20代の自動車保険の保険料は他の年代に比べて高く、社会人になりたての人には重い負担になっているでしょう。必要な補償を確保しつつ、保険料をできるだけ抑えるにはどんな方法があるでしょうか。この記事では20代の自動車保険の保険料相場を紹介し、保険料が高くなる理由や、保険料を抑える方法を解説します。
(本記事は2023年12月19日時点の情報です)
20代の自動車保険の保険料の月額相場・平均額
他の年代に比べて高いといわれる20代の自動車保険の保険料は、いくらくらいか相場を知りたいところでしょう。
以下は、ソニー損保で自動車保険に加入する20代の概算の保険料です。
(保険始期日:2024年7月1日)
【車両保険なしの概算保険料】
車種 | 主に運転される方の年齢と年間保険料(1回払) | |
20歳 | 29歳 | |
ホンダ フィット(GK3) | 138,610円 | 36,920円 |
ニッサン ノート(HE12) | 162,730円 | 43,250円 |
トヨタ ヴィッツ(NHP130) | 149,560円 | 39,760円 |
概算保険料の算出条件
<20歳の場合>
- 等級:6A等級、運転者の年齢条件:年齢を問わず補償
<29歳の場合>
- 等級:6C等級、運転者の年齢条件:26歳以上
<以下は共通条件>
- 初度登録年月:2024年4月、免許証の色:ブルー、予想年間走行距離:7,000km以下、運転者の範囲:本人限定、使用目的:主に家庭用
- 補償内容:対人賠償・対物賠償=無制限、人身傷害=車内のみ補償型3,000万円
- 新規申込インターネット割引(12,000円)、証券ペーパーレス割引(500円)を適用
- 保険始期日:2024年7月1日
同じ20代でも20歳と29歳では、運転される方の年齢条件も変わることから、保険料に大きな差があることがわかります。次に、20代と他の年代の保険料の違いを、同じ車種で比較してみましょう。
以下は、トヨタヴィッツ(NHP130)の年齢別の年間保険料の概算です。
年齢(ノンフリート等級) | 年間保険料(車両保険なし) |
---|---|
20歳(6A) | 149,560円 |
21歳(6B) | 63,090円 |
26歳(6C) | 39,760円 |
30歳(6E) | 32,190円 |
40歳(6E) | 31,530円 |
50歳(6E) | 31,860円 |
60歳(6E) | 32,700円 |
※20歳の年齢条件=年齢を問わず補償、21歳の年齢条件=21歳以上、26歳の年齢条件=26歳以上、その他の年齢条件は30歳以上で算出
※他の条件は既述のとおり
上表のとおり、26歳未満の保険料は特に高く、30代からは年代によるそれほど大きな差はないとわかります。
20代の自動車保険の保険料が高くなる理由
20代の自動車保険の保険料は、他の年代に比べて高いことがわかりました。では、なぜ20代の保険料は高くなってしまうのでしょうか。
事故率が高いため
自動車保険の保険料は契約者間の公平性を保つため、リスクに応じた保険料が設定されています。20代のような若年層の保険料が高いのは、他の年代に比べて事故率が高いためです。
以下は、原付以上の車両を運転する人の、年代別10万人当たりの交通事故件数です(2022年)。
【2022年原付以上運転者(第1当事者)の免許保有者10万人当たり交通事故件数】
年代 | 交通事故件数 |
---|---|
16~19歳 | 1039.2件 |
20~24歳 | 597.2件 |
25~29歳 | 414.8件 |
30~34歳 | 320.2件 |
35~39歳 | 290.6件 |
40~44歳 | 282.2件 |
45~49歳 | 290.7件 |
50~54歳 | 296.1件 |
55~59歳 | 295.9件 |
60~64歳 | 295.7件 |
65~69歳 | 299.1件 |
70~74歳 | 341件 |
75~79歳 | 372.1件 |
80~84歳 | 423.4件 |
85歳以上 | 498.4件 |
