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洗濯機の寿命は6年?10年?長く使っているときのチェックポイントや寿命のサインをご紹介

洗濯機の寿命は6年?10年?長く使っているときのチェックポイントや寿命のサインをご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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ご自宅の洗濯機は使い始めて何年経っているでしょうか。「洗濯機から異音がする」「電源コードが熱を持っている」など、異常を感じたら洗濯機の寿命が近づいているかもしれません。寿命を迎えた洗濯機をそのまま使用していると、重大な事故につながる恐れもあります。

この記事では、洗濯機の寿命について解説します。洗濯機の寿命がわかるサインや長持ちさせるポイントを知って、洗濯機を安全に使用しましょう。

この記事を読んでわかること

  • 製品の使用期間や耐用年数から一般的な洗濯機の寿命は6~7年
  • 洗濯中に異音がしたり、排水・給水がうまくいかなかったり不具合が出たら寿命のサイン
  • 洗濯機の寿命を延ばすためには定期的なお手入れが重要
  • 洗濯機内部の不具合や掃除はプロに頼むのがおすすめ
洗濯機分解クリーニング

洗濯機の寿命は何年?

洗濯機の寿命は何年?

洗濯機は壊れるまでが寿命といえるのでしょうか。洗濯機を安全に使い続けるためにも洗濯機の寿命やメーカーが想定している使用年数などについて確認しておきましょう。

各メーカーが発表している標準使用期間とは?

家電を長期間使用していると、経年劣化による重大な事故で死亡したり重傷を負ったりとする危険性があります。このような家電製品の長期使用に伴った重大事故を防ぐため、2009年4月に「電気用品安全法技術基準省令」が改正されました。

新しく創設された長期使用製品安全表示制度では、事故件数が多い製品は、設計上の標準使用期間や経年劣化に関する注意喚起などの表示が義務づけられています。

洗濯機も長期使用製品安全表示制度の対象となっているため、2009年4月以降に製造された洗濯機には標準使用期間の表記があります。

例えば、日立の洗濯機では設計上の標準使用期間は7年とされ、それ以上の使用は経年劣化によって事故などの恐れがあると注意喚起されています。メーカーや製品によっても異なりますが、安全に使用できる標準使用期間は7年となっていることが多いです。

また、家電製品は全国家庭電気製品公正取引協議会によって、メーカー側は補修用性能部品を保有しなくてはならない期間が定められています。洗濯機であれば、最低6年は補修用の部品を保有しておかなくてはなりません。

また、洗濯機の説明書には製品の製造打ち切り後から6年は補修用性能部品を保有しているなどの記載があります。この場合、製造打ち切りから6年以上経っている洗濯機はメーカー側に修理用の部品がなく、修理もできない可能性がありますので注意してください。

国税庁が発表している洗濯機の耐用年数とは?

国税庁が発表している洗濯機の耐用年数とは?

国税局では適切な税の算出のため、課税対象となる資産には時間が経つごとに価値が減る「減価償却」というルールを定めています。

減価償却するうえで重要になるのが、資産となる製品がどのぐらい使用できるかを表す耐用年数です。耐用年数は税法によって定められており、洗濯機は6年となっています。

洗濯機の平均使用年数は?

それでは、洗濯機の平均的な使用年数は実際どれぐらいなのでしょうか。2021年4月に内閣府が発表した消費動向調査によると、2021年時点で洗濯機の使用年数は平均で10.2年という結果でした。交換の理由は故障が75.4%と最も多いため、10年程度で故障が起きて交換する場合が多いといえるでしょう。

電気洗濯機を10年以上使用している人はいる?

