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モッコウバラの剪定方法を紹介!剪定に適した時期や誘引の方法も

モッコウバラの剪定方法を紹介!剪定に適した時期や誘引の方法も
セゾンのくらし大研究 編集部

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小さな花をいくつもつけるモッコウバラは、開花すると一気に華やかな印象を与えます。モッコウバラは、トゲがなく育てやすいことから園芸の初心者でも扱いやすい植物です。しかし、樹形の維持や、花を多く咲かせたい時などは適度な剪定を行う必要があります。この記事では、モッコウバラの剪定方法や時期、育て方のポイントなどを解説していきます。誘引の仕方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • モッコウバラの剪定時期は5~6月で、冬に剪定する場合は12~2月頃が適している
  • モッコウバラの剪定に必要な道具は、剪定バサミ、植木バサミ、高枝切りバサミ、脚立、軍手など
  • モッコウバラの誘引に必要な道具は、トレリスやオベリスクなどの支柱の他、固定するための麻紐が必要(柔らかいワイヤーや紐でも麻紐の代用になる)
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モッコウバラの特徴

モッコウバラの特徴

中国を原産とするつる性の「モッコウバラ」。モッコウバラにはトゲがほとんどなく、病気にも強いので比較的初心者でも扱いやすい植物といえます。そんなモッコウバラには4つの種類があり、どの種類も育て方の違いに大きな差はありません。まずは、モッコウバラの種類について解説していきます。

一重咲きのモッコウバラ

花びらは白から淡い黄色で直径約3cmの一重の花がいくつもつく一重咲きのモッコウバラは、赤い雌しべが特徴的な品種で満開になると甘く良い香りがします。また、半つる性で勢いよく育つという特徴も持ち、葉が見えないほど花がびっしり咲きます。

八重咲きのモッコウバラ

八重咲きのモッコウバラも一重咲き同様、花びらは白から淡い黄色で約3cmの八重の花が、ブドウのふさのように咲くのが特徴です。八重咲きのモッコウバラは、満開になるとウメのような香りがします。

一重咲きのキモッコウバラ

一重咲きのキモッコウバラの花びらは、直径約3cmの淡い黄色をしています。一重の花が数多くつく品種で、満開になると甘い香りを漂わせます。花がついた後、実がつくのも特徴です。

八重咲きのキモッコウバラ

八重咲きのキモッコウバラも他の品種と同じく、花びらは直径が約3cmあり淡い黄色です。そして八重の花が、ブドウのようにふさ状に咲きます。ただ、これまでの品種と違い、八重咲きのキモッコウバラはほとんど香りがしないのが特徴です。

モッコウバラは剪定が必要!

モッコウバラは剪定が必要!

生長速度の速いモッコウバラには剪定が必要です。放置しておくと、どんどん大きくなるだけでなく、花のつきが悪くなり、最悪花が咲かなくなるケースも考えられます。

さらに、枝が伸びて日当たりや風通しが悪いと、病気や害虫の被害を受けることにもつながるでしょう。

そのため、モッコウバラを健康的に育てるためにも、定期的な剪定を行う必要があります。また、つる性のモッコウバラは、誘引という壁やフェンスなどに誘導する作業をすることで、さらに素敵な空間をつくれるようになります。

モッコウバラの剪定時期

モッコウバラの剪定時期

モッコウバラは開花時期が4~5月頃のため、剪定は5~6月の間に行うのがおすすめ。5~11月に開花時期を迎える一般的なバラよりも生長速度の速いモッコウバラは、5ヵ月くらい前倒しして剪定を行います。

花が落ちたあと8~9月頃には花芽が再び生長を始めるので、せっかく育った花芽を切ってしまわないためにも、7月上旬までには剪定を終わらせておくことが理想です。また、花が咲かなくなった枝や古い枝が伸びてきている場合は、冬の時期も剪定を行います。冬の剪定時期には12~2月頃が適しています。

モッコウバラの剪定方法

モッコウバラの剪定方法

ここからは、モッコウバラの剪定方法について解説していきます。

道具の準備

まずは、モッコウバラの剪定に必要な道具を揃えます。モッコウバラの剪定には、剪定バサミや植木バサミを用意しましょう。刃物を扱うのでケガ防止のために、軍手は滑り止めがついているタイプを使用すると安心です。

