ドライブレコーダー特約付き自動車保険は入るべき?内容やメリットを解説

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ドライブレコーダー特約付き自動車保険は入るべき?内容やメリットを解説

自動車保険のドライブレコーダー特約が話題を呼んでいます。これは月額料金で高性能なドライブレコーダーの取り付けができる契約です。このコラムではドライブレコーダー特約の付いた自動車保険についての詳しい内容や注意点、向いている方などをご紹介します。

1.自動車保険のドライブレコーダー特約の概要

自動車保険には基本補償のほかに特約を付けることができます。さまざまな特約があるなかで、注目を集めているのがドライブレコーダー特約です。ドライブレコーダーとは走行中の映像や音声を記録する車載装置で、フロントガラスに取り付けます。交通事故やあおり運転などのトラブルに巻き込まれたとき、映像や音声の記録によって確実な証拠を残すことができるものです。ここでは、自動車保険のドライブレコーダー特約の概要についてご紹介します。

1-1.事故の際に映像が保険会社に送信される

保険会社のドライブレコーダー特約は、近年あおり運転などの危険運転が多発していることから注目を集めています。あおり運転による事故が相次いだことを受けて、2020年には道路交通法が改正されました。あおり運転は「妨害運転罪」として、正式に取り締まりの対象となっています。

このような状況からあおり運転の対策をするため、事故の映像などを撮影できるドライブレコーダーを設置する方が増えてきました。2021年7月に行われたソニー損保「2021年 全国カーライフ実態調査」では、ドライブレコーダーの搭載率は43%と高く、73.9%の方が悪質・危険な運転行為の抑止にはドライブレコーダーの設置が効果的と答えています。

そのような事情において、自動車保険のドライブレコーダー特約は、高い性能のドライブレコーダーを低コストでレンタルできるこということで人気です。ドライブレコーダー特約はただドライブレコーダーがレンタルできるというだけでなく、事故が発生した際、自動的に映像が事故受付センターに送信され、救急への連絡などサポートをしてもらえるのもメリットです。

1-2.保険会社ごとに性能は異なる

ドライブレコーダー特約を取り扱っているのは、2021年10月現在で大手保険会社の3社のみです。すべて代理店型保険会社で、ダイレクト型にはドライブレコーダーを扱う保険会社はありません。取り扱うドライブレコーダーの種類は各保険会社で異なり、性能も違います。映像送信の方法やあおり運転の対策などのサービスは、共通するものと異なるものがあるのが特徴です。

【3社で共通するサービス】

  • 事故などの発生時にリアルタイムで事故受付センターに自動連絡される
  • 事故発生直後、録画映像が保険会社に送信される
  • 危険運転などへのアラート機能が搭載されている
  • 安全運転診断サービスがある

【3社のサービス比較】

保険会社A社B社C社
月額保険料・650円 (前方1カメラ型)
・850円  (2カメラ型)
850円850円
事故映像の自動送信自動送信自動送信自動送信
常時録画映像送信パソコンからの送信のみスイッチ操作で前後15秒のデータを送信送信したいデータを選択し、送信
あおり運転対策オペレーターにつながるSOS機能あり専用のリアカメラを提供(有料)専用のリアカメラを提供(有料)
駐車監視機能エンジン停止後30分の監視機能付き(2カメラ型)駐車中の衝撃検知時に録画できる
見守りサービス専用Webサイトで、見守り者を設定事前に登録した者が運転状況を見守る各種アラートをスマホに送信

1-3.単体購入とどちらがお得?

ドライブレコーダー特約を検討する場合、ドライブレコーダーを単体で購入した場合とどちらがお得なのかは迷うところです。毎月保険料を支払うよりも、購入した方が安上がりなのではないかと考える方もいるかと思います。特約と単体の価格について、「2カメラ一体型」のドライブレコーダーを提供するA社を例に、金額を比較してみましょう。

月額保険料は2021年現在、850円です。同じ「2カメラ一体型」のドライブレコーダーの単体価格は商品により価格に幅があり、2万〜3万円で販売されています。税込2万円と仮定した場合、金額の比較は次の通りです。

契約期間ドライブレコーダー特約単体購入
1年10,200円20,000円
2年20,400円20,000円
3年30,600円20,000円

2年間使用した場合、金額だけ見れば単体購入がお得です。ただし、事故時のサポートなど、特約は単体購入にはないサービスがあります。単純に金額だけでは判断できない部分もあるでしょう。

