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火災保険は使うと高くなる?保険料を申請するときの注意点を解説

火災保険は使うと高くなる?保険料を申請するときの注意点を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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火災保険は一度使うと高くなるのではないかと不安になり、保険金請求をためらっている方も多いのではないでしょうか。実は、保険金を何回受け取っても、火災保険の保険料は変わりません。

このコラムでは、火災保険を複数回使う影響や保険金がおりないケースについてご紹介します。火災保険の仕組みを簡単に理解できる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

火災保険を一度使うと保険料が高くなる?

火災保険を一度使うと保険料が高くなる?

火災保険とは、自然災害や突発的なトラブルによる建物や家財への損害を補償する保険です。火災をはじめ、風災や水災など幅広いリスクをカバーしています。

ここからは、火災保険を使うとその後の保険料は上がるのか、火災保険料の仕組みとともにご紹介します。

火災保険を使っても保険料は上がらない

保険金を何回請求しても、火災保険の保険料は上がりません。任意の自動車保険のように翌年度の保険料アップを心配することなく、保険金を請求可能です。

ただし、自然災害が多発して保険会社の支払いが多くなった場合は、更新時に保険料が値上がりする可能性があるため注意しましょう。

火災保険料の仕組み

火災保険の保険料は、以下の要素に影響を受けます。

  • 建物の構造
  • 保険金額
  • 所在地
  • 補償内容
  • 築年数

例えば、鉄筋コンクリート造のマンションは耐火性や耐久性が高いため、木造の一戸建てに比べて保険料が安くなることが多いです。また、補償範囲を広げるほど、火災保険の保険料は高くなります。同じ補償内容で保険料を抑えるためには、代理店の仲介手数料をカットできるダイレクト型の保険会社を選ぶのが効果的です。

火災保険は何回使える?

火災保険は何回使える?

ここからは、火災保険が使える回数や複数回の請求が認められないケースについてご紹介します。

何回でも請求できる

火災保険は補償の対象と認められれば、回数制限なく保険金を受け取ることが可能です。複数回請求しても契約内容や保険料に影響はありません。例えば、5年契約の火災保険に加入している場合は、5年間で発生した損害に対して何度でも保険金を受け取れます。

火災保険は火災だけでなく、空き巣被害のような日常に潜むリスクまでカバーできる保険です。多くは掛け捨て保険のため、使えるタイミングがあれば積極的に活用しましょう。

複数回の請求ができない場合もある

以前保険金を受け取っている箇所でも、火災保険では2回目以降の請求が可能です。ただし、重複申請に当たる場合は2度目の申請ができません。

重複申請とは、1度目に発生した損害の放置により被害が拡大した箇所への保険金請求を指します。1度目で修理・修繕を終えており、再び被害を受けたケースでは保険金請求が可能です。

火災保険がおりないケースに注意

火災保険がおりないケースに注意

火災保険の手続きをしても、保険金がおりないケースがあります。具体的には、以下のようなケースです。

  • 火災保険が契約終了となるケース
  • 補償対象外のケース
  • 補償対象でも保険料がおりないケース

それぞれ順番にご紹介します。

火災保険が契約終了となるケース

保険金を不正に取得する目的で契約した場合、火災保険の補償は受けられません。契約は「無効」になり、最初からないものとみなされます。契約が無効になったときは、支払った保険料は返還されません。

また、補償対象以外の事故による建物の全損、または譲渡により所有者が変わった場合は契約が「失効」します。契約が失効する例としては、水災を補償対象に含めていなかった建物が洪水によって流失したケースなどです。

補償対象外のケース

火災保険の補償対象外であれば、保険金の支払いはありません。補償対象外となる具体的なケースは以下のようになります。

経年劣化による被害

火災保険は、突然発生した損害を補償する保険です。経年劣化による建物や家財への損害は、火災保険の補償対象外になります。

例えば、雨どいが破損した場合の具体例は以下のとおりです。

補償対象になる補償対象にならない
台風による強風で雨どいが破損した紫外線による劣化の影響で雨どいが割れた

施工不良による被害

新築やリフォームなど専門会社の施工不良による被害は、火災保険の補償対象外です。給湯器の損害を例に挙げると、以下のようになります。

補償対象になる補償対象にならない
暴風により給湯器の配管が損害を受けた専門会社の施工不良で給湯器からお湯が出ない

該当する災害の補償に入っていない

該当する災害の補償に入っていなければ、保険金はおりません。火災保険の補償範囲は保険によって異なるため、ご自身がどのような内容で契約したか申請前に確認が必要です。

また、地震を原因とする火災事故は火災保険の補償対象になりません。地震に関する備えを手厚くしたい方は、火災保険とセットで地震保険への加入を検討しましょう。

補償対象でも保険金がおりないケース

以下のケースでは、補償対象に含まれていても保険金はおりません。

  • 故意・重大過失・法令違反によって発生した損害
  • 3年以上前の災害が原因である損害
  • 免責金額を超えない場合

ひとつずつ順番に見ていきましょう。

故意・重大過失・法令違反によって発生した損害

火災保険では偶然発生した予測不能な損害に対して、保険金が支払われます。故意や過失、法令違反による損害は保険金がおりません。

過去の事例には、保険金をだまし取る目的で建物に放火したものの、正当な保険金請求とみなされず支払いが認められなかったケースがあります。

3年以上前の災害が原因である損害

保険法第95条により、保険金請求には3年の消滅時効があるため、3年間請求権を行使しなかった場合、原則として権利は消滅し保険金はおりません。

損害の発生から時間が経過すると、原因の特定が困難になり経年劣化と判断されてしまう可能性があります。建物や家財への損害を受けたときは、早めに手続きすることが重要です。