また、モッコウバラが生長して大きくなると、手が届かなくなるケースも考えられます。そのような時は、高枝切りバサミや脚立を準備しておくとスムーズな作業を行えるでしょう。剪定後はたくさんの枝が落ちているので、片付けるためのほうきやゴミ袋を用意しておくのもポイントです。

剪定後の樹形をイメージする

モッコウバラを美しく咲かせるためには、剪定前に自分の理想とする樹形をイメージすることが大切です。全体的に大きさを小さくしたい時は、枝を減らす剪定を多くします。

その際、枝の中間点は基本的に切らないようにしましょう。反対に樹形を大きくしたい時は、この先花を咲かせない古い枝を選んで根元から切り、生きている枝を中間の位置で切って枝分かれと生長を手助けします。

不要な枝を根元から切る

モッコウバラは、3年以上経っている古い枝や弱々しくて細い枝など、不要な枝を根元から切り落とします。古くて太くなってしまった枝や元気のない枝は、花をつけないケースが多いので思いきって根元からバッサリ切るのがポイント。

残った枝が元気よく育つためにも思いきりが大切です。また、花を咲き終えた枝は、半分くらいの長さになるよう切りましょう。咲き終わった枝は、その年に花を咲かせることはないため、切ってしまっても問題ありません。

シュート(若い元気な枝)を切る

根元や枝のわきから勢いよく伸びている若い枝がシュートです。シュートは、状況に応じて切り方をかえるのがポイント。基本的には、太く生長しているシュートを剪定することで、切った部分から枝が伸びて花を咲かせます。

今の大きさをキープしたい場合は、伸びてきたシュートの根元から切り落とします。今よりもさらに大きくしたい場合は、誘引して枝分かれさせたい所で切り戻しますが、そのまま誘引させるという選択もあります。

バラ自体が元気をなくしている時は、伸びてきたシュートをメインの枝にして、他の古い枝を剪定しましょう。シュートを育てることで、花をつける枝が増えてくれます。

モッコウバラの誘引方法

モッコウバラの誘引方法

つる性のモッコウバラは、誘引することで自分好みの樹形に仕立てることが可能です。ここでは、モッコウバラの誘引方法や、その際必要となる誘引道具について解説します。

準備する誘引道具 

まず、誘引させるためにはバラの支柱が必要です。家のフェンスを利用する場合もあれば、ない時はトレリスやオベリスクなどを活用して誘引作業を行っていきます。その他、バラの枝を固定するための麻紐が必要になります。麻紐のかわりに柔らかいワイヤーや紐でも問題なく作業できるでしょう。

モッコウバラの誘引方法

春の剪定を終えたあと、太い枝をフェンスやオベリスクなどの支柱に絡めていきます。樹形のバランスを見ながら麻紐やワイヤーを使って固定しましょう。この時、細い枝に何か手を加える必要は特にありません。

なぜなら、何もしなくても誘引した太い枝の隙間を埋めるように生長していくからです。あえて最初から隙間を埋めるように絡めていく方法もあります。また、アーチに誘引したり、カーテンのようにしたりするのもおしゃれになるため、庭の雰囲気に合わせてアレンジするのもおすすめです。

モッコウバラをきれいに保つためのお手入れ

モッコウバラをきれいに保つためのお手入れ

モッコウバラをきれいに保つためには、剪定以外のお手入れも重要になります。ここでは、きれいなモッコウバラを保つためのお手入れについて解説していきます。

植えつけ

モッコウバラは、暑さには強いですが寒さに弱いため植えつけを適した時期に行う必要があります。そのため、植えつけは暑さが少し和らぐ10~11月頃に行いましょう。寒い地域では地植えが難しいので、鉢植えで育てるのがおすすめです。

苗は葉がしっかり茂っていてツヤのあるものを選ぶのがポイント。強い苗かどうかの判断は、根がしっかりしているのかという点を確認すると良いでしょう。また、植えつけてからすぐに花を咲かせたいと考えている場合は、枝先に花芽のついている苗を選ぶのがおすすめです。

モッコウバラを地植えにする場合は、元気に育つように日当たりや風通しの良い場所を選んで植えるようにします。鉢植えの場合は、株よりも少し大きい鉢に植えることを意識しましょう。生長の速いモッコウバラは、鉢に合った大きさに育つのにそう時間はかかりません。そのため、少し鉢が大きいかもと思うくらいで問題ないでしょう。