2.ドライブレコーダー特約のメリット3つ

2年以上使用する場合には単体購入の方が金額的にお得ですが、ドライブレコーダー特約には単体購入にはないメリットがあります。事故後の対応などを考えれば、かえって特約の方がお得だったといえる場合があるかもしれません。ドライブレコーダー特約はドライブレコーダーを選ぶ手間がなく、事故後の手続きも簡略化できるのがメリットです。具体的にどのような内容なのか、詳しく見てみましょう。

2-1.ドライブレコーダーを購入しなくても良い

ドライブレコーダー特約に加入すれば、自分でドライブレコーダーを選んで購入するという手間が省けます。初めてドライブレコーダーを購入するとき、豊富な種類があるなかからどれを選んで良いのか迷うことも少なくありません。

購入してから必要な機能が付いていなかったことに気づくなど、失敗する可能性もあります。その点、保険会社が選んだ商品であれば信頼でき、安心して取り付けができます。

2-2.事故後の手続きが簡略化される

ドライブレコーダー特約の大きなメリットは、ドライブレコーダーが強い衝撃を検知したときに事故受付センターへ映像や位置情報が自動送信される機種が多いことです。事故直後にリアルタイムで事故の連絡が入り、事故時の映像も⾃動で記録・送信されます。

事故が起こった場合、突然のことに動揺してすぐに必要な行動に出られない場合もあるでしょう。事故直後はドライブレコーダーを通してセンターのオペレーターと会話ができ、アドバイスを受けられます。さらに、警察や消防への連絡やロードサービスの手配などを依頼することもできます。人通りの少ない場所で事故を起こしたり、身動きできなかったりした場合でも安心です。

2-3.映像の証拠を残せる

ドライブレコーダー特約では、映像の証拠を残せるのもメリットです。ドライブレコーダーから送信された映像は、AIが事故状況を再現します。過去の裁判例に基づき、責任割合がどのくらいになるかも算出が可能です。迅速で正確な事故状況の把握ができ、事故の状況について説明する必要もありません。

特約ではさらに、安全運転のためサポートが受けられるのもメリットです。映像記録だけでなく走行距離や時間も記録され、車間距離が一定以下になった場合や急ハンドルなどを検知した場合はアラートを発して注意を促します。サポート機能により安全運転への意識が高まり、自分の不注意による事故を防ぐことが可能です。

2-4.安全運転診断サービスやあおり運転対策も

また、安全運転診断のサービスもあります。急アクセル・急ブレーキの強さや回数など、運転者の特性をもとに安全診断レポートが作成され、自分の運転を振り返ることが可能です。WEBレポートは毎月1回更新され、自分の運転を振り返ることができます。高齢などで運転の衰えが心配な方など、特に役立つサービスです。

保険会社によっては見守り機能がつく特約もあり、Webサイトで家族など任意の方を見守り者に設定し、メールで連絡を受けることもできます。各社、あおり運転の対策にも対応しているのもメリットです。例えば、あおり運転に遭遇した場合、ドライブレコーダーのボタンを押せばオペレーターと通話ができ、対処法などを教えてもらえるといったサービスがあります。

単体購入にはないこれらのサービスは、継続利用で単体購入の価格を超える場合にも十分に価値のあるものといえるでしょう。ドライブレコーダー特約の保険に乗り換えたいと考えている方は、下記の記事で自動車保険の乗り換えについて詳しく説明しています。ぜひチェックしてみてください。

関連記事:自動車保険の乗り換えはタイミングに注意。メリットや注意点を解説

3.ドライブレコーダー特約の注意点

メリットの多いドライブレコーダー特約ですが、いくつか注意したい点もあります。当然ながら保険料が発生し、機種もあらかじめ決められています。

また、保険会社に映像が送信されるため、個人情報を提供するということを把握しておかなければなりません。契約してから「こんなはずではなかった」ということにならないために、ドライブレコーダー特約の注意点について確認しておきましょう。 

3-1.保険料が負担になる

ドライブレコーダー特約の保険料は、月額650円〜850円です。毎月の金額としては少額ですが、年間では1万円ほどになります。単体購入では1万円を切る商品もあり、長期的に考えると保険料が負担になる可能性もあるでしょう。

万が一の場合に備えるだけであれば、単体購入で十分と考えることもできます。保険料は機種本体に支払うというよりは、サービスに対する負担と考えた方が良いでしょう。特約は事故後の対応だけでなく、安全運転などさまざまなサービスがあります。これらと保険料を比較して、価値があると思えるなら選択をすると良いでしょう。

また、ドライブレコーダー特約はあくまで特約のため、メインの自動車保険に加入しなければなりません。4社とも代理店型保険会社であり、ダイレクト型の保険と比較すると保険料は割高です。保険料の安い自動車保険に入りたいと考えている方には、負担になる可能性があります。

