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壁紙についた汚れの落とし方は?効率的な方法やおすすめのアイテムについて解説

壁紙についた汚れの落とし方は?効率的な方法やおすすめのアイテムについて解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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普段なかなか掃除することのない壁紙について、「実は汚れが気になっているけれどそのままにしている」という方も多いのではないでしょうか。そこでこのコラムでは、壁紙の汚れの原因や放置したらどうなるか、汚れの落とし方やおすすめのアイテムなどをご紹介していきます。壁紙の汚れを落として、お部屋をすっきりさせましょう。

壁紙の黄ばみや黒ずみの原因は?

壁紙の黄ばみや黒ずみの原因は?

気が付いたら壁紙にできている黒ずみや黄ばみ、茶色い汚れのほとんどは、油汚れが原因とされています。油を使う場所といえばキッチンを思い浮かべる方が多いでしょう。そのため、リビングや寝室の壁紙にも黄ばみや黒ずみが出るのはおかしいと感じるかもしれません。

実はここでいう「油(脂)」には、料理に使用する油だけでなく皮脂汚れも含まれているのです。照明のスイッチを押した時、ちょっと手をついて立ち上がった時など、さまざまなタイミングで手は壁に触れます。そういった壁紙と手が触れるタイミングが積み重なって汚れが溜まり、壁紙の黒ずみにつながるのです。

また、喫煙者がいる場合にはタバコのヤニも壁の黄ばみの原因となります。ヤニには樹脂が含まれていて、ヤニも脂の一種なのです。喫煙者がいるかどうかで、壁の黄ばみ具合は大きく変わってくるでしょう。

小さい子どもがいる家庭では、つかまり立ちをした時やはしゃいで壁に触れる時など、子どもが壁に手を触れる機会が多いはずです。さらにクレヨンやボールペンなどで壁に落書きすることで汚れが発生する恐れも出てきます。

もうひとつ壁紙が汚れる原因となるのが、カビです。結露が出やすい窓の周りや水回りには湿気が溜まりやすく、壁紙にカビが発生する恐れがあります。「どう見ても油汚れがある場所ではないな」と思ったら、カビの可能性を疑ってみましょう。

壁紙の汚れを放っておくとどうなる?

壁紙の汚れをそのままにしておくと、部屋全体がくすんでいるような印象になってしまいます。さらに賃貸の場合には、壁紙の汚れによって退去時に別途費用を請求される恐れもあるので注意が必要です。

賃貸物件の壁紙の汚れは、貸主負担になる場合と借主負担になる場合があります。家具を置いていたことによる日焼けや、画びょうによる小さな穴などの経年劣化による汚れは、貸主負担となる場合が多いです。しかし、タバコのヤニやニオイ、掃除をしなかったことが原因のシミやカビといった、普通に生活している範囲外の汚れに関しては、借主負担となる場合があります。余分な出費を増やさないためにも、壁紙の汚れは避けたいところです。

さらに汚れを放置していると汚れが頑固になってしまうことがあります。そうすると掃除が大変になってしまうことも多いので、定期的なお手入れで壁紙を清潔に保つと良いでしょう。激しく汚してしまった場合は都度掃除が必要ですが、定期的な清掃は年に1回程度がおすすめです。

壁紙の汚れ落としの前にやっておくこと

壁紙の汚れを落とす前に必ず確認しておかなければならないのが、壁紙の種類です。一般的な家庭の壁紙の大半はビニールクロスであり、ビニールクロスであれば水や洗剤を利用した掃除ができます。一方で和紙や布、土、砂といった素材の場合、水で濡らしたり洗剤を使ったりした掃除をしてしまうと、壁を傷つけてしまう恐れがあります。「自宅の壁紙が何の種類か分からない」という場合には、壁に少しだけ水をかけてみましょう。水が染み込まずにはじくようならビニールクロスで、浸み込んだらビニールクロス以外の壁紙だと判断できます。

また、掃除を始める前にはハンディモップなどを使って壁のホコリを取り除いておきましょう。月に1回程度ホコリをとるようにするのが理想的です。高い所にも届くよう、柄が伸びるタイプのハンディモップを常備しておくとスムーズに掃除ができます。コンセントやスイッチの周り、ホコリが溜まりやすい巾木の上なども、忘れずにホコリを払っておきましょう。