このデータによると、20歳から24歳の10万人当たりの交通事故件数は597.2件と、最も件数の少ない40歳から44歳の282.2件の約2倍です。事故を起こすリスクの高い年代の保険料は、リスクの低い年代よりも高くなってしまうのです。
等級が低いため
自動車保険には等級制度があり、等級によって保険料の割引率が決まる仕組みです。等級は1等級から20等級まであり、等級が高くなるほど割引率も上がります。つまり、20等級の割引率が最高というわけです。
自動車保険を新規に契約した場合は6等級となり、1年間事故がないと1等級上がり、事故を起こすと1事故につき3等級下がります。
無事故でも1年間に1等級ずつしか等級が上がらないため、20代ではそれほど高い等級に到達する人はいないのです。そのため、20代の人の保険料は、どうしても高めになります。
運転者年齢条件特約では20代でも割引率に差がある
運転者年齢条件特約とは運転する人の年齢を限定することで、保険料が割引される特約です。年齢条件の設定は、保険会社によって異なります。たとえば、30歳以上の運転者に限定した場合、20代の人が運転して起こした事故は補償されません。このように、補償範囲を狭くする方法で、保険料を割引する仕組みです。
一般的に運転者年齢条件特約では、20代でも20歳から25歳と、26歳から29歳で保険料に大きな差があります。年齢区分が低いほど割引率が低くなるので、20歳から25歳はより保険料が高くなってしまうのです。
20代の自動車保険の保険料を安くする方法は?
自動車に乗る人は、自動者保険の保険料が高いからといって加入しないわけにはいきません。20代の保険料を少しでも安くできる方法を紹介します。
補償される運転者の年齢などを限定する
自動車保険の保険料は、運転者家族限定特約や年齢条件を狭めることで安くできます。運転者家族限定特約は運転する人を限定すると、保険料が割引かれる特約です。運転するのが自分だけの場合、本人限定のような条件にすると保険料を安くできます。
また、運転者の年齢を限定しても保険料が下がります。運転する同居親族で最も若い人の年齢に合わせて年齢条件を設定することがポイントです。
同居親族の等級を引き継ぐ
同居の親族が自動車保険に加入していれば、その等級を引き継いで20代の人の自動車保険料を抑えられる可能性があります。自動車保険の等級は配偶者と、同居の親族に引き継ぎが可能です。
たとえば、20等級の自動車保険に加入している親が同居の子どもに等級を引き継がせ、自分は新しく自動車保険を契約するとします。新たに保険に加入する親の等級は、6等級です。それでも20代で6等級になる場合に比べ、保険料は安いと考えられます。
車両保険の適用範囲や保険料を見直す
先述した自動車保険料で車両あり・なしを比較しましたが、車両保険の保険料は高いとわかります。保険料の高い20代の自動車保険では車両保険について、慎重に検討する必要があります。
通勤や通学など日常的に自動車に乗る人や、マイカーローンを組んでいる人は車両保険の必要性が高く、安易に外すべきではありません。
ただし、車両保険は補償範囲や免責金額によって、保険料を下げることが可能です。
補償範囲では単独事故は補償されないようなタイプを選ぶと、フルカバータイプより保険料が安くなります。
また、免責金額(自己負担額)を設定すると、金額に応じて保険料が抑えられます。自己負担できる範囲の車両の損傷であれば、自費で修理するのです。適切に免責金額を設定すると、保険を使うことによる等級ダウンのリスクも下げられます。
保険料を一括で支払う
自動車保険の保険料を月払いでなく年払いにすると、支払う保険料は少なくなります。一般的に月払いの保険料は、年払いのおよそ5%増しとなっています。
年払いにすると負担も大きくなるため無理は禁物ですが、余裕があれば一括で支払ってしまうと家計も楽になるでしょう。
各種割引を活用する
最近では、保険会社によってさまざまな自動車保険の割引プログラムが設けられています。たとえば、ソニー損保であればインターネット割引、証券ペーパーレス割引、無事故割引などがあります。
保険会社によって割引の種類や割引率・割引額が異なるので、複数の自動車保険を比較してみるとよいでしょう。
