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エアコンとサーキュレーターを併用して冷暖房効率アップ!光熱費を下げる効果的な使い方を紹介

エアコンとサーキュレーターを併用して冷暖房効率アップ!光熱費を下げる効果的な使い方を紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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エアコンを効率的に使う方法をご存知ですか。エアコンは家電のなかでも電力消費量が多いため、エアコンの使用時期には電気代が高くなりがちです。電気代を節約するには、エアコンをできるだけ効率良く使う必要があります。そのために、エアコンをサーキュレーターと一緒に使うことがおすすめです。今回は冷暖房の運転効率をあげるサーキュレーターの使い方を解説していきます。エアコンの電気代にお悩みの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事を読んでわかること

  • エアコンとサーキュレーターを一緒に使うと、運転効率があがるため節電効果も期待できる
  • 一方でサーキュレーターは音が大きいといったデメリットもある
  • 冷房使用時には下にたまった冷気をサーキュレーターで循環させると効果的
  • 暖房使用時には天井付近の暖気をサーキュレーターでかくはんすると効果的
  • エアコンをさらに効率的に使うには定期的なクリーニングがおすすめ

エアコンとサーキュレーターを併用させるメリットとデメリット

エアコンとサーキュレーターを併用させるメリットとデメリット

 

近年では物価や光熱費が高騰し、家計をさらに圧迫しています。そのなかで、できるだけ電気代を抑えたいという方も多いでしょう。エアコンの電気代節約のために効果的と言われるサーキュレーターですが、どんな特徴があるのでしょうか。エアコンとサーキュレーターを一緒に使うメリットとデメリットとともに確認しましょう。

エアコンとサーキュレーターを併用させるメリット

サーキュレーターは部屋の空気を循環させるときに活躍する家電です。暑い時期に広い範囲に優しい風を送り涼むための扇風機と異なり、サーキュレーターは直線で強い風を送ります。

しかし、サーキュレーターを使う目的は涼むことではなく、空気を循環させることです。そのため、夏の冷房使用時だけではなく冬の暖房の使用時など季節を問わず使用できるのもポイントのひとつといえるでしょう。

その他に、エアコンとサーキュレーターを併用するメリットは主に3つあります。

エアコンの効率が良くなる

空気は温められると上に移動し、冷たい空気は下にたまりやすくなるため、天井にちかいところに設置されているエアコンは、床の温度を正しく感知できません。つまり、夏場はいつまでも部屋を冷やし続けようとして無駄な運転をつづけることになってしまいます。

一方で冬場は、天井付近の空気は暖かいものの床が底冷えするため、暖房の設定温度をあげて運転するということにもなりかねません。このような問題を解決できるのが空気の循環を得意とするサーキュレーターなのです。

エアコンとサーキュレーターを一緒に使って、下にたまった冷気を部屋全体に循環させ、上にたまった暖気をかくはんさせることで、部屋全体の室温を均一にでき、効率良くエアコンを使えます。

エアコンにかかる電気代を安く済ませられる

エアコンにかかる電気代を安く済ませられる

参考記事:経済産業省|令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査事業委託業務(令和3年度調査分の実施等)報告書

経済産業省が行った「令和3年度家庭部門のCO2排出実態調査」によると、世帯当たりの年間電力消費量はエアコンが最も多い14.7%という結果でした。

このように電気代が高くなりやすいエアコンですが、サーキュレーターと一緒に使うことで電気代の節約が期待できます。電力やガスの販売を行うCDエナジーダイレクトが行った試算を見てみましょう。

【冷房運転時の比較】

冷房運転(エアコン20畳用)1時間当たりの電気代
28℃設定で運転62.0円
29℃設定で運転+DCモーターサーキュレーター併用54.9円

【暖房運転時の比較】

暖房運転(エアコン20畳用)1時間当たりの電気代
20℃設定で運転54.9円
19℃設定で運転+DCモーターサーキュレーター併用50.3円
※電気料金単価31円/kwh

サーキュレーターでたまった空気を循環させるとエアコンの運転効率があがるので、設定温度を変えて運転すれば1時間当たり最大5円近く差が出るということがわかります。たった5円ですが、夏場・冬場に1日中使うことを考えると大きな差になってくるでしょう。

家中快適に過ごせる

サーキュレーターを使うことで快適性もあがるというメリットもあります。夏場は床付近に留まっている冷気をサーキュレーターで流すことで、部屋全体に冷気が循環して涼しさを感じやすくなります。

