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重曹水で家中キレイになる!?作り方から使い方まで詳しく解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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環境に優しいのに、しっかりと汚れを落としてくれる重曹水。重曹水はキッチンの油汚れや、お風呂の水垢の掃除にも効果が期待できます。人体にも優しいので、食材を扱うキッチンや小さな子どもやペットがいる場所でも使うことが可能です。

今回は手軽に使える重曹水の作り方や掃除方法についてご紹介します。しつこい油汚れや水垢、掃除しづらい電子レンジなどの家電製品の汚れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

重曹は水に溶けると弱アルカリ性となり、酸性の汚れを落としやすくしてくれます。水500mlに対し重曹大さじ1杯を溶かして空のスプレーボトルに入れれば、より掃除に使いやすくなるでしょう。使いたいときに使いたい分だけ重曹水を作ることができるのも魅力です。
また、キッチンの油汚れやお風呂場、トイレなど水回りの水垢にも効果を発揮します。手垢の除去にも使えるので、窓ガラスや触れる機会の多いスイッチなどの拭き掃除にも使えます。清掃に加えて消臭効果も期待できるため、ペットや靴箱の気になる臭い消しにもうってつけです。

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掃除に大活躍!重曹水とは?

重曹水とは、市販の重曹を水で溶かした液体のことをいいます。重曹には食用のものもありますが、掃除に使うのであれば比較的安い掃除用や工業用を使うのが良いでしょう。

食用と違って不純物が混ざっていたりキメが荒かったりしますが、掃除に使う分には問題ありません。すでに家で使っている食用の重曹がある場合は、問題なく掃除に使うことができます。

重曹水はいろいろな場所に使える万能アイテム!

重曹を水に溶かすと、弱いアルカリ性になる性質を持つため、酸性の汚れを柔らかくして落としやすくしてくれます。

キッチンやお風呂などの水回りはもちろん、テレビやエアコンなどの家電製品の掃除にも使用することが可能です。重曹と水を混ぜ合わせて空のボトルスプレーに入れると、さまざまな場所の掃除に使いやすくなります。

重曹水の基本的な作り方

重曹スプレーの作り方はいたってシンプルです。水500mlに対して重曹大さじ1杯をスプレーボトルに入れて混ぜましょう。水と重曹の量を調整すれば、少しだけ使いたいときやたくさん使う大掃除にも、その時に必要な分だけ作れます。

より効果が期待できる重曹水の作り方

より重曹水の効果を高めたい場合は、沸騰したお湯を使うことをおすすめします。重曹は、加熱することで二酸化炭素から炭酸ナトリウムに変化します。

炭酸ナトリウムに変わることでアルカリ性が高くなり、より油汚れが落としやすくなるでしょう。ただし、やけどの危険が伴うので、掃除の際にはある程度温度を冷ましてから使ってください。

作り方は鍋に水1Lと重曹50gを入れ、5~30分ほど火にかけて沸騰させます。できあがったら粗熱を取って完成です。簡単に作れますが、アルミ鍋を使うと鍋が黒ずんでしまうことがあります。重曹水を沸騰させる場合は、アルミ製ではない鍋を使いましょう。

重曹水を使う際の注意点とは

ここでは重曹水を使う際に注意するポイントについてご紹介します。掃除する素材によっては傷つけてしまう場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。

痛まない素材に使う

アルミや大理石、漆塗りや竹製品などの天然素材に、クレンザーと同じ性質を持つ重曹水を使うと、素材が変色したり傷んでしまったりする恐れがあります。また、重曹水でフローリングや畳などの床を掃除するのも傷む原因になるので避けましょう。

ゴム手袋を着用する

一般的な掃除洗剤に比べると重曹は肌にやさしいアイテムですが、弱アルカリ性の重曹水を使う場合は、ゴム手袋を装着することをおすすめします。なるべく肌への負担を減らして重曹水を掃除に使いましょう。

作り置きはしない

重曹水の材料である水は、ある程度置いておくと腐ってしまいます。重曹水を使って掃除をする場合は、1回の掃除分だけ作るようにしましょう。

重曹水を使った掃除法 ~キッチン編~

ここではキッチンで使える、重曹水を使った掃除方法をご紹介します。重曹水で手軽に掃除できれば、毎日使うキッチンを清潔に保つことができるので、ぜひ活用してみてください。

