一般的に優良運転者に付与されるゴールド免許ですが、取得の条件や期間がどのくらいかわからない方も多いのではないでしょうか。ゴールド免許の取得条件は決して低いハードルではありませんが、取得するとさまざまなメリットがあるため、取得条件などを事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、ゴールド免許取得の条件や取得までの期間、保有するメリットなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
(本記事は2023年12月18日時点の情報です)
ゴールド免許とは
優良運転者に付与される免許は、運転免許証の有効期限の背景色の部分がゴールドであることから、一般的にゴールド免許と呼ばれています。
ゴールド免許を保有していると、免許更新手続きの簡素化や保険料の割引など優遇措置が受けられ、メリットも多いです。
運転免許証の色は3種類ある
運転免許証の色はグリーン・ブルー・ゴールドの3種類あり、運転者の事故や違反などによって異なります。
対象者や有効期限などは以下のとおりです。
運転免許証の色 | 区分 | 対象者 | 有効期限 | 更新時の講習 |
---|---|---|---|---|
グリーン | 新規取得者 | 初めて免許を取得した方 | 3年 | – |
ブルー | 一般運転者 | 運転免許証を5年以上継続して保有し、軽微な違反が1 回のみの方 | 70歳未満:5年 70歳:4年 71歳以上:3年 | 一般運転者講習 |
違反運転者 | 複数回の違反または怪我のある事故を起こした方 | 3年 | 違反運転講習 | |
初回更新者 | 運転免許証を継続して保有している期間が5年未満であり、 無事故無違反または軽微な違反が1回のみの方 | 3年 | 初回更新者講習 | |
ゴールド | 優良運転者 | 過去5年間無事故・無違反の方 | 70歳未満:5年 70歳:4年 71歳以上:3年 | 優良運転者講習 |
運転免許証によって有効期限や更新時の講習の有無・種類が異なることがわかります。
ゴールド免許を取得している人の割合は?
警察庁の「運転免許統計 令和4年版」では、2022年のゴールド免許保有率は約62.2%と、半数以上の運転免許保有者がゴールド免許という統計データが出ています。
統計データだけ見ると、ゴールド免許保有者が多いという印象を受けますが、免許を保有しているものの運転をしない方も含まれているため、実際の数値は統計より少ないでしょう。
ゴールド免許取得の条件は?
ゴールド免許を取得するための条件は、以下の3つです。
【ゴールド免許取得の条件】
- 運転免許証を5年以上継続して保有
- 判定期間の5年間無事故・無違反
- 重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない
判定期間とは、免許更新年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間のことであり、運転免許証取得から5年以上経過していればゴールド免許を取得できることになります。
また、重大違反教唆幇助とは、運転者に対して同乗者が重大な交通違反をそそのかす、または違反行為と知りながらその行為を止めないことを指します。道路外致死傷とは、私的な駐車場など公道外で人を死傷させる事故を起こすことです。
「無事故・無違反」の範囲はどこまで?
ゴールド免許を取得する条件として、「判定期間の5年間無事故・無違反」が挙げられますが、「無事故・無違反」というのはどこまでの範囲を指すのでしょうか。
ゴールド免許取得条件の「無事故・無違反」の範囲は、以下のとおりです。
- シートベルト装着義務違反や指定場所一時不停止など、違反点数が3点以下の軽微な違反はゴールド免許取得に影響する
- 免許不携帯や泥はね運転など点数が加算されない交通違反はゴールド免許取得に影響しない
- 違反点数のつかない物損事故はゴールド免許取得に影響しない
上記のとおり、違反点数のつかない物損事故はゴールド免許取得に影響しないものの、違反に該当する当て逃げや飲酒運転中の物損事故はゴールド免許取得に影響するため、注意が必要です。
【パターン別】ゴールド免許取得までの期間は?