2017年の消費動向調査の結果をもとに家電製品協会が発表した家電製品使用年数調査報告書によると、洗濯機の平均使用年数は10年前後となっています。一方で、2018年度のデータを見ると、15年以上20年未満使用している人は445人中64人、20年以上使用している人は445人中34人と一定数いました。

この結果からもわかるように、メーカー側の想定した使用年数以上に洗濯機を使用している家庭も少なくありません。メーカーが保証できない期間まで使用しているということは、その分経年劣化による事故の可能性も高まるでしょう。

大きな不具合がなく使い続けているとはいえ、不調のサインを見逃してしまうと故障や事故につながりかねません。そのため、洗濯機の寿命を知ったうえで不調のサインを見逃さないことが重要です。

参照元:経済産業省|長期使用製品安全表示制度の創設
日立|洗濯機の長期使用についてのお知らせとお願い
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会|別表3|製造業表示規約|公正競争規約|
国税庁|主な減価償却資産の耐用年数表|<器具・備品>電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気・ガス機器
内閣府|消費動向調査令和3年3月実施調査結果|16P|電気洗濯機 平均使用年数
一般財団法人家電製品協会|内閣府「消費動向調査」データによる家電製品年数調査報告書(2017年度) 

洗濯機が寿命を迎えたときのサインを見逃さないために

洗濯機が寿命を迎えたときのサインを見逃さないために

洗濯機を長く使うと、部品の劣化による故障だけではなく、発火など危険な事故を引き起こす可能性があります。重大な事故につながらないよう、洗濯機が寿命を迎えたときのサインを見逃さないようにしましょう。

ここでは、洗濯機が寿命を迎えたときのサインについてご紹介します。ただし、故障や寿命のサインは、あくまでも目安です。点検してみなければ本当に故障しているかわかりません。洗濯機の異常を感じたら、まずは修理やメンテナンスを検討してください。

洗濯中に異常がないか気を配る

洗濯中にカリカリ、キュルキュルなど今までに聞いたことのないような異音がする場合は注意が必要です。「カラカラ」と不規則な音がする場合、洗濯物に入っていた小銭や鍵などの異物によって音が鳴っている可能性があります。懐中電灯を使い洗濯機内部を確認してみましょう。

異物混入が原因でない場合や、原因を特定して対処しても改善しない場合は、洗濯機の寿命である可能性が高くなります。その他、運転中に停止してしまう場合や、洗濯・乾燥など機能に異常がある場合も寿命が疑われるでしょう。フィルターや排水ホースに汚れがたまっていないかを確認し、処置をしても改善しないのであれば故障しているのかもしれません。

排水・給水時の異常を見逃さない

排水・給水ができない場合や排水ホースから水漏れがある場合など、排水・給水時にエラーが出るときは故障や寿命のサインです。ただし、給水ホースや排水ホース内に物が挟まっていたり汚れで詰まっていたりするケースもあります。その場合はホースを洗浄することで改善するかもしれません。

また、給水用の蛇口が閉まっていたり、容量以上の洗濯物を入れていたりするなど、使用方法が誤っていても排水・給水の異常につながります。現在どのような異常が起きているのかチェックして正しく対処するのが大切です。改善が見られない場合は寿命である可能性が高くなります。

操作がうまくいかないときや電源に異常がある場合は要注意

スイッチや操作パネルが押したとおりに動かない場合は、洗濯機内部の基盤に問題が発生している可能性があります。電源プラグを入れ直しても改善しなければ寿命かもしれません。

また、電源コードが熱くなっていたり変色していたりする場合は要注意です。劣化による接触不良やプラグ内の放電によって火災につながる危険性もあります。直ちに電源プラグを抜き、使用を中止しましょう。

洗濯機の寿命をなるべく延ばすためには

洗濯機の寿命をなるべく延ばすためには

洗濯機の寿命は7年前後ではありますが、できるだけ長く使いたいと考える方も多いのではないでしょうか。洗濯機をできるだけ長く使うためには、定期的な掃除やメンテナンスがポイントです。

ここでは、近年使う方も多くなっているドラム式洗濯機の定期メンテナンスのポイントをご紹介します。

乾燥機のフィルターは使用するごとに清掃する

洗濯機の乾燥運転では、使用のたびに乾燥フィルターに衣類の糸くずやほこりが付着します。乾燥フィルターの掃除を怠るとフィルターが目詰まりして、乾燥にかかる時間が長くなったり乾燥ムラができたりする原因になりかねません。乾燥フィルターは乾燥運転をしたら毎回お手入れするように心がけましょう。

糸くずネットや排水フィルターは週に一度清掃する

排水フィルターや糸くずネットは、洗濯機中のゴミを集めてくれるパーツです。ドラム式洗濯機はたたき洗いがメインとなるため、縦型洗濯機に比べて衣類からの糸くずは出にくいですが、排水フィルターの手入れを怠ると目詰まりにつながります。

