部分に付いているソフトモーションの受け部品のネジをドライバーで調整することで修理が可能です。ネジを反時計回りに回すことで受け部品が下がり、従来のようなソフトモーション機能が復活します。
またDIYなどに自信のある器用な方であれば、部品を取り寄せて修理したりドアやレールを外して部品を組み立てたりなどの修理を行うことが可能です。
住宅メーカーに相談する
原因がはっきりとしていて簡単な調整程度であればご自身でも修理可能ですが、不安なときや大がかりな修理を伴うような場合は住宅メーカーに相談することをおすすめします。
住宅メーカーでは、築年数にかかわらず無料修理の対象になる場合があります。仮に無償修理の対象にならなかった場合でも、不具合の履歴が住宅メーカーに残るので今後のメンテナンスの参考にもなるでしょう。
専門の修理会社に依頼する
住宅メーカーでも有料修理になる場合、ご自身での調整が難しい場合などには、専門の修理会社に依頼するのもひとつの方法です。専門の修理業者に依頼するメリットは、技術が高いスタッフに修理してもらえることやアフターフォローがしっかりしていることなどが挙げられます。
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自身で部品交換する際に必要なものや注意点
ご自身で調整や部品交換などを行う際には、必要なものや注意点がいくつかあります。なかには安全にかかわるものなどもありますので、事前にしっかりと確認したうえで作業を行うようにしましょう。
用意するもの
まずは作業するにあたって用意しておきたいものをご紹介します。
- プラスドライバー、マイナスドライバー
- 脚立(なければイスや台でもOK)
- ライト
- 保護メガネ
- 養生テープもしくはマスキングテープ
作業の際は部品が落下してケガをする危険があるため、必ず保護メガネを装着しましょう。また細かい部分もあるので、マイナスドライバーは大小揃えておくと便利です。
電動ドライバーは使わない
作業中はドアの状態に合わせて、ネジを調節することがあります。このときに電動ドライバーを使用するのは避けましょう。
電動ドライバーは簡単に早くネジを外すことができますが、それゆえネジを調節するつもりが外れてしまいドア本体が外れてしまう可能性があります。ドア本体が外れると急に倒れてケガをする危険があるため、作業をする際は電動ではなく手回しドライバーを使用しましょう。
すべてのねじを緩めない
ネジはすべて緩めるのではなく、1本ずつ均等に作業するのがおすすめです。ネジを一気に緩めてしまうとドア本体が外れてしまう危険があります。ドアは重いので急に外れて倒れてしまうと、大人でもケガや事故につながりかねません。
またネジ穴を潰さないためにもドライバーをしっかりと押し付けて回しましょう。ネジを緩める際は、ネジ頭に印を付けるとどれくらい緩めたかを把握しやすくなります。
脚立を使う際はしっかり固定
脚立や台を使用する際は、しっかりと固定して周りの安全を確保してから作業するようにしましょう。脚立を使用するのはそれなりに高さがあるところでの作業になりますので、足場が不安定だと大変危険です。ケガ防止のためにも平らな安全な場所での作業をおすすめします。
油をさすのはNG
ソフトクローズ機能がうまく作動せず思うように動かせない、そのようなときにレールや機構などに潤滑油をさしたりアルコールで掃除したりするのはNGです。
実は潤滑油はホコリやゴミをさらに付けてしまうだけでなく、動作不良の原因にもなりかねません。また、アルコールでの掃除もサビの原因となるため、使用するのは避けましょう。
決して無理をしない
作業するにあたって一番大切なことは無理をしないことです。無理に作業を続けることで、部品が壊れてしまったり、ケガをしたりする恐れがあります。
何度か作業を繰り返しても修理できない場合は、無理せず修理専門会社や住宅メーカーなどに相談しましょう。作業を途中で中断して業者などに依頼する際は、部品やドアが外れると危険なので緩めたネジを元どおりに締めておく必要があります。
ソフトクローズ修理にかかる費用は?
ソフトクローズの修理をご自身で行った場合と修理専門会社に依頼した場合の費用の相場についてご紹介しましょう。
部品の費用がかかる
ソフトクローズの修理といっても、どの部分が壊れているかによって修理内容が変わってきます。簡単な調整で改善される場合もあれば、部品の交換や業者に依頼しないと直らない場合など、その症状はさまざまです。
部品の交換のみの修理であれば、部品の種類によっては無料や500円程度で済むケースもあります。しかし、ソフトクローザーの機具を一式交換となると、10,000~15,000円ほどが相場となり、費用にも大きな差が出ます。
施工を依頼すれば施工費がかかる
ご自身で修理を行う場合、費用は部品代のみなので、作業する手間はかかりますがある程度価格を抑えられるでしょう。
一方、修理を専門会社に依頼した際は、修理内容によって違いはありますが、おおよそ5,000~50,000円ほどが目安です。修理会社に依頼した場合は、部品代の他に作業代や出張料などが含まれることが多いため事前に見積もりが無料でできるところが安心です。修理会社に依頼すると失敗やケガのリスクなどもなく安心して任せることができるでしょう。
おわりに
ソフトクローズの引き戸が壊れた際の修理方法は、ご自身で対処できるものから修理専門会社に依頼するものまでさまざまです。
簡単な調整や修理はご自身でも行うことができ、費用を抑えられるメリットもあります。作業する際は安全確保をしっかりと行い、無理のない範囲で作業しましょう。修理が難しいと感じたら、修理専門会社や住宅メーカーに相談することをおすすめします。ソフトクローズが壊れる原因や対処法を把握して、より快適に使いましょう。