ここでは、ゴールド免許取得までの期間をパターン別に解説します。
グリーン免許保有者の場合
グリーン免許保有者の場合、2回目の免許更新までの5〜6年間無事故・無違反であれば、ゴールド免許を取得できます。
誕生日直前に免許を取得した方の場合は、免許取得後から3回目の誕生日前後に初回の免許更新が行われるため、初回の免許更新が約2年で行われ、ゴールド免許取得までの期間は最短で約5年です。
ゴールド免許(残期間0〜5年)で軽微な違反1回
ゴールド免許(残期間0〜5年)で軽微な違反1回の場合、次回更新時にブルー免許(一般運転者)に変わり、その後約5年間無事故・無違反の場合はゴールド免許を再度取得できます。
ゴールド免許(残期間2年以上)で軽微な違反2回
ゴールド免許(残期間2年以上)で軽微な違反2回の場合、次回免許更新時にブルー免許(違反運転者)になり、ブルー免許の有効期間は3年間です。そのため、次回ゴールド免許取得までの期間は、保持しているゴールド免許の残期間に3年を加えた期間となります。
ゴールド免許(残期間2年未満)で軽微な違反2回
ゴールド免許(残期間2年未満)で軽微な違反2回の場合、次回の免許更新時にブルー免許(違反運転者)になります。
ゴールド免許取得までの期間については、ゴールド免許の残期間2年未満とブルー免許の3年では「無事故・無違反5年」の条件に該当しないため、ブルー免許の次回更新時の3年後はブルー免許のままです。
この場合、2回目のブルー免許更新までゴールド免許更新を取得できないため、最短でも約6年はかかります。
ゴールド免許を保有するメリット
ゴールド免許を保有するメリットは、以下のとおりです。
【ゴールド免許を保有するメリット】
- 免許更新時の費用・手間が減る
- 自動車保険の保険料割引がある
順に解説していきます。
免許更新時の費用・手間が減る
ゴールド免許保有者は、免許更新時にかかる費用や手間が少ないことがメリットとして挙げられます。ゴールド免許保有者は有効期限が5年であるため、次回更新までの期間が長く、免許更新時の講習も短く済むため、費用・手間を抑えることが可能です。
例えば、ブルー免許(一般運転者)の保有者の更新費用800円・免許更新講習1時間に対して、ゴールド免許保有者は更新費用500円・免許更新講習30分で済みます。
また、ゴールド免許保有者の場合、平日限定でお住まいの都道府県内の警察署で免許更新ができます。
さらに、経由申請という方法を利用すると、全国どこでも免許更新ができるため、更新時にかかる費用だけでなく、交通費や移動時間なども減らすことができるでしょう。
自動車保険の保険料割引がある
自動車保険では、ゴールド免許を保有している場合に保険料割引を受けられます。これは、ゴールド免許保有者が事故率が低いとされていることから、多くの保険会社で割引プランを用意しているからです。
補償開始日時点でゴールド免許を保有していると、次回免許更新時までゴールド免許割引が適用されます。
割引率は保険会社によって異なるため、自身が必要な補償を提供している保険会社をいくつか比較した上で検討すると良いでしょう。
ゴールド免許割引でおすすめの自動車保険
前述したとおり、ゴールド免許保有者には保険料割引がありますが、保険会社によって割引率は多岐にわたります。
保険料は決して安いものではないため、できるだけ費用を抑えたいところです。
ソニー損保の自動車保険
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- 現在ご加入中の契約(1年以上)が無事故なら2,500円割引
- ゴールド免許保有者なら割引率は12%
ゴールド免許割引は保険料の全体には適用されません。ゴールド免許割引は保険料のうちリスクに応じた部分に適用しており、その他の部分には割引が適用されないため、ご契約内容により12%と異なる場合があります。 また、主に運転される方が法人の場合は、ゴールド免許割引は適用されません。
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※一般的に走行が困難となる程度(時速30km程度以上で壁と衝突した場合等)の衝撃をいいます。なお、車種や車両の重量等によって、検知されない場合があります。
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おわりに
ゴールド免許を取得するためには5年間無事故・無違反である必要があるなど、取得ハードルは決して低くありません。しかし、自動車保険の割引や免許更新時の費用・手間が少ないなどメリットも多々あります。
また、ゴールド免許を保有している方は、自動車保険の割引率が保険会社によって異なるため、各社のゴールド免許割引やサービス内容などを比較・検討してみると良いでしょう。