反対に冬場は天井にたまりがちな暖気を循環させることで、床付近まで室内全体が効率良く温まり、底冷えしません。

エアコンとサーキュレーターを併用させるデメリット

エアコンとサーキュレーターを併用させるデメリット

エアコンとサーキュレーターを一緒に使うことはメリットばかりのようにも思えますが、デメリットもあります。考えられるデメリットは以下の2点が挙げられます。

サーキュレーターの動作音が発生する

直線的で強い風を生み出すサーキュレーターは、どうしてもモーター音が大きいのがデメリットのひとつです。ただし、サーキュレーターに採用されているモーターがACモーターかDCモーターかによって音量は異なります。

「交流」を表すAlternate Currentの頭文字をとったACモーターは、家庭用のコンセントの交流電源をそのままのかたちで使用しています。

一方で「直流」を意味するDirect Currentの頭文字をとったDCモーターは、家庭用コンセントの交流電源を直流に交換してモーターを動かす仕組みです。電流の流れ方が違うため、細かなコントロールだけではなく、運転音や電気代にまで違いが生まれます。

近年ではDCモーター式の静かな稼働音が特徴のサーキュレーターも登場しています。音が気になるという方はDCモーター式で静音タイプのサーキュレーターを選ぶと良いでしょう。

サーキュレーターの置き方で逆効果になる場合がある

サーキュレーターはその置き方が非常に重要なポイントです。置き方を間違えてしまうと、かえってエアコンの運転効率を下げることにもなりかねません。

特に、冷房運転時と暖房運転時では風を当てる方向が異なるため、サーキュレーターを効果的に使うためにも使い方や設置場所に注意する必要があります。

参照元:経済産業省|令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査事業委託業務(令和3年度調査分の実施等)報告書株式会社CDエナジーダイレクト|サーキュレーターの電気代は?エアコンと併用すれば節約できる!

エアコンとサーキュレーターの効果的な使い方とは?

エアコンとサーキュレーターの効果的な使い方とは?

 

サーキュレーターの効果を充分に発揮させるためにはどのように使用すればよいのでしょうか。ここからは、サーキュレーターをより効果的に使うための方法を冷房時、暖房時に分けて確認していきましょう。

夏は冷房とサーキュレーターを利用して涼しく快適に過ごす

冷たい空気は下にたまる性質があるため、夏の冷房時には足元ばかり冷えてしまうという状態になりがちです。サーキュレーターを使って下にたまった冷気を循環させる方法は主に2種類あります。

ひとつはエアコンの対角線上にエアコンに向けてサーキュレーターを置く方法です。このときエアコンの風向きは水平方向になるように調整し、風が落ちてくる場所にサーキュレーターを設置することでより効果的にエアコンの冷気をかくはんできます。

もうひとつの方法は、エアコンを背にするかたちでサーキュレーターを設置する方法です。こうすることでエアコンの冷気をサーキュレーターの強い風に乗せて循環させられます。これらの方法は家具やエアコンの配置によっても効果が異なるため、部屋の環境に合わせて有効な置き方に変えてみると良いでしょう。

参考記事:アイリスオーヤマ株式会社|サーキュレーターと扇風機の違いとは?それぞれの特徴と使い方を紹介

ロフトがある部屋の場合、熱気がロフト部分にたまり暑さを感じやすくなります。エアコンがロフトよりも下にあることも多いため、ロフトまで冷気が届きにくいということもあるでしょう。こういった場合にはサーキュレーターを2台活用するのがおすすめです。

1台目は斜め上に向けてロフトに設置し、ロフトの熱気を天井に向けて逃がします。2台目は冷気がたまる1階部分にエアコンを背にする形で設置し、ロフト方向へ冷気を送りましょう。こうすることで、ロフトの熱気を排出し、冷たい空気がロフトへと循環していきます。

冬も暖房とサーキュレーターを利用して暖かく快適に過ごす

暖房の暖かい空気は部屋の上部にたまります。夏場とは異なり、上部にたまった空気をかくはんすると暖かい空気を部屋全体に届けられます。サーキュレーターで天井付近にたまった暖気を循環させる方法も2種類あります。

ひとつは、エアコンへ向けて対角線上の位置にサーキュレーターを置く方法です。こうすることで床付近にたまりやすい冷気を天井に送り、天井付近の暖かい空気と循環させられます。

もうひとつは、サーキュレーターを部屋の中央付近に置き、天井に向くように設置する方法です。エアコンの対角線上に家具があるなどの理由でサーキュレーターを置きにくい場合はこの方法がおすすめです。

暖房運転時のサーキュレーターの置き方も、エアコンや家具の配置によって効果が異なります。ご自身の環境にあったサーキュレーターの設置方法を試してみてください。

サーキュレーターを使って2部屋にエアコンの冷気や暖気を送りたいときは?

