布団にカビが生えたらそのまま放置しても大丈夫?効果的な対策は

URLをコピーしました。
布団にカビが生えたらそのまま放置しても大丈夫?効果的な対策は

人は1日の約3分の1を布団の中で過ごします。普段使っている布団にカビが生えてしまったら、健康のためにも一刻も早くきれいにしたいものです。今回は、布団にカビが生える原因や、カビ取り対策、カビの発生を防止する方法について解説します。後半にはカビ防止に有効なグッズの紹介もあるので、ぜひ参考にしてみてください。快適な睡眠と健康のために、カビを撃退して清潔な睡眠環境を手に入れましょう。 

1.布団にカビが生える原因は?放置するとどうなる? 

日本は生活スタイルの欧米化により、和室のないフローリングの洋部屋を主とする住居が増えています。それに伴い、現在では寝室にベッドを置く家庭が多いのですが、スペースの問題や昔からの生活習慣により、フローリングに布団を敷いて寝る方も少なくありません。ここでは、フローリングに布団を敷いた場合に起こりがちなカビの発生について、その原因や弊害などを探っていきましょう。 

1-1.布団のカビは寝ている時の汗が原因 

人間は、約8時間の睡眠で500mlの汗をかくといわれています。夜寝ている時に出た汗が、シーツや布団に染み込むと、布団内部の湿度が上がります。さらに皮脂汚れや髪の毛、ホコリなどを栄養分とするカビにとって、布団の中は繁殖に適した環境なのです。一般的に、温度20~25度、湿度65%以上がカビにとっては好条件。そこに栄養分が加わることで繁殖力が強まります。お風呂場やキッチンなど、住居の中でカビの発生しやすい場所は多くありますが、フローリングに敷いた布団もその一つなのです。また、フローリングにラグやカーペットを敷いた場合でも、条件は同じなので注意しましょう。 

1-2.布団のカビをそのまま放置するのはNG 

布団にポツポツと黒カビが発生しているのを見つけたら、どうすれば良いのでしょうか。見て見ぬふりをして、放置することはおすすめしません。見た目に不快なのはもちろんのこと、臭いが発生することもあります。さらに、カビは胞子となって寝室に充満します。くしゃみや咳、鼻水が出るなどアレルギーの原因にもなるのです。特に高齢者や小さな子どもは免疫力が低い傾向にあるため、深刻な健康被害をもたらす可能性も否定できません。また、布団のカビを放置すると、フローリングにもカビが発生します。フローリングのカビは簡単には落ちません。フローリングの張替えが必要となり、賃貸物件ならば退去時の修繕費用がかさんでしまうこともあります。私たちの健康被害や、余計な出費を防ぐためにも、布団にカビが発生するのを未然に防ぐことが大切です。 

2.自宅でできる布団のカビ取り対策を紹介 

自宅でできる布団のカビ取り対策を紹介 

布団にカビが生えてしまったら、まずは自宅でできるケアをしましょう。カビは放置するとどんどん繁殖するので、早めの対応が肝心です。家庭でできるカビ取り対策を段階的に紹介するので、参考にしてみてください。 

2-1.敷布団なら重曹でふき取ろう 

敷布団を家庭で丸洗いするのは大変なので、まずは拭き取りましょう。カビを拭き取るには重曹を使用します。 

・ステップ1 

水またはぬるま湯300mlに対して重曹大さじ2杯をスプレーボトルの中でよく混ぜ、重曹スプレーを作ります。重曹スプレーをカビ全体に吹きかけて、3分待ちましょう。 

・ステップ2 

3分経ったら、浮き上がったカビをつまむようにして拭き取りましょう。拭き取りが済んだら、消毒用のエタノールを全体にスプレーし、5分待ちます。 

・ステップ3 

5分後、清潔な布でたたくように拭き取りましょう。最後は水で拭き上げてから、よく乾かします。 

2-2.敷布団にはカビ除去スプレーを使うのも効果的 

重曹でカビを落としきれない場合は、カビ除去スプレーを使って落とします。カビ除去スプレーは、およそ1,000~2,000円ほどで購入できます。 

・ステップ1 

カビ除去スプレーを使用する前に、一度布団の目立たないところで色落ちしないかどうか確認をおすすめします。 

・ステップ2 

色落ちの心配がないようであれば、カビ除去スプレーをカビに直接塗布して30分間待ちます。 

・ステップ3 

30分経ってもカビが落ちない場合は、同じ工程を繰り返します。カビが落ちたらそのまま布団をよく乾かしましょう。カビ除去スプレーを使用する場合、水拭きは必要ありません。 

