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洗濯機からカビが出続けて大変!原因と対策をご紹介

洗濯機からカビが出続けて大変!原因と対策をご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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洗濯機にカビが出続けてお困りの方も多いのではないでしょうか。実は、洗濯槽の内部はカビが生えやすい環境です。カビは高温・多湿の環境を好み、洗濯槽内部にはカビの栄養源となる汚れが残っています。また、洗濯をするのに欠かせない洗剤も溶け残ってしまうと、カビの栄養源になるため注意が必要です。

この記事では、なぜ洗濯機からカビが出続けるのか解説し、カビの正体やカビの生えた洗濯機への対処法、カビを生やさないためにできる予防方法をご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 洗濯槽に出続けるカビは、クラドスポリウムという空気中に最も多く浮遊しているカビ
  • 洗濯槽内は高温・多湿でカビが生えやすい環境
  • カビの生えた洗濯機には塩素系クリーナーや酸素系クリーナー、メーカー純正クリーナーを使ったお手入れや、プロの分解クリーニングで対処する
  • カビを生やさないためには、月1回洗濯槽を洗浄して内部を乾燥させ、汚れた衣服を入れっぱなしにせず、洗剤の規定量を守ることが大切
洗濯機分解クリーニング

洗濯機からカビが出続ける理由は何?

洗濯機からカビが出続ける理由は何?

洗濯機になぜカビが生え、洗濯槽洗浄をしてもカビが出続けることがあるのでしょうか。ここでは、しつこいカビの正体やカビが生える原因をご紹介します。

洗濯槽内に現れる黒いカビとは?

洗濯が終わった洗濯槽の内部で、黒いワカメのようなひらひらしたカスを見かけることがあるかもしれません。この黒いカスの正体は、クラドスポリウムと呼ばれるカビ、通称「黒カビ」です。

クラドスポリウムは空気中に浮遊するカビの中で最も数が多く、洗濯に使用した合成洗剤の溶け残りや、衣類に残っている皮脂やたんぱく質を栄養源にして増殖します。洗濯しても衣類に黒いカスが付着し、イヤなにおいが残るときは、この黒カビが原因のひとつです。

洗濯槽内はカビが生えやすい環境

では、なぜ洗濯機に黒カビが生えるのでしょうか。実は、洗濯槽の内部は黒カビが増えやすい高温・多湿の環境です。カビなどの菌類は温度20~30℃かつ湿度60%以上になると急激に増殖します。

特に4~9月の間、洗濯槽内部はカビが増えやすい温度と湿度に達しやすくなります。

また、洗濯槽内には洗剤カス、皮脂・たんぱく質の汚れやホコリが溜まりやすく、黒カビにとっては栄養源が豊富な場所です。こうした理由から洗濯槽内はカビが生えやすく、増殖しやすい環境といえるでしょう。

洗濯槽洗浄をしても黒カビが出続ける理由は?

洗濯槽内は黒カビが生えやすい環境ですが、お手入れをすることで黒カビの増殖を防ぐことが可能です。しかし、定期的に洗濯槽洗浄するなどのお手入れをしていても、洗濯槽から黒カビが出続ける場合があります。

通常の洗濯槽洗浄では落とせない汚れやカビが蓄積していて通常のお手入れでは落としきれない場合や、洗浄方法が洗濯機に合っていない可能性があります。

いつも同じ洗剤を使ってお手入れをしている場合は別の洗剤を試してみてください。それでも解決しないときは、プロの洗濯機分解クリーニングに依頼するのもおすすめです。

洗濯機からカビが出続けるときの対処法

洗濯機からカビが出続けるときの対処法

洗濯機からカビが出続ける場合、どう対処すれば良いのでしょうか。ここでは、具体的な対処方法とおすすめの洗濯機分解クリーニングについてご紹介します。

洗濯機に合った槽洗浄用の洗剤を使用する

洗濯槽の洗浄には、洗濯機に適した種類の洗剤を使うことが肝心です。洗濯槽洗剤には塩素系クリーナーと酸素系クリーナーがあり、洗浄の仕方や特徴に違いがあります。

塩素系クリーナー

塩素系クリーナーは、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした、強い殺菌力を持つ洗剤です。カビを分解しながら除去し、目に見えない部分も除菌してくれます。塩素の強い刺激臭があり、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが出るため使用時は注意が必要です。