壁紙の汚れの効率的な落とし方

壁紙の汚れの効率的な落とし方

ここからは、壁紙の汚れを落とす方法について詳しく見ていきます。掃除をするときには、以下のものを用意しておきましょう。

  • 食器用の中性洗剤
  • 乾いた雑巾×2枚
  • クロス用消しゴム

それでは、壁紙の汚れを効率的に落とす方法について順を追って見ていきましょう。

洗剤を雑巾につけて拭く

雑巾を濡らして軽く絞ったら、洗剤を数滴たらし雑巾全体になじませます。そのあと、壁の上から下に向かって拭いていきましょう。

水拭きをする

洗剤の付いた雑巾を水ですすいで洗剤を落とし、壁を水拭きします。壁に洗剤を残さないように注意してください。

乾拭きをする

使っていないもう1枚の雑巾で、水分が残らないように乾拭きをしていきます。力を込めすぎると壁紙が傷む可能性があるため、丁寧かつ優しく拭くよう心掛けましょう。

消しゴムを使う

洗剤を使用しても落ちない汚れがあったら消しゴムを軽くかけ、汚れを落としてください。壁紙用の消しゴムにはクレヨンなどの落書き用のもの、手垢や黄ばみ用のもの、サビ汚れや油汚れに対応しているものなど、さまざまな種類があります。汚れの原因が分からない場合には、幅広い用途で使えるものを選ぶと良いでしょう。

100円ショップでも手に入る!壁紙の汚れ落としにおすすめのアイテム

ここからは、壁紙の掃除に役立つおすすめのアイテムについて紹介します。100円ショップやドラッグストアで購入できるうえ、壁紙の汚れ落とし以外にも使えるアイテムばかりなので、ぜひ手元に置いておきましょう。

中性洗剤

先ほどの汚れの落とし方でも登場した中性洗剤は、軽い汚れをはじめ黒ずみや手垢、油や調味料による汚れ、クレヨンやボールペンの落書き、家具の汚れなど幅広く使えます。油汚れに強く、作用が穏やかなので壁紙を傷めにくいのが特徴です。食器用洗剤に多く使われているため常備しているご家庭も多いと思います。しかし、食器用洗剤の中には弱酸性やアルカリ性のものもあるため、自宅にあるのが中性洗剤か確認をしてから使用するようにしましょう。

重曹・セスキ炭酸ソーダ

中性洗剤を使っても落ちないような頑固な油汚れやタバコのヤニによる汚れには、アルカリ性の重曹・セスキ炭酸ソーダを使ってみましょう。どちらでも壁紙掃除に使用できますが、油汚れを落とす力が強く水に溶けやすいため、新たに購入するのであればセスキ炭酸ソーダを選ぶのがおすすめです。

小さじ1杯程度の重曹・セスキ炭酸ソーダを100mlの水に溶かしたあとスプレーボトルに入れ、壁に吹きかけて使用します。吹きかけたら液が垂れないように下から上に拭き上げ、中性洗剤を使用する時と同様に水拭きと乾拭きをしてください。

重曹には研磨効果があり強くこすると壁紙が削れる恐れがあるので、重曹を使う時には強く拭きすぎないよう注意が必要です。水に溶かしたりする作業が面倒だと感じる方におすすめなのが、市販されているスプレータイプのセスキ炭酸ソーダです。濃度など気にすることなくそのまま吹きかけるだけなので、手軽に壁紙の汚れ落としができます。

漂白剤

重曹やセスキ炭酸ソーダを使っても落ちない黒い斑点のような汚れがある場合、その汚れは黒カビの可能性があります。油汚れと違い黒カビは根を張って広がっていくので、表面を拭いただけでは汚れが落ちません。そんなときに使用するのが、塩素系漂白剤です。キッチン用ハイターなどを使う場合には、原液を100倍に薄めて使いましょう。

使い方は中性洗剤のときと同様ですが、素肌に触れないよう手袋をして使ってください。また色や柄のある壁紙の場合は色落ちしてしまう恐れがあるため、心配な場合には事前に目立たない部分で少し試してみてから全体に使用すると安心です。

なお水拭きや乾拭きをしたくない場合には、消毒用エタノールでも黒カビの汚れ落としができます。こちらも目立たない部分で壁紙の変色などがないか確認したうえで雑巾に含ませ、汚れを丁寧に拭いていきましょう。

また、黒カビに有効な漂白剤ですが壁紙を劣化させる恐れのある薬液でもあるため、まずは中性洗剤やセスキ炭酸ソーダでの掃除を試してみてから使用するようにしてください。

クレンジングオイル・除光液

クレヨンや油性ペンの落書きを落とすのに使えるのが、クレンジングオイルや除光液です。特に賃貸の場合子どもが壁に落書きをしてしまったら冷や汗ものなので、身近にある手軽なアイテムで対処できることを知っておくと安心できるでしょう。

使い方は、落書きにクレンジングオイル・除光液を含ませた雑巾を10秒ほど当て、メラミンスポンジを使って優しくこすって拭き取るだけと簡単です。ただし色や柄のある壁紙の場合除光液を使用すると色落ちの恐れがあるため、使用を避けましょう。

ちなみに鉛筆やクーピーの汚れには消しゴム、水性ペンは水拭きなど、落書きの内容によって使うアイテムを変えるとより落としやすくなることがあります。

壁紙をきれいに保つには?