免責金額を超えない場合

免責金額とは、保険会社から保険金が支払われず自己負担する金額を指します。被害額が免責金額を超えないケースでは保険金がおりません。

例えば、免責金額50,000円の火災保険を契約している方は、50,000円未満の損害では補償の対象外となりますが、一方、被害額が150,000円の場合は、免責金額50,000円を差し引いた100,000円が保険金として支払われます。

火災保険を使うタイミング

火災保険を使うタイミング

基本的に火災保険は何度使ってもデメリットはないため、保険適用になりそうなときは積極的に申請しましょう。以下のタイミングで申請すると、火災保険の適用を受けられる可能性があります。

  • 自然災害で自宅が被害に遭ったとき
  • 予期せぬ事故により自宅を破損したとき

それぞれ順番にご紹介します。

自然災害で自宅が被害に遭ったとき

自然災害によって建物や家財が損害を受けたときは、火災保険を使うタイミングです。補償対象になる災害には、以下のような例が挙げられます。

  • 落雷
  • 風災
  • 雹災(ひょうさい)
  • 雪災
  • 水災

損害の具体的な例は、以下のとおりです。

  • 暴風による飛来物で窓ガラスが割れた
  • 雪の影響でカーポートがつぶれた
  • 台風で河川が氾濫し、床上浸水によって建物や家財が水浸しになった

予期せぬ事故により自宅を破損したとき

予期せぬ事故による建物や家財への損害は、火災保険の補償範囲に含まれます。

  • 破裂・爆発
  • 外部からの衝突
  • 水濡れ
  • 盗難
  • 破損・汚損

火災保険が使える具体的なケースは、以下のとおりです。

  • 落雷によってパソコンが故障した
  • 給排水管の破裂により床が被害を受けた
  • 隣の公園から投げられた石で窓ガラスが割れた

火災保険を使うときの流れ

火災保険を使うときの流れ

火災保険を使うときには、以下の手順で手続きを進めましょう。

  • 保険会社に連絡
  • 保険会社から案内を受ける
  • 保険会社に必要書類を送付
  • 事故の原因・損害等を保険会社が確認、保険金支払額が決定
  • 保険金が支払われる

それぞれ順番にご紹介します。

保険会社に連絡

保険の対象となる建物や家財に損害を発見した場合、まずは保険会社に連絡しましょう。連絡先の記載場所は、保険証券や保険会社のホームページです。保険会社によっては、ホームページ上やチャットツールで事故受付ができる場合があります。

保険会社から案内を受ける

保険会社に連絡すると以下の確認・案内があるため準備しておきましょう。

  • 火災保険の契約内容
  • 補償内容
  • 申請の進め方

連絡後、保険会社から保険金の申請に必要な書類が送付されます。

保険会社に必要書類を送付

案内された申請の進め方に従って、保険会社に必要書類を送付しましょう。必要書類の例は以下のとおりです。

  • 保険金請求書
  • 事故内容報告書
  • 修理の見積書など

保険会社によって必要書類は異なるため、書類の不備がないよう注意しましょう。

事故の原因・損害等を保険会社が確認、保険金支払額が決定

保険会社によって事故の原因や損害の確認が実施されます。確認作業が完了後、契約者に保険金の支払額が通知される流れです。

保険金が支払われる

契約者が合意した場合は、確定した保険金額が入金されます。支払い後は明細が届くため、内容に相違がないか確認しましょう。保険金の入金が終われば、保険金請求手続きは完了です。

火災保険を利用するポイント

火災保険を利用するポイント

火災保険の補償対象には、以下3つのプランがあります。

  • 建物+家財
  • 建物のみ
  • 家財のみ

契約にあたっては、建物や家財などの資産価値をできるだけ正確に評価し、適正な「保険金額」を設定することが大切です。保険金請求をするときには、加入している火災保険の契約内容を見直すと良いでしょう。近年では、補償範囲を自由に選択できる火災保険が増えています。

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新価で補償されるため、もし火災で自宅が焼失してしまっても同等の建物や家財を再築・再購入するのに必要な金額をお支払いします。火災保険の加入を検討されている方は「じぶんでえらべる火災保険」をぜひ検討してみてください。

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せじか

おわりに

火災保険は火災による損害だけでなく、落雷や、盗難による損害など契約内容に応じた幅広い補償が可能です。ご自身の住まいで突発的なトラブルが発生した際は、火災保険が適用できないか確認してみましょう。

セゾン自動車火災保険では手頃な保険料が魅力の「じぶんでえらべる火災保険」を通じて、お客さまの安心した住まいづくりをサポートしています。火災保険選びにお悩みの方は、セゾン自動車火災保険までお気軽にお問い合わせください。

SA2023-1088(2023.10)

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