<塩素系クリーナーを使用したお手入れ方法>

  1. 洗濯機の電源を入れ、塩素系洗濯槽クリーナーを投入する
  2. 洗濯機の高水位まで給水する。汚れがひどいときは給水後3時間程度つけ置きする
  3. 洗濯、すすぎ、脱水を行う。洗濯槽内に汚れが残っていれば、すすぎと脱水をもう一度行う

酸素系クリーナー

酸素系クリーナーはアルカリ性の過酸化ナトリウムを主成分としており、強い発泡力でカビをはがして落とします。塩素系に比べて洗浄力は劣りますが、ニオイが少なく、はがれた汚れを目で確認できるのが特徴です。使用時は浮き出た汚れをすくって取り除く作業が必要なため、掃除にかかる時間は塩素系クリーナーより長くなります。

また、多くの酸素系クリーナーはドラム式洗濯機では使用できません。どうしても酸素系クリーナーを使いたい場合は、ドラム式洗濯機に対応したものを使用するようにしましょう。

<酸素系クリーナーを使用したお手入れ方法>

  1. 洗濯機の高水位まで40℃ほどのぬるま湯を溜める
  2. 酸素系クリーナーを投入し、5分ほど洗濯モードで回す
  3. 6時間放置した後、浮いている汚れをネットなどですくう
  4. 洗濯槽内の水を排水し、洗濯、すすぎ、脱水を行い、汚れが出てきたらすくう作業を、汚れが出なくなるまで数回繰り返す

一部の洗濯機メーカーでは、塩素系クリーナーのみを洗濯槽洗浄に推奨しています。洗濯槽洗浄の際は、洗剤が洗濯機に合うか確認して使用しましょう。

メーカー推奨の純正クリーナーを使用する

メーカー推奨の純正クリーナーを使用する

洗濯機を洗浄しても黒カビが出続けるときや汚れを落としきれない場合で、メーカー推奨の純正クリーナーを試していなければ、一度純正クリーナーを使用して洗濯槽を洗浄してみてください。

洗濯槽洗浄には洗濯機に適した洗剤を使う必要があります。各洗濯機メーカーから販売されている純正クリーナーは、高濃度の塩素成分で洗濯槽の裏側に潜む黒カビや汚れに浸透し、カビをはがして溶かしきるのでカビや汚れをなくすことが可能です。また防食剤も含まれており、洗濯槽の劣化を防げます。

純正クリーナーは年1回を目安に使用することが推奨されています。しつこい黒カビに悩む際は、ぜひ使用してみると良いでしょう。

プロに洗濯機の分解クリーニングを頼むのもおすすめ

長い間お手入れをしていない場合や、洗濯槽クリーナーでも汚れが取り切れないときは、プロの洗濯機分解クリーニングを頼むのもおすすめです。洗濯機は定期的に洗浄しないとカビが増殖し、ニオイの原因となるだけでなく、衣類の繊維が部品内に堆積して故障の原因になることもあります。

そこでおすすめなのが「くらしのセゾン 洗濯機分解クリーニング」です。現在は東京都・埼玉県限定のサービスですが、経験豊富なスタッフが洗濯機を小さなパーツまで分解し、表面だけでなく見えない裏側までしっかり洗浄します。ご自身で洗濯槽洗浄してみても洗濯機にカビが出続けるとお困りの方は、一度「くらしのセゾン 洗濯機分解クリーニング」にご相談ください。

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洗濯機分解クリーニング

洗濯機に黒カビを生やさないために気をつけることとは?

洗濯機に黒カビを生やさないために気をつけることとは?

日々のお手入れでカビが生えにくい環境をキープして、黒カビの増殖を防ぐことが可能です。ここからは、洗濯機の黒カビ予防のために、どんなお手入れをすれば良いのか解説します。

月1回の洗濯槽洗浄でカビ知らず

月1回程度の洗濯槽洗浄でカビを防ぐことが可能です。カビの増殖は洗剤の溶け残りや汚れが空気中のカビと結びついて起こります。月に一度、ハイターなどの衣類用塩素系漂白剤を使った洗濯槽洗浄を行い、カビや汚れが増える前に蓄積した洗剤カスや汚れを落とせば、キレイな洗濯槽をキープすることが可能です。