壁紙をきれいに保つには?

ここまで壁紙の汚れを落とす方法について確認してきましたが、普段から汚さないように気を付けておけば掃除の手間を掛けずに済みます。そこでここからは、壁紙をきれいに保つための方法を見ていきましょう。

換気する

キッチンで発生する油煙やタバコの煙は、壁紙を汚れやすくします。料理をしたあとやホットプレートを使ったあと、タバコを吸っている時には必ず充分な換気をするようにしてください。

24時間換気システムがあるご家庭であれば、フル稼働させておくことが前提です。そのうえで窓開け換気を行う際には、30分に1回以上数分窓を開けることが推奨されています。エアコンを使用している場合には、エアコンに負荷を掛けないためにもつけたままで換気をしてください。

また、ご自宅に換気口が付いている場合もあるでしょう。空気を入れ替える役割の換気口ですが、室内の油やホコリを吸ったり、反対に室外から排気ガスや砂、花粉を取り込んだりします。そうすると換気口はもちろん周囲の壁にも汚れが付いてしまう場合があるのです。汚れが付かないよう、換気口をこまめに掃除したり換気口のカバーにフィルターを取り付けたりといった対策をしておきましょう。

空気清浄機を使う

換気と併せて使用したいのが、空気清浄機です。タバコや調理中の煙を吸ってくれるため、壁紙の汚れ対策になります。ただここで気を付けておきたいのが、空気清浄機の設置場所です。汚れた空気を吸ってくれる分、空気清浄機の周りには汚い空気が集まってきます。置き型タイプのものであれば、壁から離れた場所に置くようにしましょう。

また空気清浄機自体にも汚れが溜まっていくため、定期的に掃除をしないと充分に効果が発揮できなくなってしまいます。そのため、本体の水洗いや吸気口パネル・フィルターの掃除を月に1回程度行うようにすると良いでしょう。

家具や家電と壁紙の間に空間を作る

空間をできるだけ広く使いたいと、家具や家電を壁にぴっちりと配置している方もいると思います。しかし、壁にくっつけて家具や家電を配置してしまうと、静電気が発生して壁にホコリが付きやすくなってしまうのです。さらに風通しや日当たりが悪い場所、水回りにはカビが発生してしまうことも。賃貸で大きな家具や家電を動かしたら壁にカビが生えていて、退去時に費用がかかってしまったということにならないためにも、あらかじめ空間を作っておくのがおすすめです。

空間を作る時には掃除がしやすいこと、動かしやすいことを考えてみましょう。例えばフローリングワイパーをかけられる隙間を空けておく、設置可能であればキャスターを付けておくなどすれば簡単に掃除ができ、壁紙の汚れを防げます。

汚れが目立たない・落ちやすい壁紙を使う

最初から汚れが目立たないような色の壁紙を選んでおくというのもひとつの手です。真っ白ではなく、ベージュやアイボリーなどの少し色が付いたもの、濃い色のもの、柄の入ったものなどは汚れが目立たないとされます。とはいえただ汚れが目立ちにくいというだけなので、定期的な掃除はしっかりしましょう。

また、汚れが落ちやすい壁紙を選ぶこともおすすめです。表面にフィルムがラミネート加工されているため、汚れが拭き取りやすいうえに傷が付きにくいフィルム汚れ防止壁紙。貼り上がりがきれいで汚れが落としやすいウレタンコート壁紙、ひび割れにくく表面の撥水コートでお手入れが楽なハードストレッチ壁紙など、さまざまな種類があります。デザイン・機能ともにご自身に合ったものを選びましょう。

おわりに

壁紙の汚れは身近なアイテムを使って落とせることが分かりました。壁紙を汚さないための対策もしながら、定期的な壁紙掃除をしてきれいな状態の壁紙を保つようにしましょう。

「洗剤などを使ってみたけど、汚れが落ちない」という場合には、プロの清掃会社に頼む、または壁紙を張り替えるという選択肢もあります。「セゾンの住まい小修繕」では、壁紙の張り替えをはじめ壁の穴や傷の修繕、水回りの防水、蝶番の交換など、住宅のちょっとしたリペアを行っています。年中無休で営業しており、最短即日で対応してくれるのがうれしいポイントです。壁紙の張り替えを検討している方は、ぜひ問い合わせてみてください。

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