排水フィルターの目詰まりで水の流れが悪くなったり、故障の原因にもつながったりするため、週に1度を目安にチェックしましょう。

週1回、洗濯槽乾燥を行う

洗濯機に槽乾燥モードがある場合、週に1回程度行うことでカビ予防につながります。特に黒カビは、湿度が高い環境を好みます。そのため、できる限り洗濯槽を乾いた状態にしておくことが重要です。槽乾燥モードがない洗濯機の場合でも、週1度を目安に乾燥運転するように心がけてください。

月に1回市販の衣類用塩素系漂白剤で槽洗浄を行う

洗濯機の黒カビ予防として、月に1度を目安に市販の衣類用塩素系漂白剤を使用して槽洗浄するのもおすすめです。黒カビは洗濯槽に残った衣類の汚れや洗剤の溶け残りなどをエサにして繁殖します。月に1度槽洗浄を行うとカビの栄養源となる汚れを除去できるので、カビが生えにくくなるでしょう。

ただし、すでに黒カビが発生してしまっている場合、槽乾燥や市販の衣類用塩素系漂白剤でカビは除去できません。カビがすでに生えてしまっているようであれば、専用の洗濯槽クリーナーを使用して洗浄することをおすすめします。

ご自宅の洗濯機は大丈夫?プロにメンテナンスを頼むのもおすすめ

ご自宅の洗濯機は大丈夫?プロにメンテナンスを頼むのもおすすめ

長く洗濯機を使用している場合や自宅の洗濯機の不具合が気になる場合は、一度プロに相談してみるのがおすすめです。

不具合が起きたときはメーカーの修理サポートを利用する

洗濯機の補修用性能部品の保有期間は6年です。製造打ち切りから6年を過ぎているものについては修理用の部品がない可能性もあります。

購入から6年以上経過している洗濯機の場合は、すでに補修用性能部品がない可能性もあるため、メーカー側に確認し、部品がないようであれば買い替えを検討しても良いかもしれません。

製造年から6年未満の場合は、購入店やメーカーで修理サポートをチェックしてください。保証期間内であれば、基本的に無料で修理してもらえるでしょう。

ネットショップや中古で購入した洗濯機の場合は修理サポートがついていないこともあります。その場合は、メーカーや専門の修理会社に相談してみるのがおすすめです。

洗濯機の分解クリーニングを試してみませんか?

洗濯機は、表面だけではなく洗濯槽内部で汚れの蓄積やカビが発生している場合もあります。そのため、洗濯機を丸ごとお手入れできる分解クリーニングがおすすめです。

くらしのセゾン 洗濯機分解クリーニング」では、経験豊富なスタッフが試運転や点検を行いながら洗濯機の分解クリーニングを行います。完全に分解して洗浄するため、洗濯槽の表面や裏面だけではなく内部まで徹底的に洗いあげます。

洗濯機の嫌なにおいの原因となるカビなどの汚れが一掃できるので、洗濯機や洗濯物の異臭にお悩みの方にもおすすめです。火災の原因となる、部品内に堆積したほこりも除去するので、洗濯機の寿命を延ばすことにもつながるでしょう。

オプションとして、一般的な塩素系漂白剤の80倍もの除菌力・消臭力のあるコート剤を塗布することも可能です。洗濯槽内部の菌やにおいを予防できるので、きれいな洗濯機を長持ちさせるためにも、専門家による分解クリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。

くらしのセゾン 洗濯機分解クリーニングの詳細はこちら

洗濯機分解クリーニング

おわりに 

メーカー側が想定する使用期間や耐用年数から考えると、洗濯機は一般的に6~7年が寿命だといえます。できるだけ長く安全に洗濯機を使用するためにも、定期的なメンテナンスなど普段の使い方にも気を配ることが大切です。

洗濯機の異音や不具合など寿命のサインがあればプロへの相談が必要ですが、定期的なメンテナンスとして、洗濯機をプロに掃除してもらうのもおすすめです。買い替えると大きな出費となる洗濯機を長く使い続けるためにも、ご紹介した内容を参考にお手入れしてみてはいかがでしょうか。

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