日当たり

寒さに弱いモッコウバラは、とにかく日当たりには注意を払いましょう。基本的には、直射日光が当たる場所に置くようにします。バラ全体に日光が当たるのがベストです。多少日陰になる場所でもモッコウバラは育ちますが、なるべく地植えでも鉢植えでも日当たりを考えるようにするのがおすすめです。

水やり

モッコウバラは地植えの場合、基本的に何の問題もなく育ち、雨が降れば水やりをする必要もありません。しかし、極端に雨が降らなくて土が乾いている時や、バラ自体の元気が少ない時などは水を与えましょう。

鉢植えは、土の表面が乾いていたら鉢の底から水が流れ出るくらいにたくさんの水を与えます。ただし、根腐れを起こす可能性もあるので、モッコウバラや土の状態を確認しながら水やりをするようにしてください。

肥料

モッコウバラは、肥料をそれほど与えなくても問題なく育ちますが、植えつけの際は堆肥を与えましょう。さらに、バラ自体の元気がないと感じた時は、花が咲いてから緩効性粒状肥料を与えます。肥料を与える頻度は、多くても月に一度程度にして9月以降は控えましょう。モッコウバラは多肥を苦手とするので、やり過ぎると肥料やけを起こしてしまうこともあり注意が必要です。

病害虫対策

丈夫なモッコウバラは害虫に強い傾向があります。しかし、アブラムシやハダニ、イラガが発生することがあります。対処法としては、発生して害虫が住み着いている葉の部分を切り落とします。大量発生して葉を切るだけでは間に合わない時には、殺虫剤を使用するのが効果的でしょう。

そして、モッコウバラに発生する病気で気をつけたいのがうどんこ病です。うどんこ病は葉の部分に白いカビが生える病気で、見つけた時は白くなっている葉を取り除いて殺菌剤や農薬を散布しましょう。モッコウバラは丈夫なので、白くなった部分を排除すれば基本的には自然に治癒するケースが多い植物です。ただし、葉の取り除き過ぎは弱ってしまう原因になるため、必要に応じて薬剤を使用することが大切です。

挿し木で増やす

モッコウバラを増やしたい場合は挿し木をすれば可能です。花が咲き終わる頃に、枝先から約15cmの位置で切り落とします。切り口は斜めにして切り、2時間程度は水につけて水上げ作業をします。

水上げ後、土に挿すのですが、その時に発根促進剤を切り口に塗ると発根が速くなるので、覚えておくと良いでしょう。土に挿したあとは、日当たりの良い場所で育てて、水やりをしながら土が乾かないように確認していきます。

根が生え始めたら庭や鉢に植え替えられます。なお、挿し木にする枝は、その年に元気よく生長した太めの枝を使うのがポイントです。

モッコウバラの花は咲くまでに時間がかかる!

モッコウバラの花は咲くまでに時間がかかる!

かわいい花を咲かせ良い香りを放つモッコウバラですが、苗を植えつけてから花を咲かせるまでには時間がかかります。最低でも2~3年はかかると認識しておくことが大切でしょう。種から育てるとなると3年以上は時間を要するので、根気強く育てていく必要があります。

もし、花が咲かないという状況になるようであれば、それは日当たりが悪い・肥料が多い・切り過ぎ・剪定時期を間違えているといった原因が考えられます。

きれいなモッコウバラを咲かせるためにプロの手を借りよう

きれいなモッコウバラを咲かせるためにプロの手を借りよう

モッコウバラは、比較的初心者でも剪定しやすい植物ではあります。しかし、細かいお手入れや管理が難しいと感じた場合は、ある程度生長するまでプロの手を借りるのも、きれいなモッコウバラを咲かせる方法のひとつでしょう。

くらしのセゾンが提供する「庭木のお手入れ」では、庭木のプロの手による剪定が可能です。経験豊富かつ専門知識や資格を持つスタッフに任せることができるので、安心です。

くらしのセゾンの庭木のお手入れの詳細はこちら

おわりに 

開花時期の早いモッコウバラは、一般的なバラと違って剪定時期も早まることを覚えておく必要があります。初心者でも剪定しやすいバラではありますが、放置しておくと伸び放題で収拾がつかなくなるので、定期的な剪定が必要です。お手入れや管理が難しいと感じた時は、剪定をプロに頼むことを視野に入れるのも良いでしょう。今回紹介した内容を参考に、正しい剪定を行ってきれいなモッコウバラを咲かせてください。

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