現在加入している自動車保険の保険料が高いと感じている方は、自動車保険の相場についてはこちらで詳しく説明しています。

関連記事:自動車保険の相場は条件によって異なる。保険料に影響する項目をご紹介

3-2.好みの性能を選べない

ドライブレコーダー特約では、ドライブレコーダーの機種を選ぶことはできません。販売されているドライブレコーダーの種類は豊富で、高性能な機種も多く出回っています。これからも進化して、より機能の充実した機種が出てくる可能性もあります。

保険会社の機種も十分な機能を搭載していますが、最高品質というわけではありません。自分が求める機能が搭載されていない場合もあるでしょう。機種に詳しく、より高い性能を求める方には特約で提供されるドライブレコーダーでは不満を持つ可能性があります。

3-3.情報の提供に同意する必要がある

ドライブレコーダー特約では、ドライブレコーダーで撮影された映像が保険会社へ送信されます。「テレマティクス」というIT端末が搭載されており、通信機能でリアルタイムに車内の映像が提供されている状態です。提供される情報には、次のようなものがあります。

  • ドライブ中の映像
  • 走行時間
  • 走行距離
  • 速度
  • 位置情報

いつ、どこを走行していたのかすべて分かる状態のため、保険会社に対しプライバシーに関する情報が常に提供されていると考えて良いでしょう。また、情報を提供する先は保険会社だけではなく、提携企業も含まれます。これら情報の提供については、あらかじめ同意をしているという認識が必要です。

3-4.ドライブレコーダーは自分で取り付ける

ドライブレコーダーは商品を手渡され、自分で取り付ける必要があります。説明書がついて、説明する動画も提供されているため、取り付け自体はそれほど難しいものではありません。30分〜1時間程度で設置が可能です

機械が苦手で自分で取り付けができない場合は、専門会社に依頼することになります。保険会社によっては紹介をしているところもあるため、専門会社を探す手間は省けます。ドライブレコーダー単体を購入した場合にも取り付けはあるため、特約に限った問題ではありません。

4.ドライブレコーダー特約が向いている方

ドライブレコーダー特約は、向いている方と向いていない方がいます。自分でドライブレコーダーが選べない方や、事故後の心配をせず安心して運転したいという方には特約が向いています。また、安全運転診断など、日常的なサービスを受けたい場合にも適しています。ドライブレコーダー特約が向いている方について、見ていきましょう。

4-1.自分に合うドライブレコーダーが選べない

数あるドライブレコーダーのなかから自分に合うものが選べない、そもそもドライブレコーダーに詳しくないという方は、特約がおすすめです。一般的に必要な機能が搭載され、保険会社が選んだ機種という安心感もあります。契約時にドライブレコーダーについて説明してもらえるため、ドライブレコーダーが初めてでよく分からないという方にも最適といえるでしょう。

4-2.安心して運転したい

ドライブレコーダー特約の最大のメリットは、事故時のサポートです。万が一のときにサポートしてもらえるという安心感は、特約ならではのものです。あおり運転の対策もしてくれるため、運転に不安がある方にも向いています。安全運転診断など、事故以外でのサービスを求める方にも最適です。見守り機能のあるサービスは、高齢者が運転する家族にとっては安心できるサービスといえるでしょう。

5.ドライブレコーダー特約が不向きな方

ドライブレコーダー特約が不向きな方もいます。すでにドライブレコーダーを搭載している場合は、取り外して特約に入るのはあまり合理的とはいえません。既存のレコーダーはそのままに、自動車保険の補償を充実させる、弁護士費用特約を付けるといった方法もあります。自動車保険の保険料が高いと感じている方にも向いていません。さらに特約を上乗せするのは負担が大きくなるからです。

また、ドライブレコーダーの機能にこだわりがある方にも不向きです。近年はドライブレコーダーの性能も進化しており、保険会社が提供する機種にはない機能を持つものもたくさんあります。それらの機能を求める方は、自分で選び、購入した方が良いでしょう。

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SA2021-2152(2021.12)

おわりに

ドライブレコーダー特約は、毎月わずかな金額を加算してドライブレコーダーがレンタルできる契約です。現在大手保険会社3社の代理店のみが扱っており、事故時には映像を自動送信するなど、安心のサービスが提供されます。

ドライブレコーダーを取り付けたいけど、どの機種を選べば良いか分からないという方や、事故時の手厚いサポートにより安心して運転したいという方に向いています。ただし、長期的には保険料も負担となってくるため、契約は慎重に考えましょう。

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