ダイレクト型の自動車保険に加入する
自動車保険には加入のチャネルによって代理店型とダイレクト型があり、一般的にダイレクト型のほうが保険料は安い傾向があります。ダイレクト型は電話やインターネットを通じて加入者が自分で契約するため、保険会社の運営コストが安くすむためです。
ダイレクト型は事故対応が不安という人もいるかもしれませんが、24時間事故対応をしてくれる保険会社もあります。むしろインターネットを利用してあまり手間をかけずに契約できるダイレクト型は、20代の人にとってメリットのほうが大きいのではないでしょうか。
20代におすすめの自動車保険
ソニー損保の自動車保険
ダイレクト自動車保険21年連続売上No.1(※)で、多くの方に選ばれ続けています。ダイレクト型ならではの保険料の安さだけではなく、事故対応の品質にも力を入れていることが特長です。
「ダイレクト型は事故対応が不安」という人にも心強い、事故対応の体制も整備されています。事故受付は24時間365日対応で、1つの事故に対して、1人の専任担当者とサポートチームが事故を担当してくれるので安心です。
お客様から要請があり次第、「セコム事故現場かけつけサービス」でセコムの緊急対処員が事故現場に来て、事故処理をサポートしてくれます。
事故を遭うと気が動転する場合もあるでしょう。そんなときに事故現場まで来てサポートしてもらえるサービスのある自動車保険なら、安心して利用できるのではないでしょうか。自動車保険を検討するなら、まずはソニー損保で見積もりをしてはいかがでしょう。
新規でインターネット申し込みの場合は新規ネット割引(12,000円)が受けられます。
(※)自動車保険を主にダイレクト販売している損害保険会社の2022年度までの自動車保険料収入より(ソニー損保調べ)
※株式会社クレディセゾンが選定したソニー損保の自動車保険をご案内しています。
(SAE24-023)
三井ダイレクト損保の自動車保険
三井ダイレクト損保の自動車保険は、リーズナブルな保険料が魅力です。インターネット契約割引やeサービス(証券不発行)割引を適用すると、最大10,500円割引になります。また、平均22,459円(注1)の節約になったという調査結果もあり、20代の方にもおすすめです。
事故対応の面でも保険加入後の事故発生時にも、事故対応のプロが事故発生から解決まで手厚くサポートするので、いざというときも安心です。専用ドライブレコーダーが一定以上※の衝撃を検知すると自動で専用デスクに連絡する「レスキュードラレコ(ドラレコ特約)」など、先進的なサービスも充実しています。
リーズナブルな保険料でありながら手厚い事故対応サービスがある点は、20代のドライバーにとって心強いポイントではないでしょうか。
自動車保険の加入を検討中なら、三井ダイレクト損保の無料見積もりをぜひお試しください。
(注1)アンケート実施概要有効回答数:1,534人/対象期間:2022年8月1日~2022年8月8日/回答方法:インターネット調査/アンケート対象者:2022年1月始期~2022年6月始期の自動車保険契約者/集計方法:以前ご契約されていた保険会社が大手損害保険会社(4社)と回答された方の中で、以前ご契約されていた保険料と比べて、「少し安くなった」~「とても安くなった」と回答頂いた303人の平均節約金額/お客さまからのアンケート回答(契約条件の相違も含む)を集計
※一般的に走行が困難となる程度(時速30km程度以上で壁と衝突した場合等)の衝撃をいいます。なお、車種や車両の重量等によって、検知されない場合があります。
24a08
おわりに
20代は事故率が高く、等級が低いため、自動車保険の保険料が高くなります。保険料を抑えたい場合、車両保険の補償内容を見直す、保険会社を見直すなどの方法が考えられます。
ただし、事故のリスクの高い20代の人が安易に補償内容を下げることには、注意が必要です。万が一事故を起こした際に、経済的にもピンチになってしまいかねないからです。できれば補償内容、保険料割引プログラム、事故対応サービスの充実した保険会社を選ぶようにしましょう。