2-3.シーツや布団カバーには酸素系漂白剤を使用 

シーツや布団カバーは洗濯機での丸洗いがおすすめです。カビには酸素系漂白剤と衣料用塩素系漂白剤を使い分けましょう。基本的には、液体の酸素系漂白剤を使います。真っ白なシーツやカバーには洗浄力の強い衣料用塩素系漂白剤を使用することも可能です。 

・酸素系漂白剤 

色柄物のシーツやカバーには酸素系漂白剤を使います。洗濯機で規定量まで注水し、液体の酸素系漂白剤を溶かしてからシーツやカバーを1時間浸け置きします。1時間後、通常モードで洗濯機にかけましょう。 

・衣料用塩素系漂白剤 

真っ白なシーツやカバーの場合は、より強力な洗浄力のある衣料用塩素系漂白剤でも洗えます。衣料用塩素系漂白剤は漂白作用が強く刺激もあるため、作業する際は必ずマスクやゴム手袋を着用し、換気を行ってください。 

2-4.もしフローリングにもカビが生えてしまったら 

布団にカビが発生すると、フローリングにもカビが付着することがあります。フローリングにカビが生えてしまった時の対処法を紹介します。 

・ステップ1 

お掃除ワイパーでカビを静かに拭き取ります。掃除機はカビの胞子を舞い上げてしまうので、必ずワイパーで拭き取ってから掃除機をかけるようにしましょう。 

・ステップ2 

ワイパーでカビが取れない場合は、無水エタノール8と精製水2の割合で作った80%の消毒用エタノールを使用します。フローリングは色落ちする場合があるので、目立たないところで試したのちに作業を行うのがおすすめです。 

・ステップ3 

フローリングの色落ちが心配な場合は、逆性石けんで代用してみてください。逆性石けんは殺菌作用があり、カビ取りに効果的です。インターネットやドラッグストアなどで手軽に購入できます。希釈方法は製品に記載されている説明に従ってください。 

3.コインランドリーやクリーニングでカビ除去 

家庭でのカビ除去が難しい場合は、コインランドリーやクリーニングを利用しましょう。ここでは、コインランドリーやクリーニングでカビ除去をする際のポイントを解説します。 

3-1.コインランドリーでカビの除去はできる? 

まずは、布団の洗濯表示を確認します。「水洗い可」の表示がある場合はコインランドリーでの洗濯を検討しましょう。近年、布団丸洗い機能の付いたコインランドリーが増えています。コインランドリーは布団内部のカビを除去する効果を期待できます。コインランドリーの乾燥機は大きくてパワフルなため、高温乾燥により布団内部のカビやダニを撃退できるでしょう。 

その反面、布団表面についてしまった黒カビを落とすことは困難です。また、乾燥機の容量が布団に対して小さいと、乾きが悪くなる可能性があります。生乾きの状態では新たなカビが発生してしまうので、仕上げに自宅で天日干しをしてしっかりと乾かすようにしましょう。 

3-2.カビの除去はクリーニングでも可能!気をつけたいポイントは 

コインランドリーや家庭の洗濯機でカビを除去しようとすると、時間や手間がかかります。そこで、クリーニングに出すことを検討する方もいるのではないでしょうか。ここでは、布団クリーニングでカビを除去する方法や、クリーニングに出す時の注意点について解説します。 

・クリーニングのカビ除去方法とは? 