サーキュレーターを使うと2部屋にエアコンの冷気や暖気を送ることも可能です。冷房運転時には、冷気を隣の部屋に運ぶように、エアコンに背を向ける形でサーキュレーターを配置して送風します。

暖房運転時には、エアコンのある部屋の中央部分にサーキュレーターを置き、天井を向けることで床にたまっている冷たい空気を循環させて天井にたまった暖気をかくはんし、暖かい空気の流れを作ってくれます。

ただし、部屋の構造によって、エアコンの空気がうまく届かない場合もあります。そのため、エアコンのない部屋も室温調整ができているか効果を確かめながら設置してみると良いでしょう。

エアコンは定期的なクリーニングがおすすめ! 

エアコンは定期的なクリーニングがおすすめ! 

サーキュレーターを使ってエアコンを効率的に使用する方法についてお伝えしてきました。しかし、エアコンの効率をあげる方法は他にもあります。特におすすめなのはエアコンの定期的なクリーニングです。

エアコンクリーニングが必要な理由

室内の空気を吸い込んで室温を調整するエアコンは、空気と同時に吸い込んだ室内のほこりや汚れを取り除くためにフィルターが設置されています。

しかし、フィルター掃除をしないまま放置すると、フィルターが詰まり、エアコンの運転効率が悪くなってしまうのです。運動効率が悪くなると、余計に設定温度を上げ下げする必要があり、電気代にも影響があるでしょう。

また、冷房運転ではカビの原因となる結露が発生します。エアコン内部にカビが発生すると嫌なにおいの原因となりますが、問題はにおいだけではありません。エアコン内部のカビを放置することで、カビ胞子をエアコンの風と一緒に部屋中に広めてしまいます。

空気中に漂うカビ胞子を吸い込むことで喘息といったアレルギー疾患の原因となるだけではなく、ご高齢の方や乳幼児は肺炎を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

ご自身でエアコンのフィルターや内部の掃除をしても室外機はそのままというケースもあるでしょう。屋外に設置する室外機は、雨風による汚れは想定されておりこまめな掃除は不要です。

しかし、プロペラファンにほこりや汚れがたまってしまうと排熱効率が下がり、充分な効果を発揮できません。そのため、ご自身では掃除の手が届きにくい室外機などもクリーニングが必要なのです。

エアコンクリーニングのことなら「くらしのセゾン」へ! 

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エアコンは手の届きにくい内部や室外機にも汚れがたまりやすく、そのままにしてしまうと運転効率が下がったり健康に影響が出たりとリスクがあります。エアコンを効率的に気持ちよく使うためにも、プロによるエアコンクリーニングがおすすめです。

くらしのセゾンの「エアコンクリーニング」では、エアコンを完全に分解して見えない内部の汚れやほこりも徹底的に洗浄します。本体カバーやフィルターといった手の届きやすい部分だけではなく、取り外しできる部品を分解し、専用の機材によって内部のアルミフィンやファンまで高圧洗浄するため、カビやほこりもきれいに除去できます。

作業は技術力の高いスタッフが行い、万が一の安心保証やアフターフォローもあるので安心です。土日祝日も追加料金なしで対応可能なので、平日に仕事がある方にも利用しやすいでしょう。エアコンの効きが悪くなってきたと感じる方は、セゾンカードでおなじみのクレディセゾングループの「くらしのセゾンのエアコンクリーニング」を検討してはいかがでしょうか。

くらしのセゾン エアコンクリーニングの詳細はこちら

おわりに

エアコンとサーキュレーターを組み合わせて使うと、室内の空気を循環させ、効率良く室温の調整が可能です。サーキュレーターはモーター音が大きいといったデメリットもありますが、近年では静音タイプのものも登場しているため、ご自身の使用状況に合ったサーキュレーターを検討してみてください。また、エアコンを効率良く使うにはエアコンのクリーニングもおすすめです。電気代がかさみがちなエアコンは、工夫をしながら効率良く使ってみてはいかがでしょうか。

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