ただし、すでに黒カビが発生している場合、衣類用塩素系漂白剤を使ったお手入れでは黒カビを除去できません。黒カビ除去には市販の洗濯槽クリーナーやメーカー純正のクリーナーで槽洗浄を行い、ひどいときはプロの分解クリーニングを利用しましょう。

<月に一度の洗濯槽洗浄のお手入れ方法>

  1. 洗濯機の電源を入れる
  2. 槽洗浄コースを押し、高水位まで給水。槽洗浄コースがないとき、縦型の場合は槽の高水位まで給水し、ドラム式なら水をこぼさずにドアが開けられる程度に40~45℃のお湯を溜める
  3. 水やお湯が溜まったら一時停止ボタンを押し、水量50lに対して衣類用塩素系漂白剤を200ml入れ、フタやドアを閉め再スタート
  4. 槽洗浄コースではそのまますすぎ、脱水が終われば完了。槽洗浄コースがないときは洗いモードで回した後、すすぎをせずに2~3時間つけ置きし、再び洗いモードを3回程度繰り返して最後に標準コースで一度回せば完了

家電メーカー各社からは、さまざまなお手入れ機能が搭載された洗濯機が販売されています。ここでは一般的な洗濯槽洗浄についてご紹介しましたが、ご自宅の洗濯機で推奨されているお手入れを実践してみてください。

使わないときはフタを開けておき、湿気を逃がす

洗濯が終わった後フタを閉めっぱなしにすると、洗濯槽内に残った水分や汚れがカビを繁殖させてしまいます。洗濯後はフタを開けて洗濯槽の湿気を逃がし、黒カビの発生を予防しましょう。

ただし、フタを長時間開けておくと、外部から洗濯槽内にホコリが入ることもあるため、洗濯機の使用後、フタを開けてから3~4時間経過したら閉めてください。

ドラム式洗濯機をご使用の家庭については、家電メーカー各社がドアを閉めておくように推奨しています。子どもやペットがうっかり中に入り、予期せぬ事故につながることがあるからです。2018年以降に発売されたドラム式洗濯機には内部からドアが開けられる構造が義務づけられており、近年の多くのドラム式洗濯機にはチャイルドロック機能がつくなど、メーカーは安全対策を取っています。家族が危険な目に合わないようご家庭でも十分注意してください。

ドラム式洗濯機を使用していて内部の水分を乾燥させたい場合は、ドラム式洗濯機に搭載されていることが多い「槽乾燥」モードを利用するのがおすすめです。

洗濯機に汚れた衣服を入れっぱなしにしない

洗濯機に汚れた衣服を入れっぱなしにしない

洗濯機を洗濯カゴ代わりに使い、汚れた衣類を入れっぱなしにしていると、洗濯槽内に雑菌が繁殖し黒カビが発生しやすい環境になってしまいます。

衣類には泥、ホコリ、食べこぼし、空気中のごみなど外からの汚れと、皮脂や汗、垢などの体内から出る汚れが付着しています。目に見える汚れがなくても、目では確認できない汚れや菌が服についてしまうことも少なくありません。汚れた衣類は洗濯カゴに入れるようにして洗濯槽内に溜めないようにすると良いでしょう。

普段の洗濯では洗剤の使用量を守る

衣類の汚れや洗濯槽のカビが気になり、多めに洗剤や柔軟剤を入れてしまう方もいるかもしれません。しかし、多過ぎる洗剤や柔軟剤は洗濯槽内で溶け残り、逆に洗剤が少な過ぎると衣類についていたたんぱく質や皮脂汚れを落としきれないため、どちらも黒カビの栄養源になってしまいます。

洗濯の際は洗濯機や洗剤の説明をよく読み、規定量を守って使用してください。

おわりに 

汚れた衣類を自動で洗浄し、清潔にしてくれる洗濯機ですが、洗濯機内にカビが生えると洗浄力が下がり、アレルギーなどの原因になる可能性があります。洗濯機の中はカビが生えやすい環境であることを意識して、定期的なお手入れでカビを予防しましょう。

洗濯槽内部を乾燥させ、汚れた衣服を洗濯槽内に入れっぱなしにしないなど、ちょっとした工夫でカビの増殖を抑えることが大切です。長年洗濯槽の掃除をしていない方やカビが出続けて困っている方は、メーカー純正クリーナーを試すか、プロの分解クリーニングを依頼するのもおすすめです。

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