クリーニングでは布団を丸ごと水洗いすることで、表面だけでなく布団内部のカビまできれいにすることができます。また、布団の素材に合った洗剤を使用するので効率的に汚れを洗い流し、布団を傷める心配がありません。仕上げに大型の布団乾燥機で高温乾燥して殺菌します。布団を長く衛生的に使うためには、定期的なクリーニングが良いでしょう。 

クリーニングに出す際の注意点は 

布団を取り扱うクリーニング店の中にはカビ取りを行っていないところもあるので、事前に確認しましょう。また、布団クリーニングには、「まとめ洗い」と「個別洗い」の二つの手法があります。しっかりとカビを落とすには、個別洗いを選びましょう。まとめ洗いの場合、他の布団と一緒にロール状にして洗うため、布団内部のカビまで落としきれないことがあるのです。家庭での洗濯やコインランドリーを利用するより費用はかかりますが、プロの技で確実にカビを除去することができます。 

布団をクリーニングに出す際は、運ぶ手間のかからない宅配クリーニングがおすすめです。くらしのセゾンとクリーニングタカノが提供する宅配クリーニングは、全国送料無料、WEBサイトで24時間受付しています。 

宅配クリーニングの詳細はこちら

.カビの生えた布団を捨てる方法 

どうしても布団のカビが取れない場合は思い切って処分しましょう。とはいえ、普段出さない大きなごみなので、どのように捨てたら良いのか迷ってしまうことも。ここでは、布団を処分する方法を紹介します。 

4-1.粗大ごみとして出す 

粗大ごみとして出す場合は、自治体のルールに従いましょう。収集日、場所、料金を確認して申し込みを行います。指定された収集日までに布団を畳んで紐で縛っておけば準備は完了です。粗大ごみ用シールを貼り、収集日に指定の場所まで持っていきましょう。 

4-2.可燃ごみとして出す 

布団は小さく切り分けて可燃ごみとして出すことが可能です。ここでは、布団を小さく解体する手順を紹介します。 

・ステップ1 

解体する布団と裁ちばさみ、糸を外すためのリッパー、ごみ袋、マスクを用意しましょう。 

・ステップ2 

糸くずや綿の繊維が舞うため、作業を始める前にマスクを着用しましょう。布団外布の縫い目をリッパーで外し、ハサミを入れて中綿と外布を分けます。 

・ステップ3 

外布を30cmサイズに切り取ってごみ袋に入れます。はさみを奥までしっかり入れると切りやすいです。糸くずなどが散らかるので、切ったものはこまめにごみ袋に入れましょう。 

・ステップ4 

外布が終わったら中綿を切ります。はさみで切れないほど分厚い布団の場合は、手で引き裂いてください。すべて細かくしてごみ袋に入れ、散らばった糸くずなどを掃除機できれいにしましょう。 

4-3.不用品回収会社に依頼する 

布団の回収を行っている不用品回収会社に依頼することも可能です。しかしこの場合は、トラブルを防ぐため、引き取り価格が適正かどうかをしっかりと見極める必要があります。依頼する企業が「廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかどうかもチェックしておきましょう。また、引っ越し会社が不用品回収を行っている場合があります。引っ越しの予定がある方はそのタイミングで布団を処分すれば、手続きや手間を省くことができるでしょう。 

5.布団にカビを生やさない方法は? 

布団にカビを生やさない方法は?

布団にカビが生えると、その後の処理が大変です。そうならないためにも、カビの発生リスクを減らすために日頃からできることをしましょう。ここでは、日常生活で気をつけるべきことや、布団をなるべく清潔に保つ方法を紹介します。 

5-1.布団を定期的に天日干しする 

カビを発生させる原因の一つが湿気です。布団を干して内部の湿気を取り除くことでカビ発生リスクを抑えることができます。できれば3日に1回、少なくとも週に1回は布団を天日干しにすると良いでしょう。外干しする時間は、午前10時から午後3時の間の4時間程度が理想的です。2時間ごとに布団を裏返し、隅々まで風通ししてください。また、直射日光に弱い種類の布団の場合は、陰干しや室内干しをこまめに行いましょう。 