冷蔵庫

普段なかなか掃除することの少ない冷蔵庫内ですが、肉や魚のドリップや食材の汁漏れなどで意外と汚れている可能性があります。

食材を扱う場所なので、人体に安全な重曹は掃除に最適です。冷蔵庫内を隅々まで効率よく掃除するためにも、中身を全部出して、取り外しが可能な引き出しなどは外しておきましょう。重曹水を布巾やペーパータオルなどにスプレーして、冷蔵庫内の汚れをどんどん拭き取っていきます。

溝やゴムパッキンなど細かい部分は、歯ブラシや綿棒を使うと汚れが取りやすいのでおすすめです。重曹水を使うことによって、冷蔵庫内の汚れを落とすだけでなく、消臭効果も期待できます。

換気扇

換気扇カバーやファン、プロペラなど油汚れやほこりも重曹水で一掃することができます。換気扇カバーの汚れに直接重曹水でスプレーを吹きかけ、汚れを浮かせましょう。ある程度汚れが浮いてきたら、ペーパータオルで拭き取ります。

ファンやプロペラには、重曹をそのまま振りかけ、ある程度汚れが落ちたら重曹水に30分~1時間ほど浸け置きしましょう。油が浮いてきたら、歯ブラシなどを使って汚れを落とし、しっかりすすいで乾かします。

油汚れが細かい目に詰まってしまったフィルターは、重曹を振りかけて2時間ほど置き、歯ブラシなどでしっかり汚れを落としましょう。

コンロやIH

油汚れが気になるコンロ周辺やIH、床や壁などの油汚れに吹きかけて汚れを浮かせます。油汚れが落ちにくい場合は、重曹大さじ2杯に対して水10mlの割合で作った重曹ペーストを塗って、しばらく放置してから拭き取りましょう。

ガスコンロの五徳など油汚れや焦げが落ちにくい場合は、鍋に水200mlに対して重曹大さじ2杯の割合で重曹水を作り、沸騰させて五徳を入れます。10分程煮たら火を止め、そのまま2時間ほど置いて、残った汚れを歯ブラシで取り除きましょう。

魚焼きグリル

魚焼きグリルの軽い油汚れや焦げには、重曹水スプレーをかけて10分放置して拭き取りましょう。網のしつこい汚れは前述の五徳と同様に、重曹水で煮てから歯ブラシなどで汚れを落とします。

受け皿に熱湯を注いで油汚れをふやかしてから、重曹を適量振りかけて冷めるまで放置します。冷めたら歯ブラシやスポンジでこすって汚れを洗い流しましょう。

電子レンジ

こびりついた調味料や固まってしまった煮汁など、電子レンジのしつこい汚れも重曹と水だけで手軽に掃除することが可能です。電子レンジに重曹水を含ませた布巾を入れ、1分間600Wで加熱します。

電子レンジ内の汚れが布巾に含まれた重曹水の蒸気と熱で浮いてくるので、温かいうちに汚れを拭き取っていきます。内側とガラス面の汚れが落ちたら、そのまま布巾の汚れていない面を使って、外側も拭いてキレイにしておきましょう。

重曹水を使った掃除法 ~リビング編~

生活の中心となるリビングにも、スプレーボトルに入れた重曹水を使った掃除方法が活躍します。

リモコンや家電

電化製品を掃除するときは電源を切って、コンセントを抜いておきましょう。手垢やほこりが気になるリモコンや電化製品は、布に重曹水を吹きかけて汚れを拭き取っていきましょう。布を濡らし過ぎると電化製品の故障に繋がる恐れがあります。重曹水は布を湿らせる程度に吹きかけましょう。

窓ガラス

手垢が気になる窓ガラスも、重曹水でピカピカに磨くことができます。布に重曹水を吹き付けて湿らせたら、ガラスを拭いていきます。汚れが落ちたら乾いた布で拭き取りましょう。

フローリング

重曹水はフローリングのベタベタするような皮脂汚れにも効果を発揮します。ただし、フローリングが重曹水を使っても良い素材のものかどうかを必ずチェックして、薄めの重曹水を使うようにしましょう。重曹水スプレーを雑巾に吹きかけ、汚れが気になる部分を優しく拭いていきます。雑巾をよくすすいで、クエン酸水を含ませたら仕上げ拭きをしましょう。

壁やカーテン

普段生活していると気になりませんが、意外と汚れている壁。雑巾に重曹スプレーを吹きかけ、直接拭いていきます。こうすることで黒ずみが取れるだけでなく、リビングの消臭にもなるでしょう。仕上げに乾いた雑巾で吹き上げれば完了です。