5-2.寝室をしっかり換気する 

寝室の湿気を逃がすため、年間を通して換気をすることが大切です。特に冬場は寒いので、換気をしない方がいるかもしれません。しかし、冬は暖房により室内温度と外気温の差が激しいため、結露で室内に湿気が溜まりやすいのです。冬こそ意識して換気を行いましょう。 

5-3.万年床にしない 

万年床はカビの温床となります。毎日きちんと布団の上げ下ろしをしましょう。収納場所の除湿もしっかりと行ってください。朝は寝ている間にかいた汗や体温が布団に残っている状態です。起床後は掛け布団をめくって1~2時間ほど空気にさらし、布団内の湿気を逃がしておくと良いでしょう。ベッドの場合も同じです。目覚めてすぐのベッドメイキングは布団の中の湿気が残ってしまうので、時間をおいてから行いましょう。 

5-4.布団は窓や壁から10cm以上離して配置 

布団やベッドの配置にも注意が必要です。壁際に布団やベッドを置くと、湿気が溜まりやすくなります。また、窓際は結露で布団が濡れてしまい、カビの原因になりやすいです。布団やベッドを配置する際は、壁や窓から10cm程度のすき間を確保しましょう。 

5-5.清潔な状態を保つ 

少なくとも週に1度はシーツを洗濯しましょう。布団には寝汗だけでなくフケやアカなどの皮脂汚れが付着しています。また、カビの栄養となる食べこぼしや飲みこぼしにも注意が必要です。布団やベッドの上での飲食は控えましょう。これらはすべてカビのエサとなって繁殖してしまいます。 

6.カビ防止に有効なグッズを紹介! 

日本は年間を通して湿気が多い気候です。カビを防止するためのさまざまなグッズが売られています。ここでは、布団のカビ防止に有効なグッズを厳選して紹介するので、ぜひチェックしてみてください。 

6-1.除湿シート 

敷布団やマットレスの下に敷いて使う除湿シートは、布団内の湿気を吸収します。洗濯もできて繰り返し使え、場所もとりません。特に梅雨の時期は布団を天日干しできない日が多いので、1枚持っておくと便利です。 

6-2.すのこ 

フローリングの上に布団を敷く時にカビが発生しやすい一番の原因は、湿気と熱気の逃げ道がなくなるという点です。敷布団の下にすのこを敷くことで風通しがよくなり、カビの発生リスクを抑えることができるでしょう。高さがあるものの方が、フローリングと布団の間の通気性が良くなるのでカビ対策におすすめです。 

6-3.防水シーツ 

マットレスや敷布団の湿気対策に有効なのが防水シーツです。防水シーツを使用すると汗が吸収されず、布団内の湿気を抑制できます。寝汗だけでなく、皮脂汚れなども防水シーツがキャッチするので衛生的です。 

6-4.ゴザ 

すのこと同様に、フローリングと布団の間の通気性を改善するための便利なアイテムがゴザです。ゴザは一般的にい草でできています。い草は細かな穴が開いているので、湿気が溜まりにくい構造になっています。多湿である日本ではい草が古くから重宝されており、畳にも使われている身近な存在です。すのこに比べゴザは持ち運びやすいという利点があります。 

6-5.布団乾燥機 

布団のカビ対策には天日干しが効果的ですが、天候の問題や外出などのスケジュールの都合でできないことがあります。布団の湿気を追い出し高温でカビを殺菌できる布団乾燥機は、天日干しと同じような効果を期待できます。また、布団乾燥機を使えばカビ対策だけでなく、花粉対策にも有効です。高温の送風機能が付いているので、冬には布団を温めたり衣類乾燥に使えたりと用途の幅が広いアイテムです。 

おわりに 

布団のカビは湿度の高い日本では身近な存在です。家庭でのカビ取り対策を実践する、コインランドリーやクリーニングを利用するなど、カビ除去の方法はさまざまです。しかし、一度布団にカビが発生してしまうと除去するのに手間や費用がかかってしまうのが現実。布団のカビは衛生面だけでなく健康面にも影響を及ぼします。原因を知り清潔な環境を整えて、カビの発生を未然に防ぎましょう。