重曹水を使った掃除法 ~トイレ編~

水垢や黄ばみ、嫌な臭いが気になるトイレにも重曹水を使った掃除方法が有効です。

便器

便器や便座部分の水垢や黄ばみには、スプレーボトルに入れた重曹水を吹きかけて拭き取りましょう。便器の水たまり部分の黒ずみが気になる場合は、水たまり部分に重曹を振りかけて一晩置きます。翌日、ブラシで気になっていた黒ずみをこすって落としたら、流して掃除完了です。

トイレ用ブラシ

前述した便器の水たまり部分に重曹をふりかけて一晩置く際に、トイレ用ブラシを一緒に浸け置きしておけば、汚れや臭いを落とす効果が期待できます。翌日に水を流す際に、トイレ用ブラシも軽く洗い流しましょう。

トイレの壁や床が嫌な臭いの原因になっている場合もあります。スプレーボトルに入れた重曹水を直接壁や床に吹きかけて、雑巾などで拭き掃除しましょう。仕上げにクエン酸水スプレーを使って拭き掃除をすれば、消臭と除菌が一気に叶います。

重曹水を使った掃除法 ~洗面台・お風呂編~

洗面台やお風呂など、水回りに重曹水を使った掃除方法をみてみましょう。

洗面ボウル

毎日使うからこそ水垢が気になる洗面ボウル。まずは洗面ボウル全体を水で濡らします。そして全体にスプレーボトルに入れた重曹水を吹きかけ、スポンジで擦っていきましょう。排水口やオーバーフローの穴のしつこい水垢は、重曹を直接ふりかけて歯ブラシなどで擦ります。汚れが落ちたら洗い流し、雑巾などで仕上げ拭きして完了です。

お風呂の鏡

お風呂の鏡などについた白い粉末状の水垢に、スプレーボトルに入れた重曹水を吹きかけます。ペーパータオルで覆い、5分程置いておけば重曹水が水垢に浸透し、汚れが落としやすくなるでしょう。仕上げにペーパータオルで重曹水が鏡に残らないよう、丁寧に拭き取ります。鏡が傷つかないよう気をつけましょう。

お風呂の床

お風呂の床は水垢だけでなく、皮脂汚れが目に詰まっています。床に重曹を振りかけ、お風呂用中性洗剤を吹きかけながらブラシを使って擦りましょう。汚れが落ちたらシャワーでしっかり洗い流します。

まだまだ使える!重曹水の活用法

掃除以外でも活用できる重曹水の使い方をご紹介します。

ペットの臭い消しに

犬や猫の臭いが気になるけど、重曹を使っても安全か心配な方は多いでしょう。人間が使用しても支障がないとされているものは、ペットにも使用できると考えられています。

ただし、重曹には塩分が含まれているため、歯みがきなど直接口に使用するのは控えましょう。消臭スプレーの作り方は、水500mlに対して重曹小さじ1杯の割合で重曹水を作り、空のスプレーボトルに入れます。それを、ペットの汚れや臭いが気になる部分にスプレーし、布で拭き取りましょう。

下駄箱

下駄箱の嫌な臭いは、皮脂汚れや汗が原因です。小瓶など下駄箱に置いておきやすい容器のふたに穴を開け、重曹を入れます。これを下駄箱に入れておけば吸湿効果や消臭効果が期待できるでしょう。湿気を吸うと重曹が固くなってくるので、3ヵ月ほど経ったら交換する必要があります。

照明カバーやスイッチ

普段なかなか掃除することがない照明カバーは、ほこりがこびりついている場合があります。また、スイッチなど人の触れる機会が多い部分は、手垢などで意外と汚れています。スプレーボトルに入れた重曹水をスイッチに直接吹きかけ、しっかり汚れを拭き取りましょう。

取りにくい頑固な汚れは「ハウスクリーニング」を依頼しよう

重曹水を使っても取り切れない頑固な汚れは、プロのハウスクリーニングに依頼するのもひとつの方法です。頑固な汚れだけではなく、普段手が届かない場所まで丁寧にしっかり掃除してもらえます。水回りだけ掃除したい、家中まとめて大掃除したいなど、キレイにしたい場所や希望に応じてメニューを選ぶことができるのも嬉しいポイントです。

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おわりに 

普段の掃除やしつこい汚れに活躍してくれる重曹水の使い方をマスターすれば、億劫な掃除が少しでも楽になるでしょう。環境や人体に優しく、食材を扱う場所に使えるのも嬉しいポイントです。

重曹水は日常の掃除のために少量作ったり大掃除用にまとめて作ったりと、使う分だけ作ることができます。重曹はドラッグストアやスーパーで手軽に購入することができるので、